俺がカイドウの息子…?   作:もちお(もす)

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科学は神への冒涜か?

 

 

“SMILE”とは、シーザーとレオヴァの共同研究によって開発された人造悪魔の実であることは百獣海賊団の船員ならば誰もが知る事実である。

 

しかし、それとは別にレオヴァが開発したもう一つの人造悪魔の実について知っている者は少ない。

 

 

その人造悪魔の実はレオヴァのとある仮定から産み出された代物(しろもの)だ。

 

“SMILE”はランダムにあらゆる生物の能力を出現させるのだが、レオヴァの作った人造悪魔の実は違う。

 

悪魔の実の能力者の体の一部分がないと作ることが出来ないと言う非効率さの代わりに、その能力者の力と似通った能力(・・・・・・・・・・・・・・・)が使えるようになるという人造悪魔の実である。

 

 

これを作るにあたりレオヴァの考えはこうだった。

 

まず、ベガパンクが発見した血統因子と知識にあるDNAというものを重ね合わせたのだ。

そしてレオヴァは互いに少し違う点や合致点など、“生命の設計図”についての理解を深めて行った。

 

その後、レオヴァは研究や実験を進めるうちに、例の仮説を立てたのだ。

 

 

悪魔の実を取り込んだ人間、即ち能力者はその設計図に大きな変化が起こっている筈だと。

そして、その設計図を分析し“別の生き物”にも同じ変化を起こすことが出来たとしたら…?

完璧に同じとまではいかなくとも、似たような変化さえ起こせれば同じ系統の能力が使えるようになるのではないか?

 

悪魔の実とは生命の設計図に大きな変化を起こすモノだからこそ、2つ目を食べたら“通常の作りの人間”はその変化に適応出来ずに死に至るのでは?

 

能力の覚醒とは能力を使う訓練を積むことで生命の設計図の変化が自身に馴染んだ結果、更なる進化を遂げたことを意味するのではないか…?

 

悪魔の実の能力には“可能性に違いがある”としたら?

例えば同じ悪魔の実を食べたとしても、食べた人物によって少し違う能力になる可能性があると考えたのだ。

 

それは生命の設計図に違いがあることや、能力の使い方によって悪魔の実が生命の設計図のどこに影響を与えるのかが変化することで

人によって完全に同じ能力になる訳ではないのではないか?

 

そうレオヴァは仮説を立て、実験をどんどん進めて行った。

 

 

しかし結論から言うのであればレオヴァは結局、悪魔の実が何なのかを理解することは出来なかった。

 

何故食べると不思議な力が手に入るのか、何故能力者が死ぬとまた()が現れるのか。

そして、何故同時に同じ悪魔の実は存在しないと思われているのか。

何一つとして、確信には辿り着けなかった。

 

しかし、人造悪魔の実の開発には半分成功していた。

……そう、半分である。

 

レオヴァ自身の細胞や何人かの能力者の体の一部を活用することで研究はスムーズに進み、その人物に近いような能力を出現させる人造悪魔の実の開発に成功したのだ。

 

 

だが、半分しか完成していない。

レオヴァは構想通りのモノに近付ける為に作り出した人造悪魔の実を何種類か利用し、ベガパンクの持っていた知識を少しずつ取り入れているのが現状だ。

 

このままベガパンクの知識や考え方をモノにし、応用出来るようになれば更に百獣海賊団を強化できるとレオヴァは確信していた。

…このベガパンクから知識を得るという手段の為に、あの時わざわざレオヴァ自ら死体に処置を施したのだから。

 

 

 

そして、レオヴァには研究を進める上で重要な“成功例”の被験体もいる。

 

その被験体はレオヴァとある海賊の血統因子を組み合わせて作った人造悪魔の実を食べて、見事能力を発現させたのだ。

 

ただ、能力は発現したのだが2人の人間の血統因子を利用した為かどっちつかずの能力を被験体は手に入れた。

 

その能力は第一に、巨大な孔雀のような見た目の鳥になること。

第二に、羽で周りの人間を回復させられること。

第三に、雨を降らせることが出来る。

という、3つの能力である。

 

この成功はレオヴァに大きな可能性を感じさせた。

なにせ能力を混ぜることが出来るのならば、それこそ無限の可能性がある。

 

しかし、その可能性は悲しくも実現は難しかった。

 

