(旧)アリナレコード〜光と闇の小夜曲〜 作:選ばれざるオタクⅡ
「また何かあったら遠慮なく来ていいからねぇ」
燃えるような夕日が地平線の彼方へと消える頃、同じようにお客さんも帰っていった。
私は笑ってそれを送り出す。
もう半年間も繰り返している日常だ。
ここ神浜ミレナ座は新西区の廃墟街にある。
当然周りには他に営業している店もないし、街頭なんて物もない。
そんな場所だから、当然日が落ちたら辺りは完全に真っ暗だし、自分が鳴らす音以外は静寂が支配している。
ちょうど今頃なら鈴虫の鳴き声が綺麗な時期だろうが、そのような自然音すら聞こえてこない。例のGやネズミ対策に半径100メートル圏内に野生動物が入れない魔術結界が敷いてあるからだ。強いて言うならば、風が吹く音程度だろうか。
常人がこんな場所で何日も過ごしたのならば、あっという間に気が狂ってしまうだろう。
それだけ、『世界に自分しか居ない』というのは辛い。
まぁお客さんが来るからそういった事にはならないのだけれども。
だからこそ、私はこの場所で調整屋を開いている。
勿論、東出身の私が西で開く事によって公平性を主張するという意味もあるけれど……
やはり、自分への罰としての意味合いが強い。
あの日
キュウべぇに叶えてもらった私の願い
『神浜を滅ぼす存在になりたい』
未だどのような形で成立したのかはわからない。
けれど、魔法少女の願いは絶対だ。
それこそ因果律が足りてしまえば死者蘇生が出来る程に…
パチンッ、と頬を叩く。
危うくキモチが沈む所だった。
調整で燃費を良くしているとは言え、未だに私は自分一人でグリーフシード集めが出来ない魔法少女
無駄な穢れは避けれるのならば避けたほうが良い。
とにかく、今は私に出来る事をやるだけだ。
最近ミラーズの動きも活発になってきたし、マギウスの方も次の段階に入ろうとしている。
師匠達の方でも何かが始まったらしいし、あと二ヶ月とちょっとでワルプルギスの夜が攻めてくる。
神浜か、見滝原か、どちらに来るかはわからないけれど
どちらにせよ指を加えて見ている訳にはいかない。
「失礼しますね。」
ガラリと窓が外から開かれ、もはや見慣れた白と灰色の人影が入ってきた。
「あらぁ、ウワサをすればなんとやらってやつかしら?」
ツノのような左右一対のアホ毛を揺らす彼女は勝手知ったる我が家とでも言うように調整屋のキッチンに入ってお菓子類を物色しだす。
今は互いに違う組織に入っているとはいえ、かつての彼女の相棒と全く同じ事をしている彼女の姿は滑稽に見える。が、指摘はしない。
だって、こんな面白い絵面が見れなくなるかもしれないでしょう?
