千両道化と異世界転移   作:バギー大好き人間

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アンケートとっててなんですが、勢いがついたので次話書きます。キャラ崩壊が凄いですがどうか生暖かい目で。



第2話 狂ったログポースと島への上陸

 

 

 

 

「ふいーひでぇ目にあったぜ!」

 

雨でびしょびしょになった服を絞りながら、バギーはそう愚痴る。

昨晩に突如現れたハリケーンから必死に逃げ回り、ようやく一息ついた頃には、もうすっかり夜が明けてしまっていた。

 

「しかしここはどこだい?目的の島への航路から大幅に外れちまってることは間違いないけど、、」

 

頭を掻きながら船の中から出てきた黒髪の美人、アルビダの指摘は最もである。ハリケーンが巨大だった事もあって、目的地の島への航路から大幅に外れている事は勿論、船の大まかな位置すら掴めない状況だった。まぁしかし、ログポースを使えば、近くの島へなら行けるだろうと、バギーは客観視していたのだが、

 

「バギー船長!ログポースが狂って、方向を指し示しません!」

 

バギーという男は、とことんついていないらしい。

 

_______________

 

「はァ!?」

「なんだって!?」

 

声を荒らげるバギーとアルビダ。

急いでそう叫んだ航海士の元へ行くと、いつもはピンと立ち、方向を指し示している針がプランプランと力の抜けたようになっていた。

 

(これは、水先星島の時と同じ!!)

 

そう。バギーは1回このような現象を目撃している。

まだロジャー海賊団見習いだった頃、最後の島だと思われていた水先星島に着いた時のログポース。それと全く同じ現象が、このログポースに起きている。

 

「壊れてんじゃねえのかい?」

「いえ、予備として買っておいた他のログポースも全て同じように、、」

 

睨みつけるような顔でそう尋ねるアルビダ。しかし帰ってきた返事は、この状況が非常にまずい事態である事を証明する物だった。バギーはどっと冷や汗をかく。

 

(ロジャー海賊団に乗っていた時にはこんな事は起こらなかった。ならなんで?)

 

答えの出ないだろう思考を断ち切り、現状の打開を試みる。

 

「こりゃあ間違いねェ、普通じゃ有り得ない話だが、ログポースは本当に壊れちまってる様だ。」

「そ、それは本当だガネ!?」

 

先程の騒動で起きてきたMr.3が声を上げる。今まで全く経験した事の無い事態、動揺するのも当然だった。

 

「あぁそうだよ。」

「え!?それじゃ近くの島まで運任せで行くしかないじゃない!」

 

焦ったように話すアルビダ。既に起きてきていた船員も騒がしくなり始める。当然の反応だろう。1部の島を除いてログポースが狂うことなどなく、海賊が海を旅する時に1番の信用を置いている道具だ。

だからこそここが船長の腕の見せ所である。船員たちを落ち着かせ、今とるべき行動をとらせるのだ。そうやって俺様に従順な部下を増やし、身の安全を確保する。カリスマ性などあってないようなバギーの、海賊として生きていくための知恵だった。さてどうしようかと考え始めたバギーの耳に聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「バギー船長!南に島が見えます!」

 

カバジであった。双眼鏡を目につけ、南の方向に指を指している。

 

「よし!原因も分からねェんだ、兎に角その島に行くぞ!!」

アイアイサー!!

 

ぐぅ~~~~

 

「え?」

 

「は、腹減ったっす、、」

「キャィィィーーン、、」

 

_______________

 

 

 

「どうせこの後また買い足すんだ、たんと食え!!」

 

海賊団のコック長が張りのある声を合図に朝食が始まる。

 

食糧を多めに買っていたため、備蓄はあと1ヶ月は持つほど。その為、今日の朝食は豪華な物になっていた。食事で気を紛らわせて、強引にポジティブにしようという、バギーの作戦だった。まぁ、自分の腹が減っていた、という事も理由の1つではあるのだが。

モージ達の腹の音は、あの緊張り詰めた雰囲気を崩すのには充分すぎた。初期よりだいぶ太ったにも関わらず動きは鈍らず、いまだ前線で戦っている所や、猛獣をある程度手なずけられるという能力から、バギーはモージに助けられる事が多々あった。そろそろカバジ、Mr.3、アルビダと共にプレゼントでもあげようかなんて事も考えている。自分主義であるバギーが仲間の事も考える様になったのは成長と言えるだろう。

 

「ログポースが狂うなんてことあるんだな。」

「何でもありな新世界だ、常識なんて通用しねぇだろ。」

 

ふと、船員達の会話が耳に入る。

 

「少し心配だな」グビグビ

「ログポースが狂うなんて事、今までなかったもんなぁ」ムシャムシャ

 

やはり今まで頼りにしていた物が使い物にならなくなって動揺しない人はいない。この全員たちもその例に漏れなかった。

 

「まぁ、何とかなるだろ」コトン

「そうだな」ゴックン

 

最も、こんな会話で済まされてしまう所は、流石海賊という事だろう。

 

 

_______________

 

 

???島 海辺

 

錨を下ろし、ある程度のお金と武器を持って、船員の3分の1程度が船の外へ出る。まだ怪我を負っている者も多く、いつもより多くの人数が居残り組になってしまった。死者が210名も出るという異例の事態もあり、下手に探索の人数を増やす事が出来ないでいる。バリ島での決戦は、確実にバギー達にダメージを与えていたのだ。

 

「ふうん、道が整備されている所を見るに、人は住んでいそうだねぇ。」

「まぁ島を見つけたられただけ良かったが、なんで俺がこんな目に合わなきゃ行けねぇんだよクソ!」

 

船に残る幹部はカバジ、モージ、Mr.3の3人。島を探索するのはアルビダ、バギーの2人。船に何かあった場合守る人間が少ない為、傷がある程度癒えるまで幹部3人は残る事を決めた。頭脳派で強力な能力持ちのMr.3はともかく、モージとカバジは両方近接攻撃型。重めの傷を負っていた為、治療の意味も込めて残っている。あのままバリ島に残っていたら。そんなもしもを考えて、バギーは背中が冷たくなった。

 

森に出来ている整備された道を暫く進んでいると、少し開けた場所に来た。そこは街の様で、色々な商店が開いている。中々に発展しているのだろう、建物はしっかりレンガ造りで、活気に満ちている。

 

「おぉ、こりゃあ期待出来そうだぜ?」

「えぇそうね。金棒の新調も頼めそうだわ。」

 

思っていたより大きな街に、期待を膨らませるバギー達。嬉々として街に足を踏み入れようとした、その瞬間

 

「!?皆避けな!」

「え?」

 

バギーの体が、2つに裂けた。

 

「なんだい、海賊が来たと聞いて態々来てやったのに、呆気ないねぇ。」

 

 

 

 

 

 





アルビダの「1回殴り飛ばされてからルフィに惚れた」という設定を忘れていました。多分この設定が反映されることはないと思います。やっちまったぜ★

見て頂きありがとうございました!誤字脱字があれば御報告下さい。

異世界転移するのは?

  • バギーのみ
  • バギー海賊団も一緒
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