遊戯王GX 語り継がれぬ物語 デュエルアカデミアのもう1人の英雄   作:桐山唯

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第113話 虚無と無限

「唯、……汝、我と決着を付けよ……。」

 

声に誘われるまま、アカデミアを移動していると大徳寺先生の人魂とファラオが。

 

「唯君、アレを見るニャ。」

 

日食の月が迫ってきます。

 

「どう言う事?!」

「唯……時は満ちた……汝と我、決着の時……」

「誰ですか、貴方は…!」

「我が名はダークネス……先程の使いは我が一部に過ぎぬ……」

 

藤原がアイツの一部…?!

 

「汝、我の真なる姿を未だ見ず……」

「なら姿を見せなさい。ダークネス!」

 

何やら、暗い海面に浮かんだカード郡から次々と黒い波動が飛び出してきて、人型の悪魔の姿を取りました。

 

「これがダークネス?!」

「我の名はダークネス……もう一つの真実……もう一つの世界そのもの……」

「唯君、気を付けるのニャー。ダークネスの後ろのあの球体の中には私と同じ多くの人間の思念が存在るニャ~!」

「と言う事はあの中に皆が…!」

 

となると尚更やることは1つ。コイツを倒し、囚われている全てを助け出す。

 

「その通り。汝の探す者達は我が世界に招待してある。」

「アンタの世界だと?!何が目的!」

「我に望みなど無い。我は理によって動く者……そう……世界の真実……法則と言っていい……」

「それじゃあ、この世界からみんなが消えてお前の元に行ったのも当たり前の事だって言うの!?信じられない、そんな事!」

「汝、その者達の苦悩を知らず。多くの者にとって我が世界は大いなる安らぎ……。という訳で、その身体で知るがいい。」

 

と、ダークネスの目が光り、万丈目と翔と明日香の悪夢を見せ付けてきます。

 

「彼らは既に全てを捨てた。そこには既に希望も絶望も無い。全ての人間の意識が溶け合った無の中で彼らは永遠に生き、一つとなる……。」

 

海面に浮かぶ多くの人影が見えます。

そして、それを支配するかの如く、上にダークネスの姿が見えます。

 

「彼らは、その安息を選択んだのだよ。真実の始まりは、余りにも遠く、何も存在しない暗闇で……最初に一枚のカードが生まれた。そして、表と裏が決まり世界の始まりが訪れる。やがてそこに星星が生まれそして、この世界は築かれ人間が万物の頂点に立った。」

「世界をカードが創造…?!」

「人間が世界の起源であるカードデュエルモンスターズを見つける事は必然だったと言っていい。だが故に、デュエルモンスターズこそ、人間の心を計る試金石、心を移す鏡であった。もし、汝の住む世界をカードの表と喩えるなら我が世界はその影、闇。」

 

まさか…心の闇が奴を…

 

「もしデュエルモンスターズを操るデュエリスト達の心に光が宿り続けていたなら、表の世界の安息は約束されていたかもしれない。しかし、デュエリスト達の心の多くは闇に染まり我が世界に流れ込んだのだ……。」

 

海面に浮かんだカードに黒い思念が注ぎ込まれるイメージが浮かびます。

 

「ふざけないでよ。デュエリスト達の心が汚れたから、お前が現れたって言うの?!」

「その通り。我に野心は無い。多くの闇に塗り込められた力が我を目覚めさせたのだ。我が世界がこの世界にとって代わるのは、水が高い場所から低い場所に流れるが如く。自然の理…言うなれば、我は救世主……!!」

「何が救世主か。他人の記憶を消し、無理矢理お前の世界に引きずり込んだくせに。」

「流れ出した激流は止められん。我は流れのままに、そこに立ちはだかる小さな障害を排除したに過ぎん。唯、汝は理解している。何ゆえ我が世界に力が与えられたのかを。」

 

そう言えば斎王はアカデミアで起こった三幻魔復活、光の結社、そしてユベルの事件。これらが積み重なった結果と、推測していた…。

 

