俺がカイドウの息子…?   作:もちお(もす)

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COOLな男、現る

バッファローとベビー5は目の前の光景に絶句していた。

 

パンクハザードは雪と炎で覆われた島だった筈だ。

しかし、目の前には氷処か雪がほぼない。

 

遠目に雪山のようなものは一応見えているが、海岸に雪はなく地面が見えており、山だった場所も岩肌が風にさらされている。

 

何より二人を驚かせたのは、轟々と燃え上がる炎に包まれた研究施設だった場所の変わり果てた姿だ。

 

恐らくこの炎により雪や氷が溶けたのだろう。

 

最悪の状況だと瞬時に悟った二人は冷や汗を流しながら、自分たちの王であるドフラミンゴに連絡を取るのだった。   

 

 

────────────────────────────────────────────────────────────────────────

 

 

 

ベビー5達がパンクハザードに到着した頃、麦わらの一味は海上を進んでいた。

 

サニー号の上には当初の目的であったイネットが気を失った状態で檻に入れられている。

 

工場と研究施設の爆発も完了し、完璧に目標を達成した麦わらの一味とキッド達だったが、ウソップ達の表情は明るいものではなかった。

 

未だ、ナミの腕は石のように硬化しており、ゾロの脇腹も同じ症状のままだ。

更に何故かチョッパーは目を覚まさず、医者不在の麦わらの一味にはどうすることも出来ぬ状況が続いていた。

 

しかし、もう作戦は始まっている。

止まるどころか引き返せぬ所に来てしまっている彼らは、次の目的地へと船を進める他なかった。

 

 

そんな状況の中、ウソップがポケットから小瓶を出す。

 

 

「……ど、どうする?

チョッパーは使うなって言ってたけどよ。

この解石薬があればナミ達を治せるんじゃねぇかな?」

 

2つある小瓶を手におずおずと言葉を紡いだウソップにブルックが口を挟む。

 

 

「確かに治せるかもしれませんが、チョッパーさんが安全なものだと解るまでは使っては駄目だと言ってましたし……やはり使うのはやめた方が…」

 

ドクロの顔を困ったように変化させながら言うブルックに、ルフィがうぅんと唸ったあとに口を開いた。

 

 

「おれには薬分からねェし、チョッパーが駄目だっていうなら止めよう!

ウソップ、それ持っててくれ!

それに2つじゃ足りねェ。フランキー(・・・・・)もいるから三人分ねぇと!」

 

ルフィの言葉に小さく頷くと、ウソップはまたそっとポケットに薬をしまい込んだ。

 

 

そんな一味のやり取りを離れたところで聞いていたキラーは、完全に石像のようになっているフランキーへ目をやった。

 

両腕を前に突き出すポーズで固まっているフランキーはネズミ色になっており、まるで岩を削って作られた美術品のようだ。

 

大幅に麦わらの一味は戦力が削れたな…と考えながらも、キラーは舵を取っていた。

すると、すぐ側で音貝(トーンダイアル)を再生し終えたキッドがピキリと眉間に青筋を浮かべる。

 

 

「…っざけやがってェ……レオヴァの野郎!!!」

 

今にも音貝(トーンダイアル)を握り潰してしまいそうな怒気を発していたキッドに気付き、慌ててキラーが振り返る。

 

 

「待て、キッド!

おれはまだ聞いてないんだぞ!壊すなよ!?」

 

「こんなモン、聞いても腹立つだけだ!!!」

 

キッドが怒鳴りながら音貝(トーンダイアル)を投げると、それをキラーは片手で受け止めた。

 

舵を取りながらその空島特有の貝を見て、キラーは仮面の下の目を細める。

良く見れば貝に何かが彫ってあるではないか。

 

暗号のようになっている“それ”にキラーは思わず笑い声を上げそうになったのを堪えた。

 

これは昔、レオヴァが教えてくれた言語と同じ文字だ。

そう気付くと同時に内容も読めてしまう。

 

おそらく、この彫り物にキッドは気付いていないのだろう。

もし、これを読めていたのたら今の比ではないほどに腹を立てているに違いない。

 

このサニー号の上で自分だけが読める文字を親指で撫でる。

 

 

「(“お前は龍の為に死ねるか?”…か。)」

 

あの人らしい。

分かり難く遠回しで、いつまでも変わらぬ問い。

そして、答えも分かりきった問いだ。

 

