きっかけは『なんとなく』だった。
たまたま父親が音楽関係の人間で家に機材と防音室があったので適当に歌って投稿してみた。
当時は中学3年の2月中旬位だったと思う、受験も終わり開放感からか我ながらはっちゃけたものだ。
予想外だったことが3つ、1つは動画が思っていたより伸びた。
ぶっちゃけ1回きりのお遊びみたいな感じでほぼアカペラ載っけたみたいな投稿だったが「シンプルに声がいい」とか「ここの抑揚好きやねんけどわかるやつおる?」とか「技術の低さが見えるけど今後に期待できる」などなど。気付けば俺は今後の成長に期待系歌い手として君臨してしまったらしい。
2つ目は1週間もしない内に親にバレた、そして怒られた。そらまぁ勝手に機材使ったら普通怒るよな、ほんとあの頃の俺ってバカ。
そして3つ目が親公認になった。なんでも「音楽関係者としてはその才能を腐らせておくのは看過できん」との事でなんなら機材も借りられるしなんなら発声とか楽器の演奏の指導もして貰えることになった。
そんなこんなで歌い手『Soma』として活動を続けることとなったのが1年以上前の話だ。
〜神山高校2-A教室〜
教室に入ると橙色の明るい髪のイケメンがいた。恐らくは学園一のハイテンションでシスコン、
「おはよ司」
「ん?おぉ
「おう、それより今日は少し機嫌がいいんじゃないか?なんかいつもより動きにキレがあるぞ」
「フッフッフッ、実は今朝の朝食はなんと!我が最愛の妹である
「へ〜、咲希ちゃん料理もできたんだな」
「料理ができる、というよりも『身体も良くなってきたから色々なことに挑戦してみたい』と日夜様々なものに関心を寄せているのだ!さすがは我が妹、兄として誇りに思うぞ!!」
「ほんと1回も会ったことないのに色々なこと知ってるって変な感じだな……というかそこまで自慢されると普通に本人と話してみたくなるんだが」
「む、そういえば真尋は咲希と話したことがなかったな。もし会うことがあればその時はよろしく頼むぞ!ではオレは少し
上機嫌な高笑いを響かせながら司は教室から出ていった、それを横目に荷物を片付け読書に移る。正直俺は友達と呼べる存在があまり多くないので司が居ない時はいつも1人で本を読んでいることが多い。
今日も例に漏れず本の世界に旅だっ──「
名指しで呼ばれたのに無視するつもりもないので入口まで向かう。
そこにはゆるく巻いたピンクの髪をサイドテールに纏めた可愛らしい子がドアからひょっこり顔を覗かせていた。
『近くでみるとこりゃまた可愛らしいな』なんてしょうものないことを考えながら声をかける。
「俺が入相だが、君は?」
「あ、初めまして入相先輩。1-Aの
「暁山……あぁ、不登校で補講によく顔を出していると先生たちの間で噂になっているあの」
「うわぁ、凄い覚えられ方してるなボク」
「それで?何か用があるから呼んだんだろ」
「そうそう、けどここじゃ話しづらい内容なんで屋上行きません?」
「それは困る」
「?なんでですか??」
「それはお前の後ろに鬼の形相の先生が立っているからだ」
「ふぇ?」
と言った途端ガタイのいい先生(おそらく1年の担当だろう、面識が無い)はまるで猫でも持ち上げるように暁山の首根っこを掴み教室から出ていった。
「ぬわぁ〜!!は〜な〜せ〜!!こんなおーぼーなこと許されないぞ!!」
「安心しろ暁山、親御さんからは『多少無理矢理にでも補講だけは受けさせてください』と許可を頂いている。今日は珍しく一限からいるんだ、勿論六限まで付きっきりで受講してやるからな」
「にゃぁーーーー!!!!先輩ヘルプ!可愛い後輩の危機だよ!?」
「……暁山、勉強は大事だぞ。放課後屋上で待ってるな」
「裏切り者ぉ……」
暁山の声が一階に消えていったのを聞きながら席に着き読書を再開しようと思ったが……HRまで残り3分、新しい章に入ったばかりなので今から読み出してもだいぶん半端なところで切り上げることになるのでボーッと外でも眺めることにした。今日はなんだか賑やかだな、などとどうでもいいことを考えながら先生が来るのを待っていた。
オリ主設定
名前:入相 真尋(いりあい まひろ)
ユニット:無所属
性別:男性
誕生日:5月7日
身長:173cm
学校:神山高校
学年:2-A
趣味:読書、歌、ギター
得意なもの・こと:歌、ギター、タイピング
苦手なもの・こと:作曲、甘い物
黒髪を不潔でない程度に伸ばした髪型(個人のイメージに任せます)、家では眼鏡をかけており外に出る時や配信時はコンタクトをつけている。
父からの教えと元々の才能により歌唱とギターの演奏技術はわずか2年足らずでメキメキと実力を伸ばしてきている今をときめく歌い手。
『Soma』という名前で活動しており色々な作曲者さんから歌唱の依頼を受けまくっている。
歌ってみたでは様々なジャンルの曲を歌っているようで基本的には真尋の好み。
『Soma』の由来は入相真尋の『相真』を『そうま』と読んでアルファベットにしただけ。
読んでくれてありがとうございます