東方白宙道〜Hundreds of Millions Wax PTERA〜   作:プルプルマン

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ボス戦でございます
なんか、5面ボスって黒幕の従者ポジションのキャラが多い気がしますが、今回はどうでしょうかね?
そして、どうでもよいことではあるかもしれませんが、多分水木さんとの戦闘が終わった時にほとんどラスボスの正体についての予想がつくと思います。
もし、その正体を当ててやろうと意気込む方がいらっしゃいましたら、それまでに考えるのがオススメです。
では、引き続きお楽しみくださいませ。


VS水木 百香

どこか噛み合っていないちぐはぐな会話の中で、ちょっとした行き違いから水木を怒らせてしまった霊夢と魔理沙、怒髪も天を突かんばかりの一反木綿のドンを速やかに撃ち落とせ!

 

『むぐぐ、あいつは何をあんなに怒ってるんだ?これがいわゆるキレやすい現代の妖怪って奴なのか?』

『そんな言葉は見たことも聞いたこともないけど、一つ確かなことがあるわよ。あいつの言ってることと私達の言ってることにはどこか矛盾がある。これが何かのヒントになるんじゃないかしら?多分ね。』

なるほど、霊夢の言うことはもっともである。

お互いの認識に根本的なズレがあるのは間違いないだろう。

しかし、それを妖怪の将棋のようにゆっくりと考えている暇はない。

残念ながら人間はごく短命なのだ。

既に水木は羽衣を靡かせて攻撃体制に移り、その周囲にエネルギーが収束し始めていた。

次の瞬間、水木の周囲から無数の短いレーザーが放たれ、四尺玉の花火のように散開する…と、思いきや…

無数のレーザーは、そのすべてが一定の距離を進んだ時点でへにょりと進行方向を変えて動きの読みづらい軌道へと変化する。

そう、それはまさしく、世のイージーからルナまでのシューターを悉く苦しめる呪われた弾幕、俗に言う「へにょりレーザー」であった。

へにょりにへにょったレーザーの内の一本が急激に魔理沙の方へと向きを変えたので、慌ててとんがり帽子を押さえて頭を下げる。

レーザーはほんのコンマ数秒の差で魔理沙の頭上を帽子を掠めて通り越していった。

なんとか直撃は避け、帽子の先端を焦がしただけで済んだが中々に侮れない弾幕だ。

『結構いやらしい弾幕を使ってくれるじゃないか、一反木綿。ま、私には通用しないがな。』

『ほう、言ってくれるじゃないの、白黒。逃げ足だけなら妖精にも劣っていないようだな?それに…一度避けた程度で得意になるのは辞めてもらおうか。』

すぐに再びエネルギーが集まり、へにょったレーザーが全方位に放たれる。

『おっとっと、やっぱり軌道がよくわからん弾幕は好みじゃないぜ。もっとこう、パワーを追求してだな…』

そんな呟きを聞いていたのか、霊夢に軽く頭を小突かれ、

『そんなに脳味噌までパワーに浸りたいなら、いっそ地底の鬼にでも弟子入りしてみたら?多分一年もしない内にアルコール中毒で死ぬだろうけど。』

なんて言われてしまった。

『せっかくだが遠慮しておくぜ。かわいい我がペットに餌をやる奴がいなくなっちまうからな。』

『あら、そうなの?葬式で出されるいい料理を堪能しようと思ったんだけど、残念だわ。』

『葬式には来ないとか言ってなかったか?ついさっき。』

『臨機応変こそが人生なのよ。』

2人は流星群のようなへにょりレーザーをギリギリまで引きつけてから回避していく。

こうする事で、へにょり具合を見極めて堅実な回避が取れるのだ。

しかし、この戦法はその場凌ぎという面が大きい、なぜなら弾幕の見極めに多くの時間と集中力を使うため、反撃を試みる暇が限られているからである。

さて、どうやって突破しようか、と魔理沙が考えていると、彼女の視界の隅から赤い閃光のように霊夢が水木に向かってゆく姿が現れた。

『‼︎…そうか、「待ち」だとか「受け」だとかの姿勢なんぞ私らしくもなかったな。こりゃあ反省物だぜ。』

そう小さく呟くと、霊夢に遅れをとるまいと水木に向かって突撃していく。

ものの1.2秒で2人は合流し、一気にまだへにょっていないレーザーを潜り抜けて、水木の目前へと躍り出る。

当然、そんな至近距離で戦ってたところで勝ちの目は薄い水木は、やむを得ず弾幕を中断して2人のいる場所から20mほど距離をとる。

そして、またしても接近戦に持ち込まれるのを嫌ったのか、スペルカードを宣言し、勝負に新たな流れを作り出し、掌握しようとするのであった。

 

