東方白宙道〜Hundreds of Millions Wax PTERA〜 作:プルプルマン
なんやかんやあって、結局いつも通り戦うこととなった霊夢達異変解決御一行と鉄器マニアの三雲。
果たして、この戦いの行方は?
空に浮かぶ超巨大一反木綿の存在は忘れられていないのか⁉︎
『あいつも人の話を聞かないやつだな。折角私がそれらしい理由で弁明してるのに。』
『いつものことじゃないの。あと、窃盗犯がそれ言ってても説得力が全然無いわよ。』
『私は他人の住処の野生の茸を採っただけだぜ。責められる謂れは古今東西どこにも無いな。』
まさに、盗人猛々しいという言葉の権化のようなことを言っていることに、本人が気づいているかは定かではないが、まあどちらでもいいし、どうでもいい。
問題はあの一本だたらがどんな弾幕を使ってくるかだ。
もし、さっきまでの様に高速の炎弾を連発してくるのならば、かなり忙しない勝負になるだろう。
霊夢としてはできることなら、それはごめん被りたい。
『そうら、バーベキュー?にしてやろう!』
霊夢の密かな願いは通らず、三雲はバーベキューとかいうハイカラな言葉とともに、高速で炎弾をばら撒いてくるのであった。
霊夢と魔理沙は飛び交う炎弾の中を悠々と掻い潜り、三雲に接近する。
『い…いい動きしてるじゃないか…』
『この霧雨魔理沙に同じ手を2度も使うことが既に愚策なんだぜ。』
どこぞやのバトル漫画の主人公の様なことを言いつつ、魔理沙は三雲に急速接近し、目測で五尋もないような距離から弾幕を放っていく。
三雲の方も慌てて愛用のハンマーを振り回し、なんとか魔理沙のパワフルな弾幕を耐え凌いだ。
魔理沙はとうに距離を取り直し、三雲の反撃に備えている。
そして…再び高速炎弾を放ち出した三雲の正面には誰も気が付かない内に、霊夢が攻撃体制をとっていた。
『ゲ!巫女!いつの間に⁉︎』
『さっき』
極めてシンプルな答えとともに、霊夢が放ったお札は不思議なカーブを描いて飛び、三雲に直撃したように思えたが……
間一髪、ハンマーの柄で防御が間に合っていたようだ。
煙の中から三雲の姿が現れる。
『こ…行動が読めない奴だな…』
『あんたが片目を瞑ってるからじゃない?』
『いやまあその…種族的なアレとかあるからな。1割くらい。』
『残りの9割はどこへ行ったのよ…』
『それは神社に帰ってゆっくり考えてみな。』
さりげなく戦いを終わらそうとしているのがバレバレである。
『誰が帰るか‼︎』
そりゃそうだろうなぁと言った様子で三雲がスペルカードを宣言する。
鋼符「ダマスカスの妖刀」
三雲が大きく振りかぶり、ハンマーをぶん回すと同時に、先端から太めの銀色に輝くレーザーが発射され、ハンマーの動きに合わせて振り回される。
近距離にいた霊夢は、横から迫り来るレーザーを宙返りしながら回避する。
『おっとと、結構危なかったわね。』
『リップサービスは結構‼︎周りを見な!』
いつの間にやら、霊夢の周囲は紫色の炎弾で包囲されていた。
炎弾たちはそれぞれがてんでバラバラに動き出し、囲まれている霊夢は回避に専念せざるを得ない。
『一体、いつの間に出現したのかしら…』
炎弾の軌道を避けながら周りを見渡すと、何やらレーザーが通過した跡に、突然炎弾が出現しているように見える。
それはさながら、振われた太刀から怪しく燃える鬼火が生み出されているかのようにも見えたのであった。
『おいおい、ハンマーなんて振り回すもんじゃないぜ。安全第一ってやつだ。』
ここまで説得力のない安全第一も珍しいだろう。
『あんたもしょっちゅう振り回してるじゃないの。』
『箒を?』
『他人を』
『なるほど、振り回されないようにどっしり構えておくといいと思うぜ。』
どうやら、自分の行動を改める気はさらさら無いらしい。
きっと魔理沙の心臓には麝香牛も恐れ慄くほどモサモサの毛が生えているだろう。
そんなことを喋っていると、レーザーが一周して戻ってくる。
2人はそれぞれ、上下に分かれてレーザーを躱し、三雲は攻撃をどちらに向けるか一瞬迷い、霊夢を狙うことにしたのだった。
しかし、弾幕ごっこにおいては須臾ほどの隙でさえも自分を著しく不利にすることは珍しくない。
魔理沙は、三雲が目を離した一瞬で、抜け目なく隠し持っていたマジックボムをばら撒く。
振り向いた時にはもう、三雲の目の前でマジックボムは膨張し、爆発待った無しであった。
『ん?なんだ、コレ?』
若干間の抜けた三雲の台詞をよそに、マジックボムの爆発は遠慮なく三雲に直撃したのであった。
白ごはんに味噌ラーメンの粉末スープかけて食べると美味しい
麺はそのまま食べるとオヤツに良し
登場人物?
須臾
わかりにくく言うとフェムト
麝香牛
とても毛が長い牛(マンモスには劣るけど)