「それで?今日はどういったご要件で?何度も言ってるとおり勧誘はお断りよぉ?」
表に出たくない彼女がわざわざ訪ねてきたという事は、そういう事の場合がほとんどだ。
調整屋は常に公平中立であるべき。
師匠の言葉に逆らう訳にはいかない。
「いいえ、今日は別の要件でして……」
彼女はゆっくり頭を振ると、クッキーを齧りながらスマホを差し出す。
その画面にはとある映像が映し出されていた。
どこかの路地裏で鮮血に染まり倒れている緑髪の少女と、その側で応急処置を施す濃い青髪の少女
どちらも目の前の彼女にとってはよく知っている相手。
それ故にこの状況が如何に重大な事件なのかは、私にもよくわかる。
「…………ついに、アリナがやっちゃんと接触してしまいました。あともう少しでここに調整に来るハズです。」
再び口を開いた彼女の声は、トーンが一段程低く、その瞳は薄暗く曇っている。
饅頭を頬張りながらも、真剣な眼差しを維持する彼女の内面が一体どうなっているのか、窺い知る事は出来ない。
「そう……予定よりも随分早いんじゃあないかしら?」
だから私は事実だけを口にする。
私が彼女のメンタルに対して何か言ったって、余計なお世話になる事だろう。
「アレはあくまでも予定でしかありませんよ。アリナは操り人形では無いのですから」
「………”似たようなこと”が起こっているのに?」
「”だからこそ”です。」
そう告げる彼女は一度瞳を閉じると、私と視線をあわせる。
頭の中はぐっちゃぐちゃになっているでしょうに……
それを無理やり飲み込んで表に出さない。
覚悟は決まっているという事ね。
「そう、わかったわ。
「はい、ありがとうございます。」
どら焼きを頬張る彼女は、深く頭を下げた後に霧の中に消えていった。
彼女は戦っている。
自分の理想のために生命を賭して戦っているのだ。
私も、私に出来る事を頑張らないと。
再び静寂に包まれた調整屋のベルが鳴る。
思っていたよりも早く来てしまったようだ。
いつもの笑顔を貼り付け、接客モードへと切り替える
「いらっしゃーい」
★☆★☆★☆
☆★☆★☆★
「よーし、到着だ。」
佐倉さんの声で意識が現実に引き戻された。
ここ最近は疲れが溜まっていたからだろうか?つい眠ってしまっていたようだ。
辺りを見回すとガラスの向こうは車のライト以外に灯りが無い漆黒の空間が広がっている。
魔法少女にとってはお馴染みである夜の廃墟街の闇
確かに、調整屋についたようだ。
「?」
立ち上がろうとした所で、膝に感じる重さに気づく。
未だぼんやりする頭で目線を下げていくと、視界に入るのは緑色の頭。
一体なんなんだ?……と、髪をかき分けてみると出てきたのはついさっき助けた魔法少女の顔
未だ眠っているようで、すぅ…すぅ…といった規則正しい寝息と、閉じられた瞳が印象的だ。
そんな、どこからどうみても美人としか言えない顔が私の膝の上にある。
――つまりは、まぁ、膝枕の状態になっていた訳だ。
幸い彼女はまだ起きる気配は無いので助かったものの、もし起きていたら『初対面の人に膝枕をされていた』なんていう状況が出来上がってしまい、その後の関係修復は不可能だっただろう。いや、事実だけれども。
え?見滝原の三人に見られていただろうって?
彼女達はいつもソレ以上の奇行を繰り返しているし、そのクセして口は固いから、大丈夫でしょう。
根拠は無いけれど、謎の安心感がある。
彼女が起きてこない幸運に感謝しながら彼女を抱えて車から出る。
魔法少女としての肉体は見た目にそぐわず異常にパワフルだ。お姫様抱っこ程度、何時間も出来る。
が、やってしまってから気がついたが、コレはかなり恥ずかしい。ので、おんぶに切り替える。
こっちはこっちで、決して平坦だとはとてもじゃないが言えない彼女の胸が背中で主張して来た。
………羨ましくなんかは無い。無いったら無いのだ。
夜とは言え、未だ残暑が残る9月。
エアコンが効いた車内から出るとムワッとした空気に思わず顔をしかめてしまう。
だが、それも調整屋に入るまでの辛抱だ。
廃墟の階段を登りながら、そんな事を思う。
いや、そもそも感覚遮断をしてしまえばこんな暑さなんて苦でも無いのだけれども……
それをしてしまうと背中の彼女の体温も感じられなくなってしまう。
それは些か勿体無い。というか、考えられないだろう。
こんなにも心安らぐ物を手放すだなんてどうかしている。
………いや、わかっている。わかっているつもりだ。
こんな風に心安らぐだなんて明らかにおかしい。
何かしらの影響を受けている……場合によっては精神干渉系統の魔法を受けていると仮定して行動した方が賢明だ。
しかし、頭ではわかっていても、心は動いてくれない。
結局、ズルズルとこの都合の良い状況に甘えているのだ。私は。
今までの経験上”瀕死の魔法少女を助けた”後は、だいたい仲間になってくれる場合が多い。
かつては賑やかだったみかづき荘も、今では私一人だけ……
もしかしたら私は彼女が仲間になってくれる事に期待しているのかもしれない。
はぁ……本当に、私という人間は、誰かが側にいてくれないとダメなんだろう。
……みふゆ、一体どこに行ってしまったの?