レオヴァは自分の生命の設計図と他の能力者を合わせる実験を繰り返したのだが、あれ以降1度として成功することはなかった。

 

何故、上手くいかないのか。

その疑問に苦しむレオヴァはある仮説に辿り着いた。

 

それはレオヴァとあの海賊の能力の相性が良かったからこそ上手く混ぜ合わせられた、というものだ。

 

レオヴァとその海賊の能力は動物(ゾオン)系であり、尚且つ幻獣種。

しかも、同じ鳥のような形の生き物であった。

 

その仮説に行き着いたレオヴァは自身を納得させ、能力を混ぜ合わせる実験を一時的に中止せざるを得なかった。

 

レオヴァには他にもやらなければならない研究は山のようにあり、更にこの実験を続けてしまうといずれ厄介な事を招きかねないという懸念もあった為だ。

 

最終的にレオヴァは今いる被験体の様子を数十年単位でしっかりと記録することにした。

急いては事を仕損じる。

慎重に進めなければならぬ内容であると、レオヴァは正しく認識していた。

 

 

レオヴァは被験体の心に自分が強く残るように接し

更にはドレークに“良い兄貴分”であることを命じることで、被験体が百獣海賊団での想い出を美化するように仕向けた。

 

現に被験体…コビーは巣立ってもなおレオヴァとドレークに連絡を取り、百獣海賊団との繋がりを大切に抱えている。

 

レオヴァはコビーを友と呼び

そのコビーが食べた人造悪魔の実の能力に

動物(ゾオン)系幻獣種“シームルグ”と名付けた。

 

 

 

 

果たしてレオヴァの進めるこの研究は続けて良いものなのだろうか。

あの天才ベガパンクは何故、研究を()めたのか。

 

この科学の進む道は“神”への冒涜に繋がるのだろうか。

 

 

だが、レオヴァは後悔しないだろう。

何故なら彼は“神”を想わない。

彼が全ての想いを捧げるのは、たったひとりの“龍”だけなのだから。

 

例え世界の均衡が崩れようとも、百獣海賊団さえ笑えれば良いのだ。

 

自分を息子と呼び、独特な笑い声をあげるあの人の幸せがレオヴァの幸せなのだから。

 

 

 

どの時代でも、どの世界でも

人間という生き物の根本的には強い自己愛があり

所詮、人生とはその人間の主観で送られるのだろう。

 

……きっと、それはレオヴァだけでなく

あの無邪気な麦わら帽子の少年も例にもれず。

 

百獣の息子も麦わら帽子の少年も自らの信念を高々と掲げ、己の為に持てる力を振るうのだ。

それが誰を幸せにし、誰を不幸にするのかは深く考えずに。

 

 

 

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久々にワノ国に戻って来ていたドレークは休暇の日課になっている記録付けをしていた。

レオヴァから貰った手帳に任務が上手く行った事や、少し困った出来事などを包み隠さず書いていく。

 

綺麗な所作でさらさらとペンを走らせていたドレークだったが、廊下に響き渡る聞き慣れた声にすぐに大切な手帳を引出しの奥へ仕舞い込んだ。

 

ドレークがペンを置くと同時に部屋の扉が吹き飛ばされる。

 

すると間髪入れずに壊れた部屋の入り口から目を吊り上げ、怒り心頭だという様な顔のうるティが無遠慮に踏み入って来た。

 

 

「ドレークぅ!!

あの馬鹿、海軍に入ってたでありんす!!

レオヴァ様に世話になっておいて…許せない!!

お前がちゃんと指導しないからぁ!

ねっ!ぺーたんもそう思うでありんしょう!!?」

 

あ~も~!姉貴、ドア蹴破るとか何してんだよ!!

ど、ドレーク悪い!!部屋のドアは弁償すっから…

またレオヴァさんに迷惑かけちまう……」

 

今にも部屋で暴れそうなうるティを押さえながらページワンは申し訳なさげな顔でドレークを見た。

 

ドレークは蹴破られた扉、そして木屑が散らばった床とソファーを見て大きく溜め息をつくと口を開いた。

 

 

「ページワン謝らなくていい、気にすることはない。

それと主語がないぞ、うるティ。

レオヴァさんにも再三言われているだろ。」

 

「うるせぇー!!

