黄金船の長い旅路 或いは悲劇の先を幸せにしたい少女の頑張り   作:雅媛

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メタなども含みます


閑話:ゴルシちゃんネル ぱーと2

「ということで、チームスピカの宣伝担当 兼 タキオン研究所宣伝大臣 兼 高知トレセン学園宣伝部長 兼 ブランドヘイロー宣伝執行役員 兼 メジロ家お抱え宣伝員 のゴルシちゃんだぞー」

「肩書が増えてますわね……」

「前回好評だったから、第二回やるのぜ―」

「という事で今回はゴールドシップとわたくしメジロマックイーンとマスコットのサトノダイヤモンドさんでお送りします」

 

マックイーンがサトイモを抱っこしながら放送がスタートした。

 

「今回はいろいろお便りが来てるからな! それも参考にしながらいろいろやっていくんだZE!」

「で、最初は何をしますの?」

「スペシャルウィークの考えを当てる「スペちゃん王」決定戦だ! ルールは簡単。こちらに用意したスぺが映っているVTRから、スぺが何を考えているかを当てるゲームだ! ちなみにタキオン研究所から、新開発されたスぺの考えが分かる機械、『スペノカンガエヨーム』を借りてきたから、判定もイージーだぜ!!」

「なるほど、では参加者の皆さんの紹介です。一枠一番、サイレスススズカさんです」

「スぺちゃんの隣は譲らない!」

「気合十分ですね。続いてニ枠二番、グラスワンダーさんです」

「お手柔らかに、よろしくお願いします」

「その笑顔の裏に隠れているものはなんでしょうか。三枠三番、エルコンドルパサーさんです」

「やっと出番が来ました!!!」

「以上三名で勝負するぜ。という事で早速第一問」

 

ゴールドシップが合図すると、トレーニング中のスペシャルウィークの映像が流される。

 

「スぺがトレーニング中のシーンだな。何を考えているか当てろ。はい、スズカ」

「『走るのとても気持ちいい』とかじゃないかしら」

「ふむ、グラスは?」

「『走っているスズカさんかっこいい』だと思いますよ。視線がだれかを追いかけていますし」

「なるほど、エルは?」

「『ふっふっふ、ここでダイワスカーレットとウオッカの二人を亡き者にすればスピカ征服計画もまた一歩進むのデース! ひとまずタキオン印の』……痛いっ! グラス! 痛いデス!!」

「エル?」

「ぎゃあああああ!関節が曲がらない方に曲がるううううう!!!」

「さて正解は?」

「グラスさんとエルさん、止めなくていいんでしょうか。えっと正解は、『スズカさん、かっこいい』ですね。グラスさん正解です」

「そ、そんな…… スぺちゃんのことは何でもわかってると思ったのに……」

 

問題を外してスズカはショックを受けていた。

 

「のろけにしか聞こえねー……」

「あの、グラスさん。エルさんはそれくらいで許してあげてはいかがでしょうか。後、正解の感想もお聞かせいただければ……」

「そうですね、ストレッチはこれくらいでいいかもしれませんね。感想ですか……?」

 

落ち込んだスズカを見てグラスは告げた。

 

「落ち込んでるスズカさん、可愛いですよね」

「えっ?」

「まさかの乗り換え上手!?」

「いえ、恋愛的な感情はないですよ。でも、自分に勝った相手が落ち込んでいるのを見ると、こういろいろ湧き上がってきまして」

「なんか拗らせてません……?」

 

スズカはグラスに毎日王冠で勝利している。グラスにはそこに何か思うところがあったのかもしれない。

知りたくない知識がまた一つ増えてしまったマックイーンであった。

 

 

 

「さて、収拾つかなくなったから次行くぞ、次は人気投票の結果発表だ」

「100回記念と同時にとっていたアンケートでしたね」

「そうだ。栄えある一位はこのゴールドシップ様だったぜ!!」

「三分の一以上の得票ですから、圧倒的でしたわね。さて、お気持ちはいかがですか?」

「みんな、応援ありがとなー!! ゴルシちゃんはまだまだ頑張るんだぜー!!」

 

「続いて、2位は、メジロのおばあ様だぜ!!」

「なんで私より上なんですの……」

「皆さん、投票ありがとうございます。メジロのおばあ様、メジロの総帥ことメジロアサマです。私と彼女の物語は終わってしまっていますが、マックイーンやゴールドシップの物語は今がクライマックスです。皆さんには頑張ってもらいたいですね」

「おばあ様、ありがとうございました」

 