「力を持った人間達は……常に心の闇に堕ち、デュエルモンスターズの力を悪用してきた。十代そやつもそのうちの一人。汝が我に力を与えたのだ……!」

「十代はあんたみたいな奴を呼び覚ます為に闇に堕ちたんじゃない。むしろ、あんたみたいな奴を倒す為に、闇の力を手に入れたんだ!」

「汝はデュエルモンスターズの精霊と人間、2つの魂を併せ持つイレギュラー。最早、我が世界で生きるには相応しくない魂の様だ……。そして貴様もこの世界の流れを断ち切る存在。貴様も我が世界には相応しくない。貴様を滅する。」

 

やっと、デュエル開始か。

相手の背中から5枚の羽が生える。あれがデュエルディスクの代わりなのだろうか。

 

「貴様等の信じるデュエルモンスターズで!」

唯君、気をつけるニャ!!そいつは今までの相手とは違うニャ~!!」

「理解っています。だけど、コイツを倒さなきゃ、元の世界は戻ってこない!!」

「「デュエル!」」

 

1st TURN:ダークネス

 

「我のターン、ドロー。《ダークネスアイ》を召喚。そして《ダークネス》を発動。」

「ダークネス…それがアンタの使うシリーズね…。」

「その効果で発動時、デッキから5枚の罠カードをセットする。」

 

いきなり5枚の伏せカードをデッキから…?!

 

「ターン、エンド。」

 

ダークネス 手札4 ライフ8000

モンスター:《ダークネスアイ》ATK0

魔法罠:《ダークネス》、伏せ5

 

「私のターン、ドロー。《アグロヴァル》を召喚。」

「その召還時、伏せカード発動。《虚無》《無限》。その間にあるカードを発動する。間にあるのは《ダークネス1》1枚のみ。《ダークネス1》の効果。場の表側表示のダークネスと名の付いた永続罠の数だけ場のカードを破壊する。《アグロヴァル》を破壊。」

「っ…カードを1枚伏せてターン、エンド。」

「エンドフェイズ、《ダークネス》の効果で自分の場に他の表側表示のカードがあるなら、自分の場の他の魔法罠カード全てはセット状態に戻る。」

 

ダークネス 手札4 ライフ8000

モンスター:《ダークネスアイ》ATK0

魔法罠:《ダークネス》、伏せ5(《虚無》《無限》《ダークネス1》)

 

唯 手札4 ライフ8000

モンスター:なし

魔法罠:伏せ1

 

「我のターン、ドロー。《ダークネスアウトサイダー》を召喚。手札1枚を捨てる事で、相手のデッキに存在するカード1枚と入れ替わる。」

「何ですって?!」

「汝のデッキより《ブラスターブレード》を呼び出す。」

 

《ブラスターブレード》ATK2900

 

『すみません、マスター…』

「この状況は…」

「《ブラスターブレード》でダイレクト。」

「伏せカード、オープン。《ジュエルインパクト》。デッキより《イゾルデ》と《めるみー》を守備で特殊。」

 

どうなる…

 

「《ブラスターブレード》で《めるみー》を攻撃。」

 

《ブラスターブレード》ATK2900VS《めるみー》DEF1000

 

「《虚無》《無限》を発動。間にあるのは《ダークネス2》《ダークネス3》《ダークネス1》。《ダークネス3》の効果。ダークネスと名の付いた永続罠の数×100のダメージを与える。ただし、場の他のダークネスと名の付いた永続罠の効果は無効となる。」

 

唯ライフ8000→5000

 

「ぐっ…」

「《ダークネスアイ》を守備にしてエンドフェイズ、《ブラスターブレード》の効果で800のダメージを与える。」

 

唯ライフ5000→4200

 

「ターン、エンド。」

 

ダークネス 手札4 ライフ8000

モンスター:《ダークネスアイ》DEF0、《ブラスターブレード》ATK2900

魔法罠:《ダークネス》、伏せ5(《虚無》《無限》《ダークネス1》

《ダークネス2》《ダークネス3》)

 

唯 手札4 ライフ4200

モンスター:なし

魔法罠:なし

 

