サトウカズマは後ろで喚く面倒くさい駄女神の声を聞き流していた。
アクア「ちょっ、ここどこなの!?カズマさんこれどういうこと!?ここどこなの!?どう見ても日本よね!?てかどうしてアクセルの裏道からこんな謎しかない裏路地に着いたの!?」
どうやら裏道からこの裏路地に迷い込んだ際に、アクアに見られ、そのまま着いてきたみたいだ。
ギャーギャーと騒ぎながら周りを見渡すアクアに落ち着くようにいい、ユウジに伝えられた通りのことを話す。
アクア「つまりここは、ヘイボン町の裏路地で、自由気ままに人や物を呼び寄せる。それでアンタはこの前に迷い込んでここを知ったってわけね。」
カズマ「てか、お前はどうやってきたんだ?ユウジさんが言うには1回迷い込んだ人が別の人間を連れ込む際は手を繋ぐとかしないと連れ込めないと聞いたんだが。」
アクア「私にもよくわかってないわよ!カズマのいるところへって考えながら同じ路地に入ったらいつの間にか裏路地にいたのよ!!」
カズマ「そ、そうなのか…」
カズマはアクアが地味に小っ恥ずかしいことを言っていることに気づいて顔を赤くする。
しかし、アクアは目を><な形にしながらポカポカとカズマを叩くことに夢中でそれに気づいていなかった。
アクア「まあ、それはそれ。これはこれとして…アンタ、まさかこの前裏道で酔いつぶれてたのって」
ジト目でこちらを見るアクア。
カズマはバレたかと思いつつ、ギクゥッとわざとらしく口で言う。
アクア「ほっほぉ、カズマさんも悪ですなぁ。まさか?パーティーメンバーに隠れて1人だけ美味しいものを独占しようだなんてぇ。」
カズマ「そそ、そそそ、そんなわけねーしー!?ちゃ、ちゃんとあとから連れてこようと思ったしぃ!」
バレバレの言い訳で誤魔化そうとするが、ぬふーと言わんばかりのにやけ顔でアクアはさらに追い詰める。
アクア「そういえばこの前、丸一日帰ってこない時あったわよねぇ。」
この前、ということは銀髪盗賊団で盗みに行った時のことだろうか。なぜそれを知っているのだろう。わりとしずかに家を出たはずなのだが。
アクア「朝帰りだし、一体どこでなにを」
カズマ「だー!!わかった、わかったから!こんなところでそんなところ言うなぁ!」
実際周りには黒い猫しかいないが、誰かに聞かれでもしたら割と大変なことを口走っているアクアを大声で黙らせる。
アクア「分かればよろしい!ほら、早く行きましょ!美味しいご飯が私を待っているわ!」
カズマ「とほほ、今度両替してもらわないと…」
アクアを先頭に裏路地の奥へと消えてゆく2人。
まあだけど、そのふたつの背中はどこか楽しそうな雰囲気を出していた。
本小説のカズマさんは
銀髪盗賊団結成後
↓
魔王討伐済み
↓
まだ身を落ち着かせてない。
(めぐみんとまだ付き合ってない。)
という設定です。
異論は認める。