誤字脱字や見づらい所などあるかもしれません。
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1話「世界との別れと異世界との出会いは突然に」
心優しい青年がいた。
彼がほかの人と違っているところといえば
東方projectが大好きで、それに関する小説や動画などをかなり見ていることである。
その知識も周りの友人、家族もドン引きレベルである。
何も起こらない平和な日常。
学校へ行き、友達と会話を交わし時間は過ぎ去っていく・・・・
-----しかし、その日常が消えてしまうことになるとはまだ彼は知らない-----
「あ~。まじテストだりぃ・・・」
俺は来週に行われるテストのことで悩んでいた。
「勉強かぁー。やらないとダメだってのはわかってるけどやる気がな・・・」
「あぁー。俺もあの主人公みたいに転生とかできればなぁ・・・」
俺は東方projectという作品が大好きで、ゲームはもちろん、書籍やストラップなど色々買っている。その作品に対する愛着心はかなりある。家族でさえドン引きするほどに。
この趣味が内面的なことなら彼はそこそこに顔がいい。それなりにモテていたことだろう。
しかし彼はその愛着心故に学校などで引くぐらいの宣伝などをしてしまっている。
それが彼から人が遠ざかる大きな理由だろう。
だが東方projectを彼と同じように好きな人たちは彼のことを尊敬している。
それも裏で親衛隊などができるほどに。
そんなことを彼が知るはずもなく日常の時は進んでいく・・・。
「帰ったら小説の続き読もーっと!」
うっす。ただの東方好きだ。名乗るほどでもないっ(キリッ
・・・何やってんだろ。俺。
俺はここ最近東方など、いろんな作品の二次創作である小説を見ることにはまっている。
そして俺が特にはまっているのが東方projectの転生話だ。
『神様転生』と言われるものである。
転生先でチートな能力を使って無双したり、ハーレムを築きあげたり・・・
そういった感じの作品は見ていて面白いし、その作品を書き上げた人もすごいと思う。
それらを見て俺の症状は更に悪化していた・・・
「例えば~、あそこの曲がり角からトラックが急に・・・」
なんてことはない。出てきたのはただのおじいちゃんである。
「そんなことあるわけないよなー。はぁ・・・」
俺はまた妄想しながら帰り道を歩く。
子供たちが遊ぶ公園に、歩道を走っていくサラリーマン。
当たり前の光景がそこにはある。
俺はその当たり前の光景に飽きてきた。
「ちょっと遅めの中二病かな・・・そんなこと考えてしまう自分が怖いな・・・。」
小説の世界に取り込まれすぎて現実のことなどどうでもよくなっていた。
「でもちゃんと勉強しないと小説とか読めなくなりそうだからなぁ・・・うちの親ならまずそうするだろうしな。」
ふと、嫌な予感がして振り向いてみた。
「あー、あそこの子供ボール追っかけて危な・・・ってやばいじゃん!」
奥からはトラックがそれなりの速度で走ってきている。
タイミングからして子供が通るときに当たってしまいそうだ。
「・・・黙って見ているわけにはいかないしなぁ。」
彼は子供の元へと走り出す。ただ間に合うかどうかはわからない。
ここからあそこまでさほど遠くはないけど、近くもない。
子供をすぐに止められるかどうかはやってみないとわからない。
声を出せば良いかもしれないがそれでは間に合わないかもしれない。
あとその子供のところまで数十メートル。
この時、彼は帰宅部で運動神経があまりないことを後悔した。
--あぁ、もっと速く走れたら。--
しかしそんな願いはすぐに叶うはずがない。
彼は今自分が出せる全速力で走って行った。
間に合わない。目の前のトラックのクラクションが鳴り響く。
--そんなこと知ったこっちゃない。--
--せめてこの子だけは--
今さら気づいたのか、その子供はびっくりしたような顔をする。
もうどうにでもなれ。
彼はその子を力強く押し飛ばした。
その反作用で後ろに押し返される。
