IS Brotherhood   作:magnumheat

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ネロ、IS学園に編入

アスタロトとの戦いから1週間後、各国の政府は唯一の個人意志を持つクローンパイロットであるネロの処遇について協議を重ねた結果、全責任をIS学園、厳密には一夏に任せるという事になった。なお、戸籍としては、アスタロト、もといベアトリクス・グルーバーが出産したということで、ネロ・グルーバーというオーストリア出身の人間とされた。

1年1組は、ネロの編入の話で持ちきりである。

 

「ネロ君っていうのは、織斑君のクローンなんだよね?」

 

「どんなひとなのかなー?」

 

アルゴス「そりゃあ、本音を見ればわかるぜ。」

 

本音はネロが1組に来ることを楽しみにしていた。今日は本音にとって特別な日である。

 

本音「ワクワク、ワクワク(ネロロンが1組だー、やったー❤︎)」

 

本音は一人で舞い上がっている。

 

弾「あらら、満面の笑顔だな。」

 

谷本「そう言えば本音の初恋の人だったわね。」

 

鷹月「本音、もしかしてもう告白した?」

 

質問するも、当の本人は夢中のようだ。

 

レオ「ありゃあ何も耳に入らねえな。」

 

ビリー「チッ、よく盛りあがれるな。正直俺はまだ奴を信用してねえってのによ。」

 

箒「ビリー、本音の気持ちを考えるべきだぞ。」

 

セシリア「今は一夏さんを信じるべきですわ。」

 

ビリー「そりゃまあそうなんだろうけどよ。」

 

ビリーはまだ納得できないようだ。ケンカっ早い彼にとっては、自分たちと敵対した人間をすぐに仲間と思うのは時間がかかりそうだ。

 

ラウラ「うむ、ビリーの言うことも最もだ。だが私は嫁、コホン、一夏が信じる物を信じる。」

 

エクトル「もうその嫁宣言も慣れたなぁ。」

 

シャルロット「ホント、ある意味勇気あるよね。」

 

しばらくして、山田先生と千冬が入ってきた。

 

山田先生「それでは、ホームルームを始めます。今日はこのクラスに新しい編入生が来ます。」

 

千冬「では編入生、中へ。」

 

千冬の声を合図にネロが教室に入る。

 

ネロ「改めて、ネロ・グルーバーだ。先日はこのクラスの専用機持ちに世話になった。一夏が俺を受け入れてくれた事には感謝している。どうぞよろしく頼む。」

 

本音「よろしく〜、ネロロ〜ン❤︎」

 

「わー、カッコいい!!」

 

「髪型超個性的だけどイケてる!!」

 

「これからよろしくね❤︎」

 

女子の大多数は歓迎している。

 

一夏「改めて、よろしくな、ネロ。」

 

ネロ「ああ、よろしくな、一夏。」

 

一夏とネロはかたい握手をする。

 

ビリー「(まあ、信じてやってもいいか・・・・。)」

 

ネロの誠実な自己紹介にビリーは少し納得したようだ。

授業の後、一夏はネロに校内を案内した。

 

昼食になると、お約束通り新聞部が押し寄せる。

 

黛「はいはーい、新聞部でーす!君が噂のネロ・グルーバー君だね?」

 

ネロ「・・・ええ、そうですが。」キョトン

 

ネロは取材が初体験なので、少し戸惑う。

 

一夏「ネロ、そんな硬くなるなって。」

 

一夏はネロの緊張をほぐす。

 

「グルーバー君は、織斑君のクローンだって聞いたけど、織斑君と比べて似てる所とかあったりする?」

 

ネロ「そうですね、一夏と似ているのは、性別を始め、体型、専用機のアビリティ、あと、理想の高さくらいですかね。」

 

「なるほどなるほど。これについて織斑君はどう思う?」

 

一夏「そうですね、似ている一方で対照的な所もありますね。例えば、俺は右利きですが、ネロは左利きです。

専用機の武装もそうですね。それと、髪型は俺がセミショートでネロはロング、後は俺が白の翼でネロは黒の翼、まあ今わかってるのはこれくらいですかね。」

 

ネロ「よく見てるな。」

 

黛「なるほどなるほど。」

 

取材はかなり濃い内容になっている。

 

鈴「何かあの2人、並ぶといい感じね。」

 

簪「一夏はネロを兄弟見たいに思ってるのかもね。」

 

楯無「そりゃあ、遺伝子的にネロ君は言ってみれば『一夏君』だもん。」

 

千冬「(ふむ、確かにそうではあるが・・・・。)」

 

千冬は複雑な表情だ。遺伝子的に似ているゆえに、弟が2人いる事になってしまっている。

 

ジル「でも、改めて見ると、2人ともいい男ね❤︎どっちも欲しいかも❤︎」

 

千冬「むっ、ジル!!貴様まだ懲りていないのか!?」

 

ジル「えー、いいじゃん!」プクー

 

山田先生「織斑先生にとっては、一夏君もネロ君も可愛い弟君ですもんね〜。」ニヤニヤ

 

千冬「・・・・。」ギリギリ

 

山田先生は千冬茶化した瞬間、アイアンクローをもらう。

 

山田先生「アイタタタタ!ごめんなさいごめんなさい!!」

 

千冬「・・・わかればいい。」

 

 

黛「じゃあ最後に質問、グルーバー君はどんな女の子が好みかな?」

 

ネロ「・・・俺は生まれてから多くの能力を身につける訓練を受けてきたが、生憎まだ俺は恋を知らないな。」

 

ネロはすました顔ですんなり答える。

 

本音「(恋を知らないんだ〜。)」

 

弾「あちゃー・・・これは、ひょっとすると。」

 

箒「うむ、以前の一夏の鈍感さも持ち合わせている可能性があるな。」

 

セシリア「本音さんも苦労しますわね。」フゥ

 

レベッカ「ビリー見たいに鈍感でなきゃいいけど。」

 

この後、一夏とネロは模擬戦を行い、それを多くのギャラリーは観戦した。学園最強とクローン最強の勝負は、引き分けに終わったが、今までのどの学園内の模擬戦よりも盛り上がったようだ。

 

 

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