レオヴァ様に言われるのはいいけど、お前はムカつく!

私が言ってんのはお前がレオヴァ様から任されてた弱虫が海軍に入ってたってこと!!

どういう教育してたでありんすかァ!?」

 

「それはおれに言われても困る。

レオヴァさんからおれが任されていたのはワノ国にいる間の世話だ。

そのあとに海兵になろうが何をしようがコビーの人生だ、おれには関係ない。」

 

「っ~~!!

なんでそんな冷静なんでありんすか!

あの弱虫、レオヴァ様から手作り悪魔の実貰ったり

さんざん世話になったのに海軍に入って…挙げ句に私に攻撃してきたんだぞ!

ムカつくムカつくムカつくぅ~!!!

 

「姉貴、落ち着けって!

アイツはムカつくけど、ドレークに文句言ってもしょうがねぇだろ。」

 

「……まぁ、うるティは攻撃されても仕方がないくらいに嫌がらせをしていたしな…

コビーの気持ちも分からなくはないが。」

 

「はァ~?

私は嫌がらせなんてしてないでありんすけど~?

あの弱虫が弱くてナヨナヨだったから、鍛えるの手伝ってあげてただけ!

とにかく、お前責任とってあの弱虫の首持ってくるでありんす!

レオヴァ様に恩を仇で返すなんて、絶対…絶対許せないッ!!

 

「…コビーはレオヴァさんの作った悪魔の実を食べてるんだ。

レオヴァさんの許可なく殺すことは賛成しかねる。」

 

「そっ……それは、そうでありんすけど…

あの弱虫のやってることは裏切りだし…ムカつくし…」

 

「それには同意しよう。

おれからもレオヴァさんに指示を仰いではみるが、うるティも腹が立つならレオヴァさんに聞いてみたらどうだ?」

 

「む~…ドレーク、この役立たずぅ!

行こ!ぺーたん!!

レオヴァ様にあってイライラふっ飛ばすでありんす♡」

 

「ちょっ…おい、姉貴!!」

 

ドレークをキッと睨み付けると走り出したうるティにページワンは頭を抱えた。

とにかく1人ではまた暴走しかねない姉を追おうとページワンは部屋の出入口の方へ進み、出る直前にドレークの方を振り向いた。

 

 

「ドレーク、マジでごめん!

せっかくの休日に…

今度、1階のレストランでチキンライス奢るから!

それじゃあ、おれは姉貴止めに行く……またな。」

 

「あぁ、お前も大変だな。」

 

軽く手を振って出ていったページワンを見送りドレークはまた椅子に腰かけた。

 

 

ここ最近のコビーの噂はドレークの耳にも入っていた。

“海軍の期待の星”と呼ばれ、入隊後少しの期間で大佐まで上り詰めた実力者だと噂になっていたのだ。

 

その噂は百獣海賊団にも入って来ており、ドレークの部下達は親しくなった弟分のような存在のコビーが敵になってしまったと落ち込んでいた。

……が、ドレークはこれが革命軍に入ったコビーの潜入捜査だと知っている。

しかし、それは口外すべき事ではないと察し、先ほどの様に知らぬ振りをする他なかった。

 

何せ、コビーは海軍で手に入れた情報を革命軍だけでなくレオヴァにも回しているのだ。

潜入がバレて、コビーからの情報が入って来なくなるのは小さいとはいえ損害である。

 

今後も、またうるティが何かと騒ぐだろうとドレークは遠い目をしながら壊れた扉に目をやった。

 

 

「……今日中に修繕の手配をしないとな…

ゆっくり記録もつけていられない。」

 

ドレークは懐のスマシに手を伸ばすのだった。

 

 

 

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ニュースクーの届ける朝刊に手を伸ばしたレオヴァは小さく呟いた。

 

 

「…もう、そこまで航海を進めているのか。」

 

レオヴァがそう呟いたのは今日の新聞の一面を飾るスクープが理由だった。

新聞には七武海クロコダイルの悪事の露見と、海軍大佐によって捕らえられたという内容が記されていたのだ。

 

 

「という事はベンサム…ボン・クレーもインペルダウン行きか。

今度また、声をかけるのも悪くないな。」

 

レオヴァはマネマネの実と変わった武術を武器にしていた新人類(ニューカマー)を思い出す。

 

実は前に一度百獣へ誘ったことがあったが、断られていたのだ。

 

 

 

それはレオヴァがボン・クレーと知り合って数年が経った頃だ。

 

 

『ベンサム、話がある。』

 

そう言って見つめてくるレオヴァにボン・クレーは口をへの字に曲げた。

 

『ちょっとレオちゃん!