「いらっしゃーい」
暗幕で作られたカーテンを潜ると、いつもの調整屋が待っていた。
八雲みたま……あの暁美ほむらから直々に『調整』という技術を全てを叩き込まれた、神浜における調整のスペシャリスト
それこそ彼女の師匠以外に、彼女以上の調整を行える者を私は知らない。
あの規格外しかいないような見滝原の魔法少女を入れても、だ。
まぁ要するに信頼に値する人物である事は間違いない。
「久しぶりね、みたま。早速で悪いのだけれども、この娘の調整をお願い出来るかしら?代金は私が払うわ。」
調整屋への支払いは基本的にグリーフシードだ。
これは調整屋自身が自らの力で戦えない魔法少女だ、という事もあるのだが、それ以外にも”魔法少女の戦いで手に入る物だから”といった側面も大きい。
そもそも現実ではゲームのように敵を倒したらお金が手に入るなんて事はまず無い。
魔法少女は大体が未成年である以上、まとまったお金を用意できるかどうかはそれぞれの家の事情によってかなり異なってしまう。
特に、東西格差が当たり前のように蔓延っているこの神浜では。
それ故に、魔法少女にとって公平に得る機会があるグリーフシードが代金代わりになっている…という事だ。
しかし、グリーフシードは魔法少女の生命に直結する重要な物である以上、ある程度のツケは許してくれたりするらしい。
踏み倒そうとした魔法少女には
「新規のお客さんって事ねぇ。腕が鳴るわぁ。あ、その娘は施術室の寝台の上に乗せておいてねぇ。」
ソファで紅茶*1を飲んでいたみたまは、ソレを一気に飲み干すと「んーっ」と伸びをして調整の準備に取り掛かった。
私が背中の彼女を寝台に乗せている間に、見滝原組は我が家のようにキッチンからお菓子を持ってきて寛いでいる。彼女達に遠慮という物は存在しない。おかげで神浜の魔法少女の自宅には常にお菓子が常備されているようになってしまった。
「それじゃあ、調整を始めるわねぇ。」
準備が終わると、みたまはいつも通りに調整を始める。
私たちも、いつも通りに待合室のソファに座ってお菓子を食べる。
なんてことは無い
いつもどおりの調整屋の風景だ。
☆★☆★☆★
数十分後、みたまが施術室からいつもどおりに出てきた。
「どうだった?」
「んー、特に問題は無いわねぇ……
勿論ちゃんとしたステ振りは本人が起きてからだけど、基礎的な部分は問題なく終わったわよぉ?」
「そう……よかった」
どうやら調整はいつもどおりに成功したようだ。
ホッと胸を撫で下ろし、ソファに腰を下ろす。
後はあの娘が起きるのを待つだけ……そういえば、私はあの娘の名前すら知らないのよね。
調整したって事はみたまは彼女の記憶を見たはずだけれども…
まぁ、どうせ彼女が起きたら自己紹介するのだからその時でも良いだろう。
それに名前というのは本人から聞きたいものだ。
最後の一個となってしまったばかうけカレー味の袋を開け、頬張る。
「ふぅん……問題なく、ねぇ?」
隣の佐倉さんが意味深に呟いた。
だが、その意味を聞く前に千歳さんがキッチンで作っていたナポリタンを持ってきた。
時間は既に9時を回っている。
夕食としては少し遅いが、色々あったので仕方がない。
お言葉に甘えて、ごちそうになった。
見滝原の魔法少女は皆総じてスペックが高い。
これは勿論戦闘力という面でもそうなのだが、それと同時に人間としてもスペックが高い。
基本的になんでも出来るのだ。
千歳さんが作ったナポリタンは、濃厚でそれでいてしつこくないソースに、もちもちの麺と、シャキシャキ感を残した玉ねぎやピーマン、カリカリに焼き上げたウインナー、それら全てが絶妙にマッチした素晴らしい仕上がりだった。
半分程食べた所に、パルメザンチーズをかける。それだけで、また全く違った食べ物へと変化するのも凄まじい。
こんなにも美味しい、もはや料理人顔負けのナポリタンを私は小学5年生の時に作ることが出来ただろうか?