「私のターン、ドロー。スタンバイフェイズ、《めるみー》は復活する。これ以上の再利用はさせない…。《ジュエリーショップ》を発動。」

「伏せカード、オープン。《虚無》《無限》。間にあるのは《ダークネス1》《ダークネス2》。《ダークネス1》の効果を適応。《ジュエリーショップ》と《めるみー》を破壊。ただし、場の他のダークネスと名の付いた永続罠の効果は無効となる。」

 

《虚無》と《無限》の効果でしか発動出来ず、場のカードのダークネス罠の数だけ効果が倍加して他のダークネス罠の効果を無くす。…これが恐らくダークネス罠の共通効果ね…。

 

「《シュヴィ》を召喚。《シュヴィ》と《イゾルデ》で融合。《ジュリア》!《ジュリア》で《ブラスターブレード》を攻撃。」

 

《ジュリア》ATK3450VS《ブラスターブレード》ATK2900

ダークネスライフ8000→7450

 

「1枚伏せてターン、エンド。」

 

ダークネス 手札4 ライフ8000

モンスター:《ダークネスアイ》DEF0

魔法罠:《ダークネス》、伏せ5(《虚無》《無限》《ダークネス1》

《ダークネス2》《ダークネス3》)

 

唯 手札2 ライフ4200

モンスター:《ジュリア》ATK2000

魔法罠:伏せ1

 

「我のターン、ドロー。《ダークネスアイ》の効果でダークネスモンスターはリリース無しで召喚する事が出来る。現れよ、《ダークネスデストロイヤー》。」

「攻撃力2300?」

 

「デストロイヤーで《ジュリア》を攻撃。《ジュリア》の処理後、伏せカード、オープン。《虚無》《無限》。間にあるのは《ダークネス2》《ダークネス3》。《ダークネス2》の効果。対象の攻撃力を1枚に付き1000上げる。そして、他のカードの効果は無効。」

 

《デストロイヤー》ATK2300→4300

 

「伏せカード、オープン。《戦士の抵抗》。このターン、《ジュリア》歯戦闘破壊から守られる。」

「《デストロイヤー》は2回攻撃可能。」

 

《デストロイヤー》ATK4300VS《ジュリア》ATK3150

《デストロイヤー》ATK4300VS《ジュリア》ATK3150

唯ライフ4200→1900

 

「不味いニャ、ライフがもう《ダークネス2》圏内ニャ…。」

「ターン、エンド。」

「2回ダメージを受けた事で、《戦士の抵抗》の効果で2枚ドロー。」

 

ダークネス 手札4 ライフ8000

モンスター:《ダークネスアイ》DEF0

魔法罠:《ダークネス》、伏せ5(《虚無》《無限》《ダークネス1》

《ダークネス2》《ダークネス3》)

 

唯 手札4 ライフ1900

モンスター:《ジュリア》ATK2000

魔法罠:なし

 

「私のターン、ドロー。《ダークネス》攻略と行こう。」

「何?!」

「スタンバイに《めるみー》は復活。《死者蘇生》を発動。蘇れ、《ブラスターブレード》!」

 

《ブラスターブレード》ATK2900

 

「《ジュリア》で《デストロイヤー》を攻撃。」

「伏せカード、オープン。《虚無》《無限》。」

「ここだ。《サイクロン》発動。《虚無》を破壊する。」

「ば、馬鹿な…!」

「これで、《虚無》が存在しなくなったため、間のカードを指定出来ず、発動は出来ない。」

 

《ジュリア》ATK3150VS《デストロイヤー》ATK2300

ダークネスライフ8000→7150

 

「《ブラスターブレード》で《ダークネスアイ》を攻撃。」

 

《ブラスターブレード》ATK2900VS《ダークネスアイ》DEF0

 

「エンドフェイズ、《ブラスターブレード》の効果。《デストロイヤー》のレベル×200のダメージを与える。」

 

ダークネスライフ7150→5550

 

ダークネス 手札4 ライフ5550

モンスター:なし

魔法罠:《ダークネス》、伏せ4(《無限》《ダークネス1》《ダークネス2》

《ダークネス3》)

 

唯 手札4 ライフ1900

モンスター:《ジュリア》ATK2000、《めるみー》DEF1000

《ブラスターブレード》ATK2900

魔法罠:なし




次回、最後の希望
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