エクトル「アルゴス、僕らも変身しよう!!」
アルゴス「おう!リミットブレイク!!」
エクトルとアルゴスも変身する。
クラリッサ「あれは一体!?(こんなISがこの世にあるのか?)」
クラリッサはアスタロトや一夏、ネロ、エクトル、アルゴスの姿を見るなり、人知を超えたその存在に驚く。
ラウラ「クラリッサ、説明は後だ!周りの雑魚をどうにかしろ!!」
千冬「エキドナは私がやる!!織斑達はアスタロトとアスモデウスを!!」
千冬はかつての自分の専用機の1つ「暮桜」を展開し、エキドナに立ち向かう。
エキドナ「ブリュンヒルデ、貴様らにアスタロト様の邪魔はさせぬ!!」
エキドナはフォルネウスを装備し千冬を攻撃する。
一夏「さて、こっから本番といくか!!」
ネロ「アスタロト、最早貴様の心は人間ではない。せめて、この手で葬り去ろう。貴様の息子である俺からの、せめてもの親孝行に・・・。」
そのセリフを聞いたアスタロトの表情が歪む。
アスタロト「・・・フフ、母を殺す事が親孝行だなんてね。やはり貴方の育ち方は間違っていたわ。一夏の遺伝子を使った事が敗因かしら。」
箒「だろうな、一夏は簡単に悪に染まるような男ではない !」
セシリア「ええ。ネロさんは、そんな一夏さんのよき所をしっかりと身につけられていますわ!」
シャルロット「アスタロト、今ここで僕たちが過去の憎しみから解放してあげるよ!」
ラウラ「嫁の一夏が信じるならば、私もネロを信じる!」
アスモデウス「愛、友情、信頼、そのような生まれたあとにただ尽き果てるだけのものを大事にするがゆえに、真の永遠の平和に気づけぬ愚かな人間共!ここで貴様らはその虚しさを思い知る事になる!!」
アスタロトの肉体越しにアスモデウスが話す。
弾「・・・お前ら、ホントかわいそうだよな。」
アスタロト「何ですって?」
鈴「あんたは人間であった時に散々辛い思いをしたんでしょ?」
レベッカ「だからって、人間を辞めたからどうにかなるもんじゃないわよ。」
簪「アスタロト、辛いことから逃げたい気持ちはわからなくもないわ。」
レオ「でもな、人間生きてりゃそんなモンよ。」
ビリー「辛いこともありゃ楽しい事もあるのが人生ってヤツだぜ!!」
エクトル「かつて僕は一度人間を辞めた事があった。けど、そんな僕でも一夏は最後まで人間を信じる心で僕を救ってくれた!!」
アルゴス「俺もエクトルに同じだな。やっぱ、人間の世の中をよくするのは人間にしか出来ねえんだよ。 一夏のおかげで俺もそう気付いたのさ。」
皆のセリフを聞き、アスタロトはさらに表情を歪ませていく。
アスタロト「ふ、フフ・・・気休めのつもりかしら・・・ そんな言葉は、1文字も聞く価値は無いのよ!くらいなさい、エラプション!!」
アスタロトはイグニスで広範囲に火炎を発射する。
楯無「おおっと、消火しなくっちゃ!!」
楯無は蒼流旋とクリア・パッションでイグニスの炎を抑える。
アルゴス「サンキューっス、楯無さん!!」
一夏「皆、ここは飛び道具をなるべく使え!!」
一同はアスタロトと距離を保ちつつ飛び道具で攻撃していく。だが、アスタロトの灼熱の炎の壁を破るのは容易ではない。
アスタロトはイグニスとアンドラスをフルに使い、一夏達を翻弄する。
レベッカ「痛っ、あんな角度の攻撃反則でしょ!!」
弾「クソッ、あのレーザーとミサイル絶対防御システム完全無視だぜ!」
ハボリムの力は、アスモデウスの力も加わることで、絶対防御システムで回避不能の威力を持つようになっている。
一夏、ネロ、エクトル、アルゴスは各々の力で多少の傷は再生するが、他の専用機メンバーは、ダメージを与えていくも、所々流血する程の傷を負わされる。
楯無「早くアスタロトを倒さなきゃ、他の皆の身体が持たないわよ!!」
アスタロトのイグニスから放たれる炎を必死に抑えながら楯無は叫ぶ。
一夏「エクトル、アルゴス、アスタロトをどうにか足止めしてくれ!!」
エクトル・アルゴス「ああ!!」
一夏「ネロ、俺の傍から離れるな!」
ネロ「ああ、共に奴を倒そう!!」
エクトルはアルテミスでアスタロトの注意を自分に集中させ、アルゴスは後方からイグニスの砲身を中心に攻撃を加える。
しかし、アルテミスの矢はことごとく焼き払われ、アルゴスの拳は炸裂こそするものの、機体の頑丈さが飛び抜けており、
砲身を破壊するのに時間を要する状態に。
アスタロト「無駄よ!いくら神の代行者と冥王の力でも、この機体の装甲は破れないわ!!」
一夏「なら、俺とネロの力もぶつけるぜ!!」
一夏とネロは同時に自身のワンオフアビリティーを発動する。
