流し流され   作:熱くないヨーグルト

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前話のラストを少し書き換えました

書いてて思ったのですが念とオーラ、表記するならどっちがいいんですかね?


私と牢屋とハンター

 何故牢屋にブチ込まれたかというと、私が今いる国では個人情報が登録されていないと不法入国者として逮捕されてしまうのだと教えてもらった。

 そもそもこの世界、余程の事がない限り個人情報は生まれた時に登録されるらしい。どうやら私はその余程の枠組みらしい。

 

 いつ釈放してもらえるのかと聞いたら鼻で笑われたので察してしまった。

 

 まあ予想通り強制労働をさせられた。体感だが1日20時間働かされた。と言っても労働は大した量のない岩や土を運ぶ程度だ。偶に爆発して死人は出るが、あの24時間戦い続けるテーマパークよりかは楽園だと思う。しかも屋根がついてるからテーマパークで降る雨に怯える必要もない。つまり今の私はパパマで野宿した時よりも文明的な暮らしをしているのだ。

 だがどうしても受け入れられないものがある。それは飯がとにかく不味い。そして少ない。これだけはどうしてもダメだった。

 

 飯の次いでに気づいた事だが、私はこの世界だとちょっと強いかもしれない。今更かよ、とツッコミが入るかもしれないが本当にに今更である。

 きっかけは単純で、同じ牢屋にいた野郎が襲いかかってきたのでそれを思い切り殴ったら、牢屋を破壊してそのまま飛んでいってしまった。

 監視員がなんだなんだとやってきたが、寝たフリをしてそのままやり過ごしたが、辺り一面血が撒き散らされていて寝心地は最悪だった。

 

 

 

 最近大きな変化があった。強制労働を始めて1週間くらい経ったが、急死する人が出てきた。

 ケータイの翻訳がないから何て喋ってるのかわからないため詳細は不明だが、伝染病でも流行っているたしい。更に監視員にも被害者が出ているのかガスマスクを装着してたり、除染作業員が着るような服装をした監視員が増えた等感染対策を徹底していた。それでも死亡者は増える一方だったので効果はなかったようだ。

 更に1週間経つと労働仲間もかなり死んだのかあまり仕事場にいなく、監視員も罹患者が増えたのか半分近く迄減っていた。

 

 

 この1週間で死ぬ前と死んだ後の様子を観察して気づいた事としては

 

①体中の臓器が抜かれた様に痩せ細って死ぬ

②北斗神拳を受けたかの様に全身から血を流して死ぬ

③体の周りから何かが出ているかの様な幻覚を見ているのかそれを気にするような動作をしている

 

と3つくらい出てきた。

 

 

 そういえば私が新しい牢屋に移動してから相部屋になった日本語を喋れる人が死ぬ前にこんな事を言ってた。

「つい最近まで病気にかかって死にそうだったんだけどさ、元気になって力が溢れてきた」と

 確かに周りの人もそんな感じで突然元気になり始めて仕事がハイペースで進んでいたな。

 

 という経緯もあり本当にこれは病気なのかとは思った。けど思い返してみると私があのテーマパークで風邪を引いた時、熱が高すぎて発火したり、逆に体温が低くなり過ぎて凍結したのであり得なくもないかと納得した。つまりこの病気は元気になるが脳内物質的なものがドバドバ出過ぎて死ぬ、みたいな病気だと考え至った。

 

 そして更に1週間経つともはや監視員もほぼ全てが罹患したのかいなく、病気から生き残った労働者が好き勝手していた。その中に痩せ細っているのには鍵のかかった鉄扉をブチ破るといった人間離れした芸当する奴もいが、私も似たような事ができていたので前世より人間離れしているが案外普通の事か。

 と、好き勝手やっていた労働者達だが鎮圧しに来た軍によって銃殺された。中には銃弾が効かない奴もいたが、天空闘技場のお爺さんと似た様な攻撃をする人間に殺された。

 

 私はそいつらが殺し合っている間に没収された荷物を回収し、ケータイ一式を一つ奪って光の速さで脱出した。だが武器は処分されてしまったのか見当たらない。作成するのにかなり苦労したので悲しい。その代わり便利アイテムは残っているので良しとしよう。

 

 

 


 

 

 

 ここ最近ハンター協会とV5を騒がせる事件が発生した。希少鉱石の輸出率が70%を超える国が壊滅したのだ。原因は新種の流行病と世間には報道され速やかに閉鎖され、調査に特化したハンターが派遣された。

 

「まさか国中の人間の精孔が無理矢理開かれているなんて…。一体誰がこんな事をした?」

 

 調査に来たハンターの1人が街中にある死体を検分し死因を特定した。

 

「誰がやったかは今はわからないが、この映像を見る限りだとオーラのコントロールに成功した奴らは最終的に自爆しているな。制約と誓約でも破ったのか?ポキトロ、お前にはこれがどう見える?」

 

 テンガロハットの男に促され、片目にルーペをかけた男が険しい顔をする。

 

「ギャレット、これは…破った訳ではない。オーラの流れを見る限りだと死んだ念能力者のオーラが生きている念能力者に流れているな。つまり死者のオーラが生存者を強化した。だが急激に増えたオーラに耐えれなくなっているな。その結果がこの国に幾つかあるクレーターの正体だ」

 

 ポキトロの嘘偽りない答えにテンガロハットの男、ギャレットは息を呑んだ。

 

「オイオイ、てことはアレか?ここで死んだ奴らは全員死んだら生きている奴に全てのオーラを捧げる能力にしてるって事なのか?で、コントロール出来なくなったらそのままボカン!と爆発したって事かよ」

 

「おそらく…」

 

 苦い顔をしながら頷くポキトロに今度は会話を聞いていたハンター全員が最悪の想像に至った。

 

 この国はまだ500万人規模だ。だがもしこれが億以上の国で発生したら…と

 

「会長に今すぐ伝えよう。そして私達は全てが手遅れになってしまう前にここで出来得る限りの調査と原因究明を行おう」

 

 ポキトロがそう締めくくり、調査を再開した。

 

 そして数時間後

 

 この国で突然として流行した病──実際には違うが──の初期発生位置が割れた。

 

「全てはこの採石場で始まったらしい。レポートによると病に罹患して今に死にそうだった強制労働者達が突然活発になって仕事の効率が良くなった、と書いてあるな。日付もそうだがここで間違いないな」

 

 そこはかつて犯罪者を収容し、鉱石の採掘をさせていた場所だったが、今では底が見えない程の大穴が形成されていた。

 

「ここで誰かが強制労働者達を実験台にしたって事?でもそれが国中に広がってそのまま壊滅に繋がった、と。あり得ないでしょ…確かこの国には二ツ星級のハンターが数人もいたのよ。どんな制約と誓約を結んだら彼らに気づかれずにそんな芸当が出来るのよ」

 

 椅子に座ったギャレットを尻目にドッグタグを付けた女は不可能だと頭を振った。

 

「そうかもしれない。しかしあり得る事があり得ない様に、あり得ない事はあり得る。否定していても真相が見えないままだ。とにかく私達は全力を尽くして探すしかない」

 

 正体が掴めない謎の念能力者。足取りを得る為の調査はまだ始まったばかりだ。




話の締め方わからなく雑に切ってしまいました。申し訳ない

オリジナルキャラ

ポキトロ
念能力:真実の眼
見る事で真実がわかる
制約と誓約
能力の使用中は聞かれた事に対し嘘偽りなく答える
破ったら失明

念能力ってこんな感じでいいんですかね?
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