才覚溢れる凡夫   作:神無明夜

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お久しぶりです。
10人マッチは時間かかりますね。


友達の誘い方(初級編)で予習はした

 

 

〜神山高校2-A〜

 

 

「真尋は今度の休日なにか予定はあるか?」

 

 

昼休み恒例である購買ダッシュを決め目的の『特製ソースカツサンド』をゲットしモソモソと食べていると隣にいる司から声がかかる。

なんでも今度司がバイトしている『フェニックスワンダーランド』でショーをやるらしくぜひ見に来て欲しいとの事でチケットを4枚も貰った。

司が所属する……というか立ち上げた劇団、『ワンダーランズ×ショウタイム』のメンバーの一人がかの有名な鳳財閥の娘さんらしい、あれ?『フェニックスワンダーランド』って鳳財閥の……あ、そゆこと。ホントこいつの人脈どうなってんだ。

 

休日は基本暇なのでチケットは受け取りはしたが俺の分を抜いて残り3枚。司や類が誘えないとなると先生方が肉親しか誘える人物がいない友好関係が比較的狭めな俺に3人の仲間を探せとはなかなか酷なことを言うな。

 

 

……せめて放課後までには誰を誘うか決めておくか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局誰を誘うか決められず放課後になってしまった。司はショーの練習をするらしくチャイムとともにバイト先に直行、置いていかれた俺は1人寂しくうんうんと悩みながら歩いている。

 

 

「あれ?先輩じゃん!やっほー!」

 

 

……っとそこに最近よく聞く声がひとつ。

瑞希か、そういえばニーゴって四人グループだったよな。

 

瑞希に、チケットを貰ってからの話の旨を伝え、ニーゴさんの4人でショーを見に行かないか、とチケットを差し出したが

 

 

「ダメだよ先輩、先輩が貰ったチケットなんだから先輩が見に行かないと意味ないよ」

 

 

と、至極真っ当な事を言われてしまった。

確かに、我ながら悩みすぎて大事なところが抜けてしまったようだ。でもそうなると誰を誘うべきか?……また同じ悩みに戻ってきてしまった。

 

いや、まてよ?目の前に1人いるじゃないか。幸い休日暇そうなやつ(失礼)だし多分OK貰えるだろ。

 

 

「なぁ、瑞希は今度の休日暇か?暇なら1枚貰って欲しいんだが」

 

「先輩が行くなら行くよ!」

 

 

これで残り2枚、さて誰を誘うか…

 

 

「先輩、もしかして友達少ないの?」

 

「……少ない訳じゃないぞ?誘ってくれた司と類がショーに出る当人ってだけで普段なら真っ先にあの二人に声をかけるんだが今回はたまたま、()()()()!誘える人間がいなかったってだけで別に普段からあの二人以外とはほとんど話さないとかじゃないし、なんなら体育のゴリ先生に『俺、最近気になってる人がいるんだが……』って恋愛相談されるくらいには教師陣とは仲がいいんだぞ?お前知らんだろ体育のゴリ先生と美術の先生が両思いだけどどっちも『嫌われたらどうしよう……』っていうそこら辺の生徒よりも甘酸っぱい距離感にあること知らんやろ?それにクラスの人達だってたまに話せない訳じゃないし、なんなら今日だってクラスメイトに『数学のノート集めてるんだけど課題やった?』って聞かれたし、それに最近は杏とか冬弥ともよく話すようになってるし別に友達が少ないわけじゃないぞ?」

 

「あ〜、あっはは……なんかごめんね?というか先輩、杏とか冬弥くんと友達だったんだ!!だったらその2人誘えばいいんじゃないの?」

 

「……」

 

 

ド正論を食らい押し黙ってしまったが全くもってその通りだ、人を遊びに誘うなんてほとんどやった事なかったから視野が狭まっていたのか?

幸い休日までまだ日はあるので後日杏達を探すことにしよう。

 

瑞希とは途中まで一緒に帰ったがずっと今制作中の曲の話をしているだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日、朝〜

 

 

「風紀委員です。服装の検査にご協力お願いします……」

 

 

清々しい日本晴れの下。眠気眼で学校の校門付近を通ると、えらく棒読みで声をかけられた。

 

視線を向ければ見知った顔がプリントを挟んだボードとボールペンを持ち。珍しく制服の第一ボタンもしっかり締め、更にはブレザーのボタンまで締めている。なれない丁寧な口調で呼びかけている所為かなんとも言えない顔でこっちを見ていた。

 

 

「おはよ、杏。そういえば風紀委員だったな」

 

「おはようございます、真尋さん。我ながら似合ってないとは思うんですけど…なっちゃったものはしょうがないですから。とりあえず、服装検査しますねー、と言ってもざっと見た感じ大丈夫そうですね」

