IS学園に入学してから1ヶ月近く経ち、一夏は大分この学園に馴染めてきた。はじめは女子ばかりの環境に戸惑うばかりであったが、ISの実戦を重ねていくうちにすっかり慣れていた。特に箒やセシリアとは、想いに気付いたことをきっかけに仲良くなり、互いに訓練し合うまでになった。一夏は、箒に剣術の訓練を、セシリアにはISの知識を教わり、日に日にモノにしていく。その関係が羨ましいからか、同級生だけでなく、上級生までもが一夏の訓練を手伝いたいと言い出し、一夏を巡る修羅場がしょっちゅう起こる。これには一夏も千冬も頭を悩ませている。
そんな中、今日も一年一組は一夏を中心に賑わっていた。
鷹月「でさ、最近はこのISスーツが今世界的にトレンドなのよね!」
谷本「そういえば、織斑君のスーツは変わったデザインだよね。」
一夏「ああ、あれは箒の姉の束さんが作った特注品だからな。」
「篠ノ之さんはあの博士の妹か。よく考えたら、世界一の操縦者とISの開発者の身内がこのクラスにいるって事だよね!」
箒「…。」
セシリア「箒さん、どうかしました?」
箒「あ、いや、何でもない。」
箒は複雑な表情だ。まあ、実際束さんに対してあまりいい感情を抱いてないからな。ここは話題を変えるか。
一夏「ところで、もうすぐクラス代表対抗戦があるが、聞くところによると優勝したら特典があるらしいな。」
谷本「そうそう、食堂のデザート半年フリーパス券だよ!」
鷹月「それは大きいわね!頑張って、織斑君!」
のほほん「デザート食べ放題なのだ〜。」
一夏「それは俺も欲しいな。」
箒「しかし、最近二組に中国代表候補生が転校してきたと聞いたぞ。」
セシリア「それは要注意ですわね。」
一夏「そいつはなかなか興味深いぜ。強い奴と戦えるのは一番の楽しみだしな。」
「でも、二組のクラス代表はその前に決まってたし、まず大丈夫だよ!」
声「それはどうかしらね。」
教室の入り口から誰かの声がした。そこにはツインテールの少女が立っていた。
谷本「あっ、あの子よ。転校してきた中国代表候補生。」
声「そうよ!中国代表候補生、鳳鈴音よ!クラス代表は専用機持ちのあたしになったから!その方が盛り上がるじゃない!」
自信たっぷりに話す鈴。なかなかの元気ぶりだな。
鈴「久しぶりね一夏!まさかアンタがこの学園に来るとはね。しかも代表候補生に勝ってクラス代表になったんでしょ⁉︎」
一夏「あ、ああ。(心苦しいが、記憶喪失の事話さなきゃな。)」
箒「むっ、あいつは一夏の知り合いなのか?」
セシリア「誰ですの?一夏さんと親しそうに。」
一夏「…昼休み、ちょっといいか?大事な話がある。」
鈴「そうなの⁉︎楽しみにしてるわね一夏!」
顔が明るくなる鈴。
千冬「おい。」
鈴「何よ、今一夏と…って、千冬さん⁉︎イタッ!」
鈴は千冬から拳骨を受けた。
千冬「織斑先生だ、もう授業が始まる。とっととクラスに戻れ。」
鈴は逃げるように二組に戻っていった。