一夏・ネロ「零落白夜(ルキフゲ・ロフォカレ)!!!」
一夏とネロはシールドエネルギーの残りをすべて注ぎ込む勢いでアスタロトに力をぶつけた。その瞬間、アスタロトの両腕の装甲と両肩の砲身が砕け、アンドラスとイグニスが使用不可となった。
アスタロト「ば、馬鹿な!?」
アスモデウス「何故だ!?ルシフェル様より生まれし我らがアスタロト様の機体が砕かれただと!?」
ラウラ「今だ!アスタロトに総攻撃!!」
専用機一同「ああ(おう)(はい)(うん)!!」
他の専用機の皆も、アビリティーをありったけ叩き込む。ハボリムのシールドエネルギーがゼロになり、地に落ちたアスタロトの機体が消滅し始める。
アスタロト・アスモデウス「・・・人間に負けた?我らが・・・!?」
ネロ「アスタロト、仮にも俺は貴様より生まれ、育てられた存在だ。」
一夏「子供は親を、弟子は師匠を超えるもんなんだよ!!」
ネロはゆっくりとアスタロトのもとに歩み寄る。
アスタロト「・・・・ネロ。」
ネロ「・・・・・っ!」
ネロは躊躇いなくアスタロトの腹部を、ヘル・グラディウムで切り裂いた。アスタロトは何処か、楽になったような表情でゆっくりと意識を失い、息絶える。
一夏「・・・・・。」
エキドナ「アスタロト様!!」
千冬「どうやら終わりのようだな。」
エキドナ「くっ!!」
千冬は暮桜の刀剣武器「雪片」を振りかざし、均衡の末、エキドナの腹部に雪片を突き刺した。
エキドナ「ガハッ!!くっ、流石はブリュンヒルデ!だが、我らは不滅だ!!」
千冬「フン、言いたいことはそれだけか?」
千冬は勢いよく雪片を引き抜く。エキドナは大量の出血により絶命した。
クラリッサの方も、多少の犠牲を払ったが、ガーゴイルやクローンパイロットを全滅させることに成功した。
戦闘後、重傷の専用機持ちは医務室で手当てを受け、疲労を回復すべくベッドに横になる。
エクトル「皆、今手当てするからね。」
箒「・・・何とか終わらせたな。」
ビリー「ああ。にしても、これだけの人数でかかってボロボロかよ。」
山田先生「仕方ないですよ、相手は人外の存在だったし。」
鈴「ホントよね。」
医務室では戦闘後の感想が飛び交う。
アルゴス「さてと、これで大体終わったな。」
一通り皆の治療を終える。
レベッカ「3人ともありがとね。」
簪「疲れてるのにごめんね。」
一夏「何、これくらい大丈夫だ。」
弾「しっかし、お前らもう治ったのかよ。便利な身体だよなー。」
ラウラ「うむ、不思議なものだ。」
創造主クラストの力を有する一夏は、肉体の再生が早いのである。
エクトルとアルゴスも彼ほどではないにしろ、肉体の回復力は常人離れしている。
シャルロット「あれ、そう言えばネロは?」
楯無「本音と外で話してるみたいよ。」
一夏「・・・・。」
Sideネロ
本音「ふんふふ〜ん♪」
ネロ「・・・・・。」
ネロは戦闘中に解けてしまった髪を本音に直してもらっている。
ネロ「悪いな、君。」
本音「いいの、この間のお返し。私の事は、『本音』でいいよ〜❤︎」
ネロ「ああ、すまないな、本音。」
何とも微笑ましい光景である。虚はそれを離れたところから見ていた。
Side虚
虚「・・・・・。」
一夏「虚先輩。」
後ろから一夏が声をかける。
虚「織斑君。」
一夏「ネロと本音が近づくのが心配なんですよね?」
虚「・・・ええ、彼はアスタロトの息子である以上油断はできないわ。」
千冬「無理もないな。私も正直危うく感じる。」
ネロは一夏と共に生きる道を選んだが、すぐに周りに信じてもらえはしないだろう。
一夏「織斑先生、虚先輩、ネロはしばらく俺に任せてくれませんか?」
虚「織斑君、気持ちは有難いけど。」
一夏「俺はネロを信じたいんです!もしもの時は、俺が責任を取ります!!」
一夏は意を決して言い放った。そんな一夏に千冬は内心苦笑いしながら軽い拳骨を食らわす。
一夏「あいてっ。」
千冬「ガキの癖にませた事を、本当に無茶な弟だ。」
一夏「い、いつもすみません。」
千冬「まあネロをどうするにしろ、他に頼れる者がいない以上、お前に任せておこう。だが、お前一人で抱え込むなよ。」
一夏「はいっ!」
こうして、大きな災厄と戦いが終結した。
その後、ニュースによれば、世界の所々にいたガーゴイルやクローンパイロットの残党をクラリッサ達が掃討し、
アスタロトの関係者で唯一生存していたカイムは、一夏達の調査と戦いから足がついたことにより、その存在を知られ、程なくして逮捕された末に、違法な研究による殺戮の元凶である彼には、終身刑が言い渡された。