落ちこぼれと言われ続けた僕は彼女達に何の夢を見るか。 作:べるぬい
※ある指摘を受け、別の方とネタが被っていたので、修正を行い再投稿しました。
よろしくお願いします。
よぉ!俺様はゴールドシップ!今日も地球の平和を救うために海へ山へ森へ田舎へ都会へ宇宙へ行くぜ!
っつーのは冗談で、今日は休日だから久し振りに出掛けるんだわ。
てことでしゅっぱーつ!
◇◇◇
さて、と。今日は何を買おうかな〜!マックちゃんも無事に天皇賞・春を優勝し、チームメンバーも増えた!全部トレーナーのおかげなんだ。やっぱりアタシの目に狂いはなかったんだなぁって思う。
あのトレーナー、最初は頼りなかったけど……今も頼りねぇけど。でもアイツは1番にアタシ達ウマ娘を見てくれるからな。悪いトレーナーじゃねぇ。
あっと、水着コーナーはここか。実は来週の8月からマックちゃん、つまりメジロ家の別荘を借りて夏合宿するんだ!
プライベートビーチもあるから遊び放題だとよ!超楽しみじゃね?海底神殿探すしかねぇよなぁ。
「…うーん。これとかライスさんに似合うんじゃないかしら?」
「ほんとですか?」
「えぇ。青い薔薇のモチーフが可愛いですもの。ライスさんにピッタリですわね」
「えへへ…試着してこようかな」
おぉい!噂をすればあれマックちゃんとライスシャワーじゃねぇか!
こっちに来るじゃん。
「あ、すいませ…わぁ…」
「ライスさん?どうしたのです?…あら、すみません。そこの試着室借りたいんですけど」
「え?」
どうやらアタシが邪魔でライスの奴試着室へ行けなかったみたいだな。てかコイツらの感じ、もしかしてアタシに気付いてない…?
「ありがとうございます」
「…もしかして気付いてない?」
「は?何がですか?」
「マックちゃ〜んアタシだよアタシ〜!」
「えぇ!?ゴールドシップさんですの!?」
「え!?ゴールドシップさんなんですか…!?分からなかったです…!」
えぇ?別に私服着てるだけじゃねぇか。そんなに分からないものか?
「全然分かりませんでしたわ。貴方、あのヘッドギアを外すだけでそんなに雰囲気が違くなるものなのですね」
「ゴールドシップさん…凄い美人さんですね…!」
「お?分かってんじゃねぇか!んで、オマエらも水着見に来た感じか?」
先程の会話から察するに、来週の合宿のための水着選びだろうな。
アタシと同じか。でもなぁ…こういうのは一人で選びたいんだよなぁ。
アタシはここで退散するかねぇ〜。
「えぇ、そうですわ。ゴールドシップさんもそうなん…あれ?」
「ゴールドシップさんならもう行っちゃったよ」
「…はぁ。あの人らしいですわね」
◇◇◇
「ねぇ見て!あのウマ娘さんめちゃめちゃ美人じゃない?」
「そうね…!あ、テイオー。そこのスイーツ屋さん美味しそうじゃない?」
「ほんとだー!僕一応食べログとか確認してみるねー!」
「ふふ。お願いね」
おぉう。あれはテイオーの奴とスズカか。アイツらも仲良く出かけてんのな。
スイーツか。……アタシも何か甘いの食べたくなってきたな。どこかの喫茶店にでも入るか!
てかもしかしてアタシだけ誘われてないな?泣いちゃうぞゴラ。
しかし街中を歩くのも暑くてしょうがねぇ。近くにあった喫茶店が目に入り、つい扉を開いてしまう。扉を開いた瞬間に冷気が一気に体を突き抜けていく。
くそ涼しいな。流石のゴルシちゃんも暑さには勝てねぇ。ゆっくりと休むとしよう。
店内の奥の席へと案内される。そこに買った荷物を置いて、座る。
よーし、何頼もうかなぁ!冷たくて甘いものがいいよな。
かと言って、今はソフトクリームみたいなものの気分じゃねぇ。
うし!!この人参ジュースとかき氷だな!!
◇◇◇
注文してから10分程で頼んだメニューが来る。うひょー!美味そうだぜ!
