東方白宙道〜Hundreds of Millions Wax PTERA〜 作:プルプルマン
閑散とした森に突然響く廃駅の主と思わしき声。
『誰の家がゴミ捨て場だって?』
少し怒気を含んだその声に霊夢と魔理沙はすぐに反応して、振り向く。
『随分と失礼な奴等だな。他人の素晴らしい住処をゴミ捨て場呼ばわりとは…』
霊夢と魔理沙の視線の先では、ツナギを着用し、ゴーグルを首から下げて縄を頭に巻いた少女が空中で静止している。
『そういう奴等は、私の弾幕で悠久の超特急を幻視するがいい‼️』
霊夢はいつも通り、冴え渡る勘によって理解した。
『ああ、こりゃ話す気ないようね…』
まあ、幻想郷では割といつものことではあるので、さほど驚く訳でもなく、冷静にお札を構える。
一方、常に自分のペースで生きている魔理沙はといえば、もうすでに相手に向かって一直線に突撃して行っている最中であった。
ツナギの少女は結構こだわって整えてきた自分の住処を、ゴミ捨て場呼ばわりした無礼千万の不届き者たちに向かって、高速で炎弾によって構成されたシンプルな弾幕を放ってきている。
赤橙色の炎弾が2つ3つ、先行した魔理沙の帽子を掠めて飛んでくる。
霊夢もその炎弾を躱し、相手の弾幕を見極めようとしている。
なるほど、自分で超特急というだけあってその辺の妖怪の中では、かなりの速さである。
ただ、幾分軌道が単純なので、距離を取れば問題ないだろう。
尤も、魔理沙は接近してスピード勝負を仕掛けているようだが…
乾いた破裂音を大きく響かせ、魔理沙の星弾とツナギ少女の炎弾がぶつかり合う。
『おっと、危ない危ない。火の粉が帽子にかかってるぜ。』
すぐに弾の衝突で生じた火の粉を払い落とす。
火達磨になるのは道祖神一柱だけで十分だ。
お互いに弾幕のスピードは互角といったところで、後は純粋な気合い避け勝負となるだろう。
それならば、数々の高速修羅場(イッツ ルナティックターイムとか)をくぐり抜けてきた魔理沙に分があるだろう。
事実、この場では完全に魔理沙が主導権を握っていた。
矢のように迫り来る無数の星弾にツナギ少女は弾き飛ばされる。
『おわ〜!ととと。ええい!これでもくらえぃ!』
なんとか体勢を立て直したツナギ少女は起死回生の一手として、スペルカードを宣言し、攻撃を仕掛けてくる。
単符「眇の追尾弾」
巨大な弾が大弾に先導されながら、魔理沙に向かって突き進んでくる。
離れた所で見物する霊夢にはその様はまるで、魔理沙が単眼の巨大な生命体に付け回されている様にも映った。
魔理沙が何度進行方向を変えても、執拗に付け回してくる眇の巨大弾に加えて、自由に動くことのできる本体の存在も忘れてはならない。
ツナギ少女自身も魔理沙の行手を遮る様に的確な炎弾を放つ。
そんなわけで魔理沙は今、結構窮地に立たされているのであった。
『こうなったら…こっちもスペルカードを…』
なんて魔理沙が考えていると、突然霊夢の声が響く。
「パスウェイジョンニードル」
通常ショットって強いよねッッ。
霊夢のスペルカードの中で恐らく、最も直進しているであろうアレがツナギ少女の炎弾が止まって見えるほどのスピードで難なく一つ目巨大弾を掻き消し、弾幕を放つ本体に到達する。
超特急で迫り来る針の雨をなんとか躱し、体勢を整え、ツナギ少女は反撃する訳でもなく、これまた超特急で逃げ出した。
『三十六計逃げるに如かず〜』
余りに突然であったのて、霊夢と魔理沙は威勢が良かった割に一瞬で姿を消した相手に、鳩が弾幕を食らったような顔をして空中で立ち尽くしていたのだった。
眇の追尾弾はバレットゴーレムに大弾を一つ加えるイメージでお願いします
登場人物
道祖神一柱
2ボスのこと
結局、火達磨にされたらしい
イッツ ルナティックターイム
やめて
鳩
実はハトという名前の鳥は存在しない
そしてカラスという名前の魚は存在する
ツナギ少女
スペルカード
単符「眇の追尾弾」
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再登場するので詳しくはその時にでも