才覚溢れる凡夫   作:神無明夜

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レヴェナント様、aika495様、なべわたさん様、咲耶虎白様。お気に入り登録ありがとうございます。続けれたら頑張ります。



『人の口に戸は立てられぬ』がもうちょっと頑張って欲しかった

〜入相家真尋の部屋〜

 

時刻は24:30、久々に音楽サークルさんから歌入れの依頼を貰えたので今日はその打ち合わせ、今回はあの謎が多いとされている『25時、ナイトコードで。』、通称『ニーゴ』さんからだ。なんでも普段はボイスチャットツール『ナイトコード』でのやり取りのみで制作しているらしい。

今回の打ち合わせもそちらで行いたいというわけでナイトコードのダウンロードを30分前に始めた

のだが……

 

 

「ッスー…止まっちゃったよ」

 

 

途中まで順調だったのに残り3分の1位のところからピクリとも動かなくなった。空き容量は十分にあるはずだから大丈夫だと思うんだけど、さすがに焦る。せっかく依頼を頂いたのに「ちょっとダウンロードできなかったんでやっぱりなしで☆」はさすがにヤバい。

一応先方に連絡しておくべきだろうか?だがまだ集合時間の30分前、最低でも5分前にボイチャに参加するとして残り25分の余裕はある。

 

 

「ニーゴさんの曲でも聞いとくか」

 

 

パソコンはそのままでスマホから某有名動画アプリを開く。元々有名な曲はあらかた聞いておく派なのでチャンネル登録等はしている。曲の印象としては『悔やむと書いてミライ』という曲から何となく前向きな曲が増えたように感じる、あと歌っている人達の団結力も上がったんじゃなかろうか。レコーディングを一緒に録るようにしたんだろうか?そこら辺も是非聞いてみたいが、なんかあまり突っ込んだこと聞きすぎるのも気が引けるのでそこら辺の線引きも重要かもな。

 

そもそも今回はかなり特殊な例だからな。わざわざ俺の意見も曲に取り入れたい、歌う人間が意見をくれた方が聞く人に響く曲になる。なんて言って打ち合わせをすることになるとは思わなかった、それだけ本気なんだと伝わるとのに比例してプレッシャーもグングン上がってしまう、しかもニーゴさんにとっても恐らく外への依頼は初のはずだ。大丈夫かな?声震えてない俺??

 

 

「お?やっと進んだか」

 

 

ちらりとパソコンに目を向けるとさっきの停滞はなんだったのかという速度でダウンロードが進んでいく。あっという間にアプリを起動できるようになった。

早速開いてアカウント作成へ、名前は『Soma』、プロフィールとか一言コメントは……めんどいから後でやるとして。事前にツッタカターのDMで送って貰っていたIDを検索して…名前は『K』さんか、シンプルだな。フレンド申請をしてからメッセージを打ち込む。

 

 

『今回依頼を頂きましたSomaです』

『フレンド申請がギリギリになってしまい申し訳ございません、PCの調子が悪くナイトコードのダウンロードが遅くなってしまいました。重ねてお詫び申し上げます』

 

 

パパっと打ち込み送信しておく、ダウンロードくらい前日にしとけや、と言われたら全力で謝る所存だ。

ここで時間を確認、24:42…まだ少し余裕があるが何時でもボイチャに参加できる準備をしておこう。と言ってもAnazonで買った三千円もしないボイチャ用のマイクと音楽を聴く時に使ってるそれなりに高い愛用のイヤフォンだ。音質のいいマイクは防音室にあるが今回は自分の部屋だし打ち合わせだけなのである程度聞こえればいいだろう。

 

ポピンッ

 

《Kさんがフレンドに追加されました》

《Kさんから新着メッセージがあります》

 

お、来たな

 

 

『依頼を受けて頂きありがとうございます、“25時、ナイトコード。”の作曲を担当してますKです』

『フレンド申請等は問題ありません、時間通りに準備して頂いてありがとうございます』

『準備が整いましたら25時頃にこちらのグループにご参加ください』

 