その時、時間の流れがとても遅いように感じた。
(あぁ・・・俺はもうすぐ死んでしまうのか)
トラックの運転手の苦い顔。
未だ驚いた顔をしている子供。
すぐ近くに迫る自分の命の危険とは裏腹に、彼の思考は冷静だった。
そして自分の体に重い衝撃が来る。
そして意識が無くなる中、彼は最後に思った。
(東方の世界に・・・行きたいなぁ・・・)
そして彼の意識はそこで途絶えた・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
彼は目を覚ました
「・・・・・・・え?」
俺は白い部屋の隅にあるベッドに横たわっていた
あたりを見回すとあたり一面真っ白だった。
部屋自体はそんなに大きくない。
彼の思考がだんだんと戻ってきた。
(あれ?俺って子供助けてトラックにはねられて死んだはずじゃ・・・)
(あれか、奇跡的に一命を取り留めたってやつか。奇跡体験か。)
ドアノブが回される音がして、俺はそちらの方を見る。
「はーい!目が覚めたかなー?」
「何奴っ!?」
「警戒しないの。僕は君の責任者ね。よろしくー」
ドアを開けて出てきたのは白衣を着た男であった。
(医者か・・・?あ、でももしかして)
「そうだよー。僕は君たちの世界で言う神様だ。」
「ゑ、まじで?」
「まじまじ。君は死んだんだ」
「あー。やっぱり死んだかー」
「あんまり焦ったりしないんだね。ほかの世界でもたまにこういうことがあるみたいだけど、仲の良い家族とか友達とか置いてきたって感じであわてたりする人もいるみたいなんだけど。」
「まぁそんなに仲の良い友達なんていないしな」
「あぁ、うん知ってる。」
「じゃぁ聞くなよ!?何か悲しくなってきた・・・」
悲しい顔してうつむき加減になる俺、しかしあることを思いつきパッと顔を上げた。
「これってさー。もしかして神様の手違いで死んじゃったー。ってやつだよな!?」
「いや、合ってるっていえば合ってるけどちょっと違うかな?ほら、君が助けた子がいるじゃん?元々はあそこでトラックに轢かれて死ぬ予定だったんだ、だけど君が助けに来たせいであの子は助かり、代わりに君が死んじゃったってわけ。」
「あぁ・・・なるほどな。」
「君はあの子を助けたいと思ったから助けたんでしょ?あの子は助かった万々歳じゃないか」
「でもさぁ、ほかの神様が黙ってなくてね?死ぬ予定じゃなかった君が人の命を助けたことで死んでしまうのはかわいそう。ってことで君に三つの選択肢を与えまーす」
「な、何だ?その選択肢って」
一つ目「このまま成仏して記憶を無くしてまた違う人生を歩むこと。」
二つ目「天国へと行き気ままな生活を送ること」
三つ目「好きな世界へと行き、そこで第二の人生を歩むこと」
「さぁ、どれにする?」
もちろん俺の答えはただ一つ。
「三つ目。新しい世界に行きたい。」
「君ならそういうと思ってたよ♪」
「ならほかの選択肢は初めっからいらないだろ・・・」
「いやもしかするとってこともあるじゃん?」
「さいですか・・・」
「じゃぁとりあえず行く先、自身の設定、その他の設定を決めてね?」
「あれ、そこは『願いを三つ叶えてあげるよ』とかじゃないんだな」
「まぁねー。でもこっちの方が少しは考えやすいでしょ?」
「そうだな・・・」
俺は考える。そして脳裏に今まで読んできた数々の作品が蘇る。
「よし、決めた」
「何~?」
「行く先はもちろん東方projectの世界。年代はえーりんが生まれる少し前にしてくれ。自身についてだが、あそこで自力で生きられるぐらいの身体能力と能力をくれ。転生してすぐに死ぬとかごめんだからな」
「もちろんさー。僕ができる最高の体にしてあげるよー」
「なんかエロい。」
「気の所為だって。ほらさっさと続きを」
「あぁ・・・ただいきなりチートな身体能力とかはやめてくれよ?とりあえずその環境に耐えれる程度の身体能力でいいからな。」
「どうしてだい?」
「いきなりチートな身体能力持ってたってその力を扱う技術がないだろう?そしたらその場はしのげてもいずれは取り返しのつかないことになると思う。」
