遊戯王GX 語り継がれぬ物語 デュエルアカデミアのもう1人の英雄   作:桐山唯

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第55話 Я

デュエルが終わった後、多大な疲れに襲われ、足元がふらつく。

このデュエル…何かがおかしい。そう思われる程に。

その日は疲れも有り、すぐ寮で休んだ。

 

「十代君に唯君。君達に会いたいと言う人が港に来ている。来てくれ。」

 

と言う校長からの伝言をクロノス先生から聞いたのは今から10分前、デュエルが終わってから1日が経った後の事であった。

その伝言に従い、校長室に行くと、そこには白髪の少年が居た。

服は、チャイナドレスに似た感じのデザインで、こちらも白である。

 

「貴方が、私達を?」

「はい。私の名は立凪タクト。」

「それで、俺達に何の用だ?」

「2つの世界に破滅の危機が訪れようとしています。」

 

2つの世界が同時に…

 

「どの世界も、唯。貴方には重要な問題だと思います。」

「と言う事は、まさか…」

「はい。《惑星クレイ》とこの《地球》。それぞれに危機が訪れようとしているのです。」

 

そんな…惑星クレイはこないだ救ったはず…

それにこの地球だって…

 

「どうして?と言う顔ですね。《リンクジョーカー》はそれだけ、執念深いと言う事です。それに、今はこの《地球》すらも標的となっています。」

「まさか、私が《クレイ》を救ったのが原因で標的に?」

「それもあるでしょう。ですが、この世界の中から《リンクジョーカー》を導く《先導者》を探しているのかも知れません。」

「えっと、さっぱりなんだけど…。」

 

そう言えば、十代にはここまでの事を全く話してなかったっけ。

手短に纏めて十代に話す。

 

「つまり、この世界を含めた3つの世界がその侵略者によって事だな?」

「そう言う事です。その侵略者達の大本である虚無はより兵を強化し、再び攻めようとしています。」

 

私達が戦って来た奴等が含まれるのかどうか…

 

「ええ。1つは星輝兵。唯、貴方がクレイで戦っていた侵略者達がこの者達です。貴方が戦った時は、様子見だったようで、下っ端共や実験段階の者達だったようです。ですが、今回は本格的な侵攻と言う事で、戦力の大部分が《クレイ》や《地球》に向っていると言う事です。」

「私が戦った奴等は普通に強かった。この学園の大多数が手も足も出ないとも思える程に。」

「そんな奴等が、尖兵だったてのか…」

 

「へっへっへっ。譲ちゃん、デュエルだ。」

「坊ちゃんもなぁ。」

「いきなりЯファイターの登場ですか…あの者達は虚無によって操られています。デュエルで浄化を。」

 

いきなりお出ましですか。

 

「「デュエル!」」

 

デュエルの開始と共に、フィールドは宇宙空間に変わる。

 

FIRST TURN:Яファーター

 

「俺のターン、ドロー。カードを1枚伏せる。ターン、エンド。」

 

Яファイター 手札4 ライフ8000

モンスター:なし

魔法罠:伏せ1

 

「私のターン、ドロー。」

 

この手札なら、1キル出来る!

 

「《おろかな埋葬》を発動。《ブラスターブレード》を墓地へ。《エリス》を召喚。効果で、《プラム》を特殊。」

『今日は特に飛ばしてるね~。』

「ええ。今日も頼むわよ。《プラム》の効果。手札1枚をコストに、墓地から手札コストにした《ミスト》を特殊。レベル2《プラム》とレベル4《エリス》にレベル3《ミスト》をチューニング。表裏一体。聖も邪もその刃に宿し、滅せよ! シンクロ召喚! ブラスター・ダーク!」

 

準備は整った。

後は、このカードを使い、一気に削り切る!

 

「双剣覚醒を発動。《ブラスターブレード》と《ブラスターダーク》を除外し、《マジェスティロードブラスター》を特殊。効果で、《ブラスターブレード》と《ブラスターダーク》を装備。」

 

《マジェスティロードブラスター》ATK3000→4000

 

「《マジェスティロードブラスター》でダイレクトアタック。2回攻撃よ!」

 

《マジェスティ》が敵を2回切り裂く。

やった?

 

Яファイターライフ8000→4000

 

「何故、ライフが…。」

 

それもあるが、場に2体のキリギリスが並ぶ。

 

「《無抵抗の真相》…。」

 

《無抵抗の真相》…そう言う事か…。

これで、ライフが残っている事、場にキリギリスが2体いる事にも説明が付く…

相手のデッキは…【エレキ】か…

厄介な相手ね。

しかもこれで最悪の状況が完成してしまった。

《エレキ》を攻撃対象にも効果対象にも出来ない…突破は困難になるわね…

 

《無抵抗の真相》

通常罠

相手モンスターの直接攻撃によって自分が戦闘ダメージを受けた時、手札のレベル1モンスター1体を相手に見せて発動する。

相手に見せたモンスター1体と、自分のデッキに存在する同名モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。

 

