東方白宙道〜Hundreds of Millions Wax PTERA〜 作:プルプルマン
これでもう異変解決待ったなしですね(フラグ)
五面ボスのテーマは【化繊仕立ての一反木綿〜another sky pioneer〜】です
どんな曲かは皆様の思い思いで
その一反木綿は髪を頭頂で団子状に結び、ところどころに青海波紋や唐草模様をあしらった着物を着ていた。
また、空をずっと漂う妖怪だからだろうと思われるが、靴を履いておらず裸足のようだ。
そして、一番2人の目を引くのが体に巻きつけたり靡かせたりしている半透明の若干虹色に煌めく羽衣であった。
2人は知る由も無かったが、その正体は現代の外界人である読者の皆様にはお馴染みで、且つ常用しているであろうビニールである。
『あんたがこの異変を引き起こした元凶で間違いないかしら?どっちにしろ妖怪なら退治させてもらうけど。』
霊夢が正面に回り込んで話しかけるも、相手は目を閉じて無反応のままだった。
『どうしたんだ?弾幕ごっこ前の口上合戦は幻想郷の恒例だろ?』
『ええい!いい加減にしろ!朝っぱらからどいつもこいつも異変のことばっかり言ってきやがって!全員まとめて食らってやろうか!』
一反木綿のやつはが突然反応を見せたと思ったら、やたらと荒れていた。
異変を起こしておいて(まだ疑惑)随分と勝手な奴だ、いや、以外と情緒不安定な奴なのか?
なんにせよ一部のアレな奴よりかは話はできそうなやつでよかったといえる。
『まあ落ち着けって、お前を退治することには変わりないんだが、何も聞かずに退治するほど私達(少なくとも私は)は鬼じゃない。』
『何か引っかかる言い方ね…それより、まずあんたは何者なの?』
『ふん、幻想郷の調停者を気取るんならその辺の人妖の顔ぐらい覚えておけ。私は水木 百香《みずき ももか》、幻想郷に来てから日の浅い一反木綿達の世話役を買って出ている者だ。』
まさか前に話した奴が一反木綿の頭だったとは、なるほど、合点がいった。
道中で襲いかかってきたあの布切れどもはこいつの差し金だったってところか。
『お前の手下に散々撃ち落として、こっちも飽き飽きしてるんだ。この場でちょっとばかしお返しをしてもバチは当たらないだろうよ。』
ミニ八卦炉を構えて魔理沙が言うと、意外な答えが返ってきた。
『なんの話をしている?私の子分達がこんな異変に首を突っ込むわけがないだろう。幻想郷で騒ぎを起こせる力などまだ持っていないんだからな。』
これは異な事、現に霊夢も魔理沙も布切れ軍団に襲撃されて交戦したのだ。
弾幕の見過ぎで敵の姿までおかしく見えるようになったのか?
いや、なにかを忘れているような気がする…
『おい、待てよ。お前、さっきなんて言った?確かに私の大事な子分達を撃ち落としたとか言ってたな?そこの紅白巫女もそうなのか?』
どうやら、魔理沙は見事に地雷を踏み抜いたらしい。
一反木綿をまとめ上げるボスだけあって、子分を傷つけられたことに大変ご立腹の様子だ。
前髪で見えないが、もしかしたら額には青筋が浮かんでいるのかもしれない。
『文句を言われても困るわ。れっきとした正当防衛よ、多分ね。』
そこに霊夢が燃える寺に尸解仙を送り込むような発言を重ね、いよいよこの場の空気はバルカン半島状態だ(謎)。
『どうやら子分が相当世話になったらしい。こちらとしても全力を尽くしてもてなさなければな。』
どう見ても「もてなす」と言うワードには似つかわしくない不穏なオーラを発しながら百香がこちらに向き直る。
『異変の解決だとか銘打って我々に喧嘩を売ったことを後悔させてやるぞ。節穴巫女と盲の魔法使いの血を啜ろうと誰も責めるまい。恐れ見よ!本来の恐怖《プレデター》としての一反木綿の姿を‼️』
不穏にして飄々とした弾幕ごっこが幕を開けた。
そのころ…現在火花を散らす霊夢・魔理沙と百香のいる場所から西へ少し進んだ地点では、ある3人が合流して作戦を練っていた。
『今、丁度一反木綿と戦ってる頃のはずでしょ?だから…』
『じゃあ私はこの辺で…』
『うん、私もそろそろ集合をかけてみようかなぁ。ドキドキしてきた…』
「道」というものには「表通り」があれば常に「裏通り」が付随するものだ。
そんな裏通りにおいて、何重にも秘匿された計画は着々と進行していた。
濡れ衣って一番怖いよね
登場人物
尸解仙
一度死を迎えたあと、再び物に寄り付くことで復活した仙人の一種。
今回の用法では主に物部 布都のことを指す。
バルカン半島
ボンバーマン禁止区域
ある3人
かなりアヤシイヤツら
水木 百香
(みずき ももか)
付和雷同のプレデター
能力 風に乗って漂う程度の能力
種族 一反木綿
スペルカード
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テーマ曲 化繊仕立ての一反木綿〜another sky pioneer〜
幻想郷に来てまだ日の浅い一反木綿達のまとめ役をしている、いわばドン。
そもそも、一反木綿という妖怪は数々の創作によって現在でもかなりの知名度を誇っており、近年になってようやく徐々に忘れ去られゆく存在であった。
そんな彼らが幻想郷に入ったところで、どうあがいても新参者の肩身は狭いのが世の常であり、有力な関係を築けずに燻っていた。
仮に、そのままの状況であれば、いずれは有象無象の妖怪の一部として里の人間を襲うなりなんなりの事件を起こしてその存在ごと消されるかもしれない。
そう考えた彼女は一反木綿の仲間内で連携を呼びかけ、幻想郷で一つの地位を獲得することに成功した。
そんな折に、ふと空を見上げるとそこには超巨大一反木綿が浮かんでいた。
何事かと思ってすぐに調査に向かった結果、彼女が見出したことは…
「この異変に一切一反木綿は関与していない」ということだった。
築いてきた今の地位を根底から崩しかねない異変に激昂し、黒幕を自ら討とうと出陣した彼女であったが、彼女が姿を現すことまでもが真の黒幕達の計画の内であることなど知る由も無かった。