出来なかっただろう。
今でもここまで出来るかと言われたら怪しい。
本当に見滝原の魔法少女は化け物だらけだ。
一体彼女達は何時寝ているのだろう?
結局、五杯もおかわりしてしまったが、佐倉さんも同じ位食べていたので問題ない。
魔法少女は体型なんていくらでも弄る事が出来るからいくらでも食べることが出来る。(だからと言って、胸を大きくする気にはなれない。自然に大きくなってこそだと私は思う。)
「んで、本当に調整の最中におかしなことは無かったんだよな?」
ナポリタンのおかげで和気あいあいとしていた待合室は、
その佐倉さんのたった一言、たった一睨み、ただそれだけで形容し難い重圧に支配された。
立ち上がり、一歩一歩とみたまの方へと進んでいく佐倉さん。
その眼は既にハイライトが無く、怒りと侮蔑の表情が多分ににじみ出ている。
千歳さんと百江さんがスッと出入り口の前へと移動する。
二人の移動はあくまでも自然で、何の違和感も無くみたまの退路を断った。
それこそ、一歩離れた位置にいる私だからこそ気がつけたのだ。
きっと、みたまは彼女達の移動に気づけていないだろう。
一体何が起こっているのか、私には全くわからない。
が、いつでも変身出来るように心の準備をしておく。
「え、えぇ。何事もなく、いつもどおり終了したわよ…?」
壁まで追い込まれたみたまは、いつもの笑顔でそう答える。
言葉の端が震えているが、この重圧の中では仕方がない。
むしろよく平静を装えたものだ。
「ほーん……いつもどおりねぇ」
次の瞬間、轟音が鳴り響き、建物が震える。
佐倉さんの腕が壁にめり込んでいる。
「いつもどおりなんて、んな事がある訳ねぇんだよ」
ドスの効いた声、なんて言葉では表せないような、暗く、低く、殺意に満ちた声が響いた。
「ごまかせると思ってるのか知らないがな、アタシ達だってチラッとアリナのソウルジェムは軽く見てるんだ。
幾重にも張り巡らされた魔術の跡。
無理やり覆いかぶせられたような異物。
継ぎ接ぎだらけの記憶。
正常じゃ無い事は一発でわかる。
それを、アンタ程の調整屋が、”いつもどおり”だって?
見滝原、舐めんじゃねぇ!!」
その一喝で、部屋の上半分が
星空とは言えない都会の空が、私達の頭の上に広がっている。
★☆★☆★☆
「知らない天井だ…」
まさか、死んだと思ったら生き返ってて、そんでこのセリフを言う機会が来るなんて、本当に
だから、さっさとアリナのアートの方の問題もなんとかなってくれれば良いんだケド……
そんな事を考えながらアリナはタオルの中でモゾモゾしていた。
まだ微妙に頭が痛いというのもあったが、一番はこのタオルに何故か懐かしさを抱いていたカラ。
どう見ても見憶えの無い薄灰色のタオル。
どっちかっていうと、それに
うーん……わからん。
こういった事例は、この半年の間で割とよく起こった。
両親のアトリエにいた時に聞いた知った話によると、天才達にとってもよくある話らしい。
魂に刻み込まれた前世の記憶だったり、運命的な何かだったり、聞く人にとってそれは
そんな感じで、タオルに抱きついて目を閉じていたら、突然、爆発にも似た轟音二度聞こえた。
その音に驚き目を開けると
「えぇ……?知らない天蓋なんですケド…」
夜空が広がっていた。
あの天才たちは数分の間に部屋の天井が綺麗サッパリ無くなっていたなんて経験があるのだろうか?
