芽吹:超ドノーマルパンツ。そこらの100均で売ってそうなやつ。
雀:お手本の様な縞パン
夕海子:ドロワーズ。お嬢様と言ったらコレ!みたいな感じで軽く無理して穿いてそう。
しずく:防人の中でも一番エッグイTバックとか履いてそう。多分一番スケベ。
シズク:邪魔ァ!つってパンツ脱ぎそう。それかしずくの時と一転して乙女なパンツ穿きそう
亜耶:ふんどしor穿いてないor子供ぱんつ
異論は認める。
「・・・じゃあ説明してもらいましょうか」
現在勇者部部室では風を中心に他の部員が椅子に座って囲む形となっている。
なんでエロ本が部室にあっただけでここまでされなきゃいけないんですか(疑問)
まぁ、部室に入った時の風の反応がおかしかったからな・・・疑われるのも仕方がないんだが。
「まず、部長。この本は貴女の私物ですか?」
「・・・違います」
「ではなぜこの部室にこの・・・は、ハレンチな本があるのですか?」
風の真ん前に座っている車椅子の少女―――東郷美森が、さながら裁判の検事の様に質問をしていく。それでも恥ずかしかったのか本の所で少しどもっていたが。
「・・・依頼を受けたのよ」
「依頼?」
「えぇ、この本をある程度の期間預かっておいてくれないかって・・・」
「え?それならあんなに慌てなくてもよかったんじゃ・・・」
「・・・あんた達だけなら、ここまで慌てなかったわよ」
「じゃあどういう・・・あぁ、成程・・・」
『依頼を受けた』という風の発言に、質問をする友奈。そしてその問いに答える風。
その答えを聞いて疑問符が浮かびかける夏凛。だがすぐに納得したようで、その視線をオレに向ける。
「え?オレが原因?」
「そうよ!」
風が叫ぶ
「こんな本を持ってるなんて勘違いされたらどうなるかわかるでしょ!?どーせ『やはり女はスケベなことしか考えないのか(困惑)』とか思われて幻滅されるに決まってるわよ!だからあんたには見せたくなかったのよ!」
風の魂からの叫びが部室に響き渡る。
その叫びが届いたのか―――
「確かに・・・それはキツイですね・・・」
「椛さんにそう思われるのは・・・確かに・・・」
「お姉ちゃん・・・その気持ちならわかるよ・・・」
「ししょーに・・・嫌われる・・・!?」
部員全員が風に賛同し始めた。なんか夏凛だけ別ベクトルでヤバそうだが。
・・・なんかオレ抜きで話が進んでるのが少々気に食わない。それになんだよ、幻滅って
「・・・別にオレは幻滅なんてしねぇけどなぁ・・・」
「え・・・?」
ハ↑ト↓が豆鉄砲食らったような顔でこっちを向く風。
確かに、この世界の通常認識なら、ここで幻滅したりするのだろう。
だかしかし、ワシ(精神年齢約30歳)はそんな事で幻滅したりなどしない。
「つーか前から言ってんだろ・・・オレはいちいちそんなことで幻滅したりなんかしねぇ。そもそもエロの一つや二つ、健全な中学生ならだれでも持ってるっつーの」
後半は完璧にオレの偏見だ。でもまぁオレも中学の頃、持ってたしみんな持ってんだろ!(ド偏見)
「だからな?風・・・」
「椛・・・」
「オレはお前がエロ本持ってても全く問題ねぇからな!」
「だから私のじゃないって言ってんでしょおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?」
「おーいて。アイツビンタしなくたってよかろうによ」
あの後、『エロ本持ってても問題無い』発言をかましたオレは、怒り狂った風におもっくそビンタされ、お詫びとして自販機で部員全員のジュースを買ってる最中だ。
「でもまぁ流石にデリカシーが無かったか・・・うん?あれは・・・」
ガッコンガッコンと自販機からジュースを出していると、見知った顔が近くの廊下を通った。
「雀じゃねーの。あいつなんであんなキョロキョロして・・・」
