ネロ「・・・・・。」
ネロは疲れた肉体と心を癒すべく、自室で眠っていた。
アスモデウス「ネロ、聞こえるか?」
ネロ「・・・アスモデウス。」
アスモデウスがネロの前に現れる。
アスモデウス「ここのところ、貴様は苦悩しているな。アスタロトと共にこの世界を変えていくことに何の迷いがある?」
ネロ「・・・・。」
アスモデウス「あの小娘がそんなに気になるか?」
ネロ「それは・・・。」
ネロは不意に聞かれた事に口ごもる。
アスモデウス「フッ、まあいい。いずれ貴様は重大な事実を知る事になる。それにより貴様は決断を下さねばならなくなるだろう。」
アスモデウスの姿が消えていき、それと同時に目がさめる。
ネロ「・・・何だ?重大な事実って。」
ネロは整理がつかないまま再び眠りについた。
Sideアスタロト
アスタロト「・・・・。」
アスタロトはクローンパイロットの量産の様子を眺めながらボンヤリしていた。
カイム「アスタロト様、心此処にあらずと見えますが。」
アスタロト「カイム、ネロにはいつか『あの事』を話す時が来そうな気がするわ。」
カイム「・・・・アスタロト様。」
アスタロト「ネロの心は言ってみれば振り子状態。私と織斑一夏の間で心が揺れているもの。」
カイム「・・・・・。」
Side一夏
一夏「(・・・ネロ、奴は今も恐らくアスタロトの事で葛藤している。本音の存在が大きいかもしれない。)」
食堂で、一夏はネロの立場について悩んでいた。本気で倒すつもりでいた相手が、のほほんさんの初恋相手となると少々やりづらい。
レオ「しかし、本音も厄介な奴に惚れたもんだな。」
箒「この間の襲撃者が友人の初恋相手となると複雑なものだな。」
セシリア「ええ。ですが油断はできませんわね。」
弾「虚さんも本音のこと心配してたからな。」
エクトル「相手が普通の人間でなければ尚更だよ。」
しばらくして、のほほんさんが入ってきた。
のほほん「ふあああ、おはよ〜。」ムニャムニャ
アルゴス「よう、なんか凄い眠そうだな。」
谷本「本音、例の初恋相手のことで頭がいっぱいみたいなのよ。」
ビリー「マジかよ、本音にしちゃ珍しいな。」
のほほん「う〜ん、ネロロンの事が忘れられなくって〜。」
いつも以上にトロンとした目で話すのほほんさん。
鈴「ニックネーム決めるの早っ。」
レベッカ「ってゆーかネロロンって・・・。」
鷹月「ほら本音、これ飲んで。授業中眠いの辛いでしょ?」
鷹月さんはのほほんさんに眠け覚ましのエナジードリンクをあげた。
のほほん「う〜、ありがと〜。」ゴクゴク
目がやや冴えて、少しマシになったようだ。
一夏「どのくらい寝不足続いてるんだ?」
谷本「3日くらいは経ってるわね。」
シャルロット「それはちょっとよくないよ。」
ラウラ「本音、しばらく私達の部屋で寝ないか?」
のほほん「ほぇ、ラウラウのお部屋?」
ラウラ「うむ、私も眠れないときはシャルロットに寝かしつけてもらっているのでな。」ドヤ顔
シャルロット「ちょ、ちょっとラウラ!」アタフタ
一同「(本当に親子みたい(だな。)(ですわ。))」
一同はシャルロットの母性に感心する。
のほほん「そうなんだ〜、じゃあ行こっかな〜。」
それからしばらくのほほんさんは、千冬の許可を得てシャルロットとラウラの部屋に泊まることに。
Sideアスタロト
アスタロト「カイム、準備はいいかしら。」
カイム「はい、クローン達も戦闘準備完了でございます。」
アスタロト「そう言えばネロの様子はどう?」
カイム「はい、よく眠っておられます。」
アスタロト「そう。」
カイムは新たに生み出したクローンパイロットと、新型の無人機「ガーゴイル」に隊を組ませる。
アスタロトはそのうちの第一隊の隊長として、エキドナとともに出撃する。
アスタロト「では、行きましょう。」
エキドナ「お供致します。」
エキドナは専用機「フォルネウス」を纏い、襲撃の目的地へと向かった。