んがががが
【注意】基本的には古い順に追っていく形でお読み下さい。この話には重大なネタバレが含まれております。
このお話は紅魔館編『十三、 一週間の終わり』の続きです。また、十四話の最初にも繋がっておりますので、合わせて読むとより楽しめると思います。
十三─夜、 レミリア・スカーレットの告白 下
「やっぱり来たか。レミリア。」
「涼しい夜ね。マッシブーン。」
日が暮れた深夜のこと。突如として空を飛んで来たレミリアが、俺の目の前に現れた。
「殺るならあっちでやろうぜ。ここは霊夢に迷惑が掛かるからな。」
「何を勘違いしているのか知らないけれど、そう構えないで頂戴。貴方を殺しに来た訳じゃないの。」
「えぇ?せっかくカッコイイ台詞を吐けたのに。」
出鼻をくじかれてショックを受けている俺に、レミリアは呆れた視線を向けた。
「じゃあ何の用事で来たんだよ。」
「……非礼を詫びに来たの。それと……」
彼女はそう言って少し俯き、そして頭を上げた。
「フランのこと、貴方の運命のこと。話をしたいの。」
爛々と光る紅い目が、暗闇に輝いていた。
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月の下。俺を殺そうとしていた吸血鬼、レミリア・スカーレットと俺、マッシブーンが一メートルも無いような距離で石階段を背に見つめあっていた。
「……まず、言いたいことがあるの。」
「何だ……?」
「クソガキって言ったこと、謝ってくれる……?」
「それはすまん」
「冗談。そんなことはどうでもよくってよ」
余裕たっぷりという感じで、口元に手をやってクスリと笑うレミリア。朝のガキっぷりとは打って変わって妖艶な気さえしてくるのは、夜型の妖怪ゆえか。
「じゃあ本当に、まず言いたいことがあるの。」
そう言うなり、レミリアは深々と頭を下げた。
「私の妹を救ってくれてありがとう。」
「???」
救ったとは何だ。心当たりの無い俺は身体を全力でぐにゃりと右に曲げることでその気持ちを表した。するとレミリアが顔を上げる。鋭い牙の見え隠れする口が語り出した。
「二重人格という言葉を聞いたことはある?フランはそれに近いもので、私たちはあの子の二つ目の性格を『狂気』と呼んでいる。」
「おう。聞いたぜ、咲夜から今日聞いた。」
「それが突然消えた。」
「おう。」
「貴方のおかげでね。」
「おう?」
おう、の言葉が吊り上がる。俺のおかげ、という言葉に引っかかる。
「フランが言ったの。貴方に血を吸われた瞬間、自分の中の『狂気』がいなくなった、と。私たちが数百年間向き合っていた……いや、それとも逃げていたのかも知れない、そんな難攻不落の難題を貴方が解決してくれた。感謝してもしきれない、こんなことは生まれて以来初めてよ。」
「……そりゃどうもだぜだわよ。」
僅かに沈黙した後、俺は顎に片手を置いて言った。確かにフラン自身もそのような事をぼやいていた気がする。
件の『狂気』は平気で俺を殺そうとし、紙一重で俺は回避した。本当に殺されていた可能性だって十分にあった。それを、よく分からないが、俺は取り除いてみせたらしい。レミリアがそう説明したが、あまり納得はいっていない。では『狂気』は何処へ?俺は問う。
「さぁ?消えたんじゃないかしら。確実に消えていて欲しいのだけれど。」
「……俺が殺めたようなもんか。」
「同情するのはよしなさい。──アレは最悪の呪いだった。495年間、あの子を苦しめ、私を苦しめた諸悪の根源。本当に、本当に、消えてくれて良かった……。間違い無く、貴方のおかげだわ。貴方がそうは思ってなくともね。」
「ふーん」
少しモヤが残ったまま、俺は後頭部に両手を当てたポーズを取り、少し星の数を数え、そこから滑らかな動きでマッスルポーズになった。
「続きよ。偶然とはいえフランを狂気から救ってくれたこと、それから……」
彼女はしばし全ての動きをぴたりと止めた。俺をじっと見つめたと思えば、また動き出す。
「貴方を見た者が沢山いるわ。貴方の真面目な働きぶり、貴方の世話焼き……。だから私は、貴方を信頼することにした。自分を褒めてやることね。決定的な運命を持っていながら、この気高きレミリア・スカーレットから信頼を勝ち取れたことに……。」
「そもそも疑われることをしてないんだが?」
「じゃあ二つ目。そこについて話すわ。」
彼女はそう言い、俺の太陽の如き筋肉の開示に対抗するように、ワイングラスを持つような手付きで横を向くポーズを取った。伸びた爪は紅色をしていて美しい。俺はマッスルポーズをやめた。