挙動不審な様子で廊下を歩いて行ったのは、オレと夏凛の知り合いでもある加賀城雀だった。
まぁただの知り合いってわけでもないんだが・・・そこら辺は追々話そう。
「どーしたんだアイツ・・・そっちには勇者部の部室しか・・・あっ(察し)」
誰にも見られぬ様に勇者部部室に向かう雀。
そして部室にあったテッカテカの水着男性写真集。
オレは気づいた。恐らくだが気づいてしまった。
今回の事件の犯人が。
「でもどーすっか・・・声かけた方がいいのか?」
でもどうやって?いきなりアイツに声かけて
『よう雀!唐突で悪いんだが、お前勇者部にエロ本預けなかったか?』
なーんて言った日にゃ俺の頬にもう一枚紅葉が引っ付くことになる。
美少女からとはいえ、流石に日に二発はNGだ。
そうこうして考えた結果ーーー
「・・・しゃーない、それとなく声かけてみっか。違かった場合悲惨だしな」
(恐らく)一番無難な方法に帰結した。よしんばオレの勘が違ってたらとんでもないことになる。
この世界で『エロ本持ってる中学生』なんてレッテルを、しかも男のオレに貼られたとなりゃあ・・・
「最悪身投げしそうだ・・・」
そうなっちゃ困る。取り敢えず考えるのはもうやめだ。行動すっか。
「・・・うぅ、いないよね?誰もいないよね!?」
私は加賀城雀。いきなりですが今、私は人生の転機にいます。
「メブのやつぅ〜風紀委員の仕事で没収したからって、あんな本を私に押し付けるなんてぇ〜・・・」
メブというのは私の友達・・・友達だよね?で、風紀委員長をやってる子。
ちょっと・・・いやかなり厳しいけど、本当は優しい子。それを本人に伝えたら怒るけど。
・・・所で何でこんなコソコソしてるかって?それはね・・・私は今、エッチな本を回収しに行ってる途中だからだよ。
事の発端は、今朝メブが風紀委員の仕事でエッチな本を押収した事が始まり。
本当はそこで、風紀委員会の押収所に本を放り込んで終わり・・・の筈だったんだけど。
『委員長!今日違反品が多すぎますゾ!押収所にもう入んないゾ〜コレ』
『嘘でしょ!?本一冊位何とかならないの!?』
『これ無理だゾ』
ぎゅうぎゅうな収容所<アカン死ぬぅ!
そんなこんなでエッチな本だけ押収所に入らなくなってしまう。普通ならそれでも風紀委員会の教室に置いておけば良かったんだけど・・・ブツがブツなもので、置いておくわけにもいかず。取り敢えず場所が空くまで私に持っておいて貰えないか、とメブが頼みに来たわけなのでござい。
・・・何で断らなかったのって?断ったよ!
『ムリムリムリムリムリムリムリ!!!いくらメブの頼みとはいえ、そんなもの持つなんてぜぇぇぇぇぇったい無理!』
こう言ったんだよ!そしたら、
『もう貴女しか頼れる人がいないのよ!しずくはいないし、弥勒さんは逃げた!亜耶ちゃんにはこんなもの見せられない!風紀委員の私が持ってるわけにもいかない!お願いだから!私を救うと思って!』
いつも皆に頼られるメブが私に対して土下座している。それだけでもかなりの異常事態だ。出来れば私だって協力してあげたい。でも・・・
『いやでもムリだって!こんなエッチな本持ってるって知られたら私生きていけないよ!?』
『そこはごめんなさい!でもお願い!』
『ムリ!』
『お願い!』
『ムリ!』
そんな押し問答が暫く続き、メブが切り札を出してきた。
『わかったわ・・・もしもやってくれたら、私が椛さんに、貴女とデートしてくれる様に交渉するわ。それでもダメ?』
『やりませう』
・・・今までやってきた事は何だったのか。そして私は何故了承してしまったのか。今となっては全てがもう遅い。
咄嗟に了承してしまった私。ウッキウキで教室を後にするメブ。紙袋に包まれた本を抱えて膝から崩れ落ちる私。
だってしょうがないじゃん!いまや数少ない男性、しかも椛さんとデート出来るってんだから!弥勒さんだって即行了承するよ!