「3位がメジロマックイーンだな」

「私が2位だと思っていましたが、普通に負けてちょっと意外でしたわ…… ですがこれからも頑張りますので、皆さん応援よろしくお願いします」

 

「4位はアグネスタキオン博士だな」

「枠順の有利もあったのでしょうか。でもかなり強かったですわね」

「ああ、みんなこんばんは。アグネスタキオンだ。まあ私のことなんかどうでもいいんだ。うちのスカーレットかわいいだろう? 私の票はすべてスカーレットに譲るからそうすれば2位ぐらいにはなるだろう?」

「ならないです」

「え?」

「タキオンさんとスカーレットさんの得票足してもおばあ様の方が多いです」

「……なぜだ……」

「予想以上におばあ様強いですね……」

 

「5位は、ナイスネイチャだな」

「ネイチャさん、お気持ちはいかがですか?」

「いやぁ、私みたいなのがこんなところにいていいのかなって思っちゃいますね」

「ネイチャさん、そういうネガティブなこと言うと……」

「あ、しまった」

「「「「「「「ネイチャかわいい―!!!」」」」」」」

「ネイチャさん応援し隊が来ちゃいましたね」

「わあああああ!!!」

「「「「「「「ネイチャかわいい―!!!」」」」」」」

「説明しよう。ネイチャさん応援し隊は、ネイチャさんご自身ががんばってとてもかわいいアピールをしない限り延々と付きまとってかわいいと言い続ける組織である。ネイチャ、頑張れ」

「あ、うん、がんばる」

「頑張ってください」

 

「ちなみに6位がリョテイパパで、7位がハルウララ、8位がテイオーで9位がキングヘイローだな。で、その次がツインターボだ」

「この小説らしいと言えばらしいラインナップですね……」

「そうだな。という事でみんな、協力ありがとうなー。ついでにキタサトファンのみんな、入れられなくてすまなかったなー。お詫びにサトイモモチモチをマックイーンがしておくから許してな」

「もちーん」

「もちーん」

 

「さいごにふつおたするぜ」

「ではゴルシちゃんネーム『ウルト兎』さんから

ファル子ちゃんの人気を見て、ウマドルグループを作ろうとしているのですが、良い子達ばかりで中々メンバーを決めることができません。ゴルシちゃんはウマ娘を見る目があるウマ娘だと聞いています。ゴルシちゃんおすすめのアイドル性があるウマ娘は誰ですか?」

「なるほどな」

「ゴールドシップおすすめのウマ娘…… 私も気になりますね」

「アイドルなら、ズバリメジロライアンとメジロドーベルのペアだな」

「なかなか意外なところが来ましたね」

「二人とも可愛らしい乙女乙女した格好に憧れてるからな。かわいい格好させて3人組ユニットになれば完璧だろう。ただしメジロの実家に連れ込まれる可能性があるから初心者にはお勧めできない」

「さすがにそんなことしませんわ…… しない、ですよね……?」

「どうだろうなぁ……」

 

「続いて次のふつおたに。ゴルシちゃんネーム『月影夜葬』さんから

ゴルシちゃんは、別世界線ではシリウスに所属していてマックイーンとチケゾーとライスシャワーと一緒ですが、そちらの世界ではチケゾーとライスシャワーはどうなってるんですか?」

「ライスシャワーはタキオン博士たちの翌年デビュー、チケゾーはさらに一年後にデビューだ。そしてこの話は今年いっぱいで終わりだから出てこないZE!!!」

「最初はライスさんはスピカ所属で出てくる予定でしたが、完全に予定からなくなってしまいましたね」

「ライスシャワーファンのお兄様お姉様、すまんな!! 代わりにサトイモがモチモチしてくれるから許してくれ!」

 

「といったところでゴルシちゃんネルもそろそろお時間だぜ」

「お相手は、スイーツ大好きメジロマックイーンと」

「実はお酒が飲める年だけどお酒が飲めないゴールドシップでお送りしましたなのぜ!」




ふつおたや企画案送り先
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=260577&uid=349081

人気投票結果
(541) ゴールドシップ
(159) メジロのおばあ様
(144) メジロマックイーン
(130) アグネスタキオン
(108) ナイスネイチャ
(81) キンイロリョテイ
(77) ハルウララ
(66) トウカイテイオー
(48) キングヘイロー
(44) ツインターボ
(43) サイレンススズカ
(30) ダイワスカーレット
(23) スペシャルウィーク
(21) イクノディクタス
(17) グラスワンダー
(14) セイウンスカイ
(8) エアグルーヴ
(6) ウオッカ

スぺスズやウオスカがここまで低い人気投票も珍しい気がします……
後おばあ様強すぎ

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