「そうね……昔話を聞いてくれる?あれは月が紅い夜のことよ……」
「長いなら聞きたくないぜ」
「月が紅いというのは比喩じゃないの。私が、私好みの色に染め上げて、それが『紅霧異変』と呼ばれて、そして博麗の巫女である霊夢がやってきた。」
俺の言葉を無視しつつ、レミリアは話を続けた。彼女のポーズが元に戻る。月の淡い光が溶けた闇夜の静けさの中、彼女の言葉は随分目立つ。仕草も目立つ。彼女は人差し指の爪の先で自身の片目を指差し、急に中な二病の言葉を放った。
「突然だけど、私は『運命を見ることができる目』を持っている。」
「へー」
「あぁ、自分の運命は見ない主義だ。興が冷めるからね。それで他人の未来を知って先回りの行動が出来るものだから、『運命を操る程度の能力』だなんて言ってね、ククッ。」
(相当こじらせてやがる)
「それでね。」
一瞬言葉を途切れさせるレミリア。それは、ありきたりな世間話でも話しているかのような口調。彼女は微笑んだ。
「数年前、霊夢が私を退治しに来たんだ。その時私は運命を覗いてみた。ほんの興味本位でな」
「ほう。」
「そしたらな。」
彼女はまた言葉を失った。もしや言葉は吐かれていて、闇にまぎれて消えたのかも知れない。夜は更に闇を増した。かがり火の一つも無い博麗神社周辺は、夜中の参拝客への配慮を怠っているから酷く暗闇であるように思える。人間にとっては何も見えない程であろう。
暗い。何も見えない混沌とした世界。悪人が襲う、妖怪が襲う、獣が襲う、病が襲うような。
混沌極まる。気味の悪い。暗い暗い話。
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「赤くて筋肉質で気味の悪い妖怪が、寝ている霊夢の顔を殴り潰したんだ。ぐちゃってね。だからそれを馬鹿にしてやった。哀れな人間、お前は無様に寝込みを襲われて死ぬだろう、ってね。」
「まぁ事はけちょんけちょんにされて解決して。私も幻想郷の住人となった訳だが。当然、心残りがあった。運命で見たあの赤い妖怪の正体は何だったのだろうと。」
「すると先月、妙なメイドが増えた。私はそいつを覚えているようで、覚えていないような、不思議な記憶の仕方をしていたんだ。それから数日経ってやっと分かった。あれは、いつか博麗霊夢を殺す妖怪だと。」
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「つまりだ」
レミリア・スカーレットは告白した。
「私がお前を殺そうとしたのは、お前がいつか博麗霊夢を殺すからだよ。」
ようやくレミリアは話を終えて、前のソレをじっと見つめていた。いつか博麗霊夢を殺す妖怪。運命で見た妖怪。それが、俺らしいということが、ようやく俺にも分かりかけている。
「……どうした?」
レミリアが微笑む。和やかな表情の正体は掴めず、警告のメッセージのようでもあった。
「怖いか?私のことが。」
俺の表情は変わらない。変な顔をすることもなく、もちろん恐怖に歪ませることもなく。
ただ真っ黒な目がある。血を容易く吸う金属の口がある。羽がある。四本足がある。人の顔を軽く潰せそうな腕がある。それだけだった。
「違うな。レミリア。」
俺が言葉を発すると、彼女は微笑むのを止めた。少しでも目の前の化け物が動けば、右手に持つ
「いや……本当に違うからな。違うって言ってんだよ。戦う流れじゃないってんだ。」
「………」
「違うって!マジで!筋肉に誓っていい!マジで!」
「筋肉を神か何かだと思ってるの?」
(筋肉は神だろ……)
反論したかったが止めておく。恐らくまだ警戒こそしていたが、ひとまず彼女は右手に持つ紅色の槍をぱっと消した。……消したって何だ。どいつもこいつも手品しやがって。
「俺を殺そうとしたのも、そういうことだったのか……」
「逆になんだと思ってたのよ」
「嫉妬」
「馬鹿か?」
レミリアが呆れたような顔をする。それぐらいしか思いつかなかった俺にも非はあるが、まさかこんな正当な理由、しかし俺が納得できるはずもない理由で抹殺しようとしていたとは思わなんだ。
「本当かよ。俺がアイツ殺すって、んな訳?」
「私の目は嘘をつかない。だからむしろ安心していい。霊夢の運命は既に変わっている。少なくとも、お前に殺されるモノではない。」
「……何が何だか……ババァルクウ」
「何その鳴き声」
いちいち突っ込むレミリア。混乱する俺。無論、俺に博麗霊夢を殺す意思は一ミリも無い。無いはずなのだが。
「分かるかしら?可能性はあったということよ。貴方が貴方の意思で博麗霊夢を殺そうとしていた、可能性がね……。」