一反「体長10メートルのプレデター」

 

スペルカードの宣言の後、水木の羽衣が大きく変形し、単体で飛行し始め、まるで蝮が鎌首をもたげるようにこちらを睨め付け(羽衣なので、もちろん目なんてないが…)、敵意を露わにしている。

そして、決して速くはないスピードではあったが、確実にこちらを追跡し始めたのだった。

ただの追尾弾であれば、さほど恐れることはない弾幕だ。

しかし、もしかしたら…

ある疑念が浮かんだ霊夢は、敢えて飛んでくる羽衣に向かって突進し、僅かに手前で蜻蛉のように直角に方向転換を行った。

すると…羽衣はそのまま方向転換が間に合わず、逸れて検討外れの方向へと飛んで行く…訳でもなく、くるんとひねって再び霊夢を追いかけ始めた。

『いつぞやの邪仙みたいな事をしてくれるわね…私が引きつけておくから、魔理沙はさっさとあいつ自身を…』

『そんな事をさせるわけにはいかないな。しっかりと被捕食者《にんげん》らしくしてもらおうか!』

水木が右手を振り下ろすと、羽衣が縦に裂けて追跡者が2つに増えてしまった。

当然、新たにできた追跡者は魔理沙の方を追い始め、元々の方も引き続き霊夢を追い続ける。

『う〜ん、困ったわね。例え、今あいつに攻撃したところで、この距離…ましてや背後に気を遣いながらだと確実に避けられる…気がするわ。魔理沙も同じ状態みたいだし、どうしたものかしらねぇ…』

物は試しということで、水木に向けて3本ほど針を放ってみるが、予想通りにヒラリと躱されダメージを与えられない。

これは厄介だ。

恐らくいつまでも追いかけてくる羽衣、距離を詰めさせないように立ち回る敵、当てにならない魔理沙…

火炎茸もびっくりの数え役満である。

『同じ手を使い回すなんて、芸がないかも知れないけど…まあ、あの一反木綿にはまだ見せてないからOKってことにしましょ。』

霊夢は細かいと言われればまぁそうなのだが、それでも精神衛生上において結構大事な事を決めて、亜空穴へと消えた。

 

…その違和感はすぐに疑惑へと変化した。

『どういうこと?私の羽衣が目標を見失うなんて…妖怪巫女なんて言われてるぐらいだし、ほんとに妖術でも使って姿を消したのかね?』

『風の評《うわさ》を鵜呑みにしない方がいいわよ。確か、めでぃありてらしー…だっけ?』

徐に背後から声が響く。

『尤も、風に漂って流されてる連中に言っても無駄かしらね。』

『いつの間に…どうやって背後に…』

『一つずつ答えるなら、ついさっき、亜空間を通って、よ。』

『亜空間かぁ…そんなの反則だわ…』

霊夢のお札が炸裂し、第一のスペルカードはあっけなく破られた。

『よし、私のミニ八卦炉も温まってきた…そろそろ反撃の時だぜ!』

追跡を躱しながらエネルギーを貯めていたらしい魔理沙が振り向きざまに目の前にいるであろう難敵に、魔法の集中砲火を浴びせてやろうとするも、予定に反して既に敵は姿を消していた。

それもそのはず、スペルカードはその時もう霊夢に撃ち破られていたのである。

小首を傾げる魔理沙に霊夢から激励が飛んできた。

『ほら、魔理沙ってばいつまでボーッとしてるの!さっきのスペルカードならとっくの昔に私が破っといたわよ!』

なんと、衝撃の事実である。

どうやら魔理沙のやっていたことは、完全に独り相撲だったらしい。

この世に独り相撲番付があれば、今の自分は間違いなく横綱になれるだろうな…なんて、なんとなくモヤっとすることを考えながら、魔理沙も次の攻撃に備えて体勢を整え直すのであった。




全然関係ない話題から入って誠に申し訳ない限りなのですが、遂にモンハンクリアしました。
ラスボスは非常に手応えがあり、倒した後で強烈な眠気が襲ってくるほど集中していた30分間の死闘でしたね〜
気焔万丈‼️

登場人物

へにょりレーザー
五面ボス…レーザー…毘沙門天…ウッ頭が…

地底の鬼
肝臓最強生物

ペット
ツチノコ…ってまだ飼ってましたっけ?

蝮
割とどこにでもいて、毒持ちなので危険が危ない。
まぁ気をつけて下さいな。

蜻蛉
真夏のリトルドラゴン

火炎茸
かなりすごい毒キノコ
見た目からして食べちゃいけないオーラが凄いが、何故か中毒事例がある。
どんな酔狂な人が食べたのだろうか?

水木 百香
スペルカード
一反『体長10メートルのプレデター』
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その他の設定等は前回をご参照ください。
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