東方白宙道〜Hundreds of Millions Wax PTERA〜   作:プルプルマン

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いよいよ5面です
霊夢と魔理沙は無事に一反木綿に辿り着けるのでしょうか?
そもそもとして、それで解決するのでしょうか?
喉元を締め上げられるようなステージをお楽しみあれ。


ちなみに場所は「白宙道中腹」です。
道中テーマは【U.F.C.珍道中〜dynamic soaring〜】です。
どんな曲かは皆様の思い思いで。


STAGE 5 濡れ木綿の通ひ路〜sky serpent imitation〜
終点はもう目の前か?


偽りの笑顔を貼り付け、具体的な理由はうまく説明できないけどなんだかどことなく胡散臭い蜃の八代 浮舟を下した霊夢と魔理沙、2人がこれより向かう先に待ち受けるのはこの異変の元凶か、あるいはその協力者か、まさかまさかの赤の他人か⁉︎

 

『さて、いざ飛んできたはいいものの、あいつが嘘をついてないっていう確証は無いんじゃないの?本当に一反木綿がいなかったらどうしようかしら。』

『うーん、うまく説明はできないんだけどさ、あれは嘘をついてるっていう雰囲気じゃなかったんだよ。なんていうか…シンパシーを感じてよ、なんとなくわかるんだよな〜』

つい先ほども浮舟のいる場所を言い当てた魔理沙の話には奇妙な説得力があった。

ここは一つ、魔理沙と浮舟の小悪党的シンパシーとやらを信じてみようか。

『もし騙されたならもう一回絞り上げればいいだけだしね…』

霊夢の物騒な独り言は、またしても遮るもののない空に吸われていくのであった。

 

それにしてもひどく単調な風景だ。

先程まで寒空の上には似つかわしくない蜃気楼の繁華街や、外界の海らしきものの中を飛んでいた分、元の超巨大一反木綿の上を飛ぶ時に見える景色の味気なさが顕著に感じられる。

下の方に人里や紅魔館、太陽の畑などの目立つ場所は見えるが、余りにも遠くよく見えるわけでは無い。

そういえば、人間というものはずっと変わり映えもなく同じような所でいると、注意散漫になってしまうそうだ。

もしこの景色がその効果を狙ったものならば、大成功と言えるだろう。

現に、霊夢と魔理沙は異変解決のために飛び回っている、という非日常の中であるにもかかわらず、眠気に苛まれていたり、新しい魔法の構想を練ったりしていた。

その時、突然目の前の雲から、長さ1mほどの布切れが立ち上がって、2人の不意をつくように対峙する。

一瞬、どちらもが言葉を失った(尤も、ただの布切れが言葉を介しての意思疎通ができたかどうかはかなり怪しいが…)。

時間にして2秒ほどだろうか。

ごく短い邂逅の後、先手をとったのは布切れの方であった。

予備動作などは特に無く、細く短いレーザーを連続で放ってくる。

しかも、ご丁寧にバッチリ照準を合わせてきているので、ボーっとしていては避けられるものも避けられなくなってしまう。

とは言っても、今更この程度の攻撃で霊夢と魔理沙がどうにかなるはずもなく、唐突な敵対者に驚きつつも難なく躱していく。

が、そのレーザーに呼応する様に、雲の中から次々と紛らわしい白色の布切れ達が現れてはレーザーを放ち、応戦してきていた。

霊夢と魔理沙は一旦離れ、それぞれで取り敢えず敵の数を減らす事を目配せで伝え合い、お互いに目の前の布切れの群れに突撃していった。

なんとかここで仕留めようと言わんばかりに放たれるレーザーの雨霰の中を、素手で捕らえた元気な鰻のように掻い潜り、霊夢は主にお札で、魔理沙は主にレーザーで、それぞれ布切れを散らしていく。

しかし、厄介な事に、この布切れ達は弾幕をやたらと躱すのだ。

いや、正確にいうならば弾幕が通過する時の風圧で押しのけられている、と言うべきか。

まぁ布切れだし、風に揺られるのは当たり前と言ってはその通りなのだが、当たり前と言うものはえてして便利で面倒なものである。

そんなこんなで悪戦苦闘…と言うほどではないものの、そこそこ手こずらされていると、徐々に布切れの数は減り、攻撃の手も緩まってきたのが見て取れる。

『魔理沙〜ちょっと休憩しましょ〜』

『ん、そうだな!』

最後の一枚を撃ち落としながら魔理沙が応え、2人揃ってスピードを一回り落とし、ふわふわと飛んで行く。

『さて、これから引き続き一反木綿を追うわけだけど、よく考えたら相手だってずっとおんなじ所にいてくれるわけが無いわよね。もうどっか行っちゃってたらどうしようかしら?』

『そう言う時こそエッジの効いた巫女の勘ってのを発揮してくれよ。』

『私の勘を死なない件か何かだとか思ってない?』

 

『やあ、お困りのようですね。ですが、あなた方を本当にこの先へと向かわせる訳にはいかないのです。』

なんだろう、つい最近聞いたばかりの胡散臭い声が聞こえた気がする。

まぁきっと空耳というやつだろう。

そう願って振り向くと、そこにはさっき倒したばかりの八代 浮舟が笑みを浮かべて浮遊していた。

『あんた…本当何回出てくるのよッ‼︎』

思わず本音が口から漏れてしまった。




浮舟さんの登場回数は地霊殿のお燐並なんですわ〜

登場人物

布切れ達
一反に届いてない木綿

鰻
ヴァカンスの鰻重

件
人面牛
生まれた時予言を残してすぐに力尽きるという。
なんと、昭和の時代まで誕生が確認されていたとかいないとか
ちなみに牛面人だとクレタのミノタロウスや牛女とかになるので要注意です。
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