 

 

襟元、第一ボタン、耳元、靴下、等などを指差ししながらチェックすると「おっけー」と呟きながらこちらに向き直る。

 

 

「やっぱり大丈夫ですね、ブレザーのボタンは今日の全校集会の時は締めてください。はい、じゃあ通っていいですよ」

 

「あ、その前に…」

 

 

チケット2枚渡しながら司に貰ってからの話の旨を伝える。

 

 

「休日…明日ですよね?特にイベントもなかったからお父さんに手伝い頼まれない限りは大丈夫だと思うけど…でもなんで2枚?」

 

「杏の方から冬弥か彰人のどっちか都合のいい方誘ってくれ。同じ1年だし会う機会多いだろ?」

 

「私は良いけど、真尋さんは良いの?」

 

「何が?」

 

「いや、こういうのって本人が誘った方がいいんじゃないかなーって……」

 

「……」

 

 

先日と同じようにド正論を食らい押し黙ってしまったが今回も全くもってその通りだ。そもそもそれだとどっちが来るのか連絡貰わないと俺も当日まで分からないし、もし2人とも都合が合わなかったら杏が一番困るだろ。

 

諸々踏まえて一言謝りながらチケットを1枚返してもらい懐にしまう。

 

「じゃあ」とお互いに一声かけて教室に行こうとしたが一つ気になったので聞いておいた

 

 

「杏、お前ピアス付けてるけどいいのか?」

 

「え!ほんとだ気づかなかった…癖でつけてきちゃったのかな?」

 

 

頑張れ風紀委員…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜昼休み〜

 

司に「中庭で俺と共にランチタイムと行こうではないか!」と言われたが、生憎あともう1人を誘うためにパス。昼食も少し急ぎめに10分もかけずに済ませ1年の教室に向かう…が、そこでピタリと足を止める。

 

……冬弥と彰人って何組だ?

1年だから1階の教室なのは間違いないんだが。まあ、A組から順番に行くか。

 

他学年の教室に入るのなんて初めてなので少し、いやかなり緊張しながらドアを開けようとすると、何と自動で開いた。

一瞬「自動ドア?1年の教室は便利だな」なんて馬鹿なことを考えたが普通に人が中から開けたみたいだ。

かなり驚かれたが「青柳と東雲って何組かわかる?」と聞くと「多分、青柳はB組て東雲はC組だと思います」とちゃんと答えてくれた、いい子で良かった。

 

さっきの子にお礼を言いB組に向かうとら廊下側の窓から冬弥と彰人が机を囲んでいるのが目に入った。さっきの人が言っていることが正しいなら、彰人がパンと紙パック持って冬弥のいるクラスに来たんだろう…なんか可愛いな。

 

と、そんな俺の思考を察知したのか、彰人がこちらにちらりと目を向ける。冬弥もそれに気がついたようで食べる手を止めてこちらを向く。

見つかったので教室に入り2人の元まで行く

 

 

「どうしたんすかセンパイ、1年の教室に来るなんて珍しい…てか初めてじゃないっすか」

 

「ああ、実は冬弥と彰人に聞きたいことがあってな。明日の休みって暇か?」

 

「明日ですか?俺はイベントもないので何も予定は無いですね」

 

「あー、明日はちょっと用事が…」

 

 

どうやら明日暇なのは冬弥だけらしい、こちらからすればありがたいな。というわけで冬弥にチケットを渡しながら概要を説明すると…

 

 

「是非ッ!行かせてくださいッ!!」

 

 

両手でチケットを力強く受け取りながら快く了承してくれた……この様子なら公演時間教えたらチケット渡さなくても自腹で買って行ったんじゃないか?

 

 

「てかセンパイ、今回は俺が用事で行けませんでしたけどもし俺も行けるってなってたらどうするつもりだったんすか?」

 

「全く考えてなかった、それより用事ってどっか行くのか?」

 

「まぁ、ちょっと朝一から家族と食べに出かけるだけですよ」

 

「あぁ、お姉さんとチーズケーキを一緒に食べに行くんだろ?なんでも数に限りがあるとか」

 

「ば!冬弥、お前、言うんじゃねぇよ!!」

 

「?……何か間違ったことを言ったか?」

 

「いや、間違ってねぇけど…そうじゃなくて、あーもういいや、めんどくせぇ」

 

 

……前々から思っていたが冬弥ってクールキャラなんじゃなくてド天然キャラなんじゃないだろうか?

