その約束に、花束を   作:ヨコヨコ

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2-同級生は母親みありながらお節介?

クラスが始まってもうすぐ2週間が経とうとしている。早いもので桜も少しづつ色鮮やかなピンクから陽の光に揺れる緑の葉っぱが風に揺れていた。

お陰様で、新しいクラスにも慣れ色々なところのグループに入りながら去年と何一つ変わらない生活を送っていた。

 

「えー?そんなことないよー?」

 

視線の先には友人と楽しそうに談笑する篠原さんの姿。あの日から特に話しているわけではないけど、無意識に彼女の姿を目で追っていた。

 

「おいおい、タツ。まさか篠原さん狙いか?」後ろから友人に声を掛けられる。

 

「狙いって、別にそんなに話したこともないしおこがましいにもほどがあるって。」

 

「またまたそんなこといっても知ってるんだぜ?・・・今月のしんs「流石だ我が戦友よ。」」ノータイムで財布から札を取り出し渡す。なるほど、今月の新作は体操着か。スレンダーだがその笑顔ですべてが浄化されていくぅ!!

 

いや、この破壊力は半端じゃない。今月の食費を飛ばしてでも買ってよかったぁ!!

 

「ふーん、綺麗に取れてるね?」

 

「そうそう!やっぱりかわい・・・い・・・」

 

あれ?なんでか後ろから寒気がするよ?すごくひんやりした指が頬・・いででっ!!

 

「ねぇ?その写真はなにかなー??」

 

「し、しのはりゃさん!?いだ、いだい!!あっ、つねらないで!!!」

 

周囲を見ればもう放課後。あいつら逃げやがった!!畜生!!!

 

「ねー?これなーにー?」

 

ぐりぐりされてる!!頭が割れるぅ!!!らめぇ!!頭まわらなくなるぅ!!

 

「ふふふっ、ほら、何をしていたか白状しなさーい?」

ぁぁぁぁっ!!!メシメシいってるぅうううう!

 

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「えーっと、これとこれと・・・」

 

あの後、半ば強制的に篠原さんに連れてこられたのは海沿いの商業施設内のスーパーだった。そこで慣れた足取りで食材をかごに入れていく篠原さん。中を見れば様々な食品がかごいっぱいに広がっている。

 

「随分買うんだね。買いだめ?」

 

「ううん。私の家兄弟多いんだ。お父さんもお母さんも普段お店に出ちゃってるからこういうのは私の仕事なの。って、知らなかった?」

 

「むしろ知ってたら怖くない??」

 

確かに、篠原さんと2年生まで話したことがないわけではない。去年も何度か委員会等で一緒になったことはある。けど、そこまで奥まった話なんてしたことがなかった。

 

「っと。ふふっ、今日は荷物運んでくれる優しい男の子がいてくれて助かったな~♪」

 

ふっ、周りにいる人々がかわいく見えてくるぜ。つい数分間まで正座しながらお説教されてたんだからな。おかげで膝がガクガクいってやがる。

 

「もちろん、夕飯食べていくでしょ?」

 

・・・今、なんと?夕飯?篠原さんの家で?女子の、家で??

 

「別に一人増えたところで問題ないし、食べて行ってほしいな?」

 

これは・・・試されている!?そう、きっとこれは神様のお告げ!男になるときだとささやいているのだ!!

 

「じゃ、じゃあお言葉に甘えて。今日もインスタントにしようと思ってたから助かるよ。」

 

その時、空気に亀裂が走る・・・っ!!急に周辺だけ体感温度が急激に下がっている様子。みれば、篠原さんの表情筋がとんでもないことに・・・!!

 

「今日も・・・?ねぇ、いつもそうなの?」

 

「え、えーっと・・・(答えを間違えたら終わる・・・!!!)た、たまにかな!!ほら、授業あると面倒くさk」

 

答えを言い終わる前にふんわりと篠原さんのいい匂いが鼻腔をくすぐるのと同時に、篠原さんの笑いながら怒るという状態に壁ドンのような態勢で捕まってしまい。え、普通逆じゃない?

 

「うふふ?吉村くん、今日から食事は私がまーいにち作ってあげるからね?」

 

「・・・ひゃい」前言撤回。どうやら俺は変なスイッチを入れてしまったようだった。というか篠原さんこんな顔するんだ。またファンが増えそうな気がする。そんなことをおもいながら、篠原さんの実家へと足を運ぶのだった。あ、荷物は全部持った、

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そんなやり取りをした数時間後、なぜか俺は篠原さんの自室で宿題を問いていた。ご飯を頂く前に兄弟たちと思い切り遊んだ結果、明日は休日ということもありそのまま家に泊まっていけばいいと篠原さんのご両親からのお誘いだった。いや、年頃の男女なんですがいいんですか?

 

「ふぅ・・・疲れたーっ。吉村くんもごめんね?兄弟の面倒見てもらっちゃったのに、お父さんたちになんか無理強いされちゃって。」

 

「ううん。それより仲がいい家族でうらやましいよ。俺は今一人暮らしだからさ。あんな風に毎日何があったーとかって話すことなくて。」

 

「それって・・・?」「あ、違うよ?子供の頃から海外にいるからこっちに帰ってきてないだけ。別に仲が悪いわけじゃないよ。一週間に一度は電話が来るし、半年に一度は長い休みを取って帰ってきてくれる。年末年始とかね。まぁ、確かに人よりはあまり家族での過ごし方ってあまりわかってないかな。」

 

というか、それがある意味普通の生活だったからあまり気にはしてなかった。授業参観なんて来てもらった記憶ないし、遠足は祖父母からお金をもらって弁当を買ってたし。

 

「・・・あ、もうこんな時間。そろそろ寝よ?」

 

篠原さんが眠そうな声で誘ってくる。あ、もうこんな時間か。

 

「・・・それじゃあ俺はこっちで。・・・おやすみ。」

 

篠原さんが何か言いたそうな表情を見せていた気がするが、それを見ないふりをしてふすまの奥の布団に入った。

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