IS Brotherhood   作:magnumheat

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ネロの最終選択

アスタロト「あら皆、お揃いで。来てくれると思っていたわ。」

 

ネロ「(織斑一夏!それにこの間のあの少女も来ているとは!!)」

 

ネロは本音を見るなり驚く。

 

ビリー「チッ、歓迎なんざしてねえんだよ!」

 

アスタロト「それは残念ね。」

 

アスタロトはいつになく不気味な笑みを浮かべる。

 

一夏「アスタロト、いや、ベアトリクス・グルーバー。」

 

アスタロト「っ!?」

 

ネロ・リリス「母様?」

 

その名を唱えた瞬間、アスタロトは硬直する。

 

 

アルゴス「あんたの事、色々と調べたぜ。」

 

レベッカ「ネロ、それは本当は生まれるべき実の息子の名前だった。」

 

エクトル「夫も子も失ったあなたは、ルシフェル達と契約を交わし、ISをはじめ多くの知識と知恵を得た。」

 

エキドナ「何を言っている?」

 

セシリア「そしてあなたは、夫を奪った女尊男卑の元凶である篠ノ之博士に復讐するべく、クローン技術で多くのパイロットを生み、息子の代わりとすべくネロさんを産んだそうですわね。」

 

アスタロトの表情がだんだんと暗く険しくなる。

 

ネロ「俺が、母様の実の息子の代わりだと!?」

 

リリス「母様、兄様、耳を貸さないで!!」

 

ラウラ「あの病棟での人体実験を行ったウーゴは、お前の部下の1人だろう。」

 

アスタロト「・・・そう、知ってしまったのね、私の事・・・。」

 

ネロ・リリス「・・・母様。」

 

エキドナ「アスタロト様。」

 

アスタロトは目を大きく見開き、発狂した声で話し出した。

 

アスタロト「そうよ、私は人間をやめてでもあの篠ノ之束に復讐したかったのよ!!篠ノ之箒、貴方の姉がしたことは絶対に許せない!!」

 

箒「・・・・。」

 

箒も束の事を少なからず憎んではいたが、アスタロトが束に向ける憎しみの深さに愕然とした。

 

アスタロト「あの女がいなければここまでのことにはならなかった!この時勢の元凶であるにもかかわらず、平然としているあいつを見て、憎しみを抱かずに居られると思うの!?」

 

簪「・・・・。」

 

アスタロト「そのせいで夫はデュノア社によって自殺に追い込まれた。ISの存在が私の大切なものを次々と奪ったも同然よ!!シャルロット・デュノア、私の夫は貴方の父の会社に殺されたのよ!!」

 

シャルロット「・・・・・。」

 

シャルロットは何も言えなかった。自身も父とはいい関係ではなかっただけに、何も知らずにいたことを深く実感する。

そんなシャルロットを見て、アスタロトの怒りは頂点に達する。

 

レオ「だったら聞くが、ISが憎いなら、何故それを利用するんだ?」

 

アスタロト「篠ノ之束に、自身の愚かさを伝えるためよ。」

 

弾「・・・そのために多くの犠牲を出してきたってのか?」

 

鈴「いくらなんでもやりすぎよ!!」

 

千冬「・・・確かに、束は天才である反面、人間としては愚かだ。その点は私も同調できる。」

 

山田先生「ですが、 やはり貴方達の行いは間違っています。憎しみのままに多くの人々を殺してきたあなた方も、篠ノ之博士と同じなのでは?」

 

エキドナ「黙れ!我々は真の平和のために、この世を完全なる人種で新世界を築くのだ!!」

 

リリス「母様の侮辱は私が許さない。」

 

アスタロト「話にならないようね、ならここで消えてもらうわ。」

 

アスタロトは戦闘体制に入る。すると、

 

アスモデウス「アスタロト様、少しお待ちを。今の話でネロがどういう決断を下すかが重要になります。」

 

リリス「アスモデウス。」

 

ネロは一夏達の話が真実であると知り、どうするべきか悩みに悩んでいる。

 

アスモデウス「小僧、アスタロト様はお前とリリスのためにこの世を変えようとしている。だが、お前がどうするかはお前が決めろ。」

 

ネロ「・・・・。」

 

リリス「兄様、駄目です。織斑一夏達の話に惑わされては。」

 

エキドナ「その通りです!ネロ様。」

 

ネロ「・・・・。」

 

ネロの様子を見て、すかさず一夏と本音が声をかける。

 

一夏「ネロ、お前が本当に家族を思うなら、家族に正しい選択を示すべきだぞ!」

 

のほほん「ネロロン!!ネロロンはおりむーに負けないくらい強くて優しい男の子だよ!」

 

ネロ「・・・俺が・・・優しい?」

 

ネロは本音の言葉に僅かながら反応する。それを見たリリスは、本音に深い嫉妬の眼差しを向ける。

 

リリス「兄様!誰ですかあの女は!?どこで知り合ったのですか!!」

 

異常なまでにネロを愛するリリスは、声を荒げる。

 

リリス「死になさい!!この女!!」

 

本音「ふぇ!?」

 

虚「本音、危ない!!」

 

リリスは本音を殺そうと専用機「サマエル」を展開し、本音に襲いかかる。

 

ネロ「やめろ!!」

 

ネロはサタナキアを展開し、リリスを止めた。

 

のほほん「ほぇ?ネロロン?」

 

リリス「兄様!」

 

ネロは寸前でリリスの攻撃を受け止めた。

 

ネロ「リリス、お前が俺を愛してくれているのは充分わかっている。だが、俺は織斑一夏やこの少女のような良き心を持つ人間まで犠牲にはできない。俺もお前を大事に思ってる、だが、織斑一夏達はそれ以上の絆で固く結ばれているのがわかる!」

 

リリス「・・・兄様。」

 

ネロ「俺は・・・、母様達や、彼らのためにもこの世を変えるために、織斑一夏達と共に生きる!これが俺の、答えだ!!」

 

一同「!!!!」

 

ネロは雄叫びの如く決意を示した。

 

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