投票?して頂いた箇所を見てはニヤニヤさせて頂いております!
意外な台詞がここすき されていたりしてびっくり……ありがとうございます~!
とある島の研究所にて。
大きな爆発音と共に謎の気体が撒布された。
突然の事態に研究員達は慌ただしく走り回る。
「ッ……シーザー、なんという事を!!」
「おれは誰より人を殺せる兵器を作ってるんだぞ!!?
ベガパンク……お前の邪魔さえなければ…これは起動しなかったんだよォ!!」
多くの者に取り押さえられながら叫ぶシーザーを見てベガパンクは顔を歪めた。
「……やはり、お前の奇行は庇いきれん…」
静かに呟いたベガパンクを数人の男たちが
「早く此処から避難してください!!
直にここにも毒ガスが……!」
「貴方に何かあっては我々も困るのです!」
ベガパンクを守るように男たちは外へと誘導してゆく。
その姿をシーザーは怨みがましく睨み続けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ちくしょうぉ……
よくもこの天才科学者シーザー様をッ!!
ベガパンク……許さねぇぞぉ…。」
拘束され政府の船へと乗せられたシーザーが騒ぐ。
事の発端はベガパンクが政府の人間と共にシーザーの前に現れ、追放を告げたことだった。
シーザーからすれば政府の人間達が求める“殺戮兵器”を誰よりも作っていたと言うのに、この仕打ち……裏切られた思いであった。
「ベガパンクさえ……あいつさえ居なけりゃ!!」
怒りに囚われベガパンクへの恨み辛みを吐き続けていたシーザーだったが、三時間ほど経った時だ。
看守の様な男に煩いと棒で殴り付けられたのだ。
その瞬間、シーザーは自分の現状をやっと理解し、怒りに染まっていた顔がだんだんと焦りで埋め尽くされ始めた。
(おいおい……まさか、監獄に連れてかれるのか?
牢屋なんてごめんだ!?
……あいつ、さっきインペルダウンとかなんとか…)
事の重大さに気付き絶望するシーザーは壁にもたれ項垂れた。
(くそぉ……こんな事ならレオヴァの誘いに早く乗っときゃ良かったんだ…)
うおぉ~ん!と聞くに堪えない泣き声を船内の独房に響かせながらシーザーは夜を過ごした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
甲板にいる男二人を除いて、船内は屍で溢れかえっていた。
黄金で縛られ言葉を失っている男の首にサーベルが触れる。
「まったく…長い任務だった……。
全ては懸念材料であるお前の首を取るためだったとはいえ……レオヴァ様に六ヶ月以上も直接仕えられなかったんだぞ!?」
そう憎々しげに呟くと男はベガパンクと呼ばれる者の首を刎ねた。
言い掛かりといってもなんら差し支えない内容である。
男はベガパンクの胴体と頭を黄金で包み込むと、血の臭いが充満する船を見て呟いた。
「レオヴァ様が到着するまでに、まずは掃除だな。」
ビブルカードを辿って飛んでくるであろうレオヴァをこの船では迎えられないと、男は死体を海へと放り始めたのだった。
まるで最初から人など居なかったかの様に静まりかえった船内全てに、モップ掛けを終えた男は甲板の上で空を見上げている。
だが、直立姿勢を保ったまま、ピクリとも動かなかった男の顔に光が差した。
「レオヴァ様…!!!」
そう叫びながら本当に嬉しそうに笑顔を浮かべる男の下へ、黄金の翼を持った人間が舞い降りてくる。
甲板に着くと同時に完全に人の姿へ戻ったレオヴァは微笑みながら呼び掛けた。
「スレイマン、久しぶりだな……変わりないか?」
「はい、異常なく。」
そう言って礼を取るスレイマンにレオヴァは笑う。
「ふふ……いつもより少し固いな、スレイマン」
「…久々のレオヴァ様との会話だ……固くもなる…」
レオヴァは眉を下げたスレイマンの肩をぽんと軽く叩いた。
「長期任務は好かないと言っていたのに悪い事をしたな…
だが、スレイマンだからこそ頼んだんだ。
お前の察知能力と集団戦闘において的確に目標を捕らえられる実力が今回は必須だった……」
「いえ、レオヴァ様が謝る必要など…
任務であればどんな事だろうと、何をしても遂行するのは至極当然。
……今回の任務、レオヴァ様から抜擢頂けた事はこの身に余る光栄だった。」
