遊戯王GX 語り継がれぬ物語 デュエルアカデミアのもう1人の英雄 作:桐山唯
デュエルが終わった後、多大な疲れに襲われ、足元がふらつく。
このデュエル…何かがおかしい。そう思われる程に。
その日は疲れも有り、すぐ寮で休んだ。
「十代君に唯君。君達に会いたいと言う人が港に来ている。来てくれ。」
と言う校長からの伝言をクロノス先生から聞いたのは今から10分前、デュエルが終わってから1日が経った後の事であった。
その伝言に従い、校長室に行くと、そこには白髪の少年が居た。
服は、チャイナドレスに似た感じのデザインで、こちらも白である。
「貴方が、私達を?」
「はい。私の名は立凪タクト。」
「それで、俺達に何の用だ?」
「2つの世界に破滅の危機が訪れようとしています。」
2つの世界が同時に…
「どの世界も、唯。貴方には重要な問題だと思います。」
「と言う事は、まさか…」
「はい。《惑星クレイ》とこの《地球》。それぞれに危機が訪れようとしているのです。」
そんな…惑星クレイはこないだ救ったはず…
それにこの地球だって…
「どうして?と言う顔ですね。《リンクジョーカー》はそれだけ、執念深いと言う事です。それに、今はこの《地球》すらも標的となっています。」
「まさか、私が《クレイ》を救ったのが原因で標的に?」
「それもあるでしょう。ですが、この世界の中から《リンクジョーカー》を導く《先導者》を探しているのかも知れません。」
「えっと、さっぱりなんだけど…。」
そう言えば、十代にはここまでの事を全く話してなかったっけ。
手短に纏めて十代に話す。
「つまり、この世界を含めた3つの世界がその侵略者によって事だな?」
「そう言う事です。その侵略者達の大本である虚無はより兵を強化し、再び攻めようとしています。」
私達が戦って来た奴等が含まれるのかどうか…
「ええ。1つは星輝兵。唯、貴方がクレイで戦っていた侵略者達がこの者達です。貴方が戦った時は、様子見だったようで、下っ端共や実験段階の者達だったようです。ですが、今回は本格的な侵攻と言う事で、戦力の大部分が《クレイ》や《地球》に向っていると言う事です。」
「私が戦った奴等は普通に強かった。この学園の大多数が手も足も出ないとも思える程に。」
「そんな奴等が、尖兵だったてのか…」
「へっへっへっ。譲ちゃん、デュエルだ。」
「坊ちゃんもなぁ。」
「いきなりЯファイターの登場ですか…あの者達は虚無によって操られています。デュエルで浄化を。」
いきなりお出ましですか。
「「デュエル!」」
デュエルの開始と共に、フィールドは宇宙空間に変わる。
FIRST TURN:Яファーター
「俺のターン、ドロー。カードを1枚伏せる。ターン、エンド。」
Яファイター 手札4 ライフ8000
モンスター:なし
魔法罠:伏せ1
「私のターン、ドロー。」
この手札なら、1キル出来る!
「《おろかな埋葬》を発動。《ブラスターブレード》を墓地へ。《エリス》を召喚。効果で、《プラム》を特殊。」
『今日は特に飛ばしてるね~。』
「ええ。今日も頼むわよ。《プラム》の効果。手札1枚をコストに、墓地から手札コストにした《ミスト》を特殊。レベル2《プラム》とレベル4《エリス》にレベル3《ミスト》をチューニング。表裏一体。聖も邪もその刃に宿し、滅せよ! シンクロ召喚! ブラスター・ダーク!」
準備は整った。
後は、このカードを使い、一気に削り切る!
「双剣覚醒を発動。《ブラスターブレード》と《ブラスターダーク》を除外し、《マジェスティロードブラスター》を特殊。効果で、《ブラスターブレード》と《ブラスターダーク》を装備。」
《マジェスティロードブラスター》ATK3000→4000
「《マジェスティロードブラスター》でダイレクトアタック。2回攻撃よ!」
《マジェスティ》が敵を2回切り裂く。
やった?