《エレキリギリス》

効果モンスター

ATK0 DEF0 レベル1 光 雷

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手は表側表示で存在する他の「エレキ」と名のついたモンスターを攻撃対象に選択できず、カードの効果の対象にする事もできない。

 

「ターン、エンド。」

 

Яファイター 手札3 ライフ4000

モンスター:《エレキリギリス》DEF0、《エレキリギリス》DEF0

魔法罠:なし

 

唯 手札1 ライフ7000

モンスター:《マジェスティロードブラスター》ATK4000

魔法罠:《ブラスターブレード》、《ブラスターダーク》

 

「俺のターン、ドロー。《エレキジ》を召喚。《エレキジ》はダイレクトアタックが可能。《エレキジ》でダイレクト。」

 

唯ライフ8000→7000

 

「このカードが直接攻撃で、ダメージを与えた場合、場のモンスター1体をエンドフェイズまで除外する。《マジェスティロードブラスター》を除外。」

「くっ。」

「ターン、エンド。」

 

Яファイター 手札3 ライフ4000

モンスター:《エレキリギリス》DEF0、《エレキリギリス》DEF0、《エレキジ》ATK1000

魔法罠:なし

 

唯 手札1 ライフ7000

モンスター:《マジェスティロードブラスター》ATK3000

魔法罠:なし

 

「私のターン、ドロー。」

 

結果論だけど、手札のめるみーを使って、ジュリアを出しての様子見が一番だったか…

ええい、悩んでも仕方無い。

 

「手札の《めるみー》をコストに、会合を発動。2ドロー。ターン、エンド。」

 

Яファイター 手札3 ライフ4000

モンスター:《エレキリギリス》DEF0、《エレキリギリス》DEF0、《エレキジ》ATK1000

魔法罠:なし

 

唯 手札2 ライフ7000

モンスター:《マジェスティロードブラスター》ATK3000

魔法罠:なし

 

「俺のターン、ドロー。手札の《サンダーシーホース》の効果。《エレキジ》2体をサーチ。」

 

《サンダーシーホース》

効果モンスター

ATK1600 DEF1200 レベル4 光 雷

自分のメインフェイズ時に、このカードを手札から捨てて発動できる。

デッキから雷族・光属性・レベル4・攻撃力1600以下の同名モンスター2体を手札に加える。

「サンダー・シーホース」の効果は1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン自分はモンスターを特殊召喚できない。

 

「《エレキジ》を召喚。《エレキジ》2体でダイレクト!」

 

唯ライフ7000→5000

 

ぐっ。今は耐えるしか…

 

「ターン、エンド。」

 

Яファイター 手札4(《エレキジ》) ライフ4000

モンスター:《エレキリギリス》DEF0、《エレキリギリス》DEF0、《エレキジ》ATK1000、《エレキジ》ATK1000

魔法罠:なし

 

唯 手札1 ライフ5000

モンスター:なし

魔法罠:なし

 

「私のターン、ドロー。」

 

来た、逆転の一手…

 

「スタンバイフェイズ、《めるみー》は復活。《戦士の生還》を発動。墓地から、《ミスト》をサルベージ。《ミスト》を召喚。レベル4《めるみー》にレベル3《ミスト》をチューニング。冷たい炎が世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け!シンクロ召喚!現れよ、《ブラックローズドラゴン》!《ブラックローズドラゴン》の効果。ブラックローズガイル!」

 

この効果で場は吹っ飛ぶ。

反撃開始よ。

 

「ターン、エンド。」

 

Яファイター 手札4(《エレキジ》) ライフ4000

モンスター:なし

魔法罠:なし

 

唯 手札1 ライフ5000

モンスター:なし

魔法罠:なし

 

「俺のターン、ドロー。フハハハハ。」

「何がおかしいの?」

「俺の最強の切り札で貴様を地獄に落としてやる。《OKaサンダー》を召喚。効果で、《OToサンダー》を特殊。更に、《OToサンダー》の効果で、《エレキジ》を特殊。」

 

《OKaサンダー》

効果モンスター

ATK1400 DEF700 レベル4 光 雷

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。

手札から「OKaサンダー」以外の雷族・光属性・レベル4のモンスター1体を召喚する。

 

《OToサンダー》

効果モンスター

ATK1300 DEF600 レベル4 光 雷

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。

手札から「OToサンダー」以外の雷族・光属性・レベル4のモンスター1体を召喚する。

 

場にレベル4が3体…

 

「レベル4の《OKaサンダー》と《OToサンダー》と《エレキジ》の3体の雷族でオーバーレイ。雷鳴と共に、奴は現れる。周りに雷を振りまき全てを破壊せよ!《抹消者 ボーイングソードドラゴン》!」

 

「抹消者(イレイザー)」…確か、リンクジョーカーに対抗するため、設立されたなるかみの新たな軍隊だったはず…それが、どうしてここに…

こんな奴に…

 

「魔法カード…《虚無の因子》を発動。相手の場に3体の《虚無トークン》を特殊召還。その後、自分の墓地からモンスター1体を特殊召還する。」

 

