遊戯王GX 語り継がれぬ物語 デュエルアカデミアのもう1人の英雄   作:桐山唯

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第63話 暴君の海王

「うわぁぁぁ。」

 

悲鳴が聞こえる。その直後…

 

「ゴォォォォォ。」

 

謎の呻き声が木霊する。

 

「この先で何が…」

 

森を進み、広い場所に出るとそこには片目を包帯で巻いた男と1匹のワニがいた。

ワニの鳴き声は雷の音に似ていると聞いた事がある。

恐らく、このワニ…確か、カレンと言ったかしら。

このワニが発した声であろう。

 

「ジム…、まさか…」

「ユーに見られてしまったか。」

「と言う事はやはり…」

「デュエルだ。」

 

恐らく、彼も…

デュエルするしかない…

 

「「デュエル!」」

 

FIRST TURN:唯

 

「私のターン、ドロー。カードを3枚伏せてシビルを召喚。ターン、エンド。」

 

シビル:カウンター0→1

 

宝石騎士 シビル

効果モンスター

ATK1700 DEF1000 レベル4 光 戦士

このカードが召喚に成功した場合、このカードにジュエルカウンターを1つ乗せる。ジュエルカウンターの乗ったこのカードが破壊された時、デッキから同名モンスターを特殊召喚する事が出来る。

 

唯 手札2 ライフ8000

モンスター:《シビル》ATK1700(1)

魔法罠:伏せ3

 

「ミーのターン、ドロー。手札断札を発動。」

 

手札断札

速攻魔法

お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送る。

その後、それぞれ自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

互いに手札の入れ替え…

《ブラスターブレード》と《ミスト》を落とし、《双剣覚醒》と《プラム》を引いたから次のターンに《マジェスティ》を出せる可能性が…

 

「ユーを葬る準備は出来た。」

「何ですって?!」

「まずは魔法カード《化石融合 フォッシルフュージョン》を発動。」

 

《化石融合》?

知らないカード…

 

「互いの墓地のカードを1枚ずつ選択して除外。その2体を素材に融合召喚を行うカードさ。」

 

お互いの墓地のカード…

相手の墓地ソースを壊せるカードと言うわけね…

 

「ミーの墓地の《地底巨人ガイアプレート》とユーの墓地の《ブラスターブレード》を融合。大いなる大地の力と勇者たる騎士の力。今こそ1つになりて超古代の力を生み出さん!融合召喚!来い、《古生代化石竜 スカルギオス》!」

 

墓地から《ブラスターブレード》と《ガイアプレート》が呼び出され、渦に飲み込まれる。

そこから現れたのは恐竜の骨格模型であった。

形状からティラノサウルスあたりの骨であろうか。

 

《化石融合 フォッシルフュージョン》

通常魔法

自分及び相手の墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、「化石」と名のついた融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

 

《古生代化石竜スカルギオス》

融合モンスター

ATK3500 DEF0 レベル8 地 岩石

自分の墓地の岩石族モンスター+相手の墓地のレベル8以上のモンスター

このカードは「化石融合-フォッシル・フュージョン」の効果でのみ特殊召喚できる。

このカードが攻撃した場合、攻撃対象となるモンスターの攻撃力と守備力をダメージステップの間入れ替える事ができる。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

「それだけじゃないぜ。《簡易融合》を発動。その効果で、《エルシャドールミドラーシュ》を特殊。」

 

ジムライフ8000→7000

 

《簡易融合》

通常魔法

「簡易融合」は1ターンに1枚しか発動できない。

1000LPを払って発動できる。レベル5以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。

 

《エルシャドールミドラーシュ》

融合モンスター

ATK2200 DEF800 レベル5 闇 魔法使い

「シャドール」モンスター+闇属性モンスター

このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。

このカードは相手の効果では破壊されない。

このカードがモンスターゾーンに存在する限り、その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。

このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

「《ミドラーシュ》と《スカルギオス》をリリース。」

 

ミドラーシュはともかく、最上級モンスターのスカルギオスをリリース?

 

「海王の星に生まれし暴君よ、全てを飲み込む大喰らいよ。ミーの場に現れ全てを飲み込め!現れよ、冷たき暴君《The tyrant NEPTUNE》!」

 

《Thetyrant NEPTUNE》ATK?

 

攻撃力が定まっていないモンスター?

 

「このカードの攻撃力はリリースしたモンスターの攻撃力の合計となり、守備力はリリースしたモンスターの守備力の合計となる。」

 

《Thetyrant NEPTUNE》ATK?→5700

《Thetyrant NEPTUNE》DEF?→800

 

「更に、リリースしたモンスターの内どちらかを選択し、そのモンスターの効果と名前を得る。ミーが選択するのは《エルシャドールミドラーシュ》。このカードがいる限り、互いに1ターンに1度しか特殊召還出来ず、このカードは効果破壊されない。更に、《ミドラーシュ》が墓地へ送られた事により、墓地の《影依の原核》を手札に。」

 

《ミドラーシュ》の効果を得た攻撃力5700…

 

「更に、《神縛りの塚》を発動。レベル10以上のモンスターは効果対象にならず、効果破壊されない。更に、レベル10モンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した場合、1000ポイントのバーンダメージを与える。」

 

かなり厄介なカード…

 

「《The tyrant NEPTUNE》で《シビル》を攻撃。」

 

《The tyrant NEPTUNE》ATK5700VS《シビル》ATK1700

唯ライフ8000→4000

 

