光が見える。横にはしっかりとは見えないが自分よりも背が高い二人が走っている。
こっちまで来いと言われているような気がする。何故かわからないけどひっしに追いかける。手を伸ばして何かを掴み取った。
体が熱い。力が湧いてくるのを感じる。
視界が一気に晴れた。少し赤くなった空と緑が広がっている。
頭がボーっとしている。
「ほら、ウララおねぇちゃんもうお家帰るよ~」
突然声が聞こえた。何だか懐かしい声だ。ゆっくりと振り返る。
「どうしたの?いつもぽわぽわしてるけどボーっとしてるのは珍しいね?」
「○○○ちゃん?」
「誰それ?私は育愛だよ?」
段々何があったか思い出す。事故にあったこと。転生するって言われたこと。
自分は生まれ変わったこと。今自分は四歳だってこと。前の記憶と今の記憶が混ざっていくのを感じる。
今世の俺は前の世界のゲーム、ウマ娘のハルウララの容姿をしている。
父が馬の頭をした馬とも話せる個性で牧場主をやっていること。
母が限界突破の個性を持った元ヒーローなこと。
双子の妹がいること。そして双子の妹が前世の妹と性格と容姿が瓜二つなこと。
そして今日は今世の俺の四歳の誕生日だということ。
前世の記憶が個性によって引き継がれたのだろうか?それにしては自分の記憶ではないものが混ざっているような気がする。
今世の自分でも前世の自分でもない、ウマ娘やヒロアカなどの詳しい情報をもっている誰かの。
そんなことを考えながら呼ばれたほうに走ろうとすると、グンっと足が地面にめり込む感触が足に伝わる。
今までで一番の速さを感じた。妹のほうを見ると驚いた顔をしている。
「帰ろっか、いくちゃん」
「うん、おねぇちゃん!今日は私たちのたんじょーびだからごちそうだって!」
「うっらら~♪たのしみ~~」
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前世の記憶を取り戻してから四日後、いくちゃんとお父さんがやっている牧場に行った。
そんなに大きくはないけどいろんな動物がいる。でも多いのは馬である。
理由はお父さんが馬の気持ちが何となくわかるからだそうだ。その日は馬の世話を手伝う日だったのでお弁当を持って行った。
すると妹が突然馬と話し出した。
ヒヒーンヒヒン
「え~もっとご飯欲しいの?でもこれ以上食べたら太っちゃうよ?」
ヒヒンッヒヒンヒイン
「え!私はサラブレットじゃないし競馬場にはいかないのでへーき?」
ヒヒヒン?
「ほんと!約束だからね!」
そのあと私はいそいそとリンゴとわらを運んでいた。
「ねぇお姉ぇちゃん」
「ん?なぁに、いくちゃん」
「今、コウタローと喋ってた?」
「うん、約束してきた」
「個性?」
「あ!そっかぁコウタローは馬だもんねぇいつも話しかけてから気付かなかったよ!!」
家に帰ってお父さんに話すととっても喜ばれた。この村は馬がたくさん居て馬と喋れるのは助かるんだって。
次の日、妹が熱を出した。うちの近くには病院がないから私がおぶって近くの大人の人に助けを呼んだ。
結局理由は個性の発現による知恵熱だった。半日ほどしたら楽になると言われて家族みんなで一気に肩の力が抜けた。私なんか腰砕けて座り込んじゃったしね。
妹が起きたらいきなり私の方にダイブしてきて生ウララだ!ヤッターー!
といいながら顔を胸に押しつけてスーハースーハーしていた。
確認のため前世の妹の名前を呼ぶと、ビクッとして後「も、もしかしなくてもお兄ちゃん?」と顔を青ざめながら言っていた。
「うっらら〜!ウララはお兄ちゃんじゃなくてお姉ちゃんだよ?」と行ってみたら、全てを知ってしまった猫みたいな顔をしていた。
その後ひとしきり騒いでいたらお父さんとお母さんも気付いて妹ちゃんと私を同時に抱きしめていた。
妹ちゃんは前世の記憶が蘇って少し複雑な気持ちなのか苦笑いをしていた。
個性は馬の体調を詳しくみれたりする個性といっていた。
何となく何か隠してそうだったので詳しく聞いてみたら、視界がウマ娘の育成画面のように見えるらしい。
現在の育成ウマ娘はハルウララ、つまり私のようだ。
「よろしくね!トレーナーさんっ!」といったら鼻血を出して倒れてしまった。
次の日から妹によるトレーニングが始まった。せっかく転生してウマ娘が育てられる環境ならばやるしかないと意気込んでいた。
どうやら今の私は因子継承と素のステータス、そしてちょっとしたイベントによるステータスアップだけらしく、サポカも付いていないのだとか。
詳しくはわからないが取り敢えずスピ賢で基礎ステ上げてから詳しいことは考えると言われたので言われた通りやっていこう。
どう進める?
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速攻入学!(過去話あり)
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ちょっと修行パートやってから(2〜3話)
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しっかりじっくり成長(5〜7話)