聞かずともキッドの答えも、おれの答えもお見通しだろうに。

どんな顔で、どんな想いでこれを彫ったのだろうか。

 

 

キラーは貝から目線を外し水平線へ顔を上げる。

そのまま目的地へ舵をきると、小さな声をこぼした。

 

 

「……今も昔も…アンタは本当に狡い人だ。」

 

仮面に覆われているキラーの表情は誰にも分からない。

 

怒りで頭に血が上っていたキッドに、その声は届かず。

ただサニー号は水平線を進み続けた。

 

 

────────────────────────────────────────────────────────────────────────

 

 

一方、麦わらの一味が海を進んでいるのと同じ頃。

潜水艇にはヒステリックな声が響いていた。

 

 

ムカつくムカつくムカつくぅ~~!!

あのキモいのがイネットとか分かるわけないじゃん!

勝手に人造悪魔の実食べてるとかアイツ馬鹿なの!?

 

ドンドンと地団駄を踏むうるティの姿に部下達は冷や汗を流しながら、船が壊れないことを祈る。

 

 

「…まぁ、レオヴァ様にはイネットは捕まえろとは言われてねェし。」

 

バツが悪そうな顔をするページワンにうるティはむぎゅっと抱き付くと目をうるうるさせた。

 

 

「うわ~~ん!ぺーたん!

そうだよね!イネットとか言うクソ野郎はキッドの馬鹿が殺すかもだし…

でもでも!!コミソンに逃げられたし……うぅ、最悪ッ!!

どうしよう~~!キングのやつ絶対うるさいし……レオヴァ様に褒めてもらえなかったらヤダ~~!!!」

 

抱き締められたことで、頭上でギャイギャイと騒がれているページワンだが、いつものように突っぱねる元気がないのか心なしか大人しい。

 

 

「……おれだって嫌だ…

クソ!キッドとキラーの奴、クイーン特製(・・・・・・)の火薬まだ持ってやがるなんて!!」

 

「本当そうでありんす!!!

あの爆発がなければコミソンも捕まえられたのにぃ!!」

 

「……姉貴、ずっと間違えてっけどコミソンじゃなくてコラソンな。」

 

むぅ!!アイツの名前なんか!どうっでもいいんでありんす~~!!!

 

落ち込むページワンと荒れているうるティに部下達があわあわと困り果てていると、トネグマが眉を下げながら会話に入って行く。

 

 

「うるティちゃん達、ちょっといいかしら?」

 

「……なんでありんすかァ?」

 

ぶすっとした顔で振り返って来たうるティに、トネグマは隣の部屋で寝かされている男と石のようになっている女がいる壁を指で指した。

 

 

「あのヴェルゴちゃんって子とモネちゃんって子どうするのか指示頂きたいんだけど…」

 

トネグマの言葉でやっと存在を思い出したのか、うるティがきょとんとした顔になる。

 

 

「あ、そういえば居たでありんすね。」

 

「バジリスクの能力で石になったなら解石化薬(かいせきかやく)使えば治せるな。

確か、この船にもあるよな?」

 

「えぇ、もちろん!

なんなら私も持ってるわ!」

 

懐から注射器のような見た目の道具を取り出したトネグマにうるティが興味なさげに返す。

 

 

「じゃあ、それで治せば?

私とぺーたんはそれどころじゃないでありんすぅ…定時連絡どうしよう……」

 

「いや、姉貴雑すぎるだろ!?

そもそも治した瞬間暴れられるかもしれないだろ?

もう一人のヴェルゴって奴も解毒(・・)したら暴れる可能性あるし…」

 

「暴れたら殴って大人しくさせればいいでありんす!」

 

ぎゅっと拳を握るうるティに小さく溜め息を吐くと、ページワンは姉に向き直った。

 

 

「あのなぁ…

レオヴァ様からは保護してこいって言われたんだぞ。

捕まえてって言われた訳じゃねェんだから、ボコッたら不味いだろ……」

 

「でも、暴れる方が悪いでありんす。」

 

キリッとした顔で答える姉に頭を抱えると、ページワンはトネグマに目線を向けた。

 

 

「……別にそのままにしても死ぬ訳じゃねェから、海上に浮上するまでは解毒はしない。

石になってる方は割らないように管理しといてくれ……絶対姉貴には近付けるなよ!」

 

「了解よ!

