IS Brotherhood   作:magnumheat

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似た者同士

一夏「誰だお前!!」

 

ネロ「申し遅れた、俺はネロ。そしてこれが俺の専用機『サタナキア』だ。」

 

エクトル「貴様、アスタロトの差し金か!?」

 

エクトルはアルテミスを向ける。

 

ネロ「ほう、母様と面識があるとはな。」

 

アルゴス「母様、だと!?」

 

鈴「じゃあアンタ、アスタロトの息子って訳!?」

 

ネロ「いかにも、織斑一夏、俺と勝負をしろ!」

 

一夏「何だと!?」

 

レベッカ「それよりアンタ、学園の訓練機に何したのよ!?」

 

ネロ「VTウィルス、俺の部下がVTシステムのデータを利用し作り上げたIS用ウィルスだ。

訓練機にはその媒体となってもらった。」

 

箒「すると、攻撃した瞬間、私たちの機体はVTウィルスに感染したのか?」

 

レオ「えげつないもの作ってくれるぜ!」

 

簪「これじゃあ戦いづらいわ!!」

 

セシリア「何故一夏さんやエクトルさん、アルゴスさんの機体は正常なままですの?」

 

ネロ「それは俺にもわからないが、恐らくそいつらの肉体に眠る力が機体への感染を防いでいるのだろう。

俺の肉体にも人知を超える力が宿っているのでな。」

 

一夏・エクトル・アルゴス「・・・・.。」

 

この三人の専用機は、他の機体と違い、まだ謎が多く残されている。

 

一夏「勝負なら受けてやる。但し、ここから無事に帰れると思うな!!」

 

ネロ「よし、場所を変えよう。場所はモデレーションタワーだ。ついて来い。」

 

ネロは踵を返し、ブーストで格納庫を出る。

 

一夏「エクトル、アルゴス、2人ではきついかもしれないけど、何とか皆を守ってくれ!!」

 

エクトル「任せてくれ一夏。」

 

アルゴス「気をつけろよ。」

 

山田先生「皆さん、こっちに避難して下さい!!」

 

山田先生は戦闘不能の専用機持ちを避難させ、エクトルとアルゴスは残りの暴走訓練機を掃討する。

 

 

所変わって、一夏はネロを追ってモデレーション・タワーに着いた。クラストと出会った場所である。

 

一夏「・・・・。」

 

ネロ「ここなら邪魔が入ることもない。」

 

一夏「ネロ、と言ったな。アスタロトといいお前といい、何が目的だ?」

 

ネロ「目的?聞かなくてもわかるだろう。俺とお前は似た者同士なのだから。」

 

一夏「どういう意味だ!?」

 

すると、ネロは一夏にあるものを見せた。

 

一夏「それは!?」

 

それは紛れもなく束が作ったトランスリミッターだった。そして、ネロはリミットブレイクをし、

禍々しい姿に変わる。

 

「我が名はアスモデウス。すべてを無に帰するもの。」

 

一夏「・・・無に帰する、だと。」

 

ネロは元に戻って話を続ける。

 

ネロ「一夏、貴様はこの世でただ1人、純粋にIS、そして創造主クラストに選ばれし者。

お前は己の仲間を作ることで女尊男卑を変えようとしているだろう。

そのあたりは俺も貴様と同じだ。」

 

一夏「・・・・同じだと?」

 

ネロ「ああ、だが一つだけ違う所がある。お前は男性IS操縦者の存在により、男女間のパワーバランスに

調和をなそうとしている。だが俺は母様と共に男女ともに優秀なクローンパイロットを数多く生み出し、

人類の刷新を目指している。」

 

一夏「・・・つまり、この世に優秀なクローンパイロットの男女のみ残し、世界を変えるという事か?」

 

ネロ「その通り、お前はあくまで人の心が変わる事による平和を理想としているようだが、

所詮そんなものは焼け石に水、人間はそう簡単には変わらない。変わるのを待っていても埒があかない。」

 

一夏「・・・お前も、それなりに今の世の中の事を考えているようだな。」

 

ネロ「世界を数多くの優秀なクローンパイロットで満たせば、そこに真の平和を築ける!」

 

ネロは確信を持って言い放った。

 

一夏「ネロ、一部の優秀さだけでこの世を完全に統率することはできない、俺たちが乗るISの生みの親である

篠ノ之束博士でさえ、天才と言われていてもその力はこの世の平和にまで届いていない。

セラフィエル、ルシフェウスも同じような事をした結果、俺に倒された。」

 

ネロ「それは理想を完全に実現させる前だったからだろう。だが、俺も母様もそいつらと同じ轍は踏まない。

クラストの力を持つ貴様でさえ叶わないほどの力を持つ者が多くいれば、もはや誰も抗えないだろう。」

 

一夏「だったら、そうなる前にお前らを止める!!」

 

一夏はリミットブレイクをし、クラストの姿になる。

 

ネロ「さて、無駄話はこの辺にして、勝負といくか。」

 

ネロも再びリミットブレイクでアスモデウスの姿になる。

 

 

Sideエクトル&アルゴス

 

一方、エクトルとアルゴスはようやく感染した訓練機を倒し、停止させた。

念のためにコントロールルームのコンピューターも破壊しておき、感染経路を絶った。

 

