気になる第1回目のクロスオーバーは・・・・・・
【この素晴らしい世界に祝福を!】様です。
来るのは・・・
最弱の冒険者の場合
ボーっとしながら裏路地の道を歩く一人の少年。
腰には小刀のようなものと弓のようなものが付けられている。
あからさまに日本人の顔なのだが、装いが凡そ”異世界人”のそれである。
しかし、この裏路地ではそんな人種は珍しくない。
そんな彼も
(やべーよ。ここどこだよ。ちょっとフラッと路地道に入ったらなんか雰囲気変わったんですけど、え?ここ日本?明らかにコンクリートジャングルなんですけど。え?え?え?)
歩きなれていますよ感を出しながら、青年・・・
==============
カズマ(いや、マジでここどこ?どう見ても、アクセルじゃないよな。)
アクセルならば、もう少し中世ヨーロッパ風の裏路地であるはずだ。
だが、いまカズマの目の前に広がっているのは明らかに見覚えのある構造物たちなのだ。
しかし、そんな構造物から生えているネオン輝く看板や道の上に置かれている看板の文字は読めない。
カズマ(な、何語だ・・・これ)
明らかに、自分移り住んだ世界でも、元々生きていた世界の言語で書かれていないその看板をまじまじと見ていると。
「おい。」
カズマ「ひゃい!?」
後ろから声を掛けられ、変な声がですカズマ。
振り返ると、全身黒ずくめの服装のガラの悪そうな男がこちらを見ていた。
その両隣りには、ハゲの男とリーゼントヘアの男がこっちを睨みつけていた。
「あ”ぁ!?だれがハゲじゃゴラァっ!?これは、スキンヘッドっつって、自分からハゲさせとるんじゃ!!」
「いや、結局ハゲじゃねぇか。」
「・・・・・・はっ!?」
あれ、この人たちなんだかノリがよさげだぞ。
「まあいい。おい、そこのお前。」
そう言われて周りを見渡してみる。
「あほ。お前しかいねぇよ。お前見ない顔だな。名前は?」
リーゼントヘアの男にそう聞かれる。
・・・ここはおとなしく従った方がいいんだろうか。てか目の前の人たち怖すぎない?
いや、うん、武器は持ってないんだろうけどなんかこう、圧がね?圧が凄いのよ?怖いよ?俺ちびっちゃうよ?
そんなことを考えつつ、サトウカズマは自分の冒険者カードを差し出した。
「あん?なんだこれ・・・・・・あー・・・・・・・んー?サトウカズマ。兄貴、ビンゴでっせ。」
カズマ(ビンゴ!?ビンゴって何!?えっ、俺知らない間にこの人たちに目を付けられるようなことしたの!?てか日本語だよね!?つまりここは日本ってことだよね!?えっ、日本にこんなところあったの!?いや、怖いんですけど!?何が何だか分からないんですけど!?助けて―!!アクア―!!めぐみーん!!ダクネース!!)
「やっぱりな、おい。サトウカズマ」
カズマ「ハ、ハイ。ナンデショウカ」
「怖がらなくていい、ついてこい。」
~~~~~~~~~~
ついてこいと言われてサトウカズマは、ビビりながらもついていく。
慣れたように、うす気味悪く、相変わらず何が書かれているのか分からない看板を見上げつつ、歩き続ける。
「裏路地は初めてか?坊主。」
カズマ「う、裏路地?ってことは此処はやっぱり、アクセルなんですか?」
「いーや、ここはヘイボン町だ。おめーさんの住む町じゃねぇ。」
カズマ(へ、ヘイボン町?どこだそれ・・・暇つぶしで見ていた日本地図にそんな地名の町はなかったはずだけど。)
「どこだか分らねぇって顔をしてるな。安心しろ、この町に長く住む俺ですらいまだ、ヘイボン町の全体を把握で来てねぇんだ。」
カズマ「えっ、そ、それってどういう。」
黒ずくめの男・・・さっき自己紹介して分かったことだがユウジさんが言うに。
このヘイボン町は確かに、日本に存在する・・・・らしい。しかし、それがどこの地方なのか、また、どこの市町村に一番近いのか、それすら一切分からない。ただわかることと言えば、確かにヘイボン町は明治時代から存在し、発展を続け、第2次世界大戦のあの時も被害を受けたことがあるらしい。
だが、どういうわけか、町から出るときには意識が遠のき、いつの間にか町の外に出ているという。帰るときも意識が遠のき、いつの間にか帰っているという。
カズマ「なにそれ怖い。」
ユウジ「町長が言うに、この町ゆえの特性らしい。」
だが、安心しな。と付け加え
ユウジ「この裏路地は無責任だが、帰りたいと願えばきちんと返してくれる。それは確かだ。」
カズマ「無責任?それってどういう。」
ユウジ「ごく稀にいるんだよ、瀕死の状態で放り出されてるやつが。」
カズマ「エッ。・・・ちなみにその人は」
ユウジ「生きてるうちに見つかるのがほとんどだ。だが息絶えてるのも紛れてんだよ。」
ま、そんなケースはほとんどねぇけどな。と言いつつ、歩き続ける。
・・・もし自分が、そのケースに入っていたらと思うと、なぜだかとてもゾッとした。
ユウジ「で、今すぐ帰るか?」
カズマ「・・・・・・」
その提案に自分はなぜか即答できなかった。
・・・いや、まあ、アクアたちとの冒険が苦痛ってわけじゃないぞ?確かに面倒ごとは持ってくるけど、アイツらはアイツらなりに頑張ってるんdなし・・・・・・ちょっとぐらいは息抜きしてもいいか。
カズマ「ちょっとだけこの裏路地を観光してから帰ります」
ユウジ「そうか、ならついてこい。行きつけのいい店を知ってんだ。」
~~~~~~~~~~~~~
カズマ「あー・・・うー・・・吐きそう。」
あの後、ユウジさんの行きつけの店・・・バーについていってこんな状態になるほど飲み食いした。コーラを久々に飲んだ時など、涙すら流しかけたものだ。
アクア「あー!?カズマさん!?あんた、何でこんなところで伸びてるのよ!?」
カズマ「あーんー?あー・・・アクアかわりぃ。ちょっと、飲みすぎた・・・助けてくれ・・・」
めぐみん「まったく、カズマはだらしないですね。もうちょっとちょむすけを見習ってください」
ダクネス「全くだ。しかしこの匂い・・・一人で旨い料理屋にでも行ってきたのか?」
カズマ「あー・・・・・・内緒。」
今度から暇なときは、裏路地に迷い込んでみよう。そんなことを考えつつ仲間からの心地よい説教を聞き流すのであった。
・・・いやだれだよ。
お前ホントにカズマさんか?
いや、言い訳をさせてくれ。反省はする。
そもそも作者のカズマのイメージは頭のいい引きこもりなんですよ。
それにあのクズな性格と、仲間思いの性格からこうなったわけです。
だからこそ、基本的人を見捨てないユウジさんと出会ってこうなったというわけです。はい。
・・・本当に、モウシワケナイ。