東方白宙道〜Hundreds of Millions Wax PTERA〜 作:プルプルマン
タイトル曲は【艶めく純白の蝋の翼】
どんな曲かは皆様の思い思いで
〜超巨大一反木綿の謎を追え〜
のどか極まった春のある日の幻想郷、その守護者たる博麗の巫女である博麗霊夢は激怒していた。
こんなにも穏やかで素敵な明朝に、一体どこのどいつがあんなものを空に浮かべたのだ?
なんと、その日未明より、幻想郷の空には白昼堂々東から西へと超巨大一反木綿が出現していたのだ‼️
霊夢は今朝、野鳥の囀りを聞いて目覚め、この世に顕現した極楽浄土とも言える暖かな布団の中で窓から差し込まれた柔らかな春の日差しを浴びた時、すでに固く決心していた。
『今日は一日縁側でちょっと上等なお茶でも嗜みながらのんびりと過ごす』と。
その決定が心地の良い朝焼けの空を見たとき、早くもオシャカになったことに激怒したという訳だ。
かくなる上は一刻も早く空気の読めない邪智暴虐の異変の元凶を見つけ出し、叩きのめしてのんびりせねばならぬ。
そう、それこそが博麗の巫女である彼女の使命なのだ。
そう決意した彼女の手にはいつの間にやら冷たい銀色に光る針とコントラストの効いた紅白のありがたい呪が描かれたお札が握られていた。
寝巻きを着替え、布団を片付け、火の元、戸締まり、例の如く空っぽの賽銭箱を確認し、いざ、異変解決へ!と、思ったその時‼️
何の前触れも無く博麗神社にもう何萬回と聞いたであろういつもの騒がしい声が響き渡る。
『おーい! れ〜いむ〜』今日はどうしてこうも予定が狂うのだろう。
厄日というやつだろうか?
けたたましい音を立てて神社に突撃してきたのは、至って普通の魔法使い 霧雨魔理沙であった。
ああ、せっかく昨日掃き集めた桜が散らかる。
『見たか? あのでっかい一反木綿を!』
『あれだけ大きけりゃ何処にいても見えるでしょうよ。で、なんか用?』
『決まってるじゃないか。もちろん異変の調査だぜ。あわよくばそのまま解決して人気を集めるってのもアリだな。お前は勘がいいからついていったら元凶に辿り着けるだろうからな。』
なお、人気を集める異変はとっくに終わっている。
今日は一人で行動したい気分だったのだが、どうせ追い払ってもついてくるだろう。
魔理沙とはそういう奴だ。
『異変の調査をするのは勝手だけど、私に面倒をかけたらあんたもまとめて撃ち落とすわよ。』
心優しい霊夢は快く同行を許可した。
話もまとまり二人は鳥居を抜けて飛び立つ。
まだまだ早朝と呼べる時間帯で露に濡れた辺りの草木が輝いている。
あの一反木綿の存在はどれほどの者が気づいているのだろうか?
しかし、あれだけ目立つものもそうそう有りはしないので、幻想郷中で騒ぎになるのは時間の問題である。
あの白昼堂々現れた一反木綿は何のためなのか?元凶の居場所は?
謎だらけの異変が幕を開けた。
一方その頃幻想郷上空のとある場所では…
『××××様!ありがとうございます!』
一人の少女が椅子に腰掛けたもう一人の少女にお礼を言っている。
『いやいや、気にすることは無い。ただの親切心と思って受け取ってくれ。それより、後はいかにしてすぐに気づくであろう異変解決屋達を出し抜くのかだが…』
その問いともとれる言葉に答えるようにいつからいたのか、怪しげで、いかにも何かを企んでいそうな少女が言う。
『お二人ともご心配なく…既に私の友人が手を打っています。当面の時間稼ぎはできますよ… それはそうと、約束の『例のモノ』はいつごろできそうなの?××ちゃん?』
『現地に着いたらすぐにみんなと作り始めるわ!とびっきり上等なのをね。』
お礼を言っていた少女は目を輝かせ、顔を綻ばせている。
無理もないだろう。かねてより夢にまで見ていた場所に、これからゆくのだから。
その様子を見て椅子の上で××××様と呼ばれた少女は微笑む。
『よーし! 行くぞ〜私たちのための、真の楽園を目指せ〜‼︎』
お礼少女は声高に宣言した。
虹龍洞と被りそうで怖くてしょうがないです
登場人物
博麗霊夢
そこそこ質素で素敵な巫女
深紅のベルベットor純白のウール装備
今日のために手に入れた上等の茶を飲む機会を失った。よって、異変の元凶は見つけ次第叩きのめすつもり。
霧雨魔理沙
派手好きで盗賊じみた魔法使い
墨染の木綿or深雪色の麻装備
空に浮かぶ超巨大一反木綿……こんなに面白そうなモノを放って置けるわけがない人間の筆頭。あわよくば一反木綿の一部を切り出して自分の服にしようと考えているとか。
くろまく〜?
まだ正体不明
予想してみてね