《Kさんから“25時、ナイトコードで。”に誘われました》

 

 

「……なんだよめっちゃいい人じゃん、絶対ボイチャ入ったらもっかい謝ろ」

 

 

そう決意し、グループに参加する。

 

《“25時、ナイトコードで。”に参加しました》

 

 

Soma:『はじめまして、今回依頼を頂いたSomaです。』

Soma:『作品完成までの短い間ではありますがよろしくお願い致します。』

 

Amia:『よろしくお願いしま〜す♪』

 

えななん:『よろしく』

 

雪:『よろしくお願いします』

 

K:『改めてよろしくお願いします、早速ですがボイチャに入ってもらっても大丈夫ですか?』

 

 

《Somaさんがボイスチャットに参加しました》

 

 

「あーあー、聞こえてますか?」

 

「あ、はい。聞こえてます、今回は依頼を受けてもらってありがとうございます」

 

「うわ、ほんとにさっきの動画と同じ声じゃん」

 

「だから言ったでしょ?えななんもたまにはボクを信じた方がいいよ」

 

「はじめまして、よろしくお願いします」

 

 

ん〜、歓迎されてるのかされてないのかわからん雰囲気。

 

 

「えっと…Somaさん」

 

「あ、呼び捨てで大丈夫ですよ、話し方も楽なようにしてもらえるとこちらも緊張しませんので。えー、Kさんでいいですか?」

 

「はい…じゃなくて。うん、じゃあわたしも呼び捨てで大丈夫だよ。それでSomaに先に謝っとかないとダメなことがあるんだけど……Amia」

 

「うぅ…はぁーい、Somaさん。ごめんなさい」

 

「あ〜、なるほどな、だから『()()()よろしくね』だったのか。

声と話し方で何となく察しは着いてるけど。一応弁明は聞いてやろう」

 

「あ、あっはは…さすが()()。実はね?」

 

 

 

〜約10分前〜

 

「あ、そう言えばさK。歌い手さんとの打ち合わせって今日の何時からだっけ?」

 

「25時からの予定」

 

「というか歌ってもらうだけなのに打ち合わせとかいるの?」

 

「Somaさんの声質とか雰囲気をより理解してからの方が曲の完成度が上がると思うし、より上手く表現出来た方が沢山の人に聞いて貰えると思うから」

 

「…より多くの人を救えるように?」

 

「うん、わたしはそのために作り続けてるから」

 

「Kらしいね、でもまぁ()()なら色んなジャンル歌ってるし案外どんなのでも何とかなりそうだけどね〜」

 

「先輩?ちょっとそれどう言うこと?」

 

「あ、ヤバ」

 

「AmiaってSomaさんの知り合いなの?」

 

「いや、Kが教えてくれたんじゃんか。『この人Somaじゃないのか』って」

 

「そう、だっけ?ごめん覚えてないかも…」

 

「えぇ!ほら文化祭の動画見せてあげた時だよ、映ってる人の声がSomaに似てるって。

この動画の……ほらこの時の声」

 

「…………あぁ、思い出した」

 

「私そんな動画のこと聞いてないんだけど?」

 

「えななんと雪が落ちちゃったあとだったしね。作曲の参考になるかもしれないって言うから見せてあげたんだ」

 

「K、よくわかったね」

 

「依頼受けて貰ってすぐだったからSomaさんの曲を色々聞いてたんだ。多分だからわかったんだと思う」

 

「でもそれって似てるってだけで、まだ本人かどうかは分からないんじゃないの?」

 

「今日確認したら本人らしいよ」

 

「確認したって、あんたまさか直接聞きに行ったの!?」

 

「あっはは♪でも、先輩もすぐに話してくれたよ?『いつかバレると思ってたー』って言ってたし」

 

「でもAmia、それって教えたわたしはともかく、えななんと雪に教えても良かったの?」

 

