詩乃に朝から奉仕してもらい目覚めた後、そのまま互いに快楽を貪っていた。そんな事をしていると、部屋の扉が開いた。
「あらあら、まあまあ」
「んぷっ! おっ、お母さんっ!?」
「朝からお盛んだね。孫の顔が見れるのは思った以上に早いのかな」
「あ、あっ、あぁ……なんで……」
「今日は出かける予定だったでしょ。だから起こしに来たの。そういう訳で支度してね。あっ、お父さん聞いて聞いて」
部屋から出ていった音夢さんは直ぐにお爺さんの純一さんの元へ掛けていく。
「ど、どうしよう……」
「まあ、急いで着替えようか」
「う、うん……」
ベットから出て着替えて急いで下に降りる。下にはお婆さんに見えない少女のようなさくらさんがご飯を作って待っていた。純一さんはソファで新聞を読みながら音夢さんの話しを聞いていた。
「詩乃」
「おじいちゃん……」
「わしは曾孫なら3人がいいぞ」
「ちょっ!?」
「私は4人かな~」
「あうあう」
詩乃が真っ赤になりながらあたふたしている。それを見て俺を含めて楽しそうに見ている。
「あっ、赤ちゃんとか、和人のなら産みたいけど……まだ早いよ」
「あ、産むのは確定なんだね」
「っ!? しゃ、シャワー浴びてくる!」
走り去っていく詩乃。明らかに――
「逃げたな」
「逃げたわね」
「逃げたね~」
逃げた。まあ、わからなくはないけどね。
「ほら、和人君座って座って」
「あ、手伝いますよ」
俺はさくらさんのお手伝いをする。残り2人は料理がからっきしみたいだし。
「そうそう、和人君」
「なんですか?」
「詩乃の事なんだが、やはり一人暮らしは心配でな」
高校生とはいえ、女の子が親元を離れてマンションで一人暮らしなのは心配なのも納得できる。
「そうそう、例の事もあるから心配なんだよね」
「呼び戻そうかと思ったんだけど、和人君が居るなら平気かと思うんだけど」
純一さん、さくらさん、音夢さんが順に心配そうに言ってくる。
「えっと、それで……」
「まあ、あれだ。簡単に言ってしまえば一緒に住んで欲しい。そちらの親御さん達の迷惑で無ければ和人君の家でも構わない」
「むしろ、こっちとしてはすごく助かるし、生活費とか家賃とかもちゃんと払うよ」
詩乃と一緒に一つ屋根の下で暮らす? それは結構……かなり素敵だ。でも、家か。母さんは殆ど居ないし問題無いけど直葉がな……いや、そうか。どちらかの家で順番に泊まるのもありか。
「分かりました。ちょっと相談してみますね」
「頼むよ」
「はい」
お母さんも連れて来いって言ってたし、問題無いよな。うん、きっと大丈夫だろう。