まぁ、了承したとは言え学校でずっと持ってる訳にもいかず・・・椛さんにはナイショで持っててくれないか。と学校の何でも屋、『勇者部』に依頼したのだ。と言っても事情を説明したのは部長の犬吠埼さんだけだったが。
話が長くなってますが、要するに本を返しに貰いに行くだけなのだ。収容所がやっと空きが出来たのだ。
今の所誰にも会っていない。このまま行けばーーー
「よう雀」
「ぢゅ"ん"ッ!?」
あぁ・・・これはもう死んだかもわからんね・・・
「よう雀」
「ぢゅ"ん"ッ!?」
考えるのは後にして雀に声をかける。すると女の子が出しちゃいけない様な声を出す。
これは・・・アタリじゃな?と思いつつ、少し探りを入れ始める。
「奇遇だな雀。なんだ、勇者部に用事でもあんのか?」
「いいいいいいえいえいえいえ!?なんの用事もございません!本なんて私知りません!」
おうおうゲロったぞこいつ。
やっぱ隠し事できねぇなこいつな。
「そそそそそそれじゃ私はここらで失礼します・・・さいならっ!」
「あっ!オイ!」
しまったゲロった事に気を取られた!最初と比べりゃ部員の空気はマシにはなったが、部室はまだ魔女裁判の真っ最中だ!
「待てオイ雀ぇ!今はダメだ!」
「ほんっとゴメンなさい!今は貴方に会う訳にはいかないのです!」
勇者顔負けのガンダッシュで勇者部部室に駆け込む雀。その直後。
『マ°ッ!!!!!』
「・・・遅かったか」
この先の展開を軽く予想しながら部室に入る。
するとそこには。
おおよそ部室とは思えない様子を見てビビり散らかしたのだろう。泡を噴いてぶっ倒れている雀。そしてそれを囲む勇者部員と、中々カオスな空間がそこに広がっていた。
「ーーーで?結局の所?」
「・・・私が風先輩に依頼したのです。ハイ」
「そして私は了承したのよ・・・」
夏凛が突如部室へと突入してきた雀と、風に対して再度尋問を開始し、即自白した。
まぁさっきの様子見てりゃ大体想像はつくよな・・・
「加賀城さんの言い分はわかりましたけど・・・結局風先輩はなんでこの依頼を受けたんですか?聞いた感じだと、事情は知ってたみたいじゃないですか」
「そ、それはぁ・・・そのぉ・・・」
「・・・まさかお姉ちゃん。『自分だけ見るつもり』で依頼受けたんじゃ無いよね・・・?」
ギックー「そそそそそそんな訳ないじゃ無い」
「いや今ギックーって言ったよね!?」
「裁判長!」
「判決!有罪!」
「判断が速すぎる・・・」
友奈に促され即断する三森。
風を問い詰める樹に、隠し事のできない姉。
まぁそれが良いところでもあるんだが・・・
「まぁいいじゃねぇか。結局持ち主は見つかったんだしよ」
「私は持ち主じゃないよぉ!」
「じゃあ誰なの?」
「うっ・・・それはぁ~・・・そのぉ~・・・」
まさに加賀城雀と言った往生際の悪さだ。こうでなくては。
そうやって感心していると夏凛が切り札を切り出した
「言わないならしょうがないわねぇ・・・じゃあ『持ち主不在』って事で風紀委員にでも届け出ようかしらね・・・?」
「いっ・・・!?」
おっ、風紀に反応した。こりゃおおかたこの本は風紀委員会案件じゃな?