「さすがに許可ぐらい貰ってるから喋ってるんでしょ?ね、Amia?……ちょっとAmia聞いてる?」

 

「……ちょっと先輩に連絡、あぁ、連絡先知らないや」

 

「──許可、もらってなかったんだね」

 

「とりあえずボイチャ繋がったら謝りなさいよ」

 

「Amia、ちゃんと謝って許してもらってね?一応知り合いだとしても依頼先の人なんだから最低限以上の礼儀は尽くして」

 

「…うん、今回はさすがにちゃんと謝るよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんてことがあったんだ」

 

「いや、話すなよ」

 

「まぁ、そうよね普通、あと雪!サラッとミュートしてんじゃないわよ!」

 

「ごめんなさい、お話の邪魔になるかなって思っちゃって。次からは気をつけるね」

 

「え、あ…うん。ならいいけど」

 

「……それで?瑞──Amiaは俺のどこまで教えたんだ?声と同じ学校ってことだけか?」

 

「うん、名前はさすがにボクも言ってないから安心して」

 

「安心できる要素がないんだが、ってかまさかお前がニーゴさんのメンバーだったとは…俺としてはそっちの方が衝撃だ」

 

「Amiaのことは許してくれるの?」

 

「はい…じゃなくて。あぁ、別にわざと言いふらした訳でもないんだろ?だったらいいよ別に。その代わりと言っちゃなんだが他のメンバーの皆さんも言いふらしたりするのはさすがにやめてくださいね?あ、それとK、フレンド申請とか色々とギリギリになって申し訳ない」

 

「うんうん、それは全然大丈夫。機材トラブルがあったみたいだし、何より時間には間に合ってるからそれに関してはほんとに気にしないで」

 

「よし!じゃあ色々謝って済んだところで、改めて自己紹介しようよ♪」

 

「その色々の元凶であるあんたが言うか…」

 

「でも、そうだね。一度きちんと自己紹介しておこう」

 

「うん、私もその方がいいと思うな」

 

「…じゃ、ボクから行くね?ではでは。主に動画担当をしてる。Amiaです♪よろしくね先輩。ほら、次えななん」

 

「え、私!?えっと…コホン、イラスト担当のえななんです。多分Amiaと同じ学校なら私とも同じ学校だと思うからよろしく。……次雪ね?」

 

「うん、雪です。作詞とミックスが主な担当で…他に何か話した方がいいかな?えっと、歳はAmiaの一個上だよね?多分同い年だからよろしくね。最後にKだね」

 

「…うん、えっと、改めまして。作曲担当のKです。曲完成までの短い期間ですがよろしくお願いします。……これでいいのかな?」

 

「あ、俺もしますね。えー、Somaです。簡単な編曲程度ならできますがメインは歌うことです。あと歳はAmiaの一つ上です。よろしくお願いします。……結局敬語になっちまったな」

 

「あ、やっぱり私と同い年なんですね。じゃあKとえななんとも同い年ですよ?」

 

「え、そうなんですか?ニーゴメンバーが全員学生だったとは、しかもえななんさんとも同じ学校か。世間は狭いな」

 

「だよね〜、ボクも初めて知った時は驚いちゃったよ。あと先輩、敬語抜けきってないよ」

 

「うっ、そこは仕方ないだろ。慣れるまで流石にある程度時間はいる」

 

「じゃあ自己紹介も終わったしそろそろ打ち合わせ始めるね?」

 

「うん、私は大丈夫だよ」

 

「私もいいけど…そもそも何を打ち合わせるの?」

 

「うん、まずは全体のテーマを決めるところから────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして色々、ほんとに色々あったが何とか打ち合わせを始めることが出来た。

 

 

 




奏って年齢的には高校2年生なんですね。ソースは穂波ママが一個上かって言ってました。

真尋の前ではまふゆは優等生です。

ボイスチャットを文字で起こすと台本形式になりました。
あと登場人物の見分け着くようにするの難しいですね。精進するかもしれないです。


読んでくれてありがとうございます。
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