Яファイターライフ8000→4000
「何故、ライフが…。」
それもあるが、場に2体のキリギリスが並ぶ。
「《無抵抗の真相》…。」
《無抵抗の真相》…そう言う事か…。
これで、ライフが残っている事、場にキリギリスが2体いる事にも説明が付く…
相手のデッキは…【エレキ】か…
厄介な相手ね。
しかもこれで最悪の状況が完成してしまった。
《エレキ》を攻撃対象にも効果対象にも出来ない…突破は困難になるわね…
《無抵抗の真相》
通常罠
相手モンスターの直接攻撃によって自分が戦闘ダメージを受けた時、手札のレベル1モンスター1体を相手に見せて発動する。
相手に見せたモンスター1体と、自分のデッキに存在する同名モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。
《エレキリギリス》
効果モンスター
ATK0 DEF0 レベル1 光 雷
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手は表側表示で存在する他の「エレキ」と名のついたモンスターを攻撃対象に選択できず、カードの効果の対象にする事もできない。
「ターン、エンド。」
Яファイター 手札3 ライフ4000
モンスター:《エレキリギリス》DEF0、《エレキリギリス》DEF0
魔法罠:なし
唯 手札1 ライフ7000
モンスター:《マジェスティロードブラスター》ATK4000
魔法罠:《ブラスターブレード》、《ブラスターダーク》
「俺のターン、ドロー。《エレキジ》を召喚。《エレキジ》はダイレクトアタックが可能。《エレキジ》でダイレクト。」
唯ライフ8000→7000
「このカードが直接攻撃で、ダメージを与えた場合、場のモンスター1体をエンドフェイズまで除外する。《マジェスティロードブラスター》を除外。」
「くっ。」
「ターン、エンド。」
Яファイター 手札3 ライフ4000
モンスター:《エレキリギリス》DEF0、《エレキリギリス》DEF0、《エレキジ》ATK1000
魔法罠:なし
唯 手札1 ライフ7000
モンスター:《マジェスティロードブラスター》ATK3000
魔法罠:なし
「私のターン、ドロー。」
結果論だけど、手札のめるみーを使って、ジュリアを出しての様子見が一番だったか…
ええい、悩んでも仕方無い。
「手札の《めるみー》をコストに、会合を発動。2ドロー。ターン、エンド。」
Яファイター 手札3 ライフ4000
モンスター:《エレキリギリス》DEF0、《エレキリギリス》DEF0、《エレキジ》ATK1000
魔法罠:なし
唯 手札2 ライフ7000
モンスター:《マジェスティロードブラスター》ATK3000
魔法罠:なし
「俺のターン、ドロー。手札の《サンダーシーホース》の効果。《エレキジ》2体をサーチ。」
《サンダーシーホース》
効果モンスター
ATK1600 DEF1200 レベル4 光 雷
自分のメインフェイズ時に、このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから雷族・光属性・レベル4・攻撃力1600以下の同名モンスター2体を手札に加える。
「サンダー・シーホース」の効果は1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン自分はモンスターを特殊召喚できない。
「《エレキジ》を召喚。《エレキジ》2体でダイレクト!」
唯ライフ7000→5000
ぐっ。今は耐えるしか…
「ターン、エンド。」
Яファイター 手札4(《エレキジ》) ライフ4000
モンスター:《エレキリギリス》DEF0、《エレキリギリス》DEF0、《エレキジ》ATK1000、《エレキジ》ATK1000
魔法罠:なし
唯 手札1 ライフ5000
モンスター:なし
魔法罠:なし
「私のターン、ドロー。」
来た、逆転の一手…
「スタンバイフェイズ、《めるみー》は復活。《戦士の生還》を発動。墓地から、《ミスト》をサルベージ。《ミスト》を召喚。レベル4《めるみー》にレベル3《ミスト》をチューニング。冷たい炎が世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け!シンクロ召喚!現れよ、《ブラックローズドラゴン》!《ブラックローズドラゴン》の効果。ブラックローズガイル!」
この効果で場は吹っ飛ぶ。
反撃開始よ。
「ターン、エンド。」
Яファイター 手札4(《エレキジ》) ライフ4000
モンスター:なし
魔法罠:なし
唯 手札1 ライフ5000
モンスター:なし
魔法罠:なし
「俺のターン、ドロー。フハハハハ。」
「何がおかしいの?」
「俺の最強の切り札で貴様を地獄に落としてやる。《OKaサンダー》を召喚。効果で、《OToサンダー》を特殊。更に、《OToサンダー》の効果で、《エレキジ》を特殊。」
《OKaサンダー》
効果モンスター
ATK1400 DEF700 レベル4 光 雷
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
手札から「OKaサンダー」以外の雷族・光属性・レベル4のモンスター1体を召喚する。
《OToサンダー》
効果モンスター
ATK1300 DEF600 レベル4 光 雷
