オサレするよりも歌う事を選んだTSオタクはとりあえず主人公の幼馴染として過ごすようです。 作:サソリス
「眠い、一護、おぶれ」
「ハァ!? なんで俺が──―」
「良いからおぶれ、ツンツンミカン」
早朝、オレンジ色のツンツン頭をした男子高校生と思われる男子の背中方へ青い髪の綺麗な長い髪をしていてサイドテール。そんな髪をした女の子が無理矢理回りこんで安心した表情を浮かべながら背に負われる。ツンツンでオレンジ色の男の子ハァ~っとため息を吐きながらも、しょうがないと言った表情を浮かべながら彼女の荷物を持ちそのまま登校を続ける。
これはこの通りで何時も起こっている日常の光景。まるでカップルかのような光景だが別にそう言う関係ではなく二人はただの幼馴染。
彼の名前は黒崎一護、15歳の男子高校生。後にこの世界の中心的存在になる人物であり顔が怖いお人好しだったりする。そしてその彼の背中で眠る彼女、一部の人間には有名な人物だ。名は桜田 翼、15歳。彼と同じ高校に通う女子学生であり、そして──
「ふぁ~‥‥到着後、知らせてぇ……zZ」
「たく……翼は何で何時も俺を足代わりに使うんだか」
────女の子に転生したTS転生者だったりする。
「だって、眠いから……zZ」
※※※
はぁ~い、どうも!! 全世界転生モノ好きの誰かさん達、TSした転生者の桜田 翼です、はい! いや、ホンあの時はビビリましたよ。今から200……多分3から500年前ぐらいの事。俺は突然転生した。直前までの記憶はシンフォギアのライブを見てた記憶なんだけど……いや、マジでなんで死んだんだろう? まぁ、そんなこったで死因は不明のままソウルソサイティの流魂街と呼ばれる場所で女の子として俺は転生した。
いやぁ~当初は流魂街のスラムっぷりに恐怖しながら暮らしてたけど住めば都とよく言ったものだ、いつの間にかその区画の統領的な存在になったり色々あって何故か死にかけて真央霊術院で死神になる訓練を受けてたりと何と言うかスッゴイ人生を送っていた。いや、マジでビビったね。いつの間にか学校で学んでんだもん、なんでこんな事になったんだ?
疑問も尽きないながら好待遇の死神になれるのならと考え足らない頭を駆使して猛勉強、鬼道はちょっとしか使えないへっぽこ死神になることが出来た。
死神になった後は部隊の皆や死神の友達とお茶したりして遊んでたり学校で後輩達に向けて教鞭をとってたら何故か尊敬されて全力で困惑したり、生意気な朽木 白哉で遊んでたら猫様が絡んできてメンドかったりとまぁ、何かと面白い日常を送ってたらなんやかんや合って斬魄刀の卍解を習得して5番隊の隊長なって正直ビビった。
隊長就任後はヨン様副官と喧嘩しながらパッキン副官の長くて綺麗な髪で遊んだりと色々しながら過ごしてた。いやぁ~、あの時は楽しかったなぁ。パッキンさんキレながら弄ばれてたしヨン様はヨン様で俺と討論したりして遊んでたなぁ。
楽しい楽しい隊長生活を死にかけながら過ごしてたらソウルソサイティで大事件が起きてその犯人として親友と猫様が指名手配食らってビックリしすぎてお茶吹いた。えぇ~って感じでちょっと寂しく感じながら仕事をしていたら突然総隊長から回って来たヤバ気な任務。嫌だなぁ~って感じで任務に向かったら出て来た敵がこれまた強敵で……ガチで死にかけながらボロボロになり、傷を癒すために現世に逃げそして寝た。なんで寝たかって? 傷を癒すためだよ。
気持ちくぐっすりと寝てたのが悪かったのか目が覚めるとこれまたビックリ、一晩だけ寝るつもりが……まさか100年以上も寝てて辺り一面の光景がガラリと変わってた。うわぁ、寝る前は畑しかなかったのに前世でなじみ深いビル群がいっぱい建ってやがるぅ……ヤべぇ。
呆然としてたら指名手配食らってた親友とばったり遭遇、その後色々とあって俺は成長する義骸をもらって現世の常識を学びながら一護の幼馴染やってます。
「眠い、疲れた、お休み……」
「疲れたって、まだお昼休みだぞ」
長く眠ってた影響か眠り癖は付くし傷は完全に癒えてないしでフルな状態ではない俺だけど、こうやって一護のおかげで何とか現世で生活出来ている。あと喋り方が単語丁なのは昔からです、はい。
「おなかも、空いた」
「何だ? ……まさかお前、弁当忘れたのか?」
ホント一護ってば感が鋭くて助かるわぁ。多分俺が直ぐに弁当を拡げなかったので察したのだろう、仕方ないなぁ~的な感じを出しながら俺の分の食い物も買って来てくれるようだ。すまんな、一護よ。俺だって持って来たかったが持って来るの忘れたんじゃ。
その後、同じクラスの生徒であり、そして同姓の友達の1人である織姫のトンデモ弁当の説明を聞いて何時もの如くビックリしていると一護が戻って来た。ご苦労、一護。美味しいクリームパンを……ってコレ焼きそばパンじゃん。
「何だ? 何か文句あるのか?」
うん、あるよ、あるある。なんでか弱い女の子に対して渡すお昼ご飯が炭水化物×炭水化物の焼きそばパンなんですかね?
