東方白宙道〜Hundreds of Millions Wax PTERA〜 作:プルプルマン
2面ボスのテーマ曲は【千面相の道祖神〜chaos faith divine〜】です
どんな曲かは皆様の思い思いで
霊夢と魔理沙の前に再び現れた箒お化け、その真の姿は藁の蓑で全身を頭からすっぱりと覆い、藁の靴とシンプルな着物の帯に小さな男の子の人形をぶら下げた少女だった。
しかも、普通に喋った。
『お前がさっきの箒お化けか?』
魔理沙が問うと、藁かぶりの少女は不機嫌そうな顔になる。
『腐っても神様である私をつかまえて箒お化け呼ばわりとは…これも時代かなぁ。』
『ああ、そうだな 今時の神様ってのはもっとフランクに、親しみやすく構えておくべきだと思うぜ。』
『でも、私はなるべく姿を見せずに見守るのがポリシーだからなぁ。フランクにしようがないのよなぁ。』
『今思いっきり姿見せてるじゃないの。』
『キミが呼んだからね。』
『あ〜、確かに呼んだわね…』
自称神様だという藁かぶりの少女が尊大な様子で胸を張る。
『まあ、私に対する今までの無礼は赦して、正しき道を教えてしんぜよう‼︎』
『要らないわよ、あんたに着いていったら延々と迷いそうだわ。』
『そんな怪しい誘いに乗るのは妖精どもぐらいだぜ。悪いが、他所を当たってくれ。』
『くっくっくっ 安心したまえよ、博麗の巫女とそのオマケ!』
『誰がオマケだ、誰が。』
魔理沙から、強い不満の声が上がるが、藁かぶりの少女は全く気にかけずに勝手に話を続けている。
もう既に申し上げたが、幻想郷住民は話を聞かないからな。
会話はいつもドッヂボール、割としょっちゅうデッドボール。
『何を隠そう、私の名は
塞神 ウズメ《さいじん うずめ》
幸福の神でもあり、「ナカ」の守護神でもあり、何より、幻想郷の道の守り神である!よって、正しい道が自ずとわかるのだよ。』
『へー それじゃあ私たちは先を急ぐので…』
さりげなく飛び去ろうとする霊夢を慌ててウズメが引き留める。
『まてまて、妖怪の山へ入っても無駄足だってのに…』
それを聞いた霊夢は徐に振り向いて言い放つ。
『無駄足なんて有り得ない話ね。何故なら、この私が進んだ跡が正しい道のりなのよ。そういうもんなの。』
その言葉に一切の迷いは無く、心から霊夢はそう思っているのだろうということが窺えた。
ウズメは、かなり出自の古い神である。
それこそ、自分でも一体どれ程の年月の間、自分が存在していたのかわからなくなっているほどに。
しかし、今まで見守ってきた人間の中にこれほどまでの揺るぎない自信に溢れているものが何人居るだろうか。
恐らく、両手でゆうに数えられるほどだろう。
元々、交戦まではせず正しい方向を示してやるだけのつもりだったウズメだったが久方振りの圧倒的な自信家の登場で図らずも自身の気分が高まるのを感じる。
『くっくっく、良かろう!新たに切り拓く道、どれ程の悪路になるか試してみるがいい‼️』
『はぁ、どうしてどいつもこいつもこんなに血気盛んなのかしら…』
『いいじゃないか、力が物をいう幻想郷は今に始まった事じゃないだろ?私はこの戦いに乗るぜ!』
『そういえば、白黒の方にはさっき火達磨にされかけたんだった。よーし赦さん!』
魔理沙とウズメは既に火花を散らすように睨み合っている。
霊夢はこっそりこの場所を離れようかと思ったが、着いてくるヤツが2人に増えてくる可能性がある。
やはり此処は、キッチリとどちらかを倒すしか無さそうだ。(あわよくばどっちも)
霊夢は、密かに標的を定め、既に飛び交い始めている弾幕の嵐に飛び込むのであった。
次回、霊夢のターゲットはどちらなのか?
魔理沙は生き残れるのか⁉︎
登場人物
塞神 ウズメ
(さいじん うずめ)
幸福と障害の道祖神
能力 道ゆく者を見守る程度の能力
外と中を分ける程度の能力
種族 道祖神
スペルカード
道符「茨の道」
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テーマ曲 千面相の道祖神〜chaos faith divine〜
始まりは一つの岩であったが、とある神様に使われた時から「サイノカミ」と呼ばれるようになった。
いつしか信仰は広がり、彼女はさまざまなご利益と姿を持つようになってゆく。
その力の中で最も強かったのが、道行くものを見守る力……ではなく、特定の場所を区切り「ナカ」に外敵を入れない為の力だったのは、当時の時代ゆえか。
彼女は各地に散らばっている為、まだ外の世界でもなんとか存在できるほどの信仰を集めてはいるが、最近では「ソト」の者を拒まない幻想郷に居着いて、道行くものを見守る事に精を出している。