にしてもなるほどな、確かに高校一年生という多感な時期に『お姉ちゃんとケーキ食べてきます!』とは言い難いわな、現に顔が真っ赤になってる。写真…はフラッシュとかでバレるから動画撮って杏に送っとこ

 

渡すものは渡したので冬弥と彰人に一声かけて教室に戻ると司が中庭から戻って来ていた。

 

 

「あ、そういえば明日のショーって何時から始まるんだ?」

 

「む、そういえば伝えていなかったな。明日は11時が1番始めのショーだ、そこから1時間30分毎に合計で5回ショーを行う」

 

「ほー、5回もやるのか、大変だな。空いてる時間帯とかあるか?」

 

「ふっ、スターたる俺が主演を務めるショーだぞ?常に客席満席状態よ!フハハハハ!!」

 

「(後で類に聞こ)……」

 

 

放課後、類に穴場時間を聞きに行ったがどうやら本当にほぼ席は埋まっているらしい。昼時とかは空いてるかと思ったが食べ物片手に見に来る人が結構いるみたいだ。

 

その後は類に感謝を伝え帰路に着いた、疑ってすまんな司

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜帰宅後〜

 

すぐにPCを起動、ナイトコードじゃない方のトークアプリを立ち上げグループを作成。冬弥のアカウントは知らないので瑞希と杏だけを招待して待機。

 

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《マヒロさんがmizuki☆さんとANさんを招待しました》

《mizuki☆さんが参加しました》

 

mizuki☆:『やっほー、残り2人誘えた〜?』

 

マヒロ:『おー、無事誘えた。というかこっちの名前はAmiaじゃないんだな』

 

mizuki☆:『さすがにね、一応秘密にしてる訳だし。あとの二人にも言わないでね?』

 

《ANさんが参加しました》

 

AN:『お疲れ様です、真尋さん。動画感謝です』

 

mizuki☆:『お、杏じゃん!おつおつ〜、動画って何の話?』

 

マヒロ:『おつ、動画は秘密だ』

 

AN:『瑞希じゃん!先輩って瑞希と知り合いだったんですか?』

 

マヒロ:『色々あってな、それより冬弥のアカウント知ってるか?知ってたら招待して欲しい』

 

《mizuki☆さんがtoyaさんを招待しました》

《ANさんがtoyaさんを招待しました》

 

mizuki☆:『あ』

 

AN:『2人で招待しちゃったね(笑)』

 

《toyaさんが参加しました》

 

toya:『お疲れ様です』

 

マヒロ:『おつ、これで全員だな』

 

toya:『2人からいっぺんに招待が来たのでびっくりしました』

 

mizuki☆:『あっはは、ごめんね』

 

AN:『ごめんごめん』

 

マヒロ:『それで明日なんだが集合場所はどこにする?』

 

toya:『俺は何処でも構いませんよ』

 

mizuki☆:『ボクもどこでもいいかな〜』

 

AN:『じゃあ現地集合でもいいんじゃないですか?』

 

マヒロ:『一応11時から一回目のショーが見れるみたいで、それから1時間30分毎に5回ショーをやるんだってさ。』

 

mizuki☆ :『じゃあみんなでなにか食べてから行こうよ!』

 

toya :『食べる物ならパーク内にあるんじゃないか?』

 

AN :『ああいうところは値段が高いから…そういうことなら私も外で食べて行った方がいいと思うよ』

 

マヒロ:『え、そうなの?あんまり行ったことないから知らんかった』

 

mizuki☆ :『ヤバいよ、自販機の水が200円するんだよ』

 

toya :『富士山と同じだな』

 

マヒロ:『……ファミレスに11時30分頃集合でおk?』

 

mizuki☆ :『おけー』

 

AN :『異議なーし』

 

toya :『了解です。ちなみに、富士山の自販機は登れば登るほど高くなるみたいで5合目では200円、6合目では300円、7合目では400円、8合目から頂上では500円になるみたいですよ』

 

マヒロ:『マジかよww』

 

mizuki☆ :『へー!』

 

AN :『絶対水持って登らないとダメじゃん』

 

 

……………………

…………………

………………

……………

…………

………

……

 

 

=========================

 

その後はためになるようなならないような雑談をしてから明日に備えて早めに眠ることにした。

 

 

 

……富士山に水いっぱい持ってって売ったら儲かるかな?

 





なんでもない日常を丁寧に書くのがいちばん楽しいです。

真尋の同年代の友好関係は司と類が仲良しな友達でその他は知り合いもしくはクラスメイトレベルと認識していてください。私も2、3人仲良い奴がいただけでした。

風紀委員って現実で見たことないんですけど服装検査とか頭髪検査をする先生の手伝いくらいしかやることないらしいですね、インターネット君が言ってました。(多分それだけじゃない)

彰人がパンと紙パック持って移動してるところ想像するだけでなんか可愛く感じるの私だけでしょうか?

続けれたら頑張ります。
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