「んな訳ねぇだろ。死んでも死なそうとしねーよ。誓うぜ、今度はお前によ。」
「……そうね。じゃあ、三つ目。」
「まだあるのか?」
胃の消化に悪い数々の話、そろそろうんざりしてきた今日この頃。現実味の無い話はクライマックスを迎えることになる。そんな気がした。
「むしろ、ここからが本題じゃないかしら?貴方にとってはね。マッシブーン。」
夜は待たずとも深まる。
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時は数時間前に遡る。マッシブーンが紅魔館のメイドとして働いていた午前の、殺害未遂事件。レミリアが数秒ごとに紅茶を飲み、眠たいのを我慢してまで待った理由は、博麗の巫女の保護の為であった。それから、マッシブーンなる血塗られた運命が完全に途切れたのを自らの目で確かめる為。
不安要素はあった。だが気にしないことにした。随分懐柔されたらしい咲夜がマッシブーンを助けようが、主に逆らってまで美鈴がマッシブーンを保護しようが、つい先刻もきちんと確認した、マッシブーンがフランに殺されるという定めの前では無力に等しい。だから彼女は自身の目を過信し、侮っていた。マッシブーンという未知数の怪物を。その怪物は運命の死さえもはねのけた。
「──吸血鬼は流水が苦手なのさ、マッシブーン。」
加えて招かれざる介入者、伊吹萃香の存在。微塵の妖力も感じさせずに侵入した彼女の雨で、レミリアはフランと共に完封された。
「待……待てッ!こんな事をやるのはお前かッ!伊吹萃香!どうして、なぜこの妖怪を守るんだ!」
「コイツは霊夢の元へ無事に帰ることを約束してるからねぇ!ちょっとぐらいは手伝ってやろうって思ってんのさ!」
「その霊夢が
「お前はいつ会っても
「ぐぅぅぅぅぅぅ……!」
焼き尽くされるかのような痛みに、レミリアは這いつくばることしか出来ない。そうして獲物に逃げられることが、プライドの高い彼女にとってどれ程屈辱か。吸血鬼は叫ばずにはいられなかった。
「逃げるな……!待てッ!お前は、私が殺さなくちゃいけないんだ!運命を……お前の最期を見せろ!お前の運命、お前の定め……!」
怨念の篭った両目で彼女はマッシブーンを睨む。そして人知れず能力の行使を開始した。
「……!?」
瞳はゆっくりと赤く染まり、困惑が生まれる。マッシブーンの運命。彼女にとってそれは、先刻見た景色とまるで違った。
「……後か、先か、どちらにせよ!!お前の死ぬ瞬間は!今!ここでなければならないんだぁッッ!!!!」
怒りの叫び、そして散る。酷使によって破裂した両目。しかし、暗闇でなおその景色は鮮明に。
その景色は、胸を貫かれたマッシブーンの姿。地面に倒れる赤き怪物。貫く木の棒には見覚えがあった。どう足掻けど、必ず彼女と彼は戦う運命にあるという、避けようのない事実がありありと映し出されていたのだ。
レミリアの能力──『運命を操る程度の能力』。それが『対象において、最も近いうちに起きる、最も死に近い未来を見る能力』であることは、本人も知らない。
そして、見過ぎてしまうと、運命が文字となって現れることも──。
博麗霊夢に殺されて
死ぬ
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「最早、貴方を疑うつもりはあまり無いわ。けれど何事も過信し過ぎないこと、ってね。……私の場合はこの
「おう。盲目だ盲目。このマッシブーンの見た目から醸し出される純粋無垢のフォルテが目に映らねぇとはな」
すかさず俺はマッスルポーズをとる。心なしかフォルテな音も響いている。
「貴方の見た目から連想されるものは返り血で紅く染まったサンタクロースよ」
「やめろよもうすぐ来るってのに」
「幻想郷にサンタはいないから、言い放題よ」
「マジかよ」
心底ガッカリした俺はマッスルポーズをやめた。半ば現実逃避のような会話であったが、本題から逃げてはいけないと思い直す。ふぅ、と一息吐くと、白いもやが空に昇っていった。
「結局、俺と霊夢が戦うのは避けられねーってことか」
「理由は分からない。けれどお前から襲うのは確かだろう。元々霊夢の運命でそうだったのだから。」
「んな事しねーよ。……んで、俺が死ぬわけか」
重苦しい空気が自ずと拡がる。
「いいえ」
レミリアが言った。
「運命は些細なことで変わるわ。見ただけでも変わることあるし。特に、私が運命を誰かに伝えることで大きく変わることが多い。だから私は操れるのよ。」
「にしても、霊夢がな……」
「複雑かしら?博麗霊夢はそういう人間。何者にも心を侵させない"
