落ちこぼれと言われ続けた僕は彼女達に何の夢を見るか。   作:べるぬい

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大学って忙しいですね。中々お話を書ける時間を確保できません!遅くならない程度に更新してきます!
このストーリーの終わりはまぁまだ先を予定してますが、ウマ娘の短編集も書いていこうかなと思います!その時はよろしくお願いします!


13.次のレースに備えて

 無事夏合宿も終わり、何事も滞りなく夏休みも終わった。

 9月となり、新学期のスタートを告げるチャイムが鳴り響いている。

 

 今月は出走する予定は……スズカが神戸新聞杯に出走か。来月の10月にマックイーンとライスが天皇賞・秋、ゴールドシップとテイオーが菊花賞だな。

 

「とりゃっ!!」

「危なっ!?」

 

 部室のドアを蹴破るように開き、ゴールドシップがタックルをかましてきた。危ない危ない……。

 

「ふっ……このゴルシちゃんの動きを見破るとは……流石アタシのトレーナーだぜ!」

「もう……ゴールドシップったら」

 

 ゴールドシップの後ろからスズカが現れる。その後に続くようにゾロゾロとみんながやってくる。今日はみんな集まるのが早いな。

 

「今日みんな集まるの早いね。やる気は十分って?」

「勿論だよ!なんたってスズカのレースがもうすぐだしね!僕の教えたステップ使ってね〜!」

「ふふっ、勿論よ」

 

 そういえばレース自体が久しぶりか。みんなのやる気が上がるのも分かる。それじゃあトレーニング開始だ!

 

 

 ◇◇◇

 

 

 日も暮れ始め、そろそろ寮の門限が迫ってくる時間帯になった。

 トレーニングも終わり、今みんなはストレッチをしている。

 

「やっぱりスズカさんは速いですわね……。逃げで離されたら中々追いつけませんわ」

「ありがとう。先頭の景色は誰にも譲らせないから」

「スズカさん……カッコイイです!ブルボンさんといい勝負が出来そうですね」

 

 ブルボン。ライスの口から放たれたウマ娘の名前。ミホノブルボン。

 スズカと同じ逃げを得意とするウマ娘。今回のレースでの一番警戒するべきウマ娘と言っても過言じゃない。

 

「ミホノブルボンか。彼女本来は中距離、長距離が得意じゃなかったんだけどなぁ」

「えっそうなの?」

「そうそう。僕がアドバイスしたり、自主トレーニングに付き合ったらね」

「は?」

「え?」

「あ?」

「ん?」

 

 えっ。何?何でそんなに睨んでくるの?え?怖い。

 

「貴方何をやってますの!?敵に塩を送るような真似をするなんて!」

「いやいやだって僕がまだチーム作る前だし……仕方ないじゃん。彼女とても悩んでる様子だったし……」

「そうなの?」

 

 テイオーが反応する。そうなんだよ。彼女、ずっと悩んでたから。

 

「本当はブルボンって短距離向けのウマ娘なんだよ」

「えぇ!?そうなの!?」

「そうなんだよ。でも彼女は三冠を目指してるんだってさ。その為には中距離と長距離を走れるようにならないとダメだろ?」

 

 僕がまだ先輩のパシリにされてる間、1人残って自主トレーニングをしている彼女を見つけた。関わりを持ったのはそこからだったな。

 彼女の努力は今は報われてて嬉しいな。僕も頑張った甲斐があったってもんだ!

 

「それでは今のブルボンさんは貴方が育て上げたということですね…?」

「誤解だ!僕は少しアドバイスしただけだって!それを頼りに強くなったのはブルボン自身じゃないか。僕は何もしてない!!」

「本当に言ってますの…?」

「うん!それにブルボンのトレーナーさんも優秀な人だって聞いてるからね」

「…あーん?ルマンドのトレーナーって葛城?ってやつだっけか?」

 

 ゴールドシップが何故かブルボンのトレーナーに反応する。てかルマンドってなんだよ。お菓子じゃんか。

 

「そうだけど…。それがどうかしたのか?」

「アイツはあまりいい噂を聞かねぇぜ?結果を出せればいいタイプのトレーナーみたいで、ウマ娘が怪我とかしちまったらすぐポイだとよ。実際そいつのチームはメンバーの入れ替えが激しい」

「そう…なのか。まぁ特に何とも聞かないし、ブルボンは大丈夫だと思うけどなぁ」

 

 そうなのか。僕が斡旋した訳では無いし、もしブルボンが酷い目にあってたらと思わなくもないけど、本人からは何も無いしな…。多分大丈夫だと思いたい。

 

「まぁそんなこと話してても仕方が無い!僕達は僕達で集中しよう!それじゃあ今日は解散!」

「ばいばーい!また明日ね!」

 

 何事も起きずにレースを向かえればいいんだけど。何か嫌な予感がするな。まぁ気のせいだよな。




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