お互いに相手を思いやる気持ちから、二人はそのまま少し雑談をしていたが、スレイマンが話を本筋に戻すようにレオヴァの前に今回の目標を運んで来る。
四角い黄金が溶けるように流れ落ちると中から男の胴体と首が現れた。
スレイマンはおもむろに首を持ち上げ、レオヴァに差し出す。
「……おれの方にある情報の男で間違いないな。
ベガパンクは要注意人物だった…ここで討ち取れたのは大きい。
スレイマン、完璧な仕事ぶりだ。よくやってくれた。」
首を持つスレイマンにレオヴァは上機嫌に笑いかける。
スレイマンも嬉しげに目を細めると、誇らしげに礼を取り、首をまた胴体と共に黄金で覆った。
一つの目標を達成したレオヴァは二つ目の目標の下へ向かう前にスレイマンに指示を出し、飛び立った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シーザーは独房で身を縮ませて震えていた。
ほんの数分前まで何事もなく護送船は海を進んでいたというのに、突然の嵐で通常では考えられないほど船が揺れ始めた。
その度にシーザーは壁にぶつかり更には格子に頭を打つわで、てんやわんやだったが、急に船内に悲鳴や怒号が響き始め、体を強張らせたのだった。
最初は嵐に慌てているのだろうと思っていたシーザーだったが、慌ただしく動き回る政府の人間達の会話から、戦闘という単語や侵入者という単語が聞こえてくる。
そう、船が襲われているのだ。
政府のクソ野郎共がどうなろうが知った事ではないが、拘束されて身動きの取れないシーザーは自分の身だけが心配でしょうがなかった。
侵入者に自分の居場所がバレれば殺されるに違いないとシーザーは息を殺して潜み続けた。
しかし、二十分もしない内に静かになった船内に、ほっと息をつく。
恐らく侵入者は捕まり、一段落ついたのだろう。
気を緩めるシーザーの下にドタドタと走る音が聞こえてくる。
「……チッ…看守のやつ……戻って来やがった。」
また殴られてはかなわないと、隅で丸くなろうとしたシーザーは現れた看守を見て驚いた。
「ゼェ…ゼェ……ころ"、殺さな"いでく"れェ!!」
両腕を落とされ、ありとあらゆる体液でぐちゃぐちゃになった看守が、シーザーの檻の前で無様に転びながら入り口方面に向かい命乞いを始めたのだ。
腕がないせいで上手く起き上がることも出来ずに床を汚しながら這いずる看守にシーザーは震えた。
ガチガチと歯が鳴る音を洩らしながらシーザーと看守は入り口の方を凝視する他なかった。
コツ…コツ……と、ゆったりとした足音に看守は恐怖と極度の緊張から胃の中のモノを吐き出してしまっている。
ボトボトと口から溢れる汚物を拭う腕すら無い芋虫の様な惨めな看守に
シーザーも自身の胃液が逆流してくる感覚を感じ、必死に堪えた。
しかし、暗闇から現れた男は場にそぐわぬ穏やかな声を出した。
「あぁ、シーザー……ここに居たのか、探したんだぞ?」
「……へ?……レ、レオヴァ?」
穏やかに微笑みながら、挨拶するように手を上げ独房へ歩いてくるレオヴァにシーザーはすっとんきょうな声を上げた。
レオヴァが独房の前に来ると同時に発狂し始めた看守が一瞬で炭と化し、肉の焼けた臭いと例えがたい異臭が鼻をかすめた。
「…ヒェッ……」
思わず出かかった悲鳴を手で押し込んだシーザーの目の前の格子がゆっくりと開く。
鍵を持ったレオヴァは、にこやかにシーザーの隣に腰掛け、親しげに話しかけてくる。
「シーザー……だから政府は辞めてウチに来たほうが良いと言っただろう?
……友人の助言に耳を傾けるのも大切だと思わないか?」
まるで子どもに言い聞かせる様な優しげな声で言うレオヴァにシーザーは必死の形相で頷き返した。
「れれれれ、レオヴァの言う通りだった!!
ベガパンクの馬鹿のせいで捕まっちまうし、政府の野郎共にはもううんざりだ!
も、ももちろん、おれは最初からレオヴァの誘いに乗るつもりだったさ!
ただ、い、今やってる研究が終わったらと思ってただけでっ…
ここ、断ろうなんてこれっぽっちも思ってなくてだなぁ…!」
次から次へと言い訳の様な事を言い始めたシーザーの言葉をうんうん、と穏やかにレオヴァは聞く。
シーザーは長々と一通りの弁明を終え、乱れた息を整える。
ふぅ、と息をつくと、ジャラジャラと纏わり付いていた鎖が外れた。
驚いてレオヴァを見ると、どうやら鍵で鎖を解いてくれたようである。
「で、どうする?