じゃあ、私二人を移動させてくるわ。」

 

ペコリと軽くお辞儀をしてトネグマが部屋を後にすると、入れ違いで慌てた様子の部下が入ってくる。

 

 

「う、うるティ様!ページワン様!」

 

慌ただしい部下に何事かと二人が目を向けると彼は抱えていた電伝虫を両手で丁寧に、ソファーの前にある机の上に置いた。

 

 

「レオヴァ様からでございます…!」

 

うるティとページワンが大きく目を見開くと、良く通る声が部屋へ響いた。

 

 

「任務中にすまない。うるティ、ページワン。

定時連絡がなかったからおれから掛けたんだが……何かあったのか?」

 

ゴクリと息を飲む音が静かな室内にこだまする。

 

コラソンを捕らえ損ねたと報告するのが嫌で連絡をごねていたうるティの額にじわりと汗が滲んだ。

 

きっとレオヴァはコラソンの件では大して怒らないだろう。

しかし、連絡をそんな理由で怠ったと知られたら…

 

うるティの脳裏に怒った時のレオヴァの顔が浮かぶ。

 

 

「はわ……レ、レオヴァ様…」

 

「ん?どうした、うるティ。

やはり何かあったのか?」

 

そわそわと見上げてくるページワンに抱き付いていた腕を離し、電伝虫の前に行儀良く座るとうるティは意を決したように口を開くのだった。

 

 

────────────────────────────────────────────────────────────────────────

 

 

 

あのパンクハザード爆発事件から、16時間後。

 

ドレスローザ王国にある大きな城の中に一人の男が招かれていた。

 

青いスーツに身を包むスタイルの良い男は独特な丸いサングラスをゆったりとした動作で取ると、胸ポケットに仕舞う。

 

そして、部屋の中央に座っているドフラミンゴへ目を向けた。

 

 

「フッフッフッフッ…!

久しいじゃねェか、“元”海軍大将青キジ。」

 

青キジと呼ばれた男は軽く肩を竦めてみせると、ドフラミンゴの正面にあるソファーに腰かけた。

 

 

「…今は百獣国際連盟軍“第弐師団隊長”、ね。

そこんとこ間違えないように頼むわ。」

 

「海軍からなんて肩身が狭いんじゃねェか?」

 

いつもの笑みを崩さずに問うドフラミンゴにクザンも笑みを返す。

 

 

「いやぁ?

他の師団隊長も同じような感じの奴いるし、百獣は結構そういうの寛大だったけどね。

ドンキホーテも百獣入れば分かるんじゃねェの?」

 

読めぬ笑みで告げられた言葉にドフラミンゴの口角がグッと下がった。

それを見るとクザンはまた肩を竦め、背もたれに寄りかかる。

 

 

「まっ!探り合いはこれくらいでってコトで。

それよりもドレスローザとイネットの件の話をしようぜ。」

 

「…あぁ、そうだな。」

 

「で、どうよ?

聞いた話じゃ工場も研究施設も全部ぶっ飛んだらしいじゃない?」

 

クザンの言葉にピクリとドフラミンゴの眉間が反応を示す。

 

 

「どこまで知ってやがるんだ、レオヴァの奴は。」

 

頭を抱えたそうな雰囲気のドフラミンゴにクザンは気持ちが分かるのか、心なしか声に優しさが混じる。

 

 

「あ~…まぁアレだ。

レオヴァには隠すだけ無駄よ、無駄。

嘘ついて後から問い詰められる方が地獄だぜ、(あん)ちゃん。」

 

「……最初(ハナ)から誤魔化すつもりなんざねェよ。

それより話の続きだ、クザン。

レオヴァは本当に対価はアレだけで良いって言ってンだな?」

 

腹のうちを見ようという様な鋭い視線に、クザンは飄々と返す。

 

 

「あぁ、レオヴァは

キッド海賊団の身柄を百獣へ差し出すなら、今回の件で協力は惜しまない

……だとさ。

ま、ごちゃごちゃ証拠を並べるまでもなく、おれが出された時点でレオヴァの本気度が分かるだろ?」

 

片眉を上げて見せるクザンにドフラミンゴは沈黙を返す。

 

 

現状、ドレスローザ王国は危機に陥っていた。

 

パンクハザードの件で只でさえ人手が足りないと言う時に、突然国が襲われ始めたのだ。

 

その犯人は麦わらの一味とキッド海賊団と同盟を組んでいる海賊団だった。

 

