東方白宙道〜Hundreds of Millions Wax PTERA〜 作:プルプルマン
『左前方からばら撒き弾、右からもばら撒き弾…』
魔理沙はちょこまかと動き回り妖精たちを撃墜していく。
たまにばら撒き弾に混ざって放たれる自機狙い弾やホーミング弾をも難なく躱し、箒の上で寝転ぶほどの余裕を見せている。
一方、霊夢は数に任せて群がる妖精たちを相手に大苦戦……するはずも無く、まるで弾がどこから放たれ、どんな軌道を描いて迫ってくるのか、あらかじめわかっているように躱してゆく。
流石に2人とも伊達に弾幕ごっこを嗜んでいない。
気付けば、無数にいた妖精の姿はほぼ見えなくなっていた。
『ふぅ…あらかた片付いたかな。そっちはどうだ〜?霊夢』
魔理沙が問いかける頃には、霊夢は自分の方にいた妖精をとっくに撃墜し、満開の山桜の梢で座って待っていた。
『遅いわよ。魔理沙 待ちくたびれたわ。』
『お前が早すぎるんだよ…』
『いやいや、あんたが遅いだけよ。』
などと喋っていると、突然目の前の椚から何やらガサガサ音が聞こえてきた。
二人はすぐさま飛び退き、すぐに動ける構えを取る。
この辺りが彼女らがベテランの異変解決屋たる所以なのだ。
『お、なんだなんだ?鬼とか蛇とか出てくんのか〜?』
『鬼でも蛇でもどっちでもいいわよ。どっちも叩きのめしたことあるし。まあ、私としては黒幕が出てきてくれたら一番嬉しいんだけどね。』
そんな軽口を交わす二人の予想を裏切り、木の葉の中から飛び出してきたのは………
何やら四角い絨毯であった。
二人が驚くやら呆れるやらする暇もなく、絨毯は弾幕を放ち始めた。
二人は少し慌てて四角い弾幕を回避する。
どうやら絨毯自身の輪郭に沿って弾が放たれているようだ。
『あの絨毯、どうする?』
『どうするったって、撃ち落とすしかないだろ?攻撃してきてるんだからな。』
『でも…ちょっと高そうな模様してるわよ。』
そう言われて魔理沙も気がつく。
確かに、あの絨毯は高級品のオーラをそこはかとなく漂わせている。
『ん…?あの絨毯の色合いと模様…どこかで似たようなものを見たような、見てないような…?』
『あんな洒落た絨毯敷いてる場所ある?あんたの勘違いじゃないの?』
『いや、間違いないぜ。私がこの目で何度も見た覚えがあるからな。』
中々弾が当たらず痺れを切らしたのか、なんと絨毯はスペルカードを宣言したのだ!
魔樹「イランイランの木」
絨毯から放たれたレーザーが枝分かれしながら、木のようになって迫り来る。
『おいおい 絨毯ってスペルカード使えるのか…』
『付喪神的なアレじゃないかしら?』
二人とも驚きながらも余裕を持ってレーザーを避けていく。
『もう高そうだのなんだの言ってられないぜ。叩き落とすからな!霊夢!!』
『もったいないわねぇ』
魔理沙がレーザーをくぐり抜け、隙を見せた絨毯に向けて星形の弾幕を放つ。
絨毯は意外なほど簡単に弾に当たり地面に向けて落下し、木々の間に見えなくなった。
『妖怪絨毯討伐完了だな!』
『あらら、後で香霖堂にでも売りつけようと思ったのに。』
香霖堂に対して金は払わないが、取る巫女である。
『そういえばよ…さっき言ってた絨毯だけど、アレは紅魔館で見たんだよ。思い出してきたぜ、パチュリーの図書館に敷かれてたんだ。なんでも、パチュリーが言うにはペルシャ絨毯とかいう舶来の高級品らしいぜ。』
『やっぱり高級品だったのね…捕まえて売っぱらえばよかった。』
ヤクザ巫女、ここに極まる。
霊夢が嘆きながら下を見ると、いつの間にやら人里上空まで飛んできていた。
よく考えたら朝ごはんもまだ食べていない。
早朝の民家から立ち上る炊き立てのご飯の香りは、なんとも空腹に響く。
『魔理沙、情報収集と朝ごはんのために人里へ寄って行かない?』
『おう、そういや私も食べてないな。』
腹ペコ二人組は満場一致で人里に降りることを決めたのだった。
弾幕ごっこを表現するのムズイ
登場人物
鬼とか蛇
某ラスボスや某3面ボス
一面中ボス
ペルシャ絨毯
スペルカード
魔樹「イランイランの木」
また出てくるので、詳しいことはその時にでも
香霖堂
商売する気があるのか疑わしい店
被害者その1
パチュリー
本名パチュリー ノーレッジ
紅魔館の魔女
魔理沙が何度も絨毯を見たことがあるということは…?
被害者その2
次回人里編?1ボス出るかも