「あいやいやいやいやいや、それはちょっとご勘弁いただけませんでしょうか」
「それは貴女の反応次第ねぇ・・・?」
「クゥーン...」
雀を追い詰めていく夏凛。それを見守る勇者部と俺。
そんな顔してこっち見ても助けられんよ雀。こうなったら話した方が吉やぞ。
そんな事を思っているとーーー
「雀!ここ!?」
生徒会長の楠芽吹が力強く勇者部のドアを開けた。
勇者部の視線が一斉に芽吹に集まる。
面白くなって参りました。
「あらぁ・・・風紀委員長サマじゃない。そんなに慌てて、どうしたのかしらぁ?」
「三好さん・・・えっ何これは(困惑)」
「メブゥ!助けてェ!」
「コラ逃げるな!アンタも道連れよ!」
風が雀のスカートに噛み付いて逃げようとする雀をとっ捕まえる。
あっ、この感じは・・・
「ヘブゥ!!!」ズルッ
「「「「「あっ」」」」」
雀がすっ転び、その拍子にスカートが風によって剥かれる。
成る程。お手本の様な縞パンか。やるじゃない(ニッコリ)
「えーと・・・雀?大丈夫?」
「・・・ッスゥー
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛も゛う゛や゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!
ほ"ん"と"り"に"き"た"だ"け"な"の"に"な"ん"で"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"!"!"!"!"」
・・・ついにぶっ壊れちまった。
エロ本持ってんじゃね疑惑だけでもヤバかったのに、パンツまで丸出しになったとなりゃそりゃもう・・・
まるでダ女神の様に駄々こねてる・・・
この魂の絶叫が落ち着くまで、オレたちは雀を慰めるのであった・・・
「ーーーんで?結局のところは?」
「私が雀に頼んで・・・」
「私が風先輩に頼んで・・・」
「アタシが受け取った訳です・・・ハイ」
雀を落ち着かせた後、結局の話をこの3人から聞く。
なんとまぁ・・・一人がちゃんと話してりゃここまでこじれなかったろうに・・・
「何だってここまでこじれたんだ・・・」
「だってぇ・・・」
風がチラリと、部室端で待機してる友奈達を見る。
「見られちゃったんだもぉん・・・チラッと見たら隠すつもりだったのに、受け取って机に置いた後、先生に助けてって呼ばれてぇ・・・」
「そのまま忘れて放課後になり、あいつらにバレてしまった。と」
もう見たかった事を隠すつもりもねぇな。バレたからか?
「そうよぉ・・・」
はぁ。とため息を吐きながらグスグス泣いてる風を見る。そんな大事なモン預かったなら呼び出しなんざ待って貰いや良いのによ・・・
まぁこんなお人好しだからこそ風を頼る奴が沢山いるんだろうが・・・
そのまま雀を見る。
風よりグッジュグジュの顔してら。
・・・コイツいつまでパンツ丸出しでいるんだ?