その名も“金獅子海賊団”。

 

過去、麦わらに敗れ海に散った筈の男であるが、それをドフラミンゴ含め多くのものは知らない。

 

その為あのロジャーと鎬を削ったという伝説もあり、ドンキホーテ海賊団の船員や国民はすっかり物怖じしてしまっているのだ。

 

幸い、幹部達は一切怯む事なく交戦してくれているが、それでも相手の数は多い。

 

このまま消耗戦を続けていればドンキホーテファミリーの損害は計り知れないだろう。

 

それに麦わらの一味とキッド海賊団からもイネットの身柄と“アレ”と薬を交換しろと催促が来ている。

 

金獅子のシキと麦わらのガキ共を同時に相手取るのはもはや不可能。

そう結論付けるしかなかった。

 

パンクハザードが爆破された今。

モネも、そしてヴェルゴも居ない。

ドンキホーテファミリーの戦力は確実に減らされている。 

 

こうして、ドフラミンゴは重い腰を上げたのだ。

絶対に取りたくはなかった最終手段へ。

 

 

外から爆発音や悲鳴が聞こえる中、ドフラミンゴは口を開いた。

 

 

「レオヴァとの……百獣国際連盟との契約を了承する。

契約書を寄越せ、クザン。」

 

「おっ!そう言ってくれると思ってたぜ。」

 

笑顔で手渡された契約書にドフラミンゴはサインをするとクザンが予め用意していたインクを手の指に塗り、名前の隣にグッと親指を押し付けた。

 

 

「これで契約は結ばれたってことで。

んじゃまぁ、とりあえず……ドレスローザ王国にのさばってる奴ら一掃してくるわ。」

 

立ち上がると扉への方へ踵を返し、クザンは部屋を出ようと扉へ手を掛けた。

けれど、すぐに立ち去らずにチラッと後ろを振り返る。

 

 

「あ~、これはおれの独り言なんだが。

麦わらの一味、もうすぐ近くまで来るぜ。」

 

「なんだと…!?」

 

ガバッと立ち上がったドフラミンゴに言葉を返さず、軽く手を振るとクザンは扉を開いた。

 

 

「この情報をおれから聞いたってのは…アレな、アレだよ。

……まぁ、いいか。」

 

そう言って廊下へ姿を消したクザンをドフラミンゴは見送る事なく、ディアマンテ達の下へと急ぐのだった。

 

 

 

 

ドフラミンゴとの話を終えて、城から出てきたクザンの下に部下が走りよって来る。

 

 

「クザン様ぁ!

港の方に取り残されてた民間人の避難を完了しやしたぜ!」

 

「おぉ!ナイス!って、様呼びは止めてって言ってんでしょ~。」

 

「あ、すいやせん!

つい…へへへ。」

 

申し訳ないと軽く頭をかく部下に笑いかけながら、クザンは他の部下達に指示を出す。

 

 

「よ~し、お前ら!

このまま避難させた民間人の所に行って手当てしてやったり、食いもン食べさせたりしつつ守ってやれ。

おれは港を占領してる奴らの相手してくるから。」

 

「えぇ!?

クザンさま…いや、さん!1人で行くんですか!?」

 

「お、おれらも行きますよ!」

 

付いていくと慌てる部下達にクザンが言葉を返す。

 

 

「馬鹿言ってんじゃないよ。

お前らがおれと来たら民間人は誰が守るんだ?

レオヴァの言葉、忘れたんじゃないよな?」

 

その言葉に部下達は忘れる筈がないと首をふる。

 

 

「「「民間人と百獣連盟の安全第一!…ですよね!?」」」

 

「おぉ、ちゃんと覚えてんじゃない。

ならさっさと残りのメンバーの所に合流して守備固めておいてちょうだいよ。頼むぜ?」

 

「「「はい!分かりましたァ!クザンさん、お気をつけて!!」」」

 

背を向けると、ひらりと片手を上げて立ち去って行くクザンに部下達はしっかりと返事を返すのだった。

 

 

──────────────────────────────────────────────────────────────────────── 

 

 

 

パンクハザードを脱出してから16時間が経った現在。

 

ドレスローザ王国へ侵入を開始しようとしていた麦わらの一味とキッド達は、同盟に合流したのだが。

その同盟相手が予想外の人物だった為に、軽い混乱に陥っていた。

 

 

「「き、金獅子のシキ!?」」

 

「ジハハハハハ……会いたかったぜ、麦わらァ…!!」

 

一触即発の雰囲気になりかけているシキと麦わら達の間にキラーが割って入る。

 

 

「おい!そこまでだ、揉めている暇はないぞ!