「そうだねー。確かに承った。続きは?」
「その身体能力の上限を無くしてくれ、鍛えれば鍛えるほど、どんどん強くなっていくって感じがいい。修行とかめっちゃ憧れる。」
「オッケー、それで?」
「とりあえず自身の設定はこんなもんかな。次はその他の設定か。まずは俺の原作知識は残しておいてくれ。そしてほかの転生者が来ないようにしろ。あと、もし俺が東方projectの歴史を変えようとしても何も起きないようにしてくれ。出来るだけ変えないようにはするが、やっぱり『転生者』という存在が入ることによって大きく変わると思うからな。」
いつか見た昔にタイムスリップした話とか、歴史を変えようとすると急に体が動かなくなったりするやつな。あれを毎回舞香やられたらたまったもんじゃない。
「オッケー。それぐらいかな?」
「あぁ。これで頼む。・・・あ、俺が転生する前に少しいいか?」
「なんだい?お別れのキスかい?」
「男からもらって嬉しくもなんともねぇよ」
「一応女性にもなれるけど。」
「ならなくていい。今のイメージがついてるから急になられても困る。」
「異性は苦手なんだっけ?(笑)」
「うるさい。俺だって本気出せば異性にだって話しかけられるさ。」
「本当に?まじで?」
「あぁ。まじだ。ってかさっさと言いたいんだが」
「ごめんごめん。で?何か用?」
「すぐに転生しても俺は元々ただの男子高生だからな。一応授業で剣道とかやったことはあるけど、うまい人から見ればただの雑魚だからな。転生する前にちょっと特訓したい。」
「あぁ、そういうことなら良いよ。僕が相手になってやろう。」
「あ、ついでにこれも頼みたい」
「まだあるのかい?」
やっぱり俺だってまだやり残したことがある。
「東方のゲームをもう少しプレイしたい。あとジョジョも全巻読みたい。」
「・・・はぁ。好きなのは東方だけじゃないのか・・・」
「当たり前だ。俺が何年帰宅部やってたと思ってる。いろんなものに手を出すに決まっているだろう。」
「あんまり帰宅部関係ないよね!?それ。」
「いいからいいから、さっさと始めんぞ」
「転生するのがどれだけ先になることやら・・・」
俺は神様と一緒に特訓をしたり、ゲームをしたり、漫画を読んだりしていた。
そこで感じたことは「あぁ、やっぱり友達って必要だわ」
気づいたら仲良くなってたり。そうして時は流れていく・・・
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「結局準備に100年以上かかったね。流石に長くない?記録更新してるんじゃない?」
「知らない、いいだろちゃんと準備してからの方が絶対楽しい。」
「まぁそうだろうど・・・まさかあんなに居座られるとは思わなかったんだよ」
「俺は悪くない。悪いのはあそこが充実し過ぎてた所だ。どんなとこに住んでんだお前。うらやましすぎんぞ。」
「まぁ一応神様だし?あれぐらいの生活はするよ?」
「はぁ・・・もういい。さっさと行くぞ。」
「はいはい、あ、一応言っとくけどね、意味がピンチの時とかどうしてもってときはこっちからテレパシー的なものでありがた~いお言葉を与えるから。楽しみにね!」
「楽しみにはしない。ってか見るの?」
「当たり前じゃん!責任者だよ?あと面白そうじゃん?」
「絶対本音後者だろ・・・・」
「そうだよ?」
「・・・・・・」
「じゃぁ、東方projectツアーへ一名様ご案なーいっ!」
「・・・え?」
足元に穴が開く。下にはきれいな緑が・・・
「・・・ってやばいやばい!!落ちてるじゃん俺!」
(地面に着くまでに何とか頑張ってね!一応死なないようにはしてあるけど痛みはちゃんとあるからね?)
「この野郎ぉぉぉぉぉっ!!!」
辺りに彼の叫びが響き渡った
ここに新たな世界への扉が開かれた。
彼はどんな体験をし、誰に会い、何を思うのか?
それは神様にも彼にも知る由はない・・・
一話目、書き終わりました!
初めての投稿でちょっと不安なところも多々ありますが。
この調子で書き続けていきたいなぁ、と思っています。
指摘や感想などお待ちしています!