茜ちゃんが来て翌日、警察から親に関する説明を受けた。
茜ちゃんが受けたのは、暴行、監禁、虐待、おおよそはこの程度の罪らしい。
そして殺人…しかも二人を殺めている以上、死刑、もしくは無期懲役でもおかしくないそうだ。
他にも麻薬が家から発見され、僕には対する傷害罪もある。
「詳しい判決は…何分昨日のことだからな。まだだが…あの男の娘に…もう親と会えないことを覚悟するよう伝えた方がいい。」
「……はい。」
「もうあの男は手遅れだったんだ。狂った人間は、簡単には戻らないよ。」
もう戻らない。
時間も、人も、罪も、その全てが変わらない。
たった一つ、茜ちゃんだけは何もかもが変わる。
責任を持つのが大人というものだ。
戻ることのない時間を越え、新しく与える。
親になるのが、この場合の責任だ。
―――――
「お兄さん…」
「うん?どうしたの?」
「茜さんは…どうなるんですか…?」
不安なのだろう。
行き場を失うというのがどうゆうことか、この子にはよく分かるから。
でも、不幸中の幸いというべきか、彼女には僕達がいる。
共に過ごせる人がいる。
許されるのなら、あの子の親になろう。
「警察の人次第…かな。」
「……」
「…大丈夫だよ。身元引き受け人としては親戚が選ばれるけど、決めるのは茜ちゃんだから…きっと大丈夫。」
警察次第であり、茜ちゃん次第。
警察が見つけた居場所に、茜ちゃんが付くかどうかは、結局本人次第。
僕達は、ただ茜ちゃんが今の居場所に、残ることを願うだけ。
誰よりも切実に願っているのは、瞳ちゃんだろう。
―――――
「茜さん。」
「…はい。」
「君の父親が何をしたかは…もう分かるね?」
「……はい。」
「子の君に罪はないよ。でもね、親兄妹もいなければ、君は生きることすら難しい。」
「……」
「高校生なら…分かるね?……君はこれから選ばなきゃいけないんだ。親戚を探すのはこっちでやるし、交渉もする。そこで暮らしたいか、もしくは…今の…彼らのところに残るか。」
「!」
「孤児っていうのはそこら辺融通が多少は聞くんだ。親戚に当てがなければ、特に書類などの手続きがなくても、ほぼ自由に居場所を探せる。」
「…それじゃぁ…!」
「…ふふ…彼らのもとに残る選択肢もあるってこと。選ぶのは君だ。まあもっとも……どうしたいかは…もう決めてるんじゃないのかな?」
「………」
―――――
後日談
茜ちゃんは残ることにした。
とはいえ、最初はどこかへ行こうともした。
世話になり過ぎたことに負い目があったらしい。
一人で生きることを考えてもいたようだ。
しかし瞳ちゃんに引き留められ、光希君に認められ、呑気な僕は笑顔で迎えた。
彼女は一度、家族を失った。
同じ家族は戻らない。
幸せだった昔は戻らない。
しかし、苦しんだ過去も、もう戻らない。
これから彼女が享受するのは、
それを与えるのは、僕達家族だ。
わりと40話くらいで終わらせるかも…ノープランできる書いてるから予測付かないんだよね~ま、裏話はその内しよか~ではではまたね~