さっき少し説明したが同時に攻撃を始めるんだ、時間のズレが出るのは不味いという事くらい分かるだろ!?」

 

「いや、でもよ!コイツは…!」

 

「そうだぜ!!ナミさんを拐って…」

 

食い下がる麦わらの一味相手にキラーは一度深呼吸すると、冷静な声を出す。

 

 

「……どんな因縁があるのかは知らないが、金獅子海賊団と組まないとなると作戦は失敗に終わる可能性が高くなる。

そうなればお前達の仲間を治す薬も手に入らないんだぞ。」

 

静かになったが、不満や不信感が滲み出ている一味にキラーが何度目か分からぬ溜め息を溢すと、ナミが口を開いた。

 

 

「……手を組みましょう。

フランキーやゾロにチョッパーもそうだけど、サンジくんを早く治さなきゃ。

もうチョッパーは10時間以上眠り続けてるし、サンジくんもこのままじゃ…!」

 

「け、けどナミ……本当にいいのかよ?」

 

「えぇ、構わない!

それよりも仲間の命の方が大切でしょ!!」

 

ナミの言葉に皆が頷くと、金獅子が笑う。

 

 

「ジハハハハ!

あの時は散々面倒を起こしてくれたが……イイ女だ。」

 

ニヤリと笑うとナミを隠すようにサンジとゾロが前へ出た。

シキは笑みを仕舞うと、身振りを交えながら口を開く。

 

 

「そう殺気立つな!

おれも今はお前らと殺り合うつもりはねェよ。

今、欲しいのは“百獣の軍事力”だ!!

……その為なら、麦わら。てめぇらと組んでやるぜ。」

 

シキがナミからルフィへ視線を移す。

すると、今まで黙っていたルフィが口を開いた。

 

 

「おれは、嫌いだ。お前のこと!!

でもフランキー達は助けてェ!

だからギザ男達の考えた作戦なら……やる!!」

 

ルフィの一言で一味の表情が変わる。

 

 

「……ジハハハ!」

 

「でも、ナミに手出したらぶっ飛ばす!!」

 

「ったく、グダグダしやがって!

キラー、作戦始めンぞ!!」

 

腹が決まった船長達の下へ、電伝虫片手にキラーが歩み寄る。

 

 

「では、例の島とドレスローザ王国の同時襲撃(・・・・)について話すぞ。

……もうひとつの同盟海賊団はおれ達とは別行動になる。

協力者がいるらしいから問題はないだろう、それよりもドフラミンゴについてだが…」

 

話し始めたキラーを真面目な顔で皆が見るのだった。

 

 

 

 




ー補足ー

・麦わらの一味
ゾロ、ナミ、フランキー→体の一部が石化、フランキーは全身
チョッパー→眠り続けている
サンジ→謎の毒(?)のような症状

・金獅子海賊団
同盟相手のひとり。
麦わらの一味に思うところはあるようだが…?

・ドフラミンゴ
例の力を利用して政府に救援を出すことも視野に入れていたが、百獣との関係がバレると面倒な事になるので断念。
最終的にシキによる襲撃が決め手となり、レオヴァへ連絡を取るはめに。

・クザン
赤犬との決闘後、海軍を抜けて百獣にいた模様。
いつから百獣と関係があったのかは不明。
現在は第弐師団隊長という地位にいる。

・百獣国際連盟軍
数年前に出来た国際連盟の軍隊。
連盟国家に何かあった際に駆け付け、助ける為に作られた軍隊であり。防衛軍。
他国を攻めいる為の軍ではない、と記載はされている。
現在、師団という形で少数精鋭の部隊が幾つか編成されており、連盟内での評価は高い。

・ドレスローザ王国
金獅子海賊団からの強襲を受けて、大打撃。
今のところはドンキホーテファミリーの幹部が何とか追い返しているが、ウェーブ形式で敵が来るのでキリがない。
クザンの参戦でどう動くのか。

麦わら→解毒薬欲しい
キッド海賊団→ドフラミンゴの持ってる“アレ”が欲しい
金獅子→同じく“アレ”が欲しい!+SMILEが欲しい!

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