《虚無トークン》DEF0

《虚無トークン》DEF0

《虚無トークン》DEF0

 

こんなトークンを送り付けて、何の意味が…

相手の場に《エレキジ》が現れる。

 

「魔法カード。《RUM-Я(リバース)フォース》を発動。自分の場のモンスター1体をリバースさせる。ランク4《抹消者 ボーイングソードドラゴン》1体でオーバーレイネットワークを再構築。闇に響くその声が世界を反転(リバース)させよと俺に囁く…… 見るがいい! 暗黒の暗闇に燃え上がる、漆黒の炎! カオスエクシーズチェンジ!抹消者 ボーイングセイバー・ドラゴン! ……“Я”!」

 

《ボーイングソード》との相違点は…背中に黒輪が現れた事…

 

《抹消者 ボーイングセイバードラゴンЯ》ATK2900

 

「くっ。これが、虚無の力…。」

「《ボーイングソード》のスキル。このカードがエクシーズモンスターの素材になった場合、相手の場のモンスター1体を破壊する。」

 

雷により、虚無トークンが打たれる。

その雷から、自らの力を悪用されて辛い気持ちのボーイングソードの気持ちが伝わる。

《ボーイングソード》…必ず、助けてあげる。だから、それまで耐えて…

 

「《ボーイングセイバー》のスキル。自分の場の雷族モンスター1体を裏向きで除外する事で、相手モンスター2体破壊する。」

 

《エレキジ》が黒輪に包まれ、カードの状態に戻る。

そして、黒雷が虚無トークンを打ち抜く。

 

「《ボーイングセイバー》は相手モンスターが破壊される度に攻撃力を200上昇させる。」

 

《抹消者 ボーイングセイバードラゴンЯ》ATK2900→3500

 

「攻撃力、3500…」

「《ボーイングセイバー》でダイレクト。」

 

唯ライフ5000→1500

 

私は黒雷に撃たれる。

 

「ぐっ。」

「苦しいか、苦しいか!直ぐ終わらせてやるよ!このカードでな!」

 

確かに苦しい…けど!

 

「《ボーイングソード》の苦しみに比べればこんな物…!」

「だが、貴様のライフは1500。モンスターを出しても、焼かれるだけだ。そして、手札は1枚。場には何もなし。どうやって逆転するというのだい?」

「くっ。」

「ターン、エンド。エンドフェイズ、《ボーイングセイバー》の効果で除外したモンスターが場に戻る。因みに、《ボーイングセイバー》は自身の攻撃力上昇は永続。ずっと、高攻撃力が続く。」

 

Яファイター 手札4(《エレキジ》) ライフ4000

モンスター:《ボーイングセイバー》3500、《エレキジ》DEF800

魔法罠:なし

 

唯 手札1 ライフ1500

モンスター:なし

魔法罠:なし

 

「私のターン、ドロー。墓地より《めるみー》を特殊。」

 

次のドローに望みを託す。

 

「《貪欲な壷》を発動。5枚を戻し、2ドロー。」

 

《プラム》《エリス》《ブラスターダーク》《マジェスティ》《ブラックローズ》を戻す。

闇から開放する準備は出来た…

これで…

 

「《プラム》を召喚。効果で、《アベレージシンクロン》を特殊。《アベレージシンクロン》《プラム》《めるみー》で融合。来て、《アシュレイ》!《アベレージシンクロン》の効果。互いのライフを平均にする。」

 

唯ライフ1500→2750

Яファイーターライフ4000→2750

 

「そして、《アシュレイ》の効果。《ボーイングセイバー》を破壊。」

「《ボーイングセイバー》の効果。攻撃力500と素材2つをコストに、破壊されない。」

 

《ボーイングセイバー》ATK3500→3000

 

「そんな効果が…。《秘技二刀流》を発動。《ブラスターブレード》を《アシュレイ》に装備。」

 

《アシュレイ》ATK2900→5800

 

「素材が1つしか無くなった今、身代わり効果も使えない!闇を払い、光を取り戻せ!《アシュレイ》で《ボーイングセイバー》を攻撃。」

「まさか、この俺がぁ…?!」

 

《アシュレイ》が《ボーイングセイバー》に峰打ちをし、その後、黒輪を切り裂く。

 

Яファイターライフ2750→0

 

「か…勝った…」

 

その時、デュエルの疲れでふらつく。

また…まただ…

気が遠のきながらそう思うのであった。

 

???side

 

唯や十代のデュエルを別の所から監視している者が居た

 

「彼女達、面白い物を付けていますね?」

「デスベルトと言う物で、学園の生徒は全て付けております。」

 

この通り。と言わんばかりに腕を見せる。

つまり、この者は学園の生徒である。だが、それがその者の意思で従っているのか、Яした影響かは定かではない。

 

「これが…。分析に回してみましょう。」

「えっと、私はどうすれば…」

「付いて来て下さい。」

 

コブラside

 

「デュエルエナジーは着実に溜まり始めている。リック、もう直で…」

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