「これが一番安かったからに決まってるだろ、後ほいコレ、飲み物」
そう言って投げ渡されるのはイチゴミルク……焼きそばパンにイチゴミルクって組み合わせ的にアリ……なのか?
「なら、仕方ない、ありがと、オレンジ」
「誰が忠誠騎士だコラ」
「ゴメン、普通に酸っぱい果物の方、考えて言った、勘違いさせて、ゴメン」
「そ、そうなのかよ……いや、それはそれでオカシイ」
一護の虚しいツッコミが響く教室、そうして俺と一護は他のメンバーが来るまで無言でごはんを食べ続けていたのであった。あ、来たな、デカいデクの棒のチャド君とナンパ男と歳上キラー。
「おいおい、なんでそんな暗い雰囲気で飯食ってんだよお前ら」
「大方桜田さんが一護を困らせるようなツッコミをさせたんじゃないの?」
「……桜田さん、不器用だから……」
「いや、不器用代表のお前に言われてもなぁ……」
「私、そこまで、不器用?」
まぁそんなこんなで何時もの昼休みが始まる。皆で休みが終わるまでバカ騒ぎして楽しんで今、この時の瞬間を楽しむ。コレの楽しみはソウルソサイティや前世でも変わらない。
ホローとか死神とか余計な考えをする必要も無く、ただただ友達と楽しく会話する。これがどれだけ楽しい事か……うん、やっぱり最高。気楽なのはマジで最高。
そんな事ったで放課後。俺は行きの時と同じ様に一護に背負ってもらい帰っていた……あ、実は俺、黒崎家に居候させてもらってますはい。だって両親なんて何百年前に死んじゃったし、現世では親なんていないから幼女一人暮らしで過ごしてたんだけど……正直辛かった。だから一護の父親であり俺の元教え子に囲ってもらった。マジで寂しかったからなあ。アイツにも悪い事をした……なぁ~んて思っても無くも無くもない。
「重ッ!」
「! 女の子に、重いは、失礼」
マジで失礼な奴だぜ、まったく。お返しとして綺麗なオレンジをした髪をワサワサと撫でまわす。いやぁ~相変わらずサラサラで羨ましくなるほどの綺麗な髪してんなぁ。
「ちょ! 止め!」
「止めない、私は、重く、ない」
「分かった!分かった! 俺が悪かった!」
「なら、よし、いい子いい子」
自分の非を認めた一護、俺は思わずいい子いい子って感じで優しく撫でながら髪を整えるんだけど……アレ? 俺ってばさっきとやってる事同じ?
「だからやめろって……ハァ~」
「よしよし、いい子いい子、一護はいい子」
夕日を横目に俺は綺麗なオレンジをなんとなく撫で続けるのであった……
桜田 翼
自称:15歳
誕生日:6月17日
ブリーチの世界に転生した哀れなシンフォギアオタク。
勘違いと幸運と不幸の連続により隊長まで上り詰めるが例のあの人の策略に運悪く巻き込まれて現世入り。親友の助けもあって今では一護の幼馴染として生活している。
一護の父親は元教え子。