ベンサム呼びじゃなくて、ボンクレちゃんとかボンちゃんって呼んでっていつも言ってるじゃな~い?』

 

『あぁ、すまない。

ボン・クレー、真面目な話なんだが……』

 

ンンッ!華麗なスルー!!あちしビックリよう!?

でもぉ~? そんなレオちゃんも最高~!

…で、お話って?』

 

すっと真面目な眼になったボン・クレーにレオヴァは切り出した。

 

『ウチに……百獣海賊団に来る気はないか?』

 

ボン・クレーはレオヴァの言葉を聞くと驚いた顔をした後、身振り手振りで思いを表現した。

 

レオちゃんっ…!

あの百獣海賊団に誘ってもらえるなんて、あちし感激よう!!

でも…でも今のあちしは雇われの身……

恩人であるレオちゃんの誘いに乗りたいのは山々だけど

任されてる仕事を途中で放棄するなんて半端な真似はあちし絶対イヤ!

だから…ごめんねい!!

でも何かあったら言って!

あちし、必ずレオちゃんの力になるから!』

 

力強く答えたボン・クレーにレオヴァは少し残念そうな顔をした後、微笑んだ。

 

 

『残念だ……だが、とてもボン・クレーらしい言葉だ。

その仕事へのプライドと責任感は、数多あるボン・クレーの美点の1つだな……おれも頭が下がる。

そうだな、もし何かあったら助けてくれ。』

 

『がっはっはっは!

もう、レオちゃん相変わらず褒めすぎ!もっと言ってくれていいのよう?

まぁでもレオちゃんが困るような事なんて、あちしには想像出来ないけど……いつでも呼ばれたらすっとんで行くからねい!』

 

嬉しそうに笑うボン・クレーにレオヴァもまた笑い返した。

…と言うことがあり、勧誘は失敗に終わっていたのだ。

 

 

 

レオヴァはボン・クレーの能力を気に入っている。

なので例の作戦を実行する際には、また誘ってみようかと思案していたのだ。

 

同時に、麦わらのルフィの成長にも目を見張っていた。

もし、レオヴァの知識通りならばクロコダイルは麦わらのルフィが倒したのだろう。

 

約1ヶ月ほど前に会った時の実力ではまったく歯が立たない筈なのだが、事実クロコダイルは倒されている。

 

間違いなく麦わらのルフィは急成長を遂げている。

 

あのドフラミンゴでさえ一目置いていた。

それほどの実力者、それがクロコダイルだった。

 

知っている話の流れとは言え、それを討ち取ったとなればレオヴァの心境も穏やかではない。

 

短期間に死闘を繰り返していたのであろう麦わらのルフィを思い、レオヴァは警戒心を更に強めた。

 

 

そして、もう一人の警戒人物であるロロノア・ゾロの事も思い出していた。

 

アラバスタで恐らくMr.1…ダズ・ボーネスを倒したであろうロロノア・ゾロも捨て置けない人物だ。

 

レオヴァはロロノアにも麦わらと同じくらいの警戒心を持っていた。

それはロロノアの麦わらに劣らぬ成長速度と潜在能力である。 

鷹の目に見込まれ、無自覚だがワノ国との接点を持つ男をレオヴァが見逃すはずもない。

麦わらと同じく、甘く見ては足をすくわれるだろう。

 

能力者ではないロロノアにはとれる手段が限られるな…とレオヴァは目を細めた。

 

 

いつもの様に延々と思考を続けるレオヴァだったが、騒がしくなってきた廊下に気付き立ち上がった。

このままソファーに腰掛けていたら自室の扉が砕け散る未来が見えたからだ。

 

レオヴァは部屋の扉の前に立つと、タイミングを見計らい扉を開いた。

 

 

「レオヴァ様ぁ~!聞いて欲しいでありんすっ!!」

 

叫び声と共に目にも留まらぬスピードで突っ込んで来たうるティをレオヴァは綺麗に受け止め、引きずられていたページワンも一緒に優しく受け止める。

 