おれと来るなら資金と安全を保障するが……
あぁ、もちろん無理には誘わねぇさ……友人だもんなァ…?」
好きに決めてくれ。と優しく判断を委ねてくるレオヴァにシーザーは間髪いれずに答えた。
「れ、レオヴァと行くさ!
おれは百獣に入る!!」
その答えに
『そうか…これからよろしく頼む。』と笑うとレオヴァはシーザーを暗い檻から外へと連れ出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は帰りの船で今回の件をまとめていた。
計画にあったベガパンクの処理とシーザーの引き入れは大きな問題もなく終わった。
六ヶ月ほど前から、予め把握していた研究所にスレイマンを潜伏させ、シーザーの研究内容がベガパンクや政府の人間の目に入るよう工作させた。
そうして、意図的に原作にあったシーザーの追放を早めたワケだが。
本当に政府の詰めの甘さには助かるばかりだ。
あれだけ重要な研究施設にも関わらず警備が薄く、守りが緩いのだ。
ベガパンクという男を守るべき船にも腕の立つものは数人しかおらず、他は有象無象の護衛のみ。
念には念をと、スレイマンに任務を任せたが……本当にすまない事をした…
この長期任務ではさぞ、スレイマンには物足りなく感じただろう。
正直、短期任務にする……もしくは俺自身が直接手を掛けても良かったほどに、政府連中はお粗末な管理体制を敷いていた。
まぁ、そのお陰もありアクシデントもなく終えられたのだから良しとするべきか…。
シーザーを引き入れるにあたって、一度クイーンの反対もあったがそれもなんとか納得してもらえているし、研究所の設計図を基に施設も建て終えた。
クイーンから助言を受け、進めていた研究もシーザーが加われば直ぐにでも形になるだろう。
他にも形にしていきたい研究は山ほどある。
シーザーの知識は俺にはないものばかりだ。
きっと新しい発見や成果を出していける筈だ。
「ふふふ…クイーンと三人で研究するのが楽しみだ」
俺はこのあと待ち構えるクイーンの不機嫌ムーヴも知らずに呑気に呟いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ワノ国の研究所で働き始めて数ヶ月。
シーザーは完全に今の生活を満喫していた。
初めこそ、カイドウやレオヴァに怯え震えていたが
今ではそんな影など微塵もない。
そう、シーザーは気付いたのだ。
“やることやればレオヴァはめちゃくちゃ甘い” と言う事実に。
実際、任されているモノさえ終わらせれば夜通し遊郭で遊び呆けても文句は言われない……いや、一部の小うるさいレオヴァ信者には言われるが、レオヴァとカイドウの怒りさえ買わなければ良いのだ。
シーザーは無駄にこずるい考えには頭が回る男だった。
しかし、同時にレオヴァのヤバさも理解していた。
『シーザーを酷い目に合わせたんだ……当然だろう?』
そう言ってベガパンクの死体に処置を施すレオヴァは、いつも通り優しい微笑みを浮かべていたが、シーザーは冷や汗と体の震えが止まらなかった。
(裏切ればおれもああなるっ…!!!)
シーザーが絶対に怒らせないと誓うには十分すぎる体験である。
同時に、カイドウとレオヴァの下に付き続ければ安泰だと言う事実もシーザーはしっかり理解している。
だからこそ、任されているモノは真面目にこなしているのだ。
最近ではクイーンの顔を見なくて良いようにレオヴァが調整した為、研究所内はすこぶる快適だ。
それにワノ国の者は大賢者様やシーザー様と呼び、丁寧に扱ってくる。
自尊心が高く見栄っ張りなシーザーも大満足な扱いだ。
最近完成させた “SMILE” の事もあり、待遇は本当に良い。
好きに兵器や毒ガスを作っても文句を言われることがないのもシーザーにとってはストレスフリーである。
何よりレオヴァは話がわかるのだ。
研究においてもシーザーの考えを理解し、良く付き合ってくれる。
他にも、三ヶ月ほど前に資金を横領し遊郭に行っていた事が判明した事件で、シーザーはレオヴァの甘さを身を以て体験した。
ローに体をバラバラにされ、スレイマンやササキ達の射殺さんばかりの視線を浴びながら焦り散らすシーザーの下へ現れたレオヴァの下した罰はこうだ。
……“三日間の謹慎”のみである。
これにはロー達含め、シーザーも驚いた。
これは確実に殺されるだろう、と思っていたシーザーは首だけの状態で涙目になりながらレオヴァを仰いだ。
外野が次々と進言したがレオヴァは困ったように笑うだけだった。
『シーザーの性格をしっかりと理解していなかった、おれの落ち度でもある。
それに任せていた研究事態は問題なく行っていた様だしな……
今回ばかりは皆も許してやってくれ』
他でもない彼の言葉に渋々頷いたドレーク達に礼を言うとレオヴァは微笑んだ。
なんとか体を元に戻してもらったシーザーは三日間の謹慎を、それはもう本当に大人しく過ごした。
そして、謹慎明けにレオヴァから届いた通達に驚きと喜びの声を上げたのだ。
『シーザー専用の遊郭スペースを設けた。
ここでならば金はかからないから、二度と横領は止してくれ。
支払われる賃金以外で必要な金は、その都度おれに相談するように。
今後もシーザーの研究成果を楽しみにしている。
レオヴァ 』
この時、シーザーは “レオヴァの身内への甘さ” にガッツポーズを決めた。
そして、此処……カイドウとレオヴァの下こそ一番生きやすいのでは!?
