お人好しの不幸な子供育成日誌   作:ジシェ

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短い。もしかしたら今夜の6時にも更新するかも。瞳ちゃん視点より育視点の方が都合がいいんですここから。
なので切ったんですけど…凄く短くなっちゃった。基本平均2000文字にしたい。


普通

「ん…ふぁ…」

 

私は世界一幸せ(世界一不憫)な少女こと柊谷瞳。

私の朝は早い。

いや、世間的というよりは子供にしては早い。

朝五時には起き、掃除…家事をしなくてはならない。

いや、ならなかった。

私の常識は変わった。

それが良いことなのかは分からないが、今の私の常識は、起きたら必ず挨拶をすること。

『おはよう。』と、ちゃんと言う。

そしてその後は、お兄さんが作る美味しいご飯を食べる。

それからは自由。

これが今の私の生活。

この四日間、その短い時間で、私の生活は変わった。

家事は手伝うくらいでいい。

殴るような怖い人はいない。

外に逃げる必要もない。

お腹一杯にご飯が食べられる。

私は幸せだ。

この世界の誰よりも…

 

―――――

 

「今日はどうしようか?」

 

お兄さんは朝、絶対に聞いてくれる。

今はもう昼だが…

私が何をしたいかを尋ね、させてくれる。

ただ…私がやりたいことなど、本当にない。

ゲームはしたいけれど、あまりやり過ぎるのもよくない。

 

「…………」

「う~ん…まあやりたいことがないなら、のんびりしてようか。今日はいい天気だし、日の当たる所でお昼寝でもいいかも。」

 

お兄さんに気遣わせてしまった。

したいことがないのもよくない。

 

「……少し…」

「うん?」

「運動したい、です。」

 

この四日間、外に行ったのも買い物だけ。

私くらいの年の子供は、公園で遊ぶのか普通。

学校が始まって、どんくさいといじめられるのも…嫌だ。

少しぐらい体を動かすべきだ。

 

「運動か…僕は運動したいとか思ったことないな~」

「あ…ご、ごめんなさい!私だけで公園に…」

 

お兄さんを付き合わせることが当たり前だと思ってしまった。

お兄さんが運動が得意でないのも、見ればわかるのに。

私の我が儘に付き合わせるわけにいかない。

そう思ったのに。

 

「大丈夫だよ。別に運動が苦手なわけじゃないから…それにそんなに辛いことする気?それなら部屋から出さないよ?」

「そ、そんなことは…」

「しないでしょ?それじゃ、近い公園にでも行こうか。」

「…はい!」

 

やっぱりお兄さんはとても優しい。

お兄さんだけじゃない。

昨日のお姉さんも、大家さんも、私は両親以外の人には恵まれている。

でも両親が捨てなければ、お兄さんには会えなかった。

捨てられたのがあの時でなければ。

拾われたのがお兄さんでなければ。

だからきっと、私は凄く運もいい。

 

「どうかしたの?」

「何でもないです!」

 

その時の私は、とても笑顔だっただろう。

 

―――――

 

近くの公園まで来た。

歩いて五分程度だから本当に近い。

大きな公園、奥には…美術館(?)…まあとにかく大きい建物がある。

なんだか凄く広い芝生。

大きい滑り台。

私が届かない程高い鉄棒。

私以外にも、たくさんの子供が遊んでいた。

 

「久しぶりに来たな…」

「え?」

「子供の時よく来たんだよ。思うと一番楽しかった時かもね…瞳ちゃんも、ここで楽しい思い出を作れたらいいな…」

「……」

 

私にとっては既にもう、楽しい思い出は出来ている。

それをお兄さんに伝える必要は…どこにもないだろう。

いつか楽しかったと言えたなら…そっちの方がいい。

思い出は、思い出すものなのだから…

 

 




タイトル入れ忘れてた。
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