茜ちゃんは二人よりも受け入れる…られるのが早かった。
高校生だからか、逆に落ち込み続けたり断り続けるのも迷惑だと理解しているようだ。
それから一週間程、暗い性格は少し回復し、最近だと瞳ちゃんと実の姉妹のように接せている。
最も瞳ちゃんは未だ敬語、さん付けだが…
「…よし!」
「茜さんどうしたんですか?」
「バイトでもしようかなって…二人はまだ子供だけど、私はもう高校生。もうすぐ大人なのに学校も行かずに引きこもりなんて…生活費だって、四人分を一人で工面してる育さんにも申し訳ないし…せめて私の分くらい自分で出せるくらいにならなきゃ!」
「…もう…大丈夫なんですか…?」
「…大丈夫…とは言えない、かな…でもね、くよくよしてても意味ないよ。」
「お兄さんには話したんですか?」
「しーっ…バイト先決まってから話すつもりなの。育さんは絶対反対するからね。優しいから、説得すればすぐに折れてくれるだろうけど…」
「…頑張って下さい!」
「うん!」
育がこの話しを聞くのは、その三日後だった。
―――――
「茜ちゃんはどうだ?塞ぎ込んでたりしないか?」
「大丈夫です。瞳ちゃんともよく一緒にいるし、光希君とも一緒にゲームしてるの見ましたよ。」
「そうか…それならよかった…こういう仕事してるとな、行き場のない子供もたまに見るんだよ。そういう子は親戚に連れていかれるが…二度程、更に環境が悪化した子を見たことがある。そういう時は思うんだよ。この警察の対応は間違っているんじゃないかってな。」
「…だから茜ちゃんを、僕達に任せてくれたんですか?」
「ああ…そうだな…戸籍上親族の親兄弟に引き渡されるのが普通だが…こっちが…事情を知る側が放っておけば、後は戸籍を自分で変更可能な年まで隠しておく。それで親戚との繋がりを絶てば、特に問題なくその子のしたいようにさせられる。本当は問題だがな…」
「…リスクを負ってまで…ありがとうございます。」
「何、俺は結構不真面目な方でな。そうゆう面倒事を避けたいだけさ。…まあ、最悪バレてくびになろうと、田舎のばあさんとこで畑でも耕すさ。それにあの子が初めてでもないしな。」
話しは終わりとばかりに、彼はその場から立ち去ろうとする。
僕は、立ち去る背に深々と感謝して、帰ることにした。
ちなみにここは彼の好きなbarだ。
店主とも顔見知りらしい。
話しを端から聞いていた店主も、『相変わらずだ』と言い、店を閉め始めた。
「また来な。歓迎するよ。」
そう言い残し、僕の帰路とは逆に歩いて行った。
時刻は六時。夕飯の用意をしなければ。
そう思い、早足に家へ向かう。
―――――
「ただいまー…」
「お帰りなさい!」
「お帰りー」
「育さんお帰り!」
それぞれが口々に言ってくれる。
家に人が多いのは、とても安心する。
さあ、今日は何を作ろうか?
―――――
――日
警察の人…
それに茜ちゃんが元気になったこともよかった。
家族が増えるが、衝突することもなく、皆良い子だといつものことながら思う。
不幸な子供を助けることが趣味というわけでもないのだが、こういう子に遭遇する確率本当に凄いと思う。
でも…その度に、思い出が増えていくような気がして、皆には申し訳ないけど、よかったとも思う。
これからも…皆で一緒に…過ごせることを、神様にでも祈るとしよう…
法律分からん。軽くは調べたけど…深く調べるのも…ね?なのでわりと適当です。でもどこぞの小説でもあった感じの設定…設定?なのでまぁ…簡単に言うと…細かい事は気にしない!あと最終回みたいな終わりだけど終わんないよ!?勘違いしないでね!?