「いただきます」
カラッカラに渇いた喉に人参ジュースが効く。美味っ!犯罪的だ!てか犯罪だわこれ。堪んねぇよ。
かき氷もひんやりと更に体を冷やしていく。夏はやっぱり氷菓だよなぁ。それにしても美味しいな。今度マックちゃん連れてくるか。お礼に奢ってもらおう。
「ふー。にしても誰もアタシのこと分かんねぇんだな。変装の天才すぎるだろ。ここはマジで怪盗になるか?予告状でも書くかね〜」
にしてもマックちゃんはライスと。スズカの奴はテイオーと。何でアタシを誘ってくれなかったんだ!!暇じゃねぇか。
あぁぁ〜。一気に疲れが来て、テーブルに身を預ける。あ、ひんやりしてて気持ちいい。じゃねぇ。暇だなぁ。
「ねぇねぇウマ娘のお姉さん。今一人?俺らと遊ばね?」
「あ?」
声がする方に顔を向けると、チャラチャラした男3人組がいた。んだぁ?コイツら。
「なんか用か?」
「いやいやだから、暇なら俺らと遊ばね?」
「さっきから暇そうだったしな!ここの代金は払うからよ!遊びに行こーぜ!」
もしかしてこのゴルシちゃん、ナンパされてる?くっくっくっ。アタシの美貌に男たちもメロメロって訳か!く〜っ!たまんねぇな!
「悪ぃけどお断り。アタシは今忙しいんだわ」
「そんなこと言っちゃってー!暇そうじゃん」
「なっ?おい!触んじゃねぇ!」
つい反射的にチャラ男の手を振り払う。ったくこのゴルシ様に触るんだったらちゃんと国に許可を取るんだな。
「あ、この女!舐めやがって!」
手を振り払われた男がキレる。やべーこりゃ殴られるか?でもやり返したらヤバそうだしなぁ。黙って殴られとくか!後で違うやり方でやり返してやるからな?
顔に来るだろう衝撃に備え、ギュッと歯を食いしばる。
あ?なんの衝撃も来ねぇ。そう思い、目を開けると
「や、ごめん。待った?」
チャラ男の手を掴んでさも何も無いかのように話しかけてくるトレーナーが目の前にはいた。コイツやっぱり最高だわ!
「ふふっ…ナンパに絡まれてるの〜。助けてダーリン?」
声を作ってぶりっ子する。ふっ。もしかしてアタシ声優向いてんじゃね?まずはYouTube活動から始めるか!
「そりゃ大変だ。すいませんこいつ僕の連れなんすよ。帰ってもらっていいですか?」
トレーナーがそう言うと、変な顔をして男たちは去っていく。ケッ!
ざまぁみろってんだ!にしてもトレーナーアタシのことにすぐに気が付いたな?
「あー…なんかすみませんでした。大丈夫でした?それじゃあ僕はこれで」
あ、この感じ、トレーナーも気付いてねぇな。アタシってそんなに雰囲気変わるのか?
「んんっ。座ってください」
「え?」
「座ってください。話し相手になってください」
「あぁえっと…それじゃあ失礼します」
コイツは多分アタシだって気付いてない。じゃあ何で助けてくれたのか。それを聞きたかった。
「何で私を助けてくれたんですか?」
「えーっと。まぁ男3人に囲まれてたし、困ってたし……お節介かなとは思ったんですけど、その、自分が担当してるウマ娘に凄い似てるなって思って……見過ごす訳にはいかないなーって」
「…っ!」
つくづくコイツは最高だなと思う。ほんとアタシの目に狂いはなかった。
「ふふ。実は私ゴールドシップの姉なんです。妹のことよろしくお願いしますね」
「え?そうなんですか!?…あれ?でも僕担当がゴールドシップなんて一言も…」
「あっ」
「……おいもしかして君ゴールドシップか?」
「てへぺろ!」
「はぁ〜なんだよ。恥ずかしい〜……忘れてくれよ今の」
「そうだなぁ…それじゃあトレピッピ!ここのかき氷買ってやんよ!財布だしな!」
「それ結局支払いは僕じゃん!ま、いいけどさ。奢るよ」
コイツはアタシの最高の相棒だ。来週の夏合宿が楽しみだぜ。
そのまま二人で同じ時を過ごし、一緒に学園の寮へと帰った。
後日トレーナーに美人ウマ娘の彼女がいると噂になったのは言うまでもないな!だってこのゴルシちゃん最高に美人だもーん☆
読んでくださりありがとうございました!
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