「・・・お前は」
「わ"だ"し"は"ぁ"!"」
雀が吠える。
「メブがらぁ!!ごれ持っててぐれだらぁ!!もみじじゃんとぉ!!でーどでぎるって、いわれでぇ!」
「ハァ!?そんな事アタシ聞いてないわよぉ!?」
「それオレも初耳なんだけど・・・」
「でぎる"っ"でゆ"っだもん!!!!!でーどぉ!!!!」
「んで?芽吹?」
「出来るとは言ってません!ただ、デートができる様に口利きするとは言いました!」
「でぎるっでゆっだもぉぉぉぉぉん!!!!」
「ちょっと待ちなさいよぉ!アンタそんなうまみを隠してわたしに依頼したのぉ!?アタシですら誘えないのにぃ!」
オイ、とんでもねぇ言葉聞こえたぞ。お前もデート行きてぇのか。
「あ、私もデート行きたーい!」
「友奈ちゃん!?・・・いえ、そうね。椛さんとなら・・・」
「椛さん・・・私も・・・」
「アンタ達待ちなさいよ!ししょーが困ってるじゃない!」
「えー?じゃあ夏凛ちゃん椛さんとデート行きたくないのー?」
「行かないなんて言ってないでしょ!私も行くわよ!」
即堕ちじゃねぇか・・・夏凛達よ。お前らもか。
「待ちなさい三好さん!順番的には私たちが先よ!」
「な〜にちゃっかり自分も入れてんのよ楠ぃ!」
あーもうめちゃくちゃだよ。
「でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
この後なんだかんだでエロ本は持ち主の元に戻り、みんなそれぞれ正気をだんだんと取り戻してきた。
芽吹がここに来た理由は至極簡単で、雀がどっか行ったきり戻ってこなかったからだそう。例の本も持っていたし、余計にだったのだろう。
雀は後半はもう「でーどぉ・・・」しか鳴かなくなってしまったが、折れたオレがデートを了承すると、「ホント!?本当にほんとにホント!?」と復活し、「わぁーい!椛さんとデートだぁ〜!」と喜びながらスカートを穿き、帰っていった。
アイツも被害者みたいなモンだったし、デートぐらいまま、えやろ。
風も今回の件に関しては不問ということにした。
見たかった。とは言え依頼されただけだったしな。情状酌量の余地はまあまあある。
これにて一件落着・・・と行きたいところだったが。
「デートッ!デートッ!東郷さん、この格好はどうかな?」
「あらあらうふふ、よく似合ってるわ友奈ちゃん!」パシャパシャ
「東郷さんもよく似合ってるよ!椛先輩とのデート服!」
「ありがとう友奈ちゃん。あぁでも友奈ちゃんも可愛いわ!」パシャシャ
「お姉ちゃん、デートでカラオケってどう思う?」
「いーんじゃない?それより樹、夏凛。このデートルートはどうかしら」
「ここで軽くショッピングはどう?移動距離もそこそこだし、丁度いいと思うけど」
「夏凛さんは煮干し買いたいだけじゃ・・・」
「流石にデートで煮干しは買わないわよ!」
「何だってんだこのデートブームは・・・」
あの『勇者部エロ本事変』以来、勇者部は大惨事デートブームに突入していた。
椛が雀とのデートを簡単に約束してしまったため、自分も自分も、と椛にデートがしたいと言いに来たのだ。
椛からしても断る理由も無く、了承した結果が今である。
「椛先輩!この服どう!?可愛い!?」
「椛先輩?私の服装はどうでしょうか。綺麗に着れてるといいのですが・・・」
「椛先輩、カラオケ得意でしたよね。私と一緒に行ってくれますか?」
「椛、こんな感じのデートはどうかしら。ここで食べ歩いて、ここのスポットで風景見ながらお昼食べて・・・」
「風、アンタ食べてばっかじゃないの!ねぇししょー?ここでショッピングでも良いですか?あと、出来れば煮干しも・・・」
「アンタやっぱり煮干し買いたいだけでしょ!」
(・・・どうしてこうなった?)
考えても仕方がない。椛が自分で選んだ道なのだ。覚悟決めろ?
