大変お待たせ致しました!
裏路地にも当然飲食店というものは存在する。
無論、裏路地らしい普通じゃない真っ黒い飲食店もあれば、ごく普通のそれこそユウジ行きつけのラーメン屋のように真っ当な商売をしているところもある。
ユウジ「おーす、羅刹。来たぞー 」
羅刹「いらっしゃい、ユウジさん。いつものおふたりは?」
ユウジ「あいつらは表でちょっとした慈善活動さ。孤児院に行くとか何とか。いつものなー」
羅刹「あの二人、見た目は悪いのに根は真面目ですよね。はい、いつものですね。」
右目に眼帯をしている青年は、いつの間にかこの裏路地でラーメン屋「陽だまり」を経営してきた。
当時は、このラーメン屋を巡っての討論が常になされていたが、最大勢力の獅子神楽の一声により、裏路地唯一の中立店として認定された店である。
羅刹「でも、よく不老の怪しいヤツを受け入れようと思いましたね。はい、半チャーハンと餃子、ラーメンはもうちょっと待ってね」
ユウジ「裏路地には不老不死だろうが、アンデットだろうが神だろうがなんだろうが迷い込む。むしろ、剣一筋な不老なんつうもんは、この裏路地じゃぁ、アンコモンにすらなんねぇよ。」
事実、この裏路地には元祟り神とかリッチーだろうが何でもかんでも迷い込んでは住み着いてゆく。
故に獅子神楽が所有する団地群は未だ拡張をつづけ、そして獅子神楽の収入源になっているのである。
ユウジ「それに、羅刹には色々と世話になってるからな。うちの団地だろうとバイト募集してくれてありがとうよ。」
羅刹「こちらこそ、はい。大盛り醤油ネギチャーシューラーメンニンニクマシマシ。そういえばユウジは何歳なの?ここに通ってもう12年は近いけど。」
ユウジ「あん?そんなもん、その右目で見ればいいじゃねぇか。」
羅刹が眼帯をしている右目は実は相手の心を読むことが出来る言わば魔眼の一種だ。だが、裏路地団地1号棟1号室に住む魔眼マスターが言うに魔眼の中でもよくあるやつ、ガチャで言うハズレ枠。らしい。
ユウジ「少なくとも20から先は数えてねぇなぁ」
羅刹「20から先って…結構な歳じゃないか!」
ユウジ「俺が老けてるように見えるか?」
羅刹「…むしろ18歳ぐらいだね。」
とても若く見えるユウジを首を傾げながら見る羅刹。
どうでもいいと言わんばかりに、ラーメンを啜るユウジ。
ユウジ「まあ、この裏路地だ。そういうこともあるさ。」
諦めたように餃子を頬張るユウジ。
まあ、裏路地だからなぁと。羅刹もそれを思いつつ。空っぽになったコップに水を注ぐのであった。
羅刹「そういえば、獅子神楽ってお見合い斡旋してくれる?」
ユウジ「獅子神楽はそういう組織じゃねぇよ。ぶっ飛ばすぞ。」
こ、これでいいのかな?
結局わからぬので書き逃げすふ!