「ふん。俺も気に入ってるぜ。俺も気に入ってるもんね!というか元々初めて出会って殺されかけてるしよ!ふざけんな!許さねえ……!」
「情緒大丈夫?」
拳を握りしめる俺。何かを殴る為に固めたのでは無いから、やがて力が抜けていく。口先から出る細く白い戯言が夜空に向かってふわふわ飛んだ。それでもレミリアは俺を信頼し、俺を救おうとしたのだ。
彼女は別れの言葉を告げた。
「フランを救った借りは、多分これで返せたわ。私はもうしばらく誰の運命も見ないことにする。幸せな結末を迎えられるといいわね。」
「おう……。じゃあな、夜道に気をつけやがれ。」
レミリアが軽く手を振り、俺はムキムキな自慢の腕でぶんぶんと手を振った。これが自分のものではないように一瞬感じた。そうはさせねえ、博麗霊夢は絶対に殺さないし、逆にめっちゃ守ってやる。俺は自分を鼓舞した。
「あっ、忘れてたわ。これあげる。」
「お?」
不意にレミリアが指をパチンと鳴らす。するといきなり紅魔館のメイド長──咲夜が現れた。
「おお??」
俺がびっくりしていると、彼女は両手に持った物をレミリアに渡し、レミリアがさらに俺へと片手で渡した。それは透明な素材に包まれていて、赤い液体で満たされている。
「おおお???」
吸血蚊と吸血鬼。血を飲むことにおいては共通している俺たち。つまるところ、レミリアは俺へのおみやげに血を持ってきてくれたのだった。
「やったぜ!」
「聞いたわ。元々血が欲しくて来たそうね。これは特別な血だから、大事に飲みなさい。」
「いいのか?俺は今すぐにでも飲みたいぐらいウズウズしてるぜ?」
「ええ。これも返す借りに含んでいたから。だから、次回からは取引よ。もっと欲しいのなら、貴方にあげたお金を持って紅魔館に来なさい。サービスはこれが最初で最後。」
「退職金なら今日全部使ったぜ」
「あまり馬鹿にしないで頂戴」
フッと鼻で笑ったレミリアは、後ろを向いて言った。
「……お前が死ぬと悲しむ者が、少なくとも紅魔館には六名いる。忘れるなよ。」
「それってお前も含めてるのか?」
「帰るわよ、咲夜。」
「なぁおいおいおい」
音も無く、レミリアと咲夜はその場から消えてしまった。いなくなる寸前、銀髪のメイド長はちゃっかり手を振っていた。すこぶる寒いからか、真顔で。
「眠るぜ!」
こうして激動の一週間は本当の意味で幕を閉じ、やっと俺は安らかな眠りにありつけるのだった。
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「
「……遠くから聴いていましたが。マッシブーンを神社に住まわせたままでいいんですか?またここで雇うのはいかがでしょうか?」
「咲夜が雇いたいだけだろう。私の飲む血の分が減りそうだからヤだよ。ただでさえ不足してるってのに。」
ワイングラスを片手に持った吸血鬼は、一度中身をゆっくり時間をかけて飲み干した後、テーブルに置いて小さくコトリと音を立てた。
「ククク」
レミリアは笑う。気高く高貴な者の血はさぞ美味かろう、と彼女は勝手にマッシブーンが感動のあまり転げ回る姿を想像した。
「この世に一つも無いぐらい良い食卓を作れ、咲夜。今日は祝うぞ。」
「彼の方が並ぶだけで、それがもう至極の食卓ではないでしょうか。」
「言うじゃないか。そんなに料理を作るのが面倒なんだな。」
「とんでもない。最高の食卓を作らせていただきます。」
一瞬にして十六夜咲夜が消える。誰もいなくなった部屋の中で、レミリアは大きな音を立てながら翼を広げ、扉に向かって歩いた。
静かに部屋を後にした彼女はもう何にも縛られていなかった。気高い精神や輝かしい歴史などの全てを地面に捨て、一人の姉として浮足立ちながら、宙に浮いた。
豪華なシャンデリアが危うげに揺れ、風の流れを感じつつ、無邪気にびゅんびゅんと加速する。
途中、妖精メイドたちが悲鳴をあげた。どこまでも飛び続けて、なお廊下はいつまでも続く。この素晴らしい紅魔館をレミリアは愛おしく想い、愉快は溢れかえった。
彼女は声高らかに笑った。止める者は誰もいない。やがて一つの血に染まった金属の扉に辿り着く。
開いた扉が閉まるのを確認すると、彼女は大きく息を吸った。
「フラーーーーーーーーン!!!!」
レミリア・スカーレットは愛を叫び、妹のフランドール・スカーレットを食卓に誘うべく、地下室へと足を進めた。
今宵は、小さな姉妹の幸福の始まり。今朝は、真っ赤な妖怪のくれた奇跡。
紅魔館編 7/8話 完
【おまけ】
マッシブーン……能力を奪う程度の能力
・血を吸うことで能力を奪える。
・●●で元に戻る。