いや、無い。こんな事に巻き込まれた事があるのはどう考えてもアリナだけだろう。
漂うトラブルの匂いにうんざりしながらも、アリナは寝台の上から降りた。
着ているのはいつもの制服
ソウルジェムの指輪も中指に嵌っている。
変身してアリナの武器の中に入れていた学生鞄等も確認
どれも無事だった。
いや、無事じゃ無いのが一つだけ……
「アリナのバイクぅ………」
スカートのポケットに入れていた愛車の破片
かつては元気にアリナを乗せて走っていた相棒の唯一回収できた成れの果てだ。
まだ名前付けてなかったのに……
今週末届く部品でもっと改造する予定だったのに………
マズイ、この事を考えたら辛くなってきた。
あわててこぼれた涙を拭う。
ともかく、アリナが気絶している間にここに運び込まれたワケだけれども、病院じゃない以上、アリナをここに運んだのは十中八九魔法少女だろう。相手がどんな人物かわからない以上、用心しておくにこした事はない。
アリナは変身したまま、この部屋の唯一の出入り口である扉を開けた。
「………私には守秘義務がある事ぐらいわかってるわよね?」
「正確にはアンタじゃなくて、調整屋という役回りにおいては、だがな。」
その先に広がっていたのは地獄のような威圧感が支配する修羅場だった。
アリナ・グレイ
・ようやく動き出した主人公
・失った相棒に涙する
・元々ソウルジェムが色々弄られてたらしい。
クソッ…一体ナニウスの仕業なんだ!!
八雲みたま
・今回立場的に一番辛い人
一番楽なのは素直にゲロる事だが、既に向こう側とも結構関わっちゃって、色々思い出とか守らないといけない物があるので、そう簡単にゲロれない。
・今回の話には関係無いが、既に例のあの人に感染してる
七海やちよ
・ドロッドロの激重愛情しか抱けない人
・この歴史では別に一人で生きていく事にはなっていないが、それでも一人は辛い。
・実はアリナ先輩に対して初期好感度がバグってたのはとある人物の残滓がアリナ先輩に残っていた為………一体ナニゆさんなんでしょうねぇ?
佐倉杏子
・激おこ
・実は車に乗っていた時点でアリナ先輩の状況は把握していたのでずっと怒ってた。
それでも表に出さないのはひとえに見滝原魔法少女の練度が高いから。
適切なタイミングまで溜め込んで、必要な所で爆発させる。
自らの感情すらもコントロールするその姿はカリスマ溢れる若頭といった所か
・だとしても気迫だけで天井ぶっ飛ばすのはどうかと思う。
・ちなみに今回の見滝原舐めんじゃねぇ!!は、ボンゴレ舐めんじゃねぇ!!が元ネタだったりする。
千歳ゆま
・今回の調整屋行きを提案した張本人。勿論こうなる事が目的
・アリナ先輩がかなり改造(それも調整以外の手法で強引に大事な部分をめちゃくちゃにされてる)のを見て、マギウスに対してかなり危機感を抱いた。
・そして、恐らくマギウスと繋がっているであろう調整屋への最初で最後の最終通告として今回訪れた。
・アンタらには任せられないのでアリナ先輩はこっちで預かります!!
百江なぎさ
・今回空気だった。申し訳無ぇ……
謎の魔法少女
・一対のツノみたいなアホ毛
里見那由他かな?(すっとぼけ)