『君はボーダーで何を成すつもりだ』
何を成すか。
『何を目指すかとも言える。君の答えを、聞かせて欲しい』
何を目指すか。
何も知らない、今もつ答えを聞きたいということだろうか。
市民を
そして……。いや、それは絶対に無い。何で思いついたのか思わず自分をブン殴りたくなる発想だ。とにかくこれも絶対に違う。
これらは在り方だ。これから定めるべき己の在り方の形。今の無知なる自分では定められ無いモノ。
叶うならばこの組織に所属し、敵について知り、その上で定めると決めたモノだ。
しかし何を目指すか。1つだけ、この組織の門を叩いた時に定めていた事がある。
いうならばそれは在り方を成す為の目標。
言葉という弾丸を己に込める。
意志という名の引き金を引けば
言うなれば、これは今までの自分を殺す儀式。銃口は額に向けられていて、これが己を殺す第一歩だ。
目標とするソレは荒唐無稽と笑われるかもしれない。星に手を伸ばすようなものだと弄されるかもしれない。
いや、どうだろうか。目の前の男性は硬派といったイメージがまず付随してきそうな人相だ。嘲笑うような真似をせず、こちらにそれは不可能だと諭してきそうだ。
どちらにせよ関係ない。何を言われようと知ったことか。そんなのはわかっている。目指すモノが存在しない事、この世には在らざるモノである事など先刻承知だ。
それでも。たとえ叶わぬ
もう二度と誰にも涙は流させない。
もう二度と誰も無力感に打ちひしがらせはしない。
もう二度と壊れるかもしれない明日に絶望させはしない。
舌が乾く。自分でも届くかどうかの
『強くなければ何も成せない』
如何なる在り方を選ぼうと弱ければ、どれだけ高尚な在り方を示そうと何も成せない。
強くなければ、かの暴虐に一矢報いる事すら不可能だ。
『だから俺は最強を目指します。誰をも