東方白宙道〜Hundreds of Millions Wax PTERA〜   作:プルプルマン

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サブタイトルの通りでございます。
それなりにキチンとした訳もあるつもりなのですが、まぁこじつけに近いですね。
特に深い意味はありませんが、8月の14日までになるべく進んでほしいものです(まるっきり他人事みたいな言い方になってますけど…)
まぁとにかく異常猛暑の北海道でも元気にプルプルしていきたいと思っております。


Q.今回道中短くない? A.そうっすね

やたらあっさりと倒された浮舟のことを疑問に思いつつも、ひたすら白い道を辿って飛び続ける霊夢と魔理沙は、確かにそこにある拭えない不信感に嫌なものを感じていた。

まるで、暗く湿った地底へと続く洞窟のように誘われる者を待ち構えているような…

『嫌な感じだな。』

『…そうね。あくまでも単なる私の勘だけど、辿る道筋は完璧だけど、道そのものからは見当違いの場所を進んでるって感じだわ。それに…』

霊夢の言いたいことは、魔理沙にも自ずと察せられた。

そう、あまりにも障壁が無さすぎるのだ。

別に、霊夢や魔理沙が殊勝にも好んで困難な道のりを求めているわけではないし、なんなら苦労だとか困難という言葉は可能な限り耳に入れたくはないのだが、いくらなんでも妨害が無さすぎるという点が二人を妙に不安にさせた。

雲の上ということもあり天候は極めて穏やかであるし、明確な敵として立ちはだかるのは恐らく仲間とはぐれたのてあろう小規模な妖精群や、浮舟と決着を付ける前に見た時以来のくねくねとした布切れのような奴ばかりだ。

そもそもとしてその敵の数自体も極少ない。

その時、またしても眼前の雲から妖精たちが飛び出し、クナイ弾によるワインダーと鱗弾を組み合わせたそれなりの弾幕を展開してくるが、やはり何より絶対的に数が足りていない。

これではまるで、どうぞお通りくださいませ、とでも言っているようなものだ。

難なく向かって来た妖精たちを撃ち落とし、そのまましばらく飛んだ後に霊夢が一旦休んで、作戦会議をすることを提案する。

『どう考えても不自然過ぎるのよ。普通、異変ってのは黒幕に近づくほど妨害が激しくなるもの。もうすぐ黒幕(候補)の一反木綿に追いつけそうっていうのに全然そんな気がしないじゃないの。』

『確かに、ちょっと拍子抜けって感じはするぜ。けどさ、考えても見ろよ、いつぞやのように道中が純化した妖精ばっかりってよりは全然良いと思うがな。』

『あんな異常事態のベストオブベストと比べられてもねぇ…』

霊夢と魔理沙が手薄過ぎる道中を逆に不気味に感じて警戒している頃、本来2人が相手をすべき妖精たちは2人のいる地点から少し先の場所で、とある者と大絶賛交戦中であった。

『ええい!さっきから鬱陶しい!こっちはこんな物浮かべられて大迷惑してるのよ!さっさと片付けないと全身を締め上げて生き血を一滴残らず搾り取ってやるわよ!』

その何者かがジグザグに折れ曲がりながら進むレーザーで妖精たちを一気に5、6匹ほど吹き飛ばす。

妖精たちを相手に大暴れしている何者かは、よほどこの白い道が空に浮かべられたことが気に食わないらしく、かなり激しいトーンの声で騒いでいるのだった。

ほんの少し先の場所でそんなことになっているとはつゆ知らず、霊夢と魔理沙は相変わらずたまに出てくるだけの敵を倒しつつ歩を進めていた。

そんな中、まるで、今にも青色がこぼれ落ちそうなほどに透き通った空を見ながら魔理沙が問いかける。

『そういや霊夢、外界には空が落ちてくるっていう小噺があるのを知ってるか?』

『突然どうしたのよ…えぇ、聞いたことはあるわね。なんでも、どっかの心配性が空が落ちてくるかも〜って怖がってる…みたいな話でしょ。』

『そうそう、そんな感じの奴だよ。けどさ、私がこないだ聞いた話はちょっと変わっててよ、なんでもその話だと空が落ちてくるときは六角形に割れて落ちてくるらしいぜ。しかもだ、その落ちて来た空のカケラには宇宙人が乗ってて勝負を仕掛けてくるんだってよ。』

『何を言っているのか、わかるけどわからないわね…勝負ってどういうことなのよ…綿月の妹の方でも乗ってくるの?あいつも宇宙人には違いないし。』

『そこら辺はよくわからんぜ。その話をし終わらんうちに帰っちまったからな。』

十中八九菫子から聞き齧ったであろう話を聞いていると、毎回外界とはなんと常識はずれな場所なのだろうかと、興味が湧いてくる。

本来は常識・非常識の概念は外界と幻想郷で真逆のはずなのだが…

そんな会話を交わしていると、前方で何かがいくつも煌めいている様子が目に入った。

『魔理沙、向こうのあれって弾幕ごっこじゃない?』

『そんな感じではあるな。丁度私達の通りたい場所の上だし、行ってみるか!』

2人は、誰かが弾幕ごっこをしていると思われる場所へと一直線に翔けてゆくのだった。

 

『あ、誰かいたわよ。』

霊夢が見つけたその人物は何やら不機嫌そうな様子をしており、小さな声でぶつくさ呟いていた。

その人物が半透明の羽衣を纏って佇む姿は竜宮の使いや仙人の出立ちとも取れたが、過去に出会った彼女らとは明確に違うということが魔理沙にはわかった。。

なぜなら、魔理沙は過去に彼女に会ったことがあり、二言三言世間話をしたこともあったからである。

『あいつが…ウワサの一反木綿だぜ。なんで機嫌が悪いのかまでは知らないけどな。』

ああ、倒すべき敵は以外と近くにいるものであった。

よくわからない状況だが、いきなり攻撃を仕掛けるのも不粋だし、取り敢えず声だけでも掛けてみようか…?




意外!それは一反木綿!
次回、どんどん異変の深秘へと近づいて行きます。
ラスボスの正体もそろそろ割れてくるかもです。
後、追加で一言をば、「チャンスさえあれば生まれ変われる」…かも?

登場人物

純化した妖精
突然原因不明の頭痛が起こって記憶が抜け落ちたので、書くことがありません。
まるで、脳が想起することを拒否しているかのような感覚です、不思議ですね。

綿月の妹の方
月のめちゃ偉くて強い人

仙人
すごく修業した人。
妖怪的に言わせれば、美味しいらしい。

竜宮の使い
アカマンボウ目リュウグウノツカイ科に属する海水魚…ではあるが、東方界隈においては普通妖怪としての、もっと細かく言えば衣玖さんのことを指すことが多い。
なにかと苦労人なお方。
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