エクトル「ふう、何とか片付いた。」

 

エクトルは汗だくな上に三つ編みのロングヘアが完全に解けていた。

 

アルゴス「しかしこりゃあ学園にとっちゃ大損害だな、後で箒に頼んで束さんに連絡しておこうぜ。」

 

エクトル「そうだね、あのVTウィルスの対策も必要になってくるし。」

 

この時点でまともに戦えるのは一夏、エクトル、アルゴスの三人だけであり、厳しい状況だ。

 

エクトルとアルゴスは専用機持ちのうち負傷した者の見舞いに医務室へと向かう。

 

in医務室

 

エクトル「失礼します。」

 

アルゴス「楯無さん、それにみんなも大丈夫か?」

 

楯無「アルゴスくぅ〜ん。」

 

弾「何とか生きてるぜ。」

 

シャルロット「いたた、起き上がれない。」

 

ビリー「ウィルスにやられてから袋叩きにあったぜ。」

 

ラウラ「くっ、あのような代物が出てくるとは、不覚!」

 

レオ「今は一夏とエクトル、アルゴスが頼りだな。」

 

エクトル「山田先生、皆の具合は?」

 

山田先生「安静にしていれば大丈夫ですよ。ただ、機体の方も重傷ね。」

 

アルゴス「そうですか。」

 

すると、箒、簪、鈴、レベッカが入って来た。

 

箒「失礼します。」

 

鈴「みんな、大丈夫!?」

 

エクトル「とりあえず安静にしていれば大丈夫だよ。」

 

レベッカ「よかった。」

 

山田先生「じゃあ、篠ノ之さん、簪さん、鳳さん、ミラーさん、看病をお願いしますね。」

 

箒・簪・鈴・レベッカ「はい。」

 

山田先生、エクトル、アルゴスは医務室を出て、状況報告に千冬の元へ行く。

 

アルゴス「あ、しまった。」

 

しばらく歩いているうちにアルゴスは何かを思い出す。

 

山田先生「イリアディス君、忘れ物ですか?」

 

アルゴス「いや、というより、箒と簪はいいけど、鈴とレベッカを医務室に残したのはまずかったんじゃないかと。」

 

エクトル「あー、そうだった。今頃、ビリーの看病で言い争う鈴とレベッカを箒と簪が止めてるかもしれない。」

 

山田先生「・・・ああ、そうでしたね・・・。」

 

アルゴスの勘は見事に当たっていた。

 

in医務室

 

鈴「ねえレベッカ、ビリーの看病はあたしがするから。」

 

レベッカ「まあまあ、ここは幼馴染みのあたしに任せてくれればいいわよ。」

 

2人とも顔が笑っているが、黒いオーラが見える。

 

箒「ちょ、ちょっと待て2人とも・・・。」

 

簪「医務室でケンカはよそうよ。」

 

箒と簪は懸命に止めようとするが、時既に遅し。

 

レベッカ「看病はあたしがするのよ!このペッタンコ!」

 

鈴「あたしがするって言ってるでしょーが、この胸デブ!」

 

ワーワー、ギャーギャー、ムキー!!

 

簪「はぁ。」

 

箒「駄目か・・・。」

 

ラウラ「気持ちは理解できるが静かにしてくれないか。そろそろ寝たいし。」

 

鈴・レベッカ「あっ、ごめんラウラ。」

 

ビリー「・・・本当うるせ〜なてめえら。何だよ、看病くらいで。2人でやればいいだろ。」大あくび

 

鈴・レベッカ「!!」ジロッ

 

ビリー「な、何だよ。」

 

レオ「おー、怖え。」

 

シャルロット「ビリー、女の子には色々あるの。」

 

セシリア「全く、デリカシーに欠けていますわね。」

 

弾「体より鈍感さを先に治すべきだな。」

 

楯無「この際聞くけど、ビリー君ってどんな女の子がタイプ?」

 

楯無が修学旅行の空気感で面白半分にビリーに質問する。

 

簪「ちょっとお姉ちゃん。」

 

箒「副会長、火に油をそそいでどうするんですか。」

 

楯無「暇だからつい。でも見てる分には面白いし。」テヘペロ

 

アルゴスを恋人に持つが故の余裕だ。

 

鈴「それはそれは、気になるわねー。」ニコニコ

 

レベッカ「ビリー、ハッキリ答えてちょうだいね、でないと・・・。」ニコニコ

 

ビリー「な、何だよ急に。」

 

箒・簪「・・・・。」

 

箒と簪は、鈴とレベッカは放っておくべきと判断し、ビリー以外の専用機持ちの看病に努めた。

 

 

Sideエクトル・アルゴス・山田先生

 

千冬「ご苦労、にしても今回はしてやられたようだな。」

 

エクトル・アルゴス「・・・面目ありません。」

 

千冬「そう落ち込むな、そういえば織斑はどうした?」

 

山田先生「織斑君はネロと名乗る少年を追ってモデレーションタワーに。」

 

千冬「単独で向かうとは、相変わらず無茶な弟だ。ベレン、イリアディス、戦闘後で申し訳ないが、すぐ織斑のところに向かえ。何かあってからでは遅いからな。」

 

エクトル・アルゴス「はい!!」

 

エクトルとアルゴスは一夏とネロの元へ直行する。

 

 

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