(ま、しょうがねぇか。やくそく、だもんな。)
椛は覚悟を決め、一人一人に対応していくのであった・・・
「・・・・・とまぁ、最近はこんな事があってな。中々来れなかったんだ。悪かったな。」
「ううん、モミさんは人気者だもん〜しょうがないよ〜」
「にしても、須美も中々自分に素直になりましたね。前はこんなに素直じゃなかったもん」
「ホントにね〜」
とある日、椛は大赦という施設の一室に訪れていた。
その部屋には包帯で包まれた少女ーーー二人がそこにいた。
金髪の少女は右目に包帯を巻いており、その身体には右腕と左足が無かった。
灰色に緑色が混ざった髪色の少女は包帯は巻いていなかったが、両腕が無く、左足もあるべき場所になかった。
「・・・そういえばモミさんは平気〜?」
「何がだ?」
「代償の事〜」
「あぁ・・・オレはお前らと違って、表には出なかったからなぁ・・・まぁ、今んとこ問題はねぇよ、心配すんな」
「・・・確か、椛さんの代償って・・・」
「あぁ、『体内の臓器の大半と、あと睡眠欲、食欲』ぐらいだ」
「中々・・・辛いっすね」
「んなこたねーよ・・・ずっとここから動けないお前らと比べたら、この程度」
「・・・モミさん一番頑張ってたもんね〜。私たちが気絶しちゃってからも・・・」
「大した事ねーって、オレは先輩だぞ?後輩より無茶して当然だろ?」
「無茶しすぎなんですよ・・・あの時だって」
「あの時はオレが行かなかったらお前死んでたやろがい!」
「いーえ!あの時はアタシだけで余裕でしたー!あのまま全部ぶっ倒してましたー!」
「コイツめ、ちったぁ素直になれ!」
「あはははっ!ミノさんとモミさんいっつもこれで喧嘩してる〜!」
「・・・ふっふ、ふふ」
「・・・クックック」
「「「あははははははっ!」」」
金髪の少女の笑い声から、つられる様に椛ともう一人の少女も弾ける様に笑いだす。
三人での楽しげな時間が続くーーーと、椛が思った矢先だった。
「椛様」
「・・・チッ、もう時間か?」
「申し訳ございませんが・・・」
「わーったよ。わーったわーった」
「ありゃりゃ〜・・・もう時間か〜」
「早いっすねぇ・・・」
扉を開け、不気味な仮面を被った女性が椛に声をかける。
彼女は神官。ここ、大赦で働く職員・・・と思って貰えれば良い。
そんな神官に声をかけられ一気に不機嫌になる椛、唐突な別れに落ち込む二人の少女。そんな二人を見て椛はーーー
「だいじょーぶだって」ダキッ
「ふわっ・・・」
「あぅ・・・」
二人の少女を抱きしめた。片腕ずつ、しっかりと、手放さない様に。
「またすぐ会えるから、な?」
「う〜・・・そう言ってすぐ来なかった事あった〜・・・」
「うっ・・・それは悪かったって。今度はまたすぐ来るから」
「ホントにすぐ来てくださいよ・・・?アタシ達、泣きますよ?」
「だいじょーぶだって。今度は土産持って来るからさ」
「あたしゃ物で釣られる様な安い女じゃないんよ・・・」
「新作サンチョ」
「愛しています。ずっと待ちます」
「あーっ!ズルイ!さりげなく告白までしやがった!」
「お前にゃ醤油豆味のジェラートと、弟達の手紙。持ってきてやる」
「先輩、好きっス!アタシも待ってます!」
「ククッ、おう」
二人の少女のチョロ・・・もとい素直さに笑顔になりつつ、抱きしめていた二人と離れる。
「・・・じゃ、またな。園子、銀」
「うん・・・また、ね」
「ん・・・また」
名残惜しそうにしつつ、椛は二人の名前を呼び、部屋の出口へと向かう。
彼女達の名は乃木園子、三ノ輪銀。2年前椛と、あともう一人と共に戦った、勇者である。
お待たせ(天下無双)
・・・いやホントごめんなさい。年1投稿みたいになってしまいごめんなさい。ストーリーが思い浮かばなかったんです。
ホントお待たせしましてごめんなさい。
後半淫夢要素ほとんど無かったですが混ざれるところは混ぜたので許し亭許して・・・
誤字、脱字等ございましたら指摘お願いします。
感想、質問お待ちしております。
おホモ様大歓迎だゾ。
追記
あっそうだ(唐突)作中で芽吹に向かってコレ無理だゾって言ってたのは、新キャラの三浦ちゃんです。
風紀委員の他に迫真空手部に所属している2年生です。同じ部活の木村ちゃんと鈴木ちゃんと仲が良いのです。
この追記書いてて吐き気してきた(本音)