という結論へ至ったのだ。
唯一、仕事で “人の役に立つものを作らなければならない” のは不満ではあるが、今の地位と命の安全を確保する為ならば安いものだとシーザーはきっぱりと割り切った。
それに自尊心が高く、承認欲求が人一倍強いシーザーにとって
大きな成果は勿論のこと、小さな成果でさえ褒美だけでなく言葉でもシーザーを労り、的確にシーザーの構想を理解し共感を示すレオヴァは好ましくもあった。
さらに世話係としてレオヴァから与えられたカヅチという侍も懇切丁寧にシーザーを扱い、天才科学者としていつもシーザーを誉めそやした。
もうここまでの待遇さえあれば不満などシーザーからは出なかった。
今日もシーザーはノルマを終え、遊郭へと消えていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カイドウは上機嫌に目の前にある果実を見ていた。
リンゴのような形をしたソレは最近百獣に入ったシーザーと言う男とレオヴァの協同研究の成果である。
「ウォロロロ…人工的に悪魔の実を作っちまうとはなァ!」
「そうなんスよ!!
マジでレオヴァのぶっ飛び思考には毎度驚かされるぜ!」
「いや、発想力もそうだが、レオヴァ坊っちゃんの実現力はどうなってんだ……」
愉快そうに笑ったカイドウの前でクイーンも笑い、その横でキングは腕を組んで唸った。
「この、“SMILE” の完成で戦力増強のスピードは今までとは比にならねぇ。
レオヴァ坊っちゃんは、あと数年あれば製造数も倍以上に出来ると言ってる…
……カイドウさんの言ってた能力者だけの部隊も実現できそうだ。」
「いや~…正直おれもレオヴァがここまで構想通り、完璧に仕上げちまうとは思わなかったぜ……
レオヴァの奴、カイドウさんの事になると普通は無理な事を実現させちまうからなァ……」
キングとクイーンはレオヴァの規格外さに遠い目をした。
この人造悪魔の実は確かに能力のランダム性や、泳げなくなると言うマイナス面があるが、それを補える利点があった。
この実……発現率が100%なのだ。
齧りさえすれば必ず何かしらの能力が手に入り、通常よりも多少打たれ強くなる。
しかも、製造方法も確立されており安定供給が可能なのだ。
本物の悪魔の実と比べると能力は劣るかもしれないが、この人造悪魔の実の “数” と言うアドバンテージの強さは言うまでもないだろう。
それに、“SMILE” のランダム性は強みでもあった。
脚だけ馬のように変化させられる者も居れば
一時的に上半身に、とある毒グモの特性を“全て” 出現させられる者もいるのだ。
他にも羽を生やして飛べる者や、手だけ狼に出来る者など……本当に様々な能力が発現している。
最近、あるカエルの毒液を両腕から出すことが出来るようになった者がいるが、戦闘だけでなく医療でも活躍している。
その毒液は依存性のない鎮静剤を作る材料になるのだ。
この様にランダム性は単純な強化だけでなく、戦闘以外の副産物を産み出す可能性も秘めている為、一概にマイナス面と言えないのである。
これほどのスペックがある人造悪魔の実を協同開発とは言え造り出したレオヴァに、キングとクイーンが遠い目をしてしまうのも致し方ないのかもしれない。
なにより、レオヴァがこれを作ろうと心血を注いだ理由が、またキングとクイーンをなんとも言えない顔にさせるのだ。
戦力増強は勿論ではあるが、そもそもの要因はちょっとしたカイドウとの会話が切っ掛けであった。
『ウォロロロ…ヒック、レオヴァ~!!』
『ん? なんだ、父さん。』
『おれァ、思い付いたぞぉ…ウィッ、ク。
ウチの奴ら全員がァ…ウィ~……能力者になりゃあ良いんだ!!』
『確かにそれなら戦力としても十分だなァ…。』
『そうだろう!? ウィッ、ク~
ヒック…そうなりゃ、面白れぇぞ!