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
手札から「OToサンダー」以外の雷族・光属性・レベル4のモンスター1体を召喚する。
場にレベル4が3体…
「レベル4の《OKaサンダー》と《OToサンダー》と《エレキジ》の3体の雷族でオーバーレイ。雷鳴と共に、奴は現れる。周りに雷を振りまき全てを破壊せよ!《抹消者 ボーイングソードドラゴン》!」
「抹消者(イレイザー)」…確か、リンクジョーカーに対抗するため、設立されたなるかみの新たな軍隊だったはず…それが、どうしてここに…
こんな奴に…
「魔法カード…《虚無の因子》を発動。相手の場に3体の《虚無トークン》を特殊召還。その後、自分の墓地からモンスター1体を特殊召還する。」
《虚無トークン》DEF0
《虚無トークン》DEF0
《虚無トークン》DEF0
こんなトークンを送り付けて、何の意味が…
相手の場に《エレキジ》が現れる。
「魔法カード。《RUM-Я(リバース)フォース》を発動。自分の場のモンスター1体をリバースさせる。ランク4《抹消者 ボーイングソードドラゴン》1体でオーバーレイネットワークを再構築。闇に響くその声が世界を反転(リバース)させよと俺に囁く…… 見るがいい! 暗黒の暗闇に燃え上がる、漆黒の炎! カオスエクシーズチェンジ!抹消者 ボーイングセイバー・ドラゴン! ……“Я”!」
《ボーイングソード》との相違点は…背中に黒輪が現れた事…
《抹消者 ボーイングセイバードラゴンЯ》ATK2900
「くっ。これが、虚無の力…。」
「《ボーイングソード》のスキル。このカードがエクシーズモンスターの素材になった場合、相手の場のモンスター1体を破壊する。」
雷により、虚無トークンが打たれる。
その雷から、自らの力を悪用されて辛い気持ちのボーイングソードの気持ちが伝わる。
《ボーイングソード》…必ず、助けてあげる。だから、それまで耐えて…
「《ボーイングセイバー》のスキル。自分の場の雷族モンスター1体を裏向きで除外する事で、相手モンスター2体破壊する。」
《エレキジ》が黒輪に包まれ、カードの状態に戻る。
そして、黒雷が虚無トークンを打ち抜く。
「《ボーイングセイバー》は相手モンスターが破壊される度に攻撃力を200上昇させる。」
《抹消者 ボーイングセイバードラゴンЯ》ATK2900→3500
「攻撃力、3500…」
「《ボーイングセイバー》でダイレクト。」
唯ライフ5000→1500
私は黒雷に撃たれる。
「ぐっ。」
「苦しいか、苦しいか!直ぐ終わらせてやるよ!このカードでな!」
確かに苦しい…けど!
「《ボーイングソード》の苦しみに比べればこんな物…!」
「だが、貴様のライフは1500。モンスターを出しても、焼かれるだけだ。そして、手札は1枚。場には何もなし。どうやって逆転するというのだい?」
「くっ。」
「ターン、エンド。エンドフェイズ、《ボーイングセイバー》の効果で除外したモンスターが場に戻る。因みに、《ボーイングセイバー》は自身の攻撃力上昇は永続。ずっと、高攻撃力が続く。」
Яファイター 手札4(《エレキジ》) ライフ4000
モンスター:《ボーイングセイバー》3500、《エレキジ》DEF800
魔法罠:なし
唯 手札1 ライフ1500
モンスター:なし
魔法罠:なし
「私のターン、ドロー。墓地より《めるみー》を特殊。」
次のドローに望みを託す。
「《貪欲な壷》を発動。5枚を戻し、2ドロー。」
《プラム》《エリス》《ブラスターダーク》《マジェスティ》《ブラックローズ》を戻す。
闇から開放する準備は出来た…
これで…
「《プラム》を召喚。効果で、《アベレージシンクロン》を特殊。《アベレージシンクロン》《プラム》《めるみー》で融合。来て、《アシュレイ》!《アベレージシンクロン》の効果。互いのライフを平均にする。」
唯ライフ1500→2750
Яファイーターライフ4000→2750
「そして、《アシュレイ》の効果。《ボーイングセイバー》を破壊。」
「《ボーイングセイバー》の効果。攻撃力500と素材2つをコストに、破壊されない。」
《ボーイングセイバー》ATK3500→3000
「そんな効果が…。《秘技二刀流》を発動。《ブラスターブレード》を《アシュレイ》に装備。」
《アシュレイ》ATK2900→5800
「素材が1つしか無くなった今、身代わり効果も使えない!闇を払い、光を取り戻せ!《アシュレイ》で《ボーイングセイバー》を攻撃。」
「まさか、この俺がぁ…?!」
《アシュレイ》が《ボーイングセイバー》に峰打ちをし、その後、黒輪を切り裂く。
Яファイターライフ2750→0
「か…勝った…」
その時、デュエルの疲れでふらつく。
また…まただ…
気が遠のきながらそう思うのであった。
???side
唯や十代のデュエルを別の所から監視している者が居た
「彼女達、面白い物を付けていますね?」
「デスベルトと言う物で、学園の生徒は全て付けております。」
この通り。と言わんばかりに腕を見せる。
つまり、この者は学園の生徒である。だが、それがその者の意思で従っているのか、Яした影響かは定かではない。
「これが…。分析に回してみましょう。」
「えっと、私はどうすれば…」
「付いて来て下さい。」
コブラside
「デュエルエナジーは着実に溜まり始めている。リック、もう直で…」