東方白宙道〜Hundreds of Millions Wax PTERA〜   作:プルプルマン

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寂れきった無人駅いいよね…
特に用事も無く降りたくなるよね…


えぬてーてー

突如華麗に身を翻して一目散に逃走したツナギ少女に霊夢も魔理沙も唖然としていたが、逃げられてしまったものはまあ仕方ないので気を取り直して周りを見渡してみると、かなり広い面積で森が切り拓かれた広場のようになっており、その大部分は妙な形になっている錆びた鉄クズと腐りかけたボロボロの材木で埋め尽くされているようだ。

こんなに広い範囲で勝手な事をしていたら、口うるさい天狗だとかが黙っていないと思うが…

霊夢が歩きながら考えていると、後ろから何かをひっくり返したり、金属と金属がぶつかり合う音が聞こえてくる。

大方、魔理沙が何か値打ちものや使えそうなものがないか探しているのだろう。

大した泥棒根性である。

『お、いい具合に育った六角霊芝が生えてるな。さっき拾った辰砂と合わせて、不老不死待った無しじゃないか。』

『妙な魔法薬作るのは勝手だけど、葬式には行かないし香典もびた一文出さないわよ。』

『おいおい、ちょっと冷たいんじゃないか?』

『この流れなら、冷たくなるのは多分あんたよ。』

気軽に不老不死になろうとするのはやめよう。

それにしても、転がっているどちらのガラクタも、何処かで見たことがある…

それがどこであったか、霊夢は後一歩思い出せないでいた。

 

不意に、何かが鋭く風を切る音がする。

音の大きさと感じから察するに、かなり大きなもののようだ。

霊夢と魔理沙がほぼ同時に音のした方に視線を向けると、2人の目に飛び込んできたのは、一直線にこちらに向かって飛んで来る、柱のような鉄塊であった。

2人は急いでその場を飛び退き、飛来してきた鉄塊を回避する。

『えらく危ないところねぇ、此処。』

『新手のポルターガイストか何かか?』

正体を見破る暇も無く、次から次へと落ちていた材木や鉄塊が飛んできている。

当然、全て避けなければ、人間の少女には危ないどころの騒ぎでは無いだろう。

『気をつけないと、御陀仏だなぁこりゃ。』

『痛いじゃ済みそうにないわね…』

『先に言っておくが、おまえの葬式には行かないぜ?』

『言ってくれるじゃないの。』

霊夢と魔理沙は、いつに無く真剣に飛来物を回避、あるいは攻撃して破壊してゆく。

霊夢が大きな材木片を撃ち抜いたとき、その影に日光を浴びて輝くものがチラリと見えた。

幻想郷の住人であれば、誰でも見たことが有るであろう、そして見慣れているであろう輝き。

それは、掌に乗るサイズの妖精の羽根が光を浴びたときに見せる輝きであった。

『魔理沙、これ多分妖精の仕業よ。』

『そうか、悪戯も度が過ぎるぜ。命の尊さってヤツを教育してやらなくっちゃあな。』

妖精は悪戯に命をかけている、そして異変で妖精は活性化する、よって悪戯がパワーアップする。

何もおかしい所はありませんね。

妖精の悪戯が命に関わることもあるのは古事記…というよりはむしろ、幻想郷縁起にも書かれてる。

妖精の仕業とわかれば、霊夢と魔理沙は問答無用で叩き落としていく。

いつも異変時に進路を妨害し、弾幕を打ちまくる妖精たちよりもサイズが小さく、力も弱いので、簡単に撃退できるのだ。

なんなら、ハエ叩きでも倒せるだろう。

2人が鉄と木の豪雨を凌ぎ切り、チビ妖精軍団をあらかた退けたときには、さっきまでいた場所から、更に奥へと入り込んでいた。

『なんだ?でっかい金庫か?』

どうやら魔理沙がまた妙な物を見つけたようだ。

霊夢も魔理沙が見つけた物を見てみると、先程から、たしかにあった既視感の正体がようやくわかった。

『さっきからどこかで見たことがあると思ったら…あの鉄クズも、木の板も、この鉄の箱も…全部紫がスキマから出してたわね…』

魔理沙が見つけた物は、打ち捨てられた古い電車であった。

『ということは、これが話に聞いた蒸気機関車ってやつなのか?』

『違うわよ、確か…電電公車とか言ったかしら?』

などと頓珍漢な事を言っていると、ついさっきぶりに聞いた声が響く。

『それは外の世界から流れ着いてきた電車という物だ。』

 

 




次回ボス戦

登場人物

六角霊芝
マンネンタケというキノコが鹿の角状に育ったもの
一度見たら感動しますよ

ポルターガイスト
靴下が動いててポルターガイストかと思ったらただのゴキブリだった経験があります

幻想郷縁起
求聞史記面白い

ハエ叩き
友人の手首のスナップが強すぎてハエ叩きが折れそう

紫
おいしいふりかけ
もしくはスキマ妖怪

蒸気機関車
ロマンの塊

電電公車
多分電電公社と混ざってる
NTT
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