遊戯王GX 語り継がれぬ物語 デュエルアカデミアのもう1人の英雄   作:桐山唯

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第68話 反逆の剣

「ここは…」

 

私は周りを闇に包まれ上下左右それすらも分からない世界。

私は…そっか、コブラとのデュエルの途中で意識を失って…

私の力は残されてはいない。

もう私には…

 

--汝、力を欲するか

 

誰?この世界には私以外には誰もいない筈…

 

ーー私はただの剣。主の望む姿こそ私の姿。

 

剣が喋っている?それ以前にこの空間には…

 

--外の世界で貴方を救おうとする者達がいます。

 

何も無い空間に外の世界が映し出される。

 

「くっ。《アシュレイ》、剣の生成は何処まで…」

『7割弱…と言ったところですか。』

「《サファイアペガサス》は…」

「すまない、ヨハン。未だ半分位だ。」

 

ヨハンの指示の元、《アシュレイ》が剣を《サファイアペガサス》が宝石を作っている。

 

「ヨハン…」

 

どう言う訳かコブラはこの状況を見て笑みを浮かべながら佇む。

まさか、この状況も計算の内?

 

『完成したわ。』

『ヨハン、完成したぞ。』

「よし、《アシュレイ》…、後は…」

『《ルビー》、貴方の力で宝石の力を。私も協力します。』

「宝玉獣の皆も援護を頼む。」

 

宝玉獣の力が宝玉に注ぎ込まれる。

その刹那、一瞬竜の姿が見えた気がする。

 

『これで、宝玉は恐らく覚醒状態になった。』

「これで、唯は。」

『恐らくマスターは復帰出来る筈です。』

 

剣、そして宝石の色は共に虹色。

《アシュレイ》は剣の上を宝石で滑らす。

その滑った後には7つの宝石が現れる。

赤く光るルビー。

琥珀に輝くアンバー。

黄褐色の光トパーズ。

翡翠色のエメラルド。

澄み通った青き光サファイア。

白き金属コバルト。

紫水晶アメジスト。

そして、虹の宝石を剣先に埋める。

こうして8つの宝玉を携えし剣が完成する。

 

「これが《反逆の剣》…」

『我、主のため汝の力を借り受ける。その身に宿りし聖なる力と忠実なる騎士である我の精霊エネルギーを糧とし主を助ける奇跡を起こし給え!』

 

《反逆の剣》は毒沼に沈み、毒沼を白く照らす。

その光は私の空間をも照らす。

 

ーー我は《反逆の剣-ディスオベイ》。汝を思う精霊騎士の思いは受け取った。汝に力を与えよう。

 

《アシュレイ》…皆、ありがとう。

私は、必ず…

《反逆の剣》を手にした瞬間、私は光に包まれる。

 

「無事だったのね。」

「無事に帰ってこれて良かったぜ。」

「皆、ごめん。そしてありがとう。」

「デュエルを続行する。《デストラクトスネーク》を発動。場の爬虫類族を任意の枚数破壊。1枚に付き300のライフを回復。3体の《ナージャ》を破壊。」

 

コブラライフ7800→8700

《ヴェノミナーガ》ATK4500→6000

 

「更に、《ヴェノムスワンプ》の効果で《アシュレイ》にカウンターを乗せる。」

 

《アシュレイ》ATK2400→1900

 

コブラ 手札0 ライフ7800

モンスター:《ヴェノミノン》ATK6000

魔法罠:《ヴェノムスワンプ》、《フィールドバリア》、《ダメージ=レプトル》

 

唯 手札3 ライフ650

モンスター:《アシュレイ》ATK1900(2)

魔法罠:伏せ1

 

「私のターン、ドロー。《アシュレイ》を対象に《反逆の剣-ディスオベイ》を発動。モンスター1体を選択。そのモンスターが元々の攻撃力と攻撃力が異なる場合、その値分相手にダメージを与える。」

 

コブラライフ7800→6800

 

「その後、対象のモンスターにこのカードを装備。」

 

《アシュレイ》ATK1900→5050

 

「《会合》を発動。手札の《ウェポンナイト》をコストに2枚ドロー。《アシュレイ》をリリース。《神炎王アシュレイ》を特殊。」

 

炎の柱…それは《アシュレイ》を飲み込み、新たな姿へと変わる。

 

「《ディスオベイ》の効果発動。このカードが墓地へ送られた時、場の《アシュレイ》と名の付いたモンスターをリリース。デッキより《禁忌の宝石騎士 アシュレイ・ディスオベイ》を特殊召還する。」

 

《アシュレイ》と姿は同じ。だけど、髪と鎧の色が栗色になっている。

それだけではなく、剣は《ディスオベイ》を装備している。

 

「《アシュレイ・ディスオベイ》の効果。墓地の《反逆の剣-ディスオベイ》を装備。更に、《双剣-トライス》を装備。《反逆の剣》の最後の効果。装備モンスターの攻撃力が元々の攻撃力より低い場合1ターンに1度、互いのライフの差分攻撃力を上げる。」

 

《アシュレイ・ディスオベイ》ATK3500→3000→6150

 

「《アシュレイ・ディスオベイ》で《ヴェノミナーガ》を攻撃。反逆のレインボーソード!」

 

《反逆の剣-ディスソード》で《ヴェノミナーガ》を切り裂く。

 

《ヴェノミナーガ》ATK6000

コブラライフ6800→6650

 

「《ヴェノミナーガ》の効果…」

「《アシュレイディスオベイ》は戦闘で破壊したモンスターの効果を無効にし、500ポイントのダメージを与える。」

「そんな、馬鹿な。」

「《アシュレイ・ディスオベイ》でダイレクト。反逆のレインボーソード。」

 

コブラライフ6650→6150→0

 

「ぐぁぁぁぁぁ。おのれ、おのれぇ…」

 

デュエルも決着し、全てが終わったと思われた。

だが、私とコブラとのデュエルでデュエルエナジーが溜まりきったのか謎の光が現れる。

 

「コブラ…君のお陰でデュエルエナジーはたまった。」

「おお、リック…リックじゃないか。」

 

その光は人型となり、コブラを誘導する。

 

「や、やめるんだ!」

 

光は宙を舞える。

だが、人の身であるコブラは飛ぶ事は出来ない。

光に誘導され、コブラはヘリポートから落下した。

 

『君達を僕の世界に招待するよ。』

「何ですって?」

『このアカデミアもろともね。』

 

人型の光。

そこを起点にし、デュエルアカデミアは光に包み込まれたのであった。

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