先ほど見た未来の様に砕け散らなかった扉をそっとレオヴァは閉めると、ソファーまで2人を運んだ。

 

レオヴァが優しくふわっとソファーに下ろすと、ページワンは大人しくその場に座った。

しかし、うるティはレオヴァの腕にしがみついている。

 

 

「うるティ、おれは乗り物じゃないぞ。」

 

「………」

 

「姉貴、レオヴァ様困ってるだろ…」

 

「………………」

 

無言でレオヴァの腕を強く掴むうるティにレオヴァは困った様に笑うと、そのままソファーに座った。

 

じっとこちらを見るうるティの頭を優しく撫でながらレオヴァは口を開く。

 

 

「何か言いたいことがあったんじゃないのか?

うるティ、おれに聞かせてくれ。

その顔は嫌なことがあったって顔だ……そうだろ?」

 

穏やかなレオヴァの声にうるティはもう我慢出来ないとばかりに口を開いた。

 

 

そうなんでありんす、レオヴァ様!

あいつ……あの弱虫が裏切ったんでありんすぅ~!!!

ムカつくムカつく!!

レオヴァ様にあんなに良くしてもらっといてっ…!」

 

先ほどの静けさが嘘の様に叫ぶ姿にページワンはわたわたしているが、レオヴァは優しい顔でうるティの話を聞く。

 

 

「ドレークもドレークでありんす!!

私よりあの弱虫の肩持つし…

それにあの弱虫のせいでぺーたんと私の船にキズがついて本当に最悪!!!

せっかくレオヴァ様が設計してくれた大事な船なのに!!許せないでありんす!!!

 

怒りの言葉を最後まで聞くとレオヴァは本当に優しくうるティの頭を撫で、眉を下げて微笑んだ。

 

 

「優しいうるティが怒る気持ちは、おれにもよく分かる。

それにあの船を大切にしてくれていることも、しっかり伝わった。

……けれどコビーはな…」

 

ここからレオヴァのうるティへの説得は数時間に渡って(おこな)われた。

 

 

 

その後、説得を受けたうるティが暫くヘソを曲げ、レオヴァがツイストポテトを山のように作るという事態に陥ってしまい

 

「……暫く揚げ物はいいな…」

と呟いたレオヴァの声はうるティには届かなかった。

 

 

 

 





ー補足ー

レオヴァ:ベガパンクを再活用
“SMILE”を作る工程で人造悪魔の実の着想を得る
クイーンもびっくりの研究者魂である

ドレーク:日和に引き続きコビーとの交友関係でも苦労している
せめて休日は手帳を書き進めながらゆっくりしたいと儚い思いを抱えている第一の苦労人

うるティ:コビーぶっ殺すウーマン 
遠征帰りもずっとイライラして大変だったがレオヴァの手作りツイストポテトでご機嫌に
実は結構すぐ機嫌は直っていたのだが構って欲しくてムクれたフリをしていた

ぺーたん:コビーに攻撃されるわ、姉に八つ当たりされるわで散々な日だった第二の苦労人
あの後ドレークにチキンライスを奢りつつ、少し愚痴った
だが、なんだかんだ姉は憎めない良い弟である

シーザー:レオヴァの作った人造悪魔の実はSMILEの改造版だと思っている(内容を知らされていない為)
相変わらず研究に兵器開発、遊郭で豪遊と悠々自適な毎日を過ごしている

コビー:知らぬうちに被験者になっていたが、こういう事は知らぬが仏である
レオヴァ&ドレーク大好き少年
最近は青キジとガープに指導を受けている

ボンちゃん:鰐社長に雇われていた為、レオヴァの誘いに乗れなかった
能力も性格も良い新人類
レオヴァとの出会いは新世界編で明らかになるかも…?

人造悪魔の実:レオヴァ曰く構想の半分の出来らしい
生命の設計図があるモノに対して悪魔の実の能力を伝達する法則はなんとなく理解できたが、無機物に対する能力の伝達の方法が難しいというのがレオヴァ談
この人造悪魔の実は食べた生き物に“元になった能力者”に似た、または同じ系統の力を発現させる
デメリットは造る為の素材確保の難易度と、適合しない場合があることなど多岐に渡るため
レオヴァは製造を一時的に中止した。
造った実の幾つかは利用している。
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