ヒト型ポケモンと画面のトレーナー   作:鉄血

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第四話

「で、その作戦がこれか!?」

 

ユウキはそう叫んでレイを見る。

よりにもよって、レイはエスパータイプの技が使えるのを良い事に、ユウキの両親が寝ている間に洗の、もとい、記憶を書き換えるという事を問答無用で実行した。

そのせいで、両親が目覚めた時には、始めからレイ達がいた事になっていたのだ。

 

「別にマスターに被害を加えるような事をしてませんでしょう?あ、レオンお代わりで」

 

ユウキの叫びにレイはお茶碗をレオンに差し出す。

 

「テメェ、レイ!飯を食い過ぎだ!どれだけ食う気だ!?」

 

用意したご飯の大半をレイは食い尽くし、それでもまだ食べるレイにレオンはキレ散らかす。

 

「あの、贅肉付いたあの脳筋女みたいになるまでですかね」

 

「ロゼの事か・・・」

 

レイはロゼと違い、身体が貧相・・・というかスマートだ。彼女に対して何かしらの対抗心があるのだろう。

 

「誰です?今、私の事を貧相だと思ったのは?」

 

「いや、思ってねえよ!?」

 

「思ってない!」

 

ギロリと此方を睨みつけるレイに俺たちは否定する。

そんな俺達のタイミングに────

 

「ただいまー!お姉さんが帰って来たよー!」

 

「ふぅ、流石に疲れたわ・・・」

 

ロゼとユキはそう言ってドアを開ける。

 

「おう、おかえり。飯はどうする?」

 

レオンは二人にそう言って茶碗を手に取る。

 

「ご飯!食べる食べるー!」

 

「いらない。もう疲れた・・・」

 

「贅肉の塊共め・・・」

 

ロゼは元気よく返事をし、ユキに関してはソファに座り込む。

レイに関しては二人を見て恨めしく呟いていた。

 

「そう言えば、二人とも何をしてたの?他の二人も見ないけど」

 

そう言えば、ティーガーやサナの姿を朝から見ていない。

そんな俺の疑問にユキが答える。

 

「私達はバイト。ティーガー達も近場で出来る仕事探しよこの先、貴方が旅をしてもらうから、その為の資金集めね。ヒト型ポケモンっていっても、人間のフリをして生活する奴らもいるのよ。私はフードで耳を隠せれば普通に生活出来るから。ロゼなんかは見た目はほぼ人間だから、案外なんとかなるのよ」

 

ユキの言葉にロゼが付け加えるように喋る。

 

「まぁ、私達の服装は変えられないんだけどねー」

 

「ん?何でだ?」

 

「俺達の服は言ってしまえば、毛皮や鱗や体の一部だからだ。そんな俺達がその上から上着を着るなり何なりして、人間の生活が出来るってわけ」

 

レオンは詳しい説明に納得する。

 

「へー、そんな風になってんのか。ん?じゃあ、風呂とか水浴びとかはどうするんだよ?まさかそのまま?」

 

俺の頭に浮かび上がった疑問に今度はレイが答える。

 

「脱ぐこと自体は出来ますよ。ただ、服装が固定されるだけであって。だから人間が着る水着くらいなら着ることもできるですよ。まぁ、私だと錆びるのでしたくないですがね」

 

「どういう理屈だよ・・・」

 

俺の言葉に対して、レイは言う。

 

「さぁ?ご都合主義とかそういう類でしょう。理屈を並べたって、分からないものを分かったように言うのもあれでしょうに」

 

レイはそう言って、口にご飯をかき込んで器を空にする。

 

「ごちそうさまです。さて、私も仕事にいかないとですね」

 

「俺は・・・お前等に飯作る事しか出来ねぇ・・・」

 

レオンはそう言って溜息を吐く。

 

「レオンはその尻尾が邪魔でズボン履けませんしね」

 

「しゃあねえだろ・・・」

 

「でも、レオンのご飯は美味しいから私は別にいいよー?」

 

ロゼの慰めにレオンは彼女にありがとうと言って厨房に戻っていった。

 

「明日はユウキにバトルについての勉強をしてもらうから、覚悟しておくように。分かった?」

 

ユキがそう言ってユウキを見る。

 

「バトル?・・・ああ、ポケモンバトルか!」

 

「そ。その勉強よ。私達だって自分でも出来るけれど、誰かに指示をしてもらった方が結構やりやすいのよ」

 

「まぁ、色々と覚えて貰うことがあるので、気長にやっていきますがね」

 

レイはそう言って、玄関へと向かう。

 

「じゃ、私は仕事に言って来ますね。まあ、私としてはだいぶ楽な仕事ですがね」

 

彼女はそう言って、扉を開けて出ていった。

 

「そう言えばアイツなんの仕事やってんだ?」

 

レオンが厨房から戻ってきてそう呟く。

 

「家庭教師って言ってたよー?」

 

「レイの野郎が家庭教師?・・・似合わねえな」

 

「同感」

 

「うん」

 

俺達三人はそう呟いて、外に出ていったレイにそう言った。

 

 

 

プロフィール

 

ロゼ

 

分類 マッハポケモン

タイプ ドラゴン / じめん

高さ 1.9m

重さ 95.0kg

特性 さめはだ

 

ユウキのポケモンの一体。

彼女はさめはだであったがゆえに、他のポケモンや人に触れる事か出来なかった。だが、ヒト型になってからは誰これ構わず抱きしめたり、スキンシップを取ろうとする。

一人称は私、もしくはお姉さん。

また、若干子供っぽい所もあり、戦闘では残酷な面を見せる事もしばしば。

なお、戦闘能力に関しては、エンペルトのエンペラー、ムクホークのダイヤを除いてトップクラスの実力を持っている。

 

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