カイムは研究所で、デュノア社から得たIS適正パイロットのデータを、培養槽で眠るクローンパイロット達に流入していた。
また、数種類の機体のデータを元に、アスタロトの新型専用機を開発している。
アスタロト「いい機体をお願いね、カイム。」
カイム「お任せください。」
リリス「母様、次はドイツのシュヴァルツェ・ハーゼを狙うのが得策だと思います。」
アスタロト「そうね、私の機体が完成次第向かおうかしら。」
カイム「そうとなれば完成を急がせましょう。」
カイムは張り切っている。
ネロ「・・・・・。」
リリス「(兄様?)」
アスタロトの行動に戸惑いを隠せないネロをリリスは心配する。
アスモデウス「小僧、お前も同行すればいい、アスタロト様がシュヴァルツェ・ハーゼを襲うことはおそらく織斑一夏も予測してくるだろう。そこでお前の知るべき真実が明かされるかもしれん。」
ネロ「・・・そうだな。」
Side一夏
シャルロット「・・・・。」
IS学園に戻ってもシャルロットは黙っていた。子供の頃からあまりいい思い出がなかったとはいえ、自分の家の人々が虐殺されたことに何も感じずにはいられない。
レオ「シャルロット、なあ。」
鈴「今はそっとしときなさいよ。」
ラウラ「・・・・。」
ラウラは、ルームメイトの悩みを解決できないかと心の中で思っていた。
箒「・・・・。」
箒に至っては、自分の姉が全ての元凶に思えてならなかった。
簪「箒、その、あんまり思いつめないでね。」
セシリア「簪さん、今はそっとしておいてあげましょう。」
弾「事実が事実だしな。」
箒の束における悩みもこれまでにない深さとなった。
アルゴス「しかし、こっからアスタロトがどう動くかだよな。」
一夏「恐らく、次はクラリッサさんのいるシュヴァルツェ・ハーゼが狙いだろう。」
エクトル「可能性は高いね。 デュノア社から得たデータを元に得た力を試すには向いている。」
レベッカ「確かに、いつかは狙われるかも知れないしね。」
ラウラ「・・・そんな事、そんな事、させてなるものか!!」
ラウラはクラリッサを始め、シュヴァルツェ・ハーゼは自分の家族同然に思っている。
ビリー「なら、ドイツ遠征と行こうじゃねえか!そこならネロとも会えるかも知れねえだろ?」
一夏「・・・そうだな。」
そう言って一夏は箒とシャルロットの方に向く。
一夏「箒、シャルロット。」
箒・シャルロット「一夏。」
一夏「本当なら一緒に来て欲しいが、無理はしなくていいからな。」
一夏は2人の悩みを感じつつ、彼女らを気遣う。
箒「いや、私も行こう、ラウラの家族を守るために!」
シャルロット「僕も行く!これ以上悲しみを増やしたくない!」
ラウラ「二人共・・・、いいのか?」
箒・シャルロット「ああ(うん)!」
二人の決意にラウラは心を熱くさせられた。そこに、話を聞いていたらしく、千冬が来た。
千冬「今回は私も同行しよう。」
一同「織斑先生!?」
千冬「お前達は皆辛く悲しい事実にも逃げずに向き合っている。そんな教え子を見ていて、何もしないわけにはいかないからな。アスタロトについて調べた事を詳しく話してもらおう。」
虚「私も同行します。弾君が戦っているのに行かないわけにはいきません。」
弾「虚さん。」
楯無「そういう事なら、私も一緒に行くわ。アルゴスと一緒に戦いたいし!」
アルゴス「楯無さん。」
山田先生「私も行きます。エクトル君と一緒に戦いたいです!」
エクトル「麻耶さん、じゃなくって山田先生。」
のほほん「私も行く〜、ネロロンに会えるかも知れないんでしょ〜?」
弾「本音、危険だぞ。」
虚「本音、気持ちはわかるけど。」
のほほん「お兄ちゃん、お姉ちゃん、私はおりむーとおんなじで、ネロロンを説得したいんだよ〜。」
弾・虚「・・・・・。」
一夏「連れて行こう、説得できそうな人間が一人でも多いほうがいい。」
アルゴス「なに、今回は織斑先生もいるんだ。なんとかなるだろ!」
Sideアスタロト
カイム「アスタロト様、ここに貴女の新機体『ハボリム』が完成です!」
アスタロト「ご苦労様、早速試させてもらうわ。」
アスタロトはハボリムを装着する。シミュレーションルームで使い捨てのガーゴイル数十体相手に性能を試す。
主力装備は、大型の死神の鎌状の近接武器『メフィスト』、手の指先から、指の曲げ方次第で他方向にレーザーと小型ミサイルを放てる『アンドラス』、両肩の火炎放射砲『イグニス』、そして、極め付けのワンオフアビリティーは、相手を炎の渦に巻き込み攻撃する『エラプション』。
それらを駆使し、一瞬でガーゴイルを焼き払った。
アスタロト「気に入ったわ。」
エキドナ「これは凄い!!」
リリス「素晴らしいです!母様!」
ここに、アスタロトの新たな力が生まれた。