レオヴァ!おれたちが最強だァ……!!』
『ふふ……流石父さん、完璧な理論だ。
そりゃ、皆が能力者なら戦力倍増どころの話じゃないからなァ…
まぁ、なんであれ父さんが最強だと言う事実は揺るぎないが。』
『ウォロロロロ……!!!
ヒック、やっぱりよォ、レオヴァはおれの息子だァ…うぃ~
よく話がわかるぜぇ…ヒ…ックゥ!』
『……父さんの理想はおれの理想だからなァ…。
…楽しみにしていてくれ。』
そう、この久々のレオヴァとの晩酌で嬉しさからベロベロに酔っ払ったカイドウの何気ない思い付きが息子を突き動かしたのだ。
たった一人の愛する父の不可能とも言える理想。
しかし、レオヴァは不可能だろうが“
今回も例に漏れず実現させた張本人はカイドウの
『良くやったぞレオヴァ、流石はおれの息子だ!!
おい!キング、クイーン見ろ!!』
とはしゃぐ様子を見て微笑み
その後、喜ぶ部下達を見て満足げにまた笑っていた。
挙げ句には
『父さんの完璧な理論あってこそだ。』
と自慢げに話し出すレオヴァに
キングとクイーンは、この似た者親子には敵わないと肩をすくめ、カイドウはそんな自慢の息子の顔を思い出して、また豪快に笑うのだった。
ーー後書きーー
↓シーザーへの印象など
・カイドウ
あまり印象にないが、レオヴァが役に立つと言っていた事だけ覚えている。
ーーーーーーーーーーー
・キング
シーザーと言う人間には興味はないが、重要人物という認識はある。
ーーーーーーーーーーー
・クイーン
消したいほどと気に入らないが、重要度を理解している為手は出さない。(嫌がらせはする)
最初はシーザーの入団には反対だったがレオヴァの説得(褒め殺し)を受け、あっさり了承した。
ーーーーーーーーーーー
・ジャック
レオヴァに対して馴れ馴れしいシーザーを一度殺しかける事件を起こした。
用済みになれば自分が止めを刺すと決めている程嫌い。
自分が優秀な研究者になればシーザーを処分できるのでは?と思って頑張っていた時もあったが、適材適所だとクイーンに諭され諦めた。
ーーーーーーーーーーー
・ドレーク
横領事件以降、一切信用していない。
しかし、利用価値はある為フレンドリーに接している。
スレイマンやジャックを止める係になりつつある。
ーーーーーーーーーーー
・ロー
実はレオヴァから言われてシーザーの心臓を持ってる。(普段はとある場所に隠してある)
ムカつく事はあるが、所詮はただの道具だと割りきっているため表上は普通に接している。
ーーーーーーーーーーー
・ベポ
あまり話したことがないので解らないが、臭いが嫌い。
(ローとレオヴァの手回しによってシーザーとあまり会えていないが、本人は知る由もない)
ーーーーーーーーーーー
・スレイマン
横領事件の時から物凄く当たりがキツイ
次、何かレオヴァを裏切る真似をしたら確実に息の根を止める予定でいる。
何かある度にドレークに話を聞いてもらい、殺意を抑え込んでいる。
ーーーーーーーーーーー
・うるティ
うざい奴、嫌い。
レオヴァとたくさん会話しているのが特に気にくわない。
ーーーーーーーーーーー
・ページワン
横領事件の話を聞いてから警戒している。
そもそも態度が気にくわない。
ーーーーーーーーーーー
・ブラックマリア
何の感情もないが、横領事件のことは許していない。
仕事上、一番接点が多いがそこは上手くやっている。
なにか有れば、自分が躾を担当しても良いかと考えている。
ーーーーーーーーーーー
・ササキ
どーでもいい奴。
横領事件の時は腹を立てていたが、レオヴァが許したので怒りを静めた。
カイドウとレオヴァの役に立つなら良いか!くらいの考え。
ーーーーーーーーーーーーー
前回もご感想ありがとうございます~!!
たくさんの方にタトゥーの絵を褒めて頂け嬉しさの極み!
色々調べて描いたのでカッコいいとのお言葉頂けてニッコリでございます(*´-`)
誤字報告も感謝です!