東方白宙道〜Hundreds of Millions Wax PTERA〜 作:プルプルマン
一々外に出してあげるのもめんどいのでなるべく家宅への不法侵入はご遠慮願いたいものです。
エンディングのテーマ曲は
【家蚕達のキティホーク】です。
どんな曲かは皆様の思い思いで
〜白宙道異変の真相を追え〜
ある春の日の幻想郷…
幻想郷を騒がせた異変から幾日かが経過し、異変解決の記念に宴会が開かれることを心待ちにする人妖の熱気も手伝ったのか、春の力は益々高まりつつあった。
飛び交う蝶は何倍にも個体数を増やし、野菜農家はその対応に追われることだろう、妖怪の山にある僅かな残雪も解けて流れ出てやがて川となる。
山桜の花がもう散りつつあるのは惜しいものがあるが、幸運と言うべきかなんとか宴会の頃までは持ってくれそうである。
その日、博麗神社では4人の人影が陽光差し込む縁側に集まり、何やら話していた。
霊夢『だから、良い加減に教えてくれないかしら?あんたに余計な力を貸した奴がもう1人か2人いるでしょ?』
木皿から胡麻煎餅を取り、軽快な音を立てて齧る。
桑子『こ…この異変は、私達が2人で…』
魔理沙『ふっふっふ、下手なウソをつくもんじゃないぜ。その程度じゃ私みたいなプロフェッショナルには通用しないからな。』
霊夢『何のプロフェッショナルなのよ…ま、あんたもわかったでしょ?ウソなんかついてるとこんなの(魔理沙)になっちゃうわよ〜早いとこ白状しなさいな。ところで…』
煎餅の入った皿にひっそりと伸びてきた手をピシリと叩く。
浮舟『いたた、なにをするんですか〜蛤は泥でも啜っておけと?』
霊夢『あんたは何寛いでるのよ!今何してるかわかってる?ジンモンよ、ジンモン。』
浮舟『承知の上でございます〜あー、後煎餅を3枚いただければポロっと口が滑るかもしれませんね〜』
桑子『ダメよ!計画を始める前に約束したじゃない!仲間は絶対に売らないって。』
魔理沙『なるほど、やっぱりお前らの他に仲間がいるんだな?』
桑子『な…何故バレた⁉︎』
霊夢『あんた…やっぱちょっと阿保でしょ。ま、やっぱりウソをついてたみたいだし、2人とももう一回シバいてやるわ。さあ、そこに直りなさい!』
浮舟『ふっふっふ、死出の旅路は道連れ、彼の世は情け。潔く辞世の句でも考えましょう、桑子ちゃん。』
桑子『わ、私まだ死にたくな〜い!暴力反対!』
霊夢『そう、残念ながら私は暴力大賛成派なのよ。』
お祓い棒をヒュンヒュン振り回しながら歩み寄って来る霊夢。
桑子『鬼だー!鬼がいるー!』
萃香『お〜う、誰か呼んだ〜?』
誰も呼んでなどいないが、神社の中から文字通りの鬼が答えた。
桑子『わ、私の側に近寄るなーー‼️』
花と生命の香りをたっぷりと含んだ春風が神社の境内を通り過ぎて行く。
外の世界なら花粉症待ったなしの現象かもしれないが、幸い幻想郷が外界と隔離した頃にはさほど杉の植林などはされていなかった。(うらやましい)
全てを受け入れ包み込む、幻想郷を象徴するような風に身を預ければ、翅を無くした蚕だって飛べるような気がした。
ちゃんとEXまで書かせていただきますよ。
もう少しプルプルマン的幻想譚にお付き合い願います。