「《シビル》の効果でデッキから《シビル》を特殊。」

「《神縛りの塚》の効果で1000ポイントのダメージを受けて貰おう。」

 

唯ライフ4000→3000

 

いきなり、5000もライフを削られた。

 

「カードを2枚伏せる。ターン、エンド。」

 

唯 手札2 ライフ3000

モンスター:《シビル》ATK1700

魔法罠:伏せ3

 

ジム 手札1 ライフ7000

モンスター:《The tyrant NEPTUNE》ATK5700(《ミドラーシュ》効果付与)

魔法罠:《神縛りの塚》、伏せ2

 

「私のターン、ドロー。《プラム》を召喚。《プラム》と《シビル》で融合。来て、《ジュリア》!」

「攻撃力2000で何が出来る。」

「カードを1枚セット。ターン、エンド。」

 

唯 手札1 ライフ3000

モンスター:《ジュリア》ATK2000

魔法罠:伏せ4

 

ジム 手札1 ライフ8000

モンスター:《The tyrant NEPTUNE》ATK5700(《ミドラーシュ》効果付与)

魔法罠:《神縛りの塚》、伏せ2

 

「ミーのターン、ドロー。伏せカード、オープン。《安全地帯》。これを《ジュリア》に発動。」

 

安全地帯

永続罠

フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターは相手のカードの効果の対象にならず、戦闘及び相手のカードの効果では破壊されない。

また、そのモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できない。

このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。

そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。

 

「その効果にチェーンして、《騎士の祭典》を発動。《ジュリア》を守備にし、素材の《プラム》と《シビル》を特殊。」

「《マジックプランター》を発動。コストは、安全地帯。2枚ドロー。《安全地帯》が墓地へ送られた事により、《ジュリア》は破壊。」

 

くっ。騎士の祭典を発動しておいて良かった…

 

「伏せカード、オープン。《影依の原核》。」

 

永続罠

(1):このカードは発動後、効果モンスター(魔法使い族・闇・星9・攻1450/守1950)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。

この効果で特殊召喚されたこのカードは、「シャドール」融合モンスターカードに記された属性の融合素材モンスターの代わりにできる。

このカードは罠カードとしても扱う。

(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、「影依の原核」以外の自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に加える。

 

「《ワンダーワンド》を《影依の原核》に装備。《影依の原核》と《ワンダーワンド》をコストに2ドロー。」

 

手札が一気に4枚までリカバリーされた…

 

《ワンダーワンド》

装備魔法

魔法使い族モンスターにのみ装備可能。

装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。

また、自分フィールド上のこのカードを装備したモンスターとこのカードを墓地へ送る事で、デッキからカードを2枚ドローする。

 

「《The tyrant NEPTUNE》で《プラム》を攻撃。」

 

《The tyrant NEPTUNE》ATK5700VSプラムDEF1000

 

「《タイム・マシーン》を発動。破壊された《プラム》を蘇生。」

「《神縛りの塚》の効果でダメージを受けて貰おう。」

 

唯ライフ3000→2000

 

「ターン、エンド。」

 

唯 手札1 ライフ2000

モンスター:《シビル》DEF1000、《プラム》DEF1000

魔法罠:伏せ3

 

ジム 手札4 ライフ7000

モンスター:《The tyrant NEPTUNE》ATK5700(《ミドラーシュ》効果付与)

魔法罠:《神縛りの塚》

 

「私のターン、ドロー。貴方のそのモンスターを解放する!《サイクロン》を発動。《神縛りの塚》を破壊。」

「ミーのデッキに神属性はいない。」

「そう。更なるドローをさせてもらうわ。《活路への希望》を発動。ライフ1000をコストにライフ差2000に付き、1ドロー。3枚のカードをドロー。」

 

唯ライフ2000→1000

 

このドローなら…

 

「《イゾルデ》を召喚。《イゾルデ》《プラム》《シビル》で融合。来て、《アシュレイ》!《アシュレイ》で《NEPTUNE》に攻撃。」

「攻撃力2900で何が…」

 

《アシュレイ》ATK2900→8600

《NEPTUNE》ATK5700→0

 

「ホワイ?何故ミーの《The tyrant NEPTUNE》の攻撃力が…それに、攻撃力8600とはどう言う…」

「《収縮》と《バトルフュージョン》。《収縮》は相手モンスター1体の元々の攻撃力を半分にする効果。《NEPTUNE》などの効果による攻撃力変動はこの効果でリセットされる。それにチェーンして《バトルフュージョン》を発動した。この効果は融合モンスターが戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分攻撃力を上昇させる。」

「そんな…まさか…」

 

《アシュレイ》ATK8600VS《NEPTUNE》ATK0

 

ジムライフ7000→0

 

「これで、2人目…」

「唯、ここに居たのか。」

「十代!」

「レジー達の居場所が分かったんだ。」

 

後はそこに、乗り込むだけね。

 

「十代はここまでで何体のプラネットシリーズと戦った?」

「えっと、4だな。1枚は俺が持ってる。」

「これで、残るは…レジー達が持つ2体…」

「そうなのか?」

 

水金地火木土天海冥のそれぞれに対応するカードを1人1枚持つとして…

内、私が2人を撃破。

4人を十代が撃破。

残り3体。そして十代が1枚持っている。

となると最後はあの2人が持っていると考えるべきか。

 

「行こう、決戦へ。」




次回はレジー達とのデュエルです。
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