ライスシャワーに魔の手が掛かる 作:耳と尻尾に釣られたドクター
ミホノブルボンどころかカレンチャンもナリタタイシンもナリタブライアンも出ません。ファルコは天井しました。ダート戦士いないんや…
ワイ「カレンチャンこい!!!!」
(星3演出)(2枚)
ワイ「こい!!!!おん!!!」
「「サイレンススズカです」」
ワイ「あああああああああああああ!!!!!!!」
見てたフレンズ「芸人かよwwwwww」
「ここが、例の…」
商店街の目立たない一角に位置する怪しい佇まいの店。その扉の前にダイワスカーレットは立っていた。
紹介してくれたアグネスタキオンの言う通り、紹介されなければここが店だとはまず気付かないだろう。窓はスモークが掛けられ入り口のドア以外に店内が覗ける場所はない。何より、なんの看板も掛かっていないので、そもそも店だと判断できるのが扉のOpenと書かれたちっちゃなかけ看板くらいだ。
何故かレース前以上に緊張してしまっているが、意を決して扉を開ける。カランカランと喫茶店の様なドアベルが鳴るのに、意図して若干暗くされた店内がミスマッチでちょっと怖い。本当に怪しい店である。
「す、すみませーん。誰か居ますか…?」
勇気を振り絞って声を出すが、ちょっと掠れて震えている。尻尾も足の間に入っていかにも「ビビってます」と言うのを如実に示している。
暫くして店の奥、カーテンで仕切られた所からヌゥッと一人の男性が現れた。
「(待って待って待って!?もしかしなくても違う所に入っちゃった!?)」
「いらっしゃいませ。その制服ですと、トレセン学園のウマ娘のようですね。一応、誰に紹介されてか聞いてもよろしいでしょうか?」
「ア、アグネスタキオンさんからこの場所を聞きました」
「ああ、タキオン嬢からでしたか。なら大丈夫そうですね。ご案内しますので中へどうぞ」
スキンヘッドで仏頂面、おまけに身長も高いのでヤから始まる人が居るやばいところかと思ったが、正しい様だった。だがしかし、アグネスタキオンの呼び名が「タキオン嬢」なのはどう言う事なのか、一瞬脳内に宇宙が広がったダイワスカーレットだが気にしない事にした。
▼▼▼
「さて、本日はどの様なお悩みでこちらに?」
カーテンで仕切られた場所の奥、至って普通のマッサージ店の様な装いの部屋に通されたダイワスカーレット。
どことなく病院の診察室の様な場所で対面して座り、店長から質問を受けていた。
「最近、よく肩が凝ってしまって…それに釣られて首も痛いです」
「ふむ…腰の方に痛みはないですか?」
「腰はなんともないです。今のところは、ですけど」
予想より至って普通の質問に、必要以上にビビっていたのがバカらしくなってきた。確かに見た目は怖いが、アグネスタキオンから聞いていた様に中身はごくごく普通のいい人だと思う。
そして肩こりの原因だが、なんとなく分かっている。そして店長も分かっているらしいので深く聞いてこないあたり、かなり気を遣ってくれているとも分かった。
「…肩こりの原因とされるものは幾つかありますが、基本的には肩周りの筋肉である僧帽筋が緊張する事で起きるとされています。これは血行が悪いと起きるもので、悪い姿勢からくる筋疲労とストレスが原因とされます」
差し出された紙には簡単な人体図と筋肉が描かれていた。中等部のダイワスカーレットでも分かるとてもいい資料である。もしかしたら、既に何人か来ているのかも知れない。
「人体の10%の重量を占める頭部が緊張状態の筋肉にさらなる負荷をかけ、その結果として血行が悪くなり肩こりとなる事が多いです。同様にストレスを抱えたままでいるのも負担をかけることに変わりはないですね。あとは座りっぱなしの状況で猫背で居ると余計に悪くなります」
「姿勢には気をつけてますけど、ここ最近はテスト勉強の為に長時間座っていました」
「ああ、なるほど。で、あればそれも原因になっているかもしれませんね」
少々お待ちください、と言って店長は一度席を立った。少しして戻ってきた店長の手には薄手の簡易的な羽織る長袖があった。
「今日はベッドに横になっての施術はやらなくても良さそうですね。今着ている制服を脱いでこちらを羽織ってください。着替えの部屋はあちらにありますので、焦らないで着替えてください」
「分かりました」
思ったよりも普通の事をするんだな、と簡単に思っていたダイワスカーレット。しかし、そんな考えは見当外れだというのを身をもって知ることとなった。
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言われた通りに着替え、椅子に座るダイワスカーレット。その背後には店長がよくわからないワゴン型の道具入れと共に立っている。
「これから施術をしていくのですが、極端に痛かったりよろしくない所に触れてしまって気になるといった場合、遠慮せずに申告して下さい」
諸々の注意事項などを受け、店長は最初にダイワスカーレットの左腕を持つ。肩と水平になる高さまで持ち上げ、付け根を押しながらゆっくりと腕を回す。
「(思ってる以上に普通過ぎるわね…)」
付け根の押す場所を何回か腕を回す度にずらし、入念に凝りを解している様である。暫くして、押す部分をずらした時だった。押されてちょっと痛いところが出てきた。
「んっ」
「失礼、今押した場所が凝り固まっている場所です。少しずつ押しながらやっていきますので、少しだけ我慢してください」
そうして何回かに分けて、その部分を段階的に押しながら解していく。5回ほどやったところで、一度左腕が下ろされた。
その時点でダイワスカーレットは驚いた。受ける前に比べて痛みが全くと言っていいほどない。今しがた感じている痛みも、恐らくは揉まれたことによる揉み疲れだと思われる。
未だに痛い右側と比べると天と地ほどの差がある。これほどの短時間でここまで変わるものなのか、と予想以上の結果だった。
「普段ストレッチなどをちゃんとしているお陰で、随分とやり易かったですね。今後もストレッチはしっかり行う様に」
「は、はい」
「これから右側もやりますが、左側に違和感はありませんか?」
「大丈夫です。予想以上に痛みがなくてびっくりしてます…」
「それは良かった」
はっはっは、と朗らかに笑う様は親戚のおじさんみたいな雰囲気をしている。見た目は完全にヤから始まる(自称)自営業の世界の人だが。
続けて右腕も同じ様に持ち上げられ、左側と同じようにして回されながら解されていく。
そうして何事も無く右側も終わったところで、ダイワスカーレットは少し眠気を感じ始めていた。
「…もしや、少し眠かったりしますか?」
「うっ…そうです、ね…。ちょっと、眠いです」
「もう少しで終わりますから、頑張ってください」
ぽやーっとした感じで受け答えをしたが、結構眠い。テスト勉強をやりすぎていたのか、体は休みを求めていたらしい。力が抜けたからか、それが原因で眠くなってきていた。
「すこーしだけ下を向いてください。そうです、そのまま」
眠いところで下を向いてほしいと言われた。下手すると寝ちゃうんじゃないかと思っているタイミングで、髪の付け根付近に温かいタオルが置かれた。
「ふあ…」
「頑張って起きていてください。あと少しなので」
絶妙に眠いタイミングで置かれた温タオルが眠気にスパートを掛けてくる。温タオルの上から髪の付け根付近を両手の指でグイグイと押され、程よい温かさと刺激で力がどんどん抜けていく。
眠気に負けない様に意識を集中させるが、いかんせん気持ち良すぎてダメになっていくのが分かる。
「(うー…ダメ…気持ち良すぎて眠い…)」
店長が声をかけてくるが、正直言って何を喋っているか分からないくらいにぽやぽやしてきた。そのままダイワスカーレットは結局、睡魔に負けてこっくりと頭を落として意識を手放してしまった。
「スカーレットさん、頑張って起きててくださーい。……ダメみたいですね」
店長は諦めて、眠ってしまったダイワスカーレットを施術用のベッドへと運ぶことにした。
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「…と言うことがありまして。それで門限を過ぎてしまいました…」
「はぁ…中々練習に来ないどころか、門限過ぎまで帰ってこないわで心配したんだぞ。そこの店長とライスシャワーのトレーナーが知り合いでよかったな」
「ほんっとうにすみませんでした!!!」
「次は気をつける様に」
「はい…」
後日、エアグルーヴに優しく叱られるダイワスカーレットの姿が生徒会室前にあった。
エアグルーヴはふと、気になった事をダイワスカーレットに聞いてみる。
「ところでだが、たった数時間で体の調子がいつも以上に良くなったと言うそのマッサージ店は商店街のどこにあるんだ?」
「あー、それはですね…」
匿名投稿してるんですけど、深い意味は特にないです。ちなみに前科として「モフモフしたいドクター」と言う作品をアークナイツで書いてます。